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2015年1月27日

zazzle: 生地のプリントを始めたとか

今日の zazzle からのメールは新商品の紹介でした。なんと生地のプリントを始めたそうです。


自分の絵でプリント生地を作るのは30年以上前からの憧れでした。昨今では日本でも個人の注文を受けてくれる所があり、市販の布と同じ本物のプリントをしてくれるのですが購入が50メートル単位で、現実的じゃありません。それに対して「プリント・オン・デマンド」と呼ばれるサービスでは、たぶんパソコンのプリンタのようにデザインの色を何色かに分解して最低限の色数で再現して一度にプリントするのだと思います。ですから画面上で作った色のとおりには出来上がるとは限らない、色の再現は布の種類によってもかなり違うということを覚悟しておかなきゃいけません。

そういう気楽なオリジナルの生地をプリントしてくれる所だとアメリカに SpoonFlower というサイトがあります。(去年の夏に知りました。)ここは zazzle のようにいろんな製品にするのではなく、生地、包装紙、壁紙の三つに特化しています。生地なら1ヤードから購入できます。すごいことです! 生地の種類がすごく多くて、ごつい帆布から綿ジャージーやクレープデシンまで豊富にあってすごくいいと思ったのですが、肝心の「オリジナル・デザイン」がちっとも作れないままでした。

zazzle のプリントも同じだと思います。生地は綿、麻、ポリエステルなど7種類あり、衣類、雑貨、インテリアのいずれにも使えるように布幅が54〜60ヤード(約137センチ〜152センチ)です。値段は1ヤード(90センチ)あたり一番安くて約23ドル〜32ドルですが、これを高いと見るか安いと見るかは人によるでしょう。しかしこれに高い高い送料を加えたら、さすがにちょっと考えてしまうかもしれません。

zazzle の布の種類一覧のページ





2014年12月18日

フィリップ・ジェイコブの「Iznik」

http://freespiritfabric.com/core-pages/gallery.php?gal_id=617&sw_id=10253










イギリスの布のデザイン会社 Free Spirit にスノウ・レオパード(Snow Leopard)というブランドができて、フィリップ・ジェイコブ(Philip Jacob)という人が現れて、イズニック(Iznik)というトルコの模様のコレクションを発表しました。キルト用の木綿とインテリア用のサテンです。これはニュースではなくて今年の春ごろのようですが、私は最近知って驚きかつ喜んだのでした。

トルコのタイル壁そのもののような鮮やかな色づかい! 手抜きのない美しい模様!!

● Free Spirit Fabrics/Snow Leopard Designs

↑フリースピリットのサイトでコレクション全部を見ることができます。(ここにはスノウ・レオパードの「Botanical」というコレクションも紹介されています。ついでに見てみましょう。こちらはイギリスらしい素敵な花柄です。)

フィリップ・ジェイコブという人を紹介しているページはウェストミンスターのサイトにありました。

● Product Line - Westminster Fibers

ウェストミンスターはイギリスの繊維会社で、日本でも有名になったローワンのエイミー・バトラーやケイフ・ファセットのプリント生地を作っている所です。フリースピリットはキルト用のプリントを作っている所で、そのサイトはローワンと連名ですが、よくわかりません。ウェストミンスターに出入りしているデザイン会社、という関係なのかなあ、と思います。ちなみにローワンはもともと毛糸を作っている会社です。

フィリップ・ジェイコブはケイフ・ファセットと仕事をしているんですね。ブランド名はケイフ・ファセットですが。過去の作品を見るとケイフ・ファセットか?という模様がいくつもあり、ナンナンダーって感じです。1980年代からいろんなイギリス大手の企業でデザインをやって、今はフリーランスで、長年勉強してきた18世紀来の古典美術を元にデザインを続けているとか何とか。哲学の本なんか出版しているんですね。さらに恐竜の骨を調べたり、facebookで動画を発信したり、zazzleでマグを売っていたり、あらららら……

● philip jacob iznik fabric の画像検索結果

↑上の検索結果を見るとケイフ・ファセットとエイミー・バトラーの有名なプリントも出てきます。実際にはフィリップ・ジェイコブが手がけたデザインだったとか???

さて、Iznik を紹介しているページはここです。

● Iznik Swatch Gallery


最初に載っているのはこのコレクションを使ったエキゾチックなキルトです。一つ一つの模様が大きいので作るのはあんがい難しくないかもしれません。中央の四角いパーツの一辺は20センチ以上。全体で150センチ四方の作品です。こんなキルトが家にあったらウキウキします。こんなキルトなら作ってみたくなります。作り方(英文)は上のリンク先でダウンロードできます。


上の写真はアメリカの生地屋さん Hancock's が実際に作った物でしょうか。裏地もすばらしい。写真を拝借したのでお店の宣伝がてらリンクを貼っておきます。↓

● Hancock's の Iznik の売り場

Hancock's ではこのキルトのキットを販売していましたが既に売り切れでした。私は必要な分をバラで買おうとしましたが、他に使い道がないような模様ほどたくさん必要で、不本意に高くつくのと、このキルトに使っていない模様(最初に載せた模様など)のほうが欲しかったからやめました。

生地は流行り物。シーズン限りで生産をやめてしまうプリントは数多です。イギリスでも滅多に出ない模様ですから、こういうのがお好きな方は今のうちに海外通販で買っておきましょう。円換算で合計1万円をちょっと超えるぐらいまでは関税もかかりませんよ。




2014年12月17日

キャンプシャツとレトロな型紙

「キャンプシャツ」と書いてネットで検索するとなんか変です。子供がキャンプに行くのに持たせたシャツの話とか……。画像検索するとTシャツばかり出てきます。Vネックの、しかも男物ばかり。でも「キャンプシャツ」はキャンプ用のシャツでも男物でもVネックのTシャツでもありませんよ。私はね、キャンプシャツの型紙がないか探しているのですけどね。

「camp shirt」で画像検索すると「キャンプシャツ」がぞろぞろ出てきました。キャンプシャツは布製のシャツです。公的な定義は存じませんが、特徴は衿です。台のない四角い衿で、前の合わせの一番上は小さいボタンとボタンループがついていて、そこを止めるとちょっと窮屈な感じ。そこを止めてもいいけれど、外して開衿で着ます。基本カジュアルですが、昔(25年ぐらい前?)はタルボット(Talbot's)のカタログに毎回きれいな柄の絹のキャンプシャツが載っていたものです。無地も模様も、半袖も長袖もあります。昔昔アイビールックという学生らしい服装が流行ったときには木綿で作った物がお店にいっぱい売っていて、むしろ女の子達が普通に着ていました。

近頃はあまり見かけません。私があまり外出しなくなったから?? でも洋裁の本をあれこれ見てもまったく載っていません。

それで考えてみたのですが、もしかしたら日本ではキャンプシャツのことを「アロハシャツ」と呼んでいるんでしょうか? でも「アロハシャツ」だと最初から開衿で、一番上のボタンループもありませんよね。(ボタンホールでも構わないんですが。)「アロハシャツ」だと女物がなさそうです。困ります。いい生地を手に入れたから自分で作りたいのですが、前記のとおり作り方など見つかりよう筈もありません。

で、「camp shirt」の画像検索の結果を見ていたわけですが、ほどなく私の思いとドンピシャのこんなイラストがありました。まんなかの女の子がかわいい! 左上がキャンプシャツですが、どのブラウスも私の好みだわ! (私は近年主流のブカブカした「大人服」というものがいやなんですよ。)

 Vintage Sewing Pattern Button Front Blouse Camp Shirt Simplicity 5285
 (PenelopeRose on ArtFire より 以下同じ)

そのサイトへ行ってみると、なんとビンテージの型紙を売っているお店じゃありませんか。

● Penelope Rose Vintage Sewing Patterns

そんなお店があるんですね! 

型紙は普通大きな紙に大中小複数のサイズを同時に印刷してありますが、この型紙は中古だから前の持ち主が自分のサイズを切り抜いているそうです。そのサイズがなんとデブいことにバスト40インチ……って1メートルじゃありませんか!(イラストとイメージが違いすぐる。)でも買うことにしました。型紙を作る手がかりになるでしょうし、海外発送もやっていたので。

他にもありました。

Vintage Sewing Pattern 1960s Blouse Button Front Simplicity 5326

ブラウスの柄が違うだけでデザインはすべて上と同じに見えます。いずれも1963年発売のものだそうです。こちらも型紙を切り抜いてありますが、サイズが私にちょうどです。

そしてこれ。

 Vintage 60s Button Front Blouse Advance 2868 bust 34"

開衿のブラウスですが、この形も好きです。右上に「Misses」という赤い文字。これミス用です、中年マダム用じゃありません。昔の女の子は大人っぽかったんですよね。そしてきちんとしていましたよね。商品説明には60年代初期としか書いてませんが、上の二つと同じ頃のようです。型紙のメーカーが違うのでイラストの雰囲気も違います。こっちは古くさく見えますね。

三つとも半世紀の昔の型紙ですから、丈は短め、幅は細め、ウエスト特に細め、ではないかと思います。また衿が小さく、襟ぐりがきついかもしれません。それはそれで臨機応変にアレンジしましょう。でも形の古さも年齢にも関係なく、身のこなしがきびきびしていれば着ていてカッコいいでしょうねえ……

ところで Penelope Rose というこのお店は Art Fire というサイトの中にあります。Art Fire というのは Etsy みたいなもののようです。

今はクリスマス前でアメリカでは郵便物がものすごく増えて一番混み合う時期です。だから型紙が届くのにはいつもより日数がかかるでしょう、と13日にメールが入りました。年明けかもしれません。急いではいません。でも生地はすでに大量にあり、使いたい生地はいくつか決めていますから、型紙が届きしだい着手したいものですが……本当に作れるのかしらねっっっっ??



2014年12月15日

ネルのパジャマ

8月に十条の商店街を歩いていたら昔ながらの寝具店にワゴンが出ていて、もう夏物のパジャマを安売りしていました。見ているうちに「あ、そうだ私はネルのパジャマがいるんだった」と思い出して、お店の人に尋ねました。すると「ネルのパジャマはありませんよ」と言うのです。「何年か前まであったけど。」いわれてみれば、私が最後にネルのパジャマを買ったのは3年か4年前で、その後買ったのは普通の木綿、二重織りの綿ジャージー、あるいはフリースでした。その都度いいと思う物を買っていただけですが、確かに回りにネルを見なかった気がします。

何故? 世の中の皆さんは冬でも普通の木綿のパジャマなのだそうです。夜中暖房するからでしょうか。あるいは、雑貨屋さんでもよく売っている安くて暖かいフリースのパジャマに人気が移ったんでしょうか。いずれにせよ無いというなら自分で作るしかありません。(その後吉祥寺のユザワヤに行きました。子供のパジャマ用しかないかしら、でも無地ならあるだろう、水色やピンクの無地ならあるだろう、と思ったのですが……ところがネルそのものを売っていませんでした。)

日本の流行についていけない時には海外を頼ります。ネットでアメリカの生地屋さんを見るといっぱい売っていました。(英語だとフランネル flannel です。) 子供用も大人用も無地も模様もマンガも、実にいろいろ。マイケル・ミラー一社だけでもこのとおり。

●  Michael Miller のフランネルのページ

私は一番気に入ったこれを買いました。

Michael Miller It's a Girl Thing Aretha on Cotton Flannel
何度見ても好きです、この柄。バラは直径5〜6センチ、白地にチャコールグレイ、灰色、かなり強いピンクの3色使い。こんなに単純な図案なのに楽しくのどかな感じで、生地は両方向から使えます。つくづくデザインのプロってすごいなーと感心します。








Riley Blake Cotton Jersey Knit Happy Flappers Main Blue
ついでにこれも買いました。ライリー・ブレイクの綿ジャージーですが。お花の間に所々すごく小さいフクロウがいます。背景がピンクと水色と茶色の3種類あり、水色系にしました。ズボンを無地の水色の綿ジャージーにしてもいいと思います。








でもパジャマって生地をたくさん使います。普通のサイズの長袖長ズボンの上下で5メートル。1メートル千円なら5千円ですよ。フリースなら出来ているのが千円で買えるのに。(そりゃ5千円のフリース・パジャマもありますけど。)作る作業もたいへんで、ブラウスとズボンの2着を作るのと同じです。パジャマはズボンの方がくたびれやすいから、自分で作るならズボンを2つ作りたいところですが、お金も手間もかかり過ぎ。パジャマは既製品を買ったほうが絶対とくです。

型紙は市販品を買いました。何の変哲もない形でちょうど良いのですが600円+税もしました。でも雑誌の付録とは違い、別の紙に写さなくても切ってそのまま使えます。(近頃は縫い代をつけた線で切るのが良いようです。) 形が気に入れば何度でも使えます。売ってる型紙ではまともな服は作れないと言う人もいますが、そこはまあ寝間着だし、とりあえずパジャマの形になって着やすければいいんです。



2012年1月31日

初めてのニット・ソーイング


実は去年の11月に吉祥寺のユザワヤでロックミシンを買いました。2本の針と4本の糸を使って裁断しながら縁かがりと本縫いができるミシンです。その特典として講習を1回受けることができます。なにしろ先生と1対1で教われるぜいたくな講習ですから、やっと予約を取れたのが1月31日でした。その間には家でニットや生地や紙の試し縫いのほか、普通の生地(ブロードのプリント)で巾着袋を作ってみました。ブロードをロックミシンで縫うのには少々無理がありましたが。(糸の調子がニットの伸縮性を考えて設定されているミシンなので、普通の伸びない生地では縫い目がゆるくなるからです。)ニット・ソーイングは先生に教わるまで我慢しました。

生地だけ持参すれば他はすべて貸してくれて、2時間ほどでプルオーバーを1着縫ってしまうというすごいコースです。(ロック・ミシンはそれくらい簡単に服を作ることを可能にする、ということです。)講習では自分が買ったのと同じ機種を使い、ミシンの操作と縫い方の両方を教わることができます。しかもすごーくやさしい先生です!

型紙は決まっており、サイズを選ぶだけ。私はLにしましたよ。多少の変更は可能で、私は丈を普通より5センチ長くしてもらうことにしました。既製品の着丈はたいてい55センチですが、かねがねもっと長いのがほしいと思っていたからです。ハイネックの襟も幅を少し広くしてもらいました。生地は先生が手際よく裁断してくれます。どうやるって、型紙を待針で止めたりしません。ロック・ミシンでは待針を使ってはいけないそうで、生地に型紙を置いたら重しをのせて、そのまま丸いカッターを転がして切ってしまうのでした。あっという間です。生地を裁断するときは型紙を待針で止めて、重ねた布がずれないように注意しながらシロモでしつけして、重たい裁ちバサミで切ったものですよ。それからしつけを一目ごと糸切りハサミで切ってトントン叩いて......縫った後にはしつけを毛抜きで抜いて......ですよ。ロックミシンでは縫うときも待針は使わず、洗濯バサミを小さくしたようなクリップで止めるのです。へえ〜〜〜、ひたすら驚きでした。



生地で服を縫うとき、私にとって一番難しいのは袖付けです。ところがニット地をロック・ミシンで縫うときは、しつけも無しにまるで直線縫いのように縫うのでした。そのかわり一番難しいのは意外にも襟付けでした。襟の部分は直線の長四角ですが襟ぐりは丸いからです。さらに、ニット・ソーイングでは身頃側の襟ぐりに対して襟は必ず85%になっているそうで、襟のほうを伸ばしながら身頃の襟ぐりに沿わせて縫うことになるのです。その引っぱる塩梅がなかなかわからず、途中でちょっと引きつりました。とうめんの私の課題はこういうときの布送りだと思います。

裾かがりは「裾びき押さえ」という専用の押さえに交換しておこないます。この押さえは別売りで2千円ほどだというので買うことにしました。

模様のあるモコモコしたニット地を選んだのは正解でした。下手な縫い方が全然目立ちませんよ! 「最初だから基本を」などと考えて白のTシャツなど作ったら悲惨だったでしょう。私は作業がそうとう遅かったのですが、それでも2時間ちょっとで1着が完成しました。(いちばん上の写真は先生に服を持ってもらいました。本当は先生のお顔も写させてほしかったんですけど。)

さあ、これからはいろんな物を作りますよっっっ!

2012年1月27日

今年も国際キルト・フェスティバル



行ってきました、東京ドーム。今日も奥様がたがいっぱいでした。でもカメラを忘れたので証拠写真はナシです。(意味なく冒頭はお土産のテープです。)

今年のテーマは「不思議の国のアリス」。でもいま一つぱっとしません。「マッド・ティーパーティー」の雰囲気が全然出ていないし。作品でいちばん好きだったのは南米の「モラ」という手芸の技術を使った「カメレオン」のバッグでした。全体に暗い濁った色が多い気がして、私は明るい楽しい華やかなものに飢えているのかもしれません。(かなり疲れているのかもしれません。)そもそも私じしんはキルトをしないため、自分が好きな種類の作品にしか興味がないのです。すみません。

キルト・フェスティバルの会場の半分はキルト関係のお店です。ついついそそられてテープやはぎれをたくさん買いました。

上のテープは1m210円でものすごくたくさん種類があり、計り売りもありましたが、市松模様が気に入って2m巻きを3色買いました。ボール紙に巻いてあるのは同じテープですが、アイロンでくっつけられるよう加工したものです。なんとなく買っちゃいました。

キルト用の生地には模様の小さい柄も多く、ドールハウスのカーテン、お布団、クッション、ソファなどに使えそうなものがけっこう見つかるからです。(ドールハウス用の壁紙とおそろいに特別に作った生地をアメリカなどで売っていますが、ノートを広げたほどの大きさで千円くらいするんです。)ここでははぎれの大きさはいろいろで、200円から400円くらいです。今年はドールハウスの家具を作ってみたいと思っているんです。作り方の本があるのに作らないのはいけませんから。色の濃いのはこげ茶のネルの千鳥格子で、昔っぽいソファを作ってみたくなりました。(がんばらなくちゃ。)花模様の赤い格子柄は、縁取りを付けたらこのままミニチュアのキルトとしてベッドに使えそうです! 


キルト展のお店で興味をひくのは古い着物のはぎれや内外のレトロな生地のデッドストックです。古い布を好むキルターも多いから。見ているだけで楽しくなります。(買うには高く、ぼってるのも多いから。)でも日本のこんなきれを買いました。ネルですから子供のパジャマ用でしょう。なんともかわいいヒヨコ柄です。(よく見ると嘴がしゃくれてるからアヒルの子かも?)子供達への愛情を感じますね。あてずっぽうで昭和40年頃でしょうか? 昔の日本の子供は幸せだったと思います。(私にとってこういう生地は観賞用です。)



国際キルト・フェスティバルのもう一つの楽しみは、何故か毎年やってくる有田焼の全品半額の特売です。私は去年お急須の柄をこわしてしまったため、何かいいのがないかと期待しました。でも今年お急須は少ししかなくて、会期末のせいか全体に種類が少ない気がしました。お店の人にきくといつもの同じだと言うのですが。去年買って大活躍した小さめのどんぶりも買い足したかったのに、こちらは絵が変わってしまいました。(これまでは同じものが何年か続けて出ることが多かったので、少しずつ試しながら買い足せたのに。)たくさん並んだソバ猪口などは絵付けがどれも雑で、まったく食指が動きません。また、これまではすごくきれいで半額でもすごく高いポットや器が奥にあって見るのが楽しみだったのに、やっぱり売れないのか、そういうのもありません。がっかりしました。でも無理して買う必要はありませんから、柄の違う小どんぶりや小さな器など買い足す予定だったものだけ買いました。



そのようにちょっと本命が期待はずれでしたので、半額セールではない、ちょっと上等でちょっと値段の高いほうのお店でミニチュアのお皿を買いました。直径は5センチです。10種類くらいあるシリーズ物の1万円のお皿と同じに作ったミニチュアです。小さくしてもきれいに絵が出ているのを3種類選びました。1枚840円なのですから酔狂なものです。

2012年1月23日

吉祥寺「コットンフィールド」のキット



あれ以来(とは、去年の夏のこと)ロン・ポールのトートバッグを愛用していますが、食糧の買い出しみたいな大きなズック袋です。値段のわりには内ポケットもなくて、ポーチがないとバッグの中がゴチャゴチャです。そのポーチですが、前に友達のHが持っていた、娘の北欧旅行のお土産とかナントカ言っていたポーチがすてきだったんです。平たくて大きめのがま口型でした。私のは普通のチャック(ファスナーともいう)の布袋で、もうヨレヨレでしたからネ。まあそれはそれとして。

21日にIが連れて行ってくれた吉祥寺の「コットンフィールド」はそうとうお洒落な生地屋さんでした。バッグ類のキットもたくさん売っており、その中にがま口型のポーチがあったのです! 既製品ならもっとよかったけれど、作るのも悪くないし、たぶん買うより安いでしょう。

柄はこれだけですが、くっきりしたきれいな縞模様じゃありませんか。生地、裏地、口金、紙ひも、型紙、作り方のコピーと完成品の写真が入っていて735円でした。作るには他に目打ちやペンチや生地用ボンドなどが必要だそうです。


(追記:2013年7月12日)
コットンフィールドは7月15日月曜日をもって閉店します。


2011年11月14日

マグカップの続きと靴

zazzle のお店にぼちぼち商品を並べています。今日はマグを2つ加えました。





二つ目のマグは、先日いっしょうけんめい作った刺繍の一つを使った模様です。靴も作りましたよ。スキャンした刺繍のデータを靴のキャンバス地に印刷したわけです。マグは黒の縁取りなのに靴は焦茶の縁取りで、ちょっとカコワルだったかしらむ。

靴を買うところには各国のサイズ表記の一覧が出てくるのですが、これが少し謎です。私の足は「23.5」で、輸入物では「6ハーフのC」がちょうどいいのに、ここでは「7ハーフ」になる??? 「C』は足の回りの細い順に「A,B、C......」の「C」で、わりとダンビロだということです。ここの靴はキャンバス製(ズック靴ともいう)で、太さは「標準」のみで、そういう太い細いの選択はできません。私は売りに出す前に、まず自分の靴がほしくて作って買おうとしたのですが、何の手違いか注文がキャンセルされてしまったため、まだ手元にないのです。近々再注文して、サイズの確認もしなきゃいけないと思います。





Funny T-Shirts

2011年10月6日

刺繍糸をまとめる「オーガナイザー」



ここ2週間というもの、インターネットでAlex Jones を聞きながら毎日針仕事にいそしんでいます。ししゅうで模様を描いています。例によって寝食を忘れます。(いったいいつになったら大掃除をするのでしょう?)

本当はキャンバスにウールのタペスリー用の糸でニードルポイントをやりたかったのですが、吉祥寺のユザワヤに行くともう扱っていないというので、普通のジャワクロスとDMCの刺繍糸を買いました。その後出かけたついでに新宿のオカダヤに寄り道してキャンバスも変えましたが、いつもの5目のキャンバス(1センチに5目刺すように織ったもの)がなくて、6目のを買ったら、これが想像よりずっと細かくて失敗でした。それでよく見ると、よく見て買ったつもりなのにジャワクロスもいつものより細かくて、クロスステッチが大変なのでした。(4年か5年ぶりの刺繍なので、すっかり調子が狂ってしまいました。)

25番の刺繍糸の3本どりではクロスステッチがきびしいので、スエーデン・クロスステッチという名前であったような気がする粗いステッチとか、バルジェロ(bargello)というイタリアの刺繍の真似とか、思いつくままインチキくさいステッチで模様を作り始めました。

クロスステッチなど升目を埋めていく刺繍では編物の模様とパターンを共有できますから、アナトリアだの西アジアだのフェアアイルだのケルトだのといろいろ集めたデザイン集を参考にしたいところですが、今は手元になく、空で覚えているものでお茶を濁します。

それで、なぜ模様ばかりいくつも作りたがるのかという理由は、そのうちお話しいたします。



ところで、久しぶりに買ったDMCの糸は少し勝手が違うのでした。以前なら上手にかせをほぐすと輪っかができて、それをハサミで切ってまとめておけば刺繍するのにほど良い長さの糸をすぐに取り出すことができました。しかし今のは糸の束の輪っかが広がらないのです。まあ、必要な分をその都度ひっぱり出して切ればよいだけですが......。すると二度目にお店に行ったときに奇妙なものをみつけました。作っているのはDMC。刺繍糸の帯を取って、そのまま輪っかをかける道具です。色番号の書いてある帯をはめる部分もあります。商品名は「Organizer オーガナイザー」。(ユザワヤ、オカダヤなどの手芸用品店で、10個入り210円。)

負担感の少ない値段でもあり、買ってみました。なるほどカセがぴったり収まって、これは便利だ! と同時に、これを売るためにこういうカセにしたのかしらと思ったり。しかし私のように刺繍糸が箱の中でゴッチャにしてしまう人間には、「オーガナイザー」どうしがからまってしまい、また、出し入れする間に色番号の帯が抜けてしまったり、便利なのか不便なのかわからなくなりました。

2011年8月19日

パジャマ入れの巾着


家族が定期的に外でお泊まりすることになり、パジャマと着替えを入れる袋を作ることにしました。そんな物はいくらでも売っていますが、久しぶりに(数年ぶり?)自分で縫ってみたくなったのです。

はぎれは沢山あるのですが、畳から1メートルくらいまでモノで埋まっている窒息しそうな部屋のどこかのあの箱の中......なので、すぐ手元にある最近買ったものの一つを使いました。申し訳ないけれど、100円ショップでカワイイナと思って買った布です。(一見木綿ですが、繊維を燃やすとすぐ溶けるので化繊でしょう。)

今いる家には昔の電動ミシン、骨董品のような足踏みミシン、電池で動くオモチャみたいなミシンと各種そろっています。でも私は物臭で、他の部屋まで動くのが面倒なので手で縫うことにしました。

布は前日に水通しをして地直ししておきました。それを二つに切って角を合わせたら、いきなり縫い始めます。大きさは縫いながら決めます。(セーターの形を編みながら決めるのと同じです。)手縫いだと布の端の始末がミシンのように簡単でありませんから、小学校の家庭科で習った袋縫いにしました。それで、途中で塩梅を見て幅を決めて、少し切りました。

いつもの場所で針箱を脇に置いて、夕食後の手のあいた時間に縫い物をするのは、なにか昔の人みたいでいい感じです。こんな簡単な物でも二日かかりましたが、やっぱり物を作るのは楽しい! 不揃いな縫い目がカワイイ! 毎日巾着ばかり作っていたい気分になりました。

家には灰色の紐があり、それでもよかったけれど、100円ショップにちょうどいい緑色の4メートル入りがありましたからフンパツしました。

2009年2月11日

中国少数民族の刺繍



● 展覧会のサイトはこちら 日中友好会館美術館の催事のページ 

「刺繍でつづる母の愛」という展覧会を飯田橋駅近くの日中友好会館で2月22日までやっています(入場無料!)。先日たまたまテレビで知り、今日見に行ってきました。中国の少数民族(ミャオ族、トン族、チワン族など)の母親が子供のために刺繍した晴れ着の数々を展示しています。その素晴らしいことと言ったら! 

色鮮やかで信じられないほど手のこんだ刺繍。伝統的な文様のほか、花、鳥、動物、人物などをモチーフにした、子供の胴着、胸当て、帽子、靴などなど。また、赤ちゃんをおんぶする独特の袋のようなもの。一度にこれだけを見るのは初めてです。私には知識もないため、ただただ驚き、見とれ、何も言えません。ただ、子供のためにこれだけの晴れ着を作る母親の思いを察し…………どれほど子供をいとおしみ、慈しんでいるか…………頭がくらくらしそうです。なんと幸せな子供たち。その子供たちのうち、女の子はやがてその母親から刺繍を教わり、やがて母親になって子供のために晴れ着を作ったのですね。くらくら…………。伝統というものの美しさにため息をつきました。

展覧会は1月23日にはじまり、24日には刺繍のお話や実演があったそうです。見逃したのが残念です。会場内ではビデオの上映もありましたが、今日はちょっと興奮してしまい、ゆっくりビデオを見る余裕はありませんでした。もう一度見に行こうと思います。(下の長靴はポスターの一部を撮ったものです。カワイイ!!!)


20世紀初頭〜1960年頃までの品々です。今ではそうした地域も大量生産の衣料品にとって変わられつつあるのかもしれません。(去年塩とたばこの博物館で見た「西アジア遊牧民の染織展」では、日常生活の中に素晴らしい絨毯やキリムを持っていた砂漠の人達の生活に、中国製の大量生産の生活道具が入り込んでいることを伝えていました。)



日中友好会館はトヨタ本社のふもとにあり、思ったより大きくて立派な建物でした。というよりホテルでした。(2月19日訂正:ホテルじゃありませんでした。オフィスビルでした。)美術館の向かいには中国式の喫茶店があり、興味を持ちました。次回はここでお茶を飲んでみようと思います。

2009年1月20日

国際キルトフェスティバル@東京ドーム



● 国際キルトフェスティバル公式サイト(1月24日まで開催)

毎年楽しみにしています。この展覧会は東京ドームを使って毎年1月の今頃に開催されます。こんな大きなキルト展は他になく、主催者の一つでもあるNHKが複数のテレビ番組で紹介しますし、全国からキルト愛好家が泊まりがけでやってくるといいます。私はテレビで知って素朴に「きれいだな〜」と思い、見に行ったのが数年前です。そして一度行くと癖になる何かがここにはあるんですよ。入場料、高いのに。

今年は併設の特別展に「赤毛のアン」の作者モンゴメリーが作ったキルトを展示するといいます。物語の舞台のプリンス・エドワード島まででかけてしまう「赤毛のアンおたく」のHを誘うと二つ返事でOK。(キルトも作るIが一緒に行けなかったのは残念でした。)いつも一人で行っていましたから、今日は気分も華やぎます。

国内のコンクールの優秀作品と有名なキルト作家の作品が主役なのですが、私には同時開催の特別展のほうが、実は楽しみです。海外の作品やアンティーク、またビーズ刺繍などキルト以外の針仕事をふくめ、毎年私の好きなものや知らないものばかり紹介してくれるからです。今年は「赤毛のアン」ですが、物語のアンの家を再現しているのにびっくりしました。建物の中には当時の生活の道具を配置し、周囲は布で作ったお庭!!! 芝生も花も草も、木々も落葉も収穫のカボチャも…………誰がどうやって作ったのか…………このあとどうするのか…………

その特別展のコーナーには「赤毛のアン」をイメージした日本の作家の作品も並んでいて、鷲沢さんというキルト作家の大きな白いキルトがそれはそれは美しくて、展覧会の中でも一番ひかれました。Hとも意見が一致しました。(二番目以降はおたがいに好みのわかれるところでした。)また面白い収穫がありました。特別展にはモンゴメリーが作ったクレイジーキルトと白いベッドカバーがあったのですが、ベッドカバーはとても手のこんだ棒針編みです。当時は「キルトを編む」という言葉があり、編み物のことでもあったというのです。へ〜え。

いちばん混む時間に行ってしまったようです。こんなに混んでいるのは初めてでした。でも今どき針仕事を楽しむ奥様ばかりですから、いくらひしめいても不快なことは何もありませんでした。でも奥様たち、けっこう携帯電話で写真を撮りまくりです。撮影禁止と書いてある所で係員に注意されている人も複数見ました。でも、たとえば全体としての風景写真や、自分のお師匠さんの作品と一緒に記念撮影、のような写真は許されているようです。私もせめて、このブログのためにお昼のすごい賑わいを撮っておけばよかったと思いました。(⇩帰り際、かなりすいてきた頃。本当はもっともっと明るい所です。)


そしてキルトと同じくらい楽しみなのが売店です。東京ドームの半分はキルトやパッチワーク専門の生地屋さんを中心に、関連のお店がびっしりと並ぶのです。キルトを作る人には間違いなく「資材調達天国」でしょう。私はキルトをやらないので見るだけですが…………使わないとわかっているきれいなはぎれやカワイイ小物を買い込んでしまいます。素敵な輸入物の生地や古い着物のきれ端など、素敵なものが本当にたくさんあります。

でも数ある売店の中でも一番のお目当ては、九州から毎年やってくるお茶と有田焼で、いい物がすごい値引きなのです。この展覧会は入場料が2000円ですが、ここでお買い物すると元を取った気がします。今回の収穫の数々は別項で。

2008年3月17日

織りネーム(続き)

20年前と同じデザインの織りネームを今も作れるのがイギリスの良さだとしたら、華やかなのがアメリカでしょうか。(ちょっと大雑把ですけど。)欧米(とくにアメリカ?)は持ち物に名前やイニシャルを付けるのが大好きだという話を前に読んだことがあります。そういうのを「personalized ナニナニ」といってましたっけ。ということで「personalized woven name labels」で検索すると面白いのが見つかりました。画像を持ってくるわけにはいきませんが、たまにはこんなものを、ちょっと見に行ってみませんか?

1938年創業の、その名も「Name Maker」。セミオーダーの商品がたくさんあります。見やすいサイトで、そのまま注文もできる仕組みです。セミオーダーの織りネームなら最小20枚で15ドル〜20ドル程度で各種あり、多色使いもあってにぎやかです。

● Name Makerが扱う織りネームのいろいろ

リボンは何十色もあり巾もいろいろインクもいろいろ、35文字も書けるから実に多様。追加料金でイラストやロゴの印刷も可。

● Name Makerのリボン

かわいいものが欲しければ、少し贅沢してこんなのがあります。

● Name Makerの織りネーム、贅沢版

すごいのは特注の織りネームです。

* 最高級のタフタ、サテン、ダマスク生地
* いかなる形、大きさも可
* ロゴ、イラストなど忠実に再現
* ほとんどの生地、糸、インク(パントーン)に対応

す、すばらしい! しかしミニマムオーダーが500で、値段は個別。用がなくても作りたくなりますが、用がなければミニマム500枚は多すぎますし、いくらになるやら。ざんねん。

さらにBCIというメーカー。ハイエンドはファッショナブルでもあるのですね。織りネームは素材も技術もデザインもみごと。写真をそのまま織っちゃいます。印刷ネームの素材は木、金属、合成樹脂、何でもありです。リボンはもはや「テープ」であって、織りも印刷もミシン刺繍もあり。畢竟こちらは企業向け。したがって、実は私が探している物なんかよりも普段私達が見ている物が多いかもしれません。製品見本の写真にはスターバックス、ジャンフランコ・フェレ、ベネトン、MTV‥‥‥‥誰でも知っている名前が次々と。ロットは1000。値段も400ドル前後です。う〜ん、かっこいい。

● BCI Corporationの織りネーム
● BCI Corporationの特注テープ

こういうものを見ていると、60年代の「BIGI」はがんばってたんだ〜と思います。

メーカーはたくさんありますが、だいたい二つの傾向に別れるようです。一つは趣味用。家庭的な手芸作品や子供の持ち物に付けるものは、ちょっと野暮ったくてかわいくて、お値段もお手頃です。もう一つはアパレルなど業務用。当然個性が勝負の世界です。そこでは主に織りネームはブランド名を書くもの、印刷ネームは「ウール100%」「ドライクリーニングのみ」などを書くものという使い分けがあるようです。そういえば私達の身の回りを見てもそうでした。こんな所でこんなふうにこんな値段で作っているのねと思うと、興味をそそる世界でした。


● ブログ内の関連投稿「織りネーム」

2008年3月16日

織りネーム


正式名称は何ていうんでしょうね。「タグ」とか「ネームタグ」とか言いますが、本来「タグ」は紐でぶら下げるものですからね。これは縫ったり貼ったりするもので。日本語では「織りネーム」? 英語の商品名は「designer labels」だそうですが、種類でいうと「woven name labels」のようです。では「ラベル」? ともかく、見てのとおりの物です。絵や文字が織ってあるのがミソで、自分の名前で作れるところがミソミソです。

広尾にあった伊東屋で作りました。セミオーダー式で、用意された中からテープの色、糸の色、デザインを選び、文字(名前)を指定するやり方です。注文の最小単位は30枚くらいだったと思います。外国に発注するそうで日にちはかかりましたが、出来上がったのを見たときは、かわいくてとっても嬉しくなりました。もう20年くらい前です。尤も物を作ることからまったく離れていた時期でしたから、ずっと出番がありませんでしたけど。その後ずいぶんたってから別の織りネームが欲しくなって伊東屋に行くと、他のメーカーの似ても似つかぬ商品に変わっていてがっかりしたことがあります。

やっと使い始めたのは数年前で、去年はいくつか続けて使いました。すると今度は減るのが惜しくなり、新たに「Knit-Rit」の織りネームも欲しくなり、どこかで手に入らないかと考えました。それで試しに20年前に織りネームが入っていた紙袋(封筒)にあったメーカーの名前《Cash's》をネットで検索してみたのです。

《Cash's》はすぐに出ました。イギリスの企業で、さすがですね、そのサイトでは大昔に作ったと同じ商品を今も売っていました。それに各国に代理店があって、日本なら《ネオ・ジャパン》だそうです。ということで、ネオ・ジャパンのサイトでカタログを申し込みました。するとすぐに届きましたよ。すべての種類の実物サンプル入りです。なんて楽しい。おかげで迷ってなかなか決まりません。(同じものを今作ると30枚で税込み3150円。前よりずっと安いんです。)

巾広で厚地で高級な注文服のような織りネームから、贈り物のリボン、小学生の持ち物に付けるアイロンプリントまで、また二つ折りにしてお手製の縫いぐるみに付けたらカッコよさそうな物もあります。ちなみにイギリスのCash'sでは、犬の名前を入れられるリードや靴の中に貼る名前など、珍しいものも並んでいます。(1月)




● Cash's UK Ltd.
● (株)ネオ・ジャパン

● ブログ内の関連投稿「織りネーム(続き)」


(追記:2013年6月)今年ネオ・ジャパンで作ったカワイイ織りネームについて書きました。こちらをご覧下さい。

● 「すごくカワイイ織りネーム」(2013年6月4日付)


Personalised woven name labels, made in UK.

2008年2月11日

《ORIENTAL CARPETS IN MINIATURE》


ORIENTAL CARPETS IN MINIATURE
Fenk M. Cooper/古本

ニードルポイントで再現した絨毯のミニチュア作品集です。不覚にもCooper氏が著者とは知りませんでした。この人の本は後に出た2冊を持っています。この本は前から欲しかったのですが、知った頃には廃刊だったようで、中古を探してもすごく高くて買えませんでした。こんど改めて amazon の Marketplace(古本の部)を検索すると $10.90 で出ていたので手を打ちました。

本の構成はその後の2冊に共通で、この本ではトルコ、コーカサス、ペルシャの各地方24種類の絨毯を扱っています。各地の絨毯に精通しており、いずれの作品も限られた大きさにオリジナルの特徴を上手く表現していて、素晴らしいのなんの。さらに古くなって色あせた色合いや、両端のフリンジがすり減って不揃いなのを再現する凝りよう。そのセンスは表紙を見ればわかるというものです。(それなのにこの本は「ベンジャミン・フランクリン賞受賞」のステッカーが貼ってあって邪魔ですう。)

一作目ならではの特徴は、冒頭に絨毯の蘊蓄が語られていることです。そして作者の写真が載っていること。いいお爺ちゃんです!! カリフォルニアで病院の仕事をした後ミズーリ在住だそうです。ミニチュアの絨毯を作り始めたきっかけは、姪の娘のドールハウスの絨毯を作ってほしいと頼まれたとき、預かったデザインがあまりにお粗末で、それならワタシが最初から作ってやろう‥‥‥‥。いい話です。

前に買った本の中から私は2つ作りました。ただし、とてもじゃないが同じ素材は使えませんでした。だって1インチ18目のキャンバスだなんて!(=1センチ7目以上!)私はもっぱら1センチ5目で、それが限界です。オリジナルよりかなり大降りになりますが、それでも仕上がると、自分でもうっとり見とれてしまいます。(↓チューも気持ち良さそうでしょ?)

2008年1月26日

《Needlework Masterpieces from Winterthur》


NEEDLEWORK MASTERPIECES FROM WINTERTHUR
Hollis Greer Minor/ハードカバー/古本

「ニードルワーク」と銘打っていますが、主にニードルポイントの本です。Winterthurとはデラウエア州にあるデュポンの元邸宅を庭園ごと美術館のような形で開放した施設です。(知る人ぞ知るペンシルバニアのLongwood Gardenと同じだと思います。)バブル期から90年代の前半くらいにかけて海外通販を買いまくっていた頃、頼んでいない所からも沢山カタログが送られてきました。その中にWinterthurがありました。美術館の土産物(ミュージアム・グッズ)のような雑貨が満載の魅力的なカタログでしたが、バラをはじめ庭園で育てた花の苗も販売していたところが特徴でした。素敵なものがたくさんあって、迷ったあげくに何も買わずじまいでしたが、そういうわけでWinterthurの名前を知りました。

ですから以前ニードルポイントの本を買い集めていたときにこの本を見つけて、以来ずっと気になっていました。先月検索してみるとamazon Marketplaceでなんとなんと US$2.58 !! 今度こそ買うことにしました。これほど安いのにはわけがあり、図書館の払い下げです。昔懐かしい貸し出し券のポケットがついていました。とはいえ本はビニールのカバーがかかっており、きわめてきれいです。お買い得でした。

作品はWinterthur所蔵のお宝キルトやお宝タペスリー等をモチーフに制作したクッションカバー、テーブルランナー、バッグ、等々です。ニードルポイントのクッションカバーなど、こってり濃厚にゴージャスです。しかしボタニカル・アートをモチーフにした果物のニードルポイントは今一つ、二つ、三つ‥‥‥‥

ティシューの箱に被せるには取り出し口がないぞ‥‥‥‥って、これは「brick cover」だそうです。レンガに被せるのですね。ドアストッパーやブックエンドなどに使いましょう、とのことです。それってちょっと素敵。

2007年10月19日

「縫い」のTシャツ


青山のジェムアートで、やはり「縫いプロジェクト」のTシャツも買うことにしました。彼らの描いた絵(へたうま調)を身頃いっぱいにプリントしたものですが、自由奔放なアップリケなど、一つ一つにプラスアルファの面白さがある長袖のシャツです。前に見たとき、断ちっぱなしの緑色の布(たぶん洋裁の裏地)の「アップリケ」のついた白いシャツがいいと思ったのですが、果たして残っていましたから。食べこぼしなど粗相をしないよう気をつけて着たいと思います。

また、「しょうぶ園」での制作風景を紹介するDVDも購入しました。彼らの仕事はほんとにすごいから、その様子に興味があるのと同時に、誰かわかってくれる人に教えてあげるときには有効な媒体だと思うからです。(10月17日)

2007年10月3日

ジェムアート「縫いのシャツ展」


Yさんのお誘いで日曜日に原宿へ繰り出すことになり、原宿へ行くなら青山まで足をのばして、ジェムアートで開催中の展覧会を見に行けると思いました。先月買った「婦人之友」誌で紹介されていた「縫いのシャツ展」です。鹿児島市の「しょうぶ学園」が長年おこなっているプロジェクト(「縫いプロジェクト」)の作品を展示するもので、Yさんも興味を持ってくれたし、お買物やおやつの後に一緒に行きました。

雑誌に載った写真に、20年くらい前に見てそれはそれは衝撃を受けた「イギリスのニードルワーク展」を思い出し、とても期待したのです。ジェムアートの場所は根津美術館(工事中/閉館中)の向かい、ちょっと前のビルディング1階の洒落た一区画でした。

一歩踏み入れるなり驚きました。小さなギャラリーいっぱいの作品。中央に櫓(やぐら)のような枠を組み、ハンガーにかかったシャツが何十枚もぶらさがっています。もちろん壁にも棚にも椅子の上にもボディにも。

右の写真は上の案内状を拡大したもので印刷のツブツブが出て見づらいのですが、ある「シャツ」の右袖部分です。サラリーマンが着る普通のYシャツに思うままの針を刺し、1年を費やして刺して刺して縮んで歪んでガチガチ・ゴワゴワ、素晴らしいことになりました。多くの「縫い」の作品の中で、このシャツは一つの極限、終着点、そうした位置にあると思います。会場でも、最初に目に飛び込んだのがこれでした。

しかし全てのシャツが作者それぞれが好きなやり方で作った個性的な作品でした。殆どは大人が着用できる形をしており、伊達男が着たら素敵だろうなあと思う洒落たシャツがいくつもあり、いくつかは販売していました。(私には着れないし買えませんが、客観的に値段は安すぎると思いました。2倍くらいが妥当だと思います。)中には下書きの残った作りかけみたいなものもあります。誰もが才能あるわけではありませんし、始めて間もない人もいるでしょう。しかしどれも確実にいい「味」があり、上手くなりすぎた作品よりも私などは好感を持ちます。素材はどれも既製品や古着など質素なもので、糸も木綿、絹、毛糸‥‥‥‥なんでもアリです。しかし着物全部を刺した物凄くゴージャスなローブはアヴァンギャルドで、ハリウッドのパーディーで女優がイブニングドレスの上に着てもいいくらいですし、あるものは真っ赤なシャツに真っ赤な糸をフサフサに刺し、まるでアフリカの儀礼用の力強いファブリックのようです。はたまた「女子トイレ」「ラジオ(周波数と思われる数字が続く)」その他の文字列をシャツ全面にステッチしたものは真にシュール。いずれも色彩豊かで生命力があり、つくるよろこびの発光体みたいで、見ていると自分の中にズンズンズン♪‥‥‥‥リズムがわいてくるようでした。

(ここの部分はまだ上手く解説できないので今日は軽く飛ばします。後でちゃんと書き直す予定です。)

オリジナルの長袖Tシャツもたくさん販売していました。イラストや手書き文字をプリントして、所々に生地のアップリケ(のようなもの)があり、とても味があります。(真似したくなります。)Yさんはあるシャツがかなり気に入ったのですが、「アップリケ」した巾広のゴム(パジャマのズボンの)がどうもマズイと思ったそうです。私も一つ欲しくなりましたが我慢しました。実はその日は既に予算を超えるお買い物をしてしまったからです。後悔しました。

作品の数の多い展覧会では最初に目に飛び込むものと何度も見て回るうちにジワジワ見えてくるものとあります。額に入った作品に気がついたのはだいぶ後になってからでした。その額の中でも途中から見えてきた一つの作品に惹かれました。黒くて目の粗い網のようなものに白い糸を刺したもので、立体的な丸いモチーフがかもしだすやわらかな感じと妙に洗練された感じが不思議なバランスで混じり合って見えます。それを見ていると他の作品がすーっと後ずさって思えました。購入を決めてジェムアートさんに告げると作者名を教えてくれましたが、なんとそれは写真のシャツの作者と同じ「野間口さん」でした。テクニックも色彩もまったく異なるのに、やはり共通するものがあったんでしょうか。

この日は予約だけして、第二部が始まる9日以降に再び見に行ったときに受け取ることにしました。会期後半の第二部ではこうした針仕事のバッグが展示されるそうで、とても楽しみです。

ジェムアート 針仕事の素晴らしさは実際に見なければ想像もできませんが。
「縫い」のシャツ展 前半・9月15日〜10月7日/後半・10月9日〜28日(月休)

2007年9月29日

ハーダンガーと「家庭全科」


「ひなぎく」内の古本屋さんで買った本です。

最初に目にとまったのはハーダンガーの本。ホチキス止めのパンフレットのような古いデザイン集で、スエーデンで出版されたものでした。ハーダンガーは荒い平織りの生地の糸を切ったり抜いたりして、そこを糸でかがっていく刺繍です。白地に白い糸で刺すのが基本で、デザインも流行などないに等しく、1色刷の古本でもぜんぜん問題ありませんね。私の姉が好きなので、買ってあげたいと思いました。こういう本は見ているだけで楽しいので、何冊あっても困らないはずですから。(なにしろ300円です。)



その後、ちょっと目立たない棚の中の箱の中に家庭雑誌が何冊かあり、なんと「家庭全科」を2冊見つけました。「家庭全科」は昭和30年代〜40年代の月刊誌で、当時の「家庭画報」と同じ種類の主婦向けグラフ雑誌です。私はハタチ頃に古本屋さんで気に入って買った十数冊を大事に持っている「愛読者」ですから、ダブらない号は即買いです。庶民には手の届かない社長さんの奥さんか銀幕のスターかというような、戦後の富裕層のハイカラなライフスタイルを垣間ることができます。古めかしさ、懐かしさ、カッコよさが入り交じって、昔の憧れに憧れます。また、見ていて楽しいだけでなく、結果的には「戦後」が夢見た「豊かさ」の方向性を示しているようで興味深いのです。(1966年1月号、1966年3月号、各200円)



60年代の「ミセス」が何冊もあり素敵でしたが、どれも1冊1500円以上するので諦めました。(9月24日)

2007年9月21日

カーテンの端切れ

端切れといっても、これは1m巾で2.5mあります。サンゲツや川島織物など高級品ばかりのカーテン専門店では、店先のワゴンに積んだ安売りの端切れも当然ゴージャス。この日選んだのは、暖かみのある淡い色調のカーテンらしいジャガード織です。

植物のような模様は何歩も離れると見えてきますが、細部の織りがかなり凝っています。広幅で、おそらく1mあたり数千円ですから、買えば1万円何千円でしょうけど、これは1000円です。アイロンの折り目を伸ばした跡があったり、ミシンをほどいた跡があったり、もしかしたら作りかけてやめた物かもしれません。

生地の質感やプリントが好みだという理由で生地を買うことが多いのですが、このたびは目的があります。西向きの戸口に西日よけになる物を作ります。カーテンというよりスクリーンという感じで、タックなし、縁だけかがって、つっぱりポールに通して下げる、という形にする予定です。もちろん手縫いで。

計ってみると60センチ以上余りました。カーテン地はクッションカバーに最適ですが、大ぶりなバッグ、昔ふうのチョッキも楽に作れそうです‥‥‥‥ということは、何にしようか迷って何も作れずに終わるかもしれません‥‥‥‥。

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