箱を作りました
高校時代の恩師が病気療養中です。そこで皆でお手紙を書こう!ということになり、集まったお手紙を先生に届ける箱を私が作ることになりました。
そういう工作にドールハウスの壁紙は最適です。もともと全面を糊で貼るのが目的ですから、紙の質や厚さが糊に強く、色も柄も実にたくさんあり、しかも小さい家に合うように柄や模様が小さいのです。手持ちの紙の中ですぐにひらめいたのが「China Grove」という名前の紙。白地に黒の風景で、東洋趣味の陶磁器によくある「Willow(柳)」の柄です。先生は中国に造詣の深い方ですから、ぴったりですよ。しかし、蓋も身も中も外も全部これで作るか、それとも他の柄と組み合わせるか、無地の色と組み合わせるか、というところで徒らに何日も悩みました。あれこれ紙を重ねて試したところ、手持ちの紙だけではどうも今ひとつ。というわけで、久しぶりに銀座の伊東屋の裏にある「伊東屋2」に無地の紙を探しに行きました。
伊東屋2はカトルナージュというのか、紙の工作の材料を売っている所ですが、思ったほど種類がなくて、とくに無地の紙は少しでした。でも好みの紙を数枚買いました。そして、再び悩んだのち、今度の箱作りには上等ななめし革のような風合いの茶色い紙を使うことにしました。形は片手で開けられるように一面をくっつけました。箱を作るのは十数年ぶりで、その間にだいぶ手が不器用になり、思うように出来なかったのですが、少なくとも色と形はよく出来たと思います。よかった。
また、ついでと言ってはナンですが、先日の「第二回ちっちゃいものクラブ」にHの名代として参加してくれた「マミちゃん」の箱も作りました。1950年代のお人形ですから、レトロな雰囲気で作ろうと思いました。身はボール紙の色のまま、蓋には駅前の文房具屋さんで買った包装紙を使いました。そういうほうが雰囲気が出ます。薄い紙で、ちょっとしわが寄りましたが、まいっか。
0 件のコメント:
コメントを投稿