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2013年5月30日

馬渕睦夫「国難の正体」


「国難の正体」——日本が生き残るための「世界史」
馬渕睦夫・著
総和社、2012年12月発行
1575円

元ウクライナ大使・馬渕睦夫氏の著作です。チャンネル桜の討論番組での発言と、下に貼った渡部昇一との対談でとても興味を持ち、この本をすぐに読みたくなってアマゾンへ行きました。しかし購入のボタンがありません。在庫切れでしょうか。入荷の見込みも書いてありませんでしたから、これは町へ出て探すしかなさそうです。本はなるべく地元の駅前の本屋さんで注文して買うのですが、2週間ぐらいかかるのですよ、これが。

この本に関連してネット上に対談番組が二つありましたから貼ります。ぜひご覧ください。これまで多くの人が「なにか怪しい」「もしかしたら」と思いながらも「でもトンデモか陰謀論じゃないか......?」と思ってきたはずの様々な事柄や、誰も考えてみなかったような事柄を、元大使は自身の体験と研究と分析から確信をもって語っています。説得力があります。対談で語られているのは本のごく一部だそうですから、ぜひ本を読みたく思います。


● 渡部昇一「大道無門」——馬渕睦夫と国難の正体を暴く(2013年5月24日投稿)

● 西村幸祐放送局——対談スペシャル『国難の正体』を読み解く―元ウクライナ大使、馬淵睦夫さんと、日本が生き残るための世界史を語る(2013年2月12日投稿)


(追記:2013年6月2日)
金曜日に池袋を通ったから西武の書籍売場へ行ってみました。何フロアもある大きな売場ですが、やはりこの本は売っていませんでした。(少なくともみつかりませんでした。)(続き:8日に池袋のジュンク堂と恵比寿の有リン堂に行きましたが、やはりみつかりませんでした。何故?!)

(続きの続き6月9日:やはりこの本はamazonをはじめネットで人気爆発、売切ちゃったようで、5月28日に総和社で増刷が決まったとのことです。(このページには本の見出し小見出しがびっしり紹介されています。わくわくします。)書店に並ぶのはいつ? 待ち遠しい! 6月は馬渕氏の講演、インタビューなど目白押しだそうです。あの宮脇淳子氏をいち早く紹介したシアターテレビジョンでも6日に公開生放送があったのですって。情報たっぷりのブロマガはこちらです。でも動画(激論!「国難の正体」ゲスト:馬渕睦夫『そのまま言うよ!やらまいか』生放送)を見るには有料の入会手続きが必要です。)

ところで土曜日のお楽しみ、チャンネル桜の討論番組に馬渕氏が出席していました。(今度で二度目でしょうか。)馬渕氏の発言はもちろんたいへん興味深いのですが、この番組じたいが面白いので貼付けることにします。3時間番組の1時間目です。これくらいの討論をNHKの普通の教養番組として3チャンネルあたりでやってくれるのが筋と思いますが、現実にはこの国の地上波テレビが放送することはありえないのです。ですからぜひ見てみてください。

● 1/3【討論!】米中アジア管理か?東アジア情勢の行方[桜H25/6/1]


● (続きを見るにはここをクリック。)
● ついでに、馬渕氏が最初に桜の討論に出たのはここですです。→1/3【現代史研究会SP】「反日の米中連携」その実態と行方[桜H25/4/27]

ところで、この方がネットの対談や討論で人気が出た理由の一つに、物腰のやわらかさがあるのじゃないかと思います。厳しいことを穏やかに言う語り口、とくに討論で誰かに反論するとき——見習いたいと思います、もし誰にでも真似してできるものであるなら......。


(追記:6月20日)増刷が決まったというので地元の書店に注文しました。今日届いたのでさっそく取りに行き、読み始めました。感想は追って書きます。


2011年12月20日

藤井厳喜の経済本

ロシアを例にとり「大きな経済危機の中で私達を守るのは現金でもゴールドでもなく人間どうしの助け合いだ」という考えを読んで藤井厳喜という人に興味を持ち、amazonにたくさんある中から新品・中古あわせて3冊買いました。年末だというのに近頃のamazonは出荷がすごく早くて、17日に注文したらその日に発送、18日に届いたのですが留守をしてしまったため、19日に受け取りました。どれから読もうか迷いますが、この「ドンと来い! 大恐慌」って書名にそそられました。



「ドンと来い! 大恐慌」
藤井厳喜・著
ジョルダンブックス・刊
2009年4月10日発行
1700円

いやあ元気のいい書名ですね! ほんまかいな。腰巻きで佐藤優が「血が騒ぐ」と「激賞」、本文に入る前の「推薦文」には西村真悟とか西部邁とか、肩書きでいうと元公安調査庁部長とか警察大学学長とか名を連ね、じゃっかんの方向性を感じないでもありませんが、まあ、いいでしょう。(とはいえ公式サイトでこの人の経歴を見ると、岡崎久彦と仕事してたりします。)この本は著者がとくに、これまで経済書など読まなかった人達にも読んでほしいという目的から、くだけた文体、およびサービスのてんこ盛りです。

まず最初にカラー折り込み「世界大恐慌のからくり」の図。巻頭に本の結論7項目を披露。すなわち、

  1. 本当の「大恐慌」は来ない
  2. 資本主義は終わらない
  3. アメリカ中心の世界経済は崩壊した
  4. アングラ・マネーが金融崩壊の引き金を引いた
  5. ブーム&バスとは繰り返される
  6. 日本は世界経済危機のなかで圧倒的に優位な立場に立っている
  7. 大恐慌サバイバル術を教えよう!
最後にフード・コンサルタントとの対談、巻末には32ページの特別付録、「話題の『大恐慌本』徹底検証」で19冊の目次付き書評!(私はここから読み始めました。)

状況の解説では、私が2008年のリーマンショック以降に読んだり聞いたりしてきたようなことが、......なんだ、......だね、といった話し言葉調で、確かに読みやすく書かれていました。

しかし後半の、大不況の解決策の段になると、えーーーっっっ?!?!でした。「ユダヤ人に学び、ユダヤ人を日本んに呼び込んで繁栄しよう」というのです。ちょっと。「ユダヤ人」が鍵ですか? 最初に披露した7項目の中に「ユダヤ人」なんて言葉はありませんでしたよ。そりゃあ悪いユダヤ人もいいユダヤ人もいるでしょう。しかし前半で解説したアメリカの成れの果ての金融業で大儲けしたのは誰だったの? (そういえば、その章で「金融ユダヤ人」とは一言も言わず、あの異常な金融業界のありようを「そうするしかなかった」と表現していましたね。「アメリカには残された方法が金融しかなかったから、しかたなく金融に進んで、その結果のリーマン・ショックであった」というふうで、好意的、同情的でした。)さらに「日本にユダヤ人の金融センターを」?!?! アメリカという賭場を失った人達に日本を次の賭場としてさしあげたいのですか? これじゃまるでリーマン・ショックの後にテレビで「今こそ郵貯でアメリカ国際を買いましょう」とのたまった元財務大臣です。(そういえば去年は「日本にユダヤ人1千万人移住計画」という噂がありました。ドンと来い、ユダヤ人がついている......)

「ユダヤ人」「ユダ金(金融鵜ユダヤ人、ユダヤ金融資本家)」「ハザール人」「グローバリスト」「グローバル・バンカーズ」......呼び方はさまざまですが、対象となる人間は(人間ではないという説もありますが)ほぼ同じです。「大小にかかわらず海外の優良な企業と手を組んで乗り切ろう」という意味なら、あえて「ユダヤ人」と限定する必要はないでしょうに。でもユダヤ人は「無やマイナスから物を作る能力」に長けているから、ユダヤ人でなけりゃ駄目らしいのです。(「無から有を作る」とは、まさに「銀行システム」を作れるようなユダヤ人?.....そういうのは.ユダヤ人の中でも近代以降世界の諸悪の根源じゃないんですか?)ああ、さすが岡崎氏とお仕事をした経歴はダテじゃありませんね。そうなると、上に揚げた本書の推薦者達の「愛国心」て......???

解決策はほかに2つあり、「ジャンジャン国債を発行して日銀が買い取る」ことと「政府発行紙幣」です。(ちなみに「日銀の買取り」は「禁じ手」です。)経済で私に持論はありませんが、こういう事柄はヤバイと言っている人のほうが説得力があると思います。80年代から顕著にオカシくなった日本人ひとりひとりの頭の中身や生活様式の切り替えも大事ではないでしょうか。

この本は昨年11月の刊行です。その時点で、この「大恐慌」を危惧される時代に日本と「円」がどれほど優位に立っているかを説き、だから怖がるな希望を持て、と言いたいところまではわかります。しかしその後311の大震災がありました。今読むと......ナルホド、だから「311人工地震」で「日本つぶし」が必要だったのね、というふうに思えてなりません。著者の考えに大震災後の変化があれば知りたいものです。

この本は60万部突破だそうで、amazonでの評判もすこぶる良いのです。(もちろん「ユダヤ人誘致」が受けたとは思いませんが。)悲観論の多いなかで「現実を知ることが大事」「若い人達に希望を与えたい」との趣旨はたいへん立派ですが、蓋を開けたらナ〜ンダ。経済に関心のなかった人が鵜呑みにしたら......とても恐いと思いました。




「国家破産以後の世界 After Japan's Default」
藤井厳喜著
2004年12月20日初版発行
光文社
950円

英単語やフレーズが多いせいか、横書きの本です。そしてどういう意図がわかりませんが、日本語の本文中、むやみやたらと日本文に対応する英単語や用語が併記されています。2004年の本とはいえ時事英語、経済英語のボキャブラリー補充に役立ちそうです。




「日本はニッポン! 金融グローバリズム以後の世界」
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・編
藤井厳喜、渡邉哲也対談
総和社・刊
平成22年11月25日発行

まだ読んでいません。

2011年11月28日

アリス・スターモアの模様編み図案集



Alice Starmore's Charts For Color Knitting (New and exanded edition)
Alice Starmore 著
Dover Publication 刊
2011年
(スコットランドで1992年に出版された本を、アメリカのドーバーが改訂版で出したもの。)
amazon.comで12.27ドル(日本のアマゾンでも1457円)

今日は本も届きました。アリス・スターモアの図案集です。複雑で美しい彼女のセーターやカーディガンが、作品例として少し載っており、うち二つは編み方も書いてあります。しかし編み方はこの本のおまけみたいなもので、色使いのお手本としてのカラー写真です。「パターン集」ですからね。



というわけで模様編みのパターンがいっぱい!! これはすごい。彼女のフェアアイルの本「Book of Fair Isle Knitting」にも沢山の伝統的なパターンが収録されていて驚きかつ喜んだものですが、ここにも猛烈に入っています。各国の伝統的なパターン、ケルトのパターン、総模様に使うパターン、またワンポイントに使えるモチーフなど。ニードルポイントへの応用についても触れています。編物が好きなら誰が買っても損しないと思います。ドル安の今こそ、これまで欲しかった本の買い時かもしれません。(事実そうなんですよ!)

2011年11月23日

世界恐慌? 計画恐慌? 日本はどうなるの?

● Melt Up (メルト・アップ)



半年以上前から見ていますが、アメリカの「Inflation US」というサイトが、たくさんの動画をYouTubeに出していて警告を発しています。アクセス数も7桁です。動画はとてもテンポが良くてオシャレな作り。そうとうお金をかけたと思われるものばかりです。ただの警告のためにこれだけの投資をする理由は?といぶかりたくもなります。(「Inflation US は嘘だ、ウオール街のインサイダーだ」という動画もあります。)

しかし最近またこういう動画を見て、関連動画のほうにある「ghost town」が気になりました。つまりアメリカ中でゴースト・タウンが増えているらしいのです。家のローンを払えなくなったり、不況や失業でお金が行き詰まって家を手放す人達がすごい数になってきて、人の住まない家ばかりの「ゴースト・タウン」があちこちに生まれているのでしょう。絶望的なアメリカの現実を見せつけます。いったいどうなってしまうのでしょう??????

● YouTubeで「ghost town usa」を検索した結果

上の動画は「Melt Up」という題名で、近い将来に起こるアメリカのハイパー・インフレを予想するものです。2012年にドルが崩壊してこうなるんだから準備せよ、というわけです。(要するに「金を買え!」という脅し?)この動画ではそのハイパー・インフレの原因を、アメリカが国債の償還(国の借金の返済)ができなくなって国家デフォルトを起こすから、と見ています。しかし一方では、そうしたことのすべてが所謂「国際金融資本家」たちの計算づくだという説もあります。かつて大恐慌を仕組んで大儲けしたように。今年のヨーロッパの一連の経済危機でも、アメリカの某銀行が一人勝ちしているそうで、もう素人にはわけがわかりません。でもうっすら見えるのは、すでにアメリカ中の地方銀行がバタバタ倒産しているし、近い将来アメリカが国家デフォルトに陥ってハイパー・インフレで国民が苦しんでも、巨大銀行だけは生き残るのだろうなあ......ということです。しかし同時に、「ロスチャイルドが作った」といわれる所謂「お金のしくみ」というものが壊れてしまったから今世界中で混乱が起こっているような気もするので、よくわかりません。

ところでそういう危機にあるアメリカ政府がお金を刷る以外に何をしているかといえば、たとえば何年もかけてデンバー国際空港の地下に、「2012年の経済破綻」のさいに市民を「収容する施設」なんかを作っているわけです。市民の避難とか保護ではなく、監禁とか強制収容とか、そういうのが目的です。なぜ? 最初から破綻を起こす予定なんですか? このデンバー国際空港というのが実に不気味な建物で、「陰謀論」のネタの一つでもあります。

● Jesse Ventura Conspiracy Theory - 2012 Part 1 of 6 (ジェシー・ベンチュラの大人気テレビ・シリーズ「アメリカの陰謀論」の、デンバー国際空港の巻。YouTubeのロゴをクリックするとYouTubeのサイトで見れます。続きも見れます。)



この「ジェシー・ベンチュラ(またはヴェンテューラ)」というのがすご〜く面白い人物なのですが、話が長くなるので省略します。(元プロレスラーで元ミネソタ州知事でリバタリアン。ロン・ポールの強い支持者でもあり、もしロン・ポールが共和党の予備選に勝てなかったら、自分が副大統領候補としてポールと組んでリバタリアンから出れば大統領選に勝てる、と公言しています。)デンバー国際空港の異常さを手早く見るには、YouTubeのロゴをクリックしてYouTubeのサイトで動画の最後の「6」だけご覧ください。また、YouTubeで「denver international airport」を検索すれば、他にもいろいろ出てきます。

● Obama Will Be Last President Of USA as we know it(私達が聞いたとおりオバマはアメリカ合衆国最後の大統領になるだろう)



ロシア人達のお喋り。「アメリカはもう終わり。でもそれは人類の未来にとって良いことだ。」「でもその経済的なとばっちりは大変なもの。」「1997年にアメリカの雑誌で見たんだ、2008年がアメリカ最後の大統領選挙で、黒人が大統領になると。オバマなんてまだいなかった時にだ。11月4日にはオバマが大統領になるんだよ。データのとおり。」この字幕、本当? 最後のグラフは何? 2008年11月投稿の動画。(YouTubeのロゴをクリックして、解説やコメントもご覧ください。)

そうしたアメリカの行く末の不安によって、日本でも巷の一部で「2011年11月25日、世界恐慌突入」説があるのですが、どうなんでしょう。いいことは期待できないご時世ですが、極端に悪いことがいきなり起こる予定なんでしょうか? 3月の地震で、東京でもスーパーの棚が空になる経験をしたのですが、経済が破綻すれば日本中が沈没してしまいますから救いの手がありません。そういうわけで、各自食糧と日用品を備蓄せよというのです。

● 米国デフォルト危機ニュース・サイト
● 上の記事がすすめる食糧備蓄プラン

2008年のリーマン・ショックにさきだって、いろいろ警告を発していた「六本木の巫女」は詐欺で逮捕されちゃったし、こういう話はよくわかりません。私は缶詰や乾物などを「普通に」買い置きしておきますが、本当に危機が来たあとは庭を耕して菜っ葉でも植えようと思います。

一つだけ明らかなのは、ずいぶん前からアメリカは悪い人達にのっとられており、政府も議会も軍隊もそういう悪い人達のために働く機関になってしまったということでしょう。今のアメリカは、そういう支配層と国民が臨戦状態にあるんじゃないでしょうか。アメリカ国民は「イスラムのテロリスト」を怖がっている間に、自分の国の中に敵を育ててしまったんですよ。日本ものっとられているといわれています。21世紀になって「国家」というものの再定義が必要かもしれません。

しばらく日本のニュースを見ない間に株価がずいぶん落ちたんですね。なさけないけれど日本がどうなるかはアメリカ次第。Alex Jonesのニュースのほうが真面目に見えるし。アメリカは世界に対して、そして日本に対して影響が大きすぎます。私の余生の平和のためにも、アメリカには良い国になってほしいのですが。(がんばれ、ロン・ポール!)この頃とても忙しくて疲れていて、何を書いているのかよくわかりません。(11月23日から24日)


(追記:12月9日)
とはいえ何かが起こるに違いありません。アメリカ経済が(ドルが)ガタガタなのは事実なのですから。そして経済立て直しの特効薬は戦争だという考えは根強いのです。久しぶりに恐い話を聞きました。12月8日放送のアレックス・ジョーンズの番組で、ベストセラー作家のリンゼイ・ウイリアムズ Lindsey Williamsという人が2012年10月がドルの崩壊と世界戦争の始まりだと語りました。2012年でなければいけない理由は、それを計画している人達にとって最重要な聖書の記述ゆえ、10月である理由は11月にはアメリカの次期大統領が決まるので、その人にいきなり戦争をさせるわけにはいかないから、と。上に紹介したビデオで「オバマはアメリカ最後の大統領」だという話とも合います。(私には全部を正確に聞き取ることができませんが、英語がわかる人はぜひ聞いてください。全部を鵜呑みにする必要はなくても参考にすべき事柄があると思います。)

Alex Jones 2011-12-08 Thursday (ウイリアムズの話は1時間17分頃から始まります。)



近代の戦争とはそういうものであったようですし、これから起こることも、どうにもならなくなって起こるのではなく、一部の人の都合と周到な計画によって起こされるらしいのですよ。経済恐慌が起きても戦争が勃発しても天変地異でもパンデミックでも絶対に死なないあの一部の人達。

考えてみればアメリカのサブプライムローン問題もギリシャの破産も、返済力に余るお金を借りて案の定こげついたという話ですよ。借りた人の責任? 貸した側だって問題です。貸した側こそ問題ではありませんか? (もし悪い意図を隠してそれをやったとしたら。)日本のバブル時代も似たようなものでした。一介の庶民の私のところだって頼みもしないのに銀行から「1億円くらいいつでも貸しますよ」と言われてビックリしたものです。私のところで1億円なら、隣近所には5億10億の話が転がっていたということです。それがいつか終わるとは誰も言いませんでした。正確にはほんの少しはいたのですが、メディアは決して取り上げませんでした。誰もが「永遠の繁栄」を信じて疑わなかったのです。そういう「時代」には家を買いたい事業を始めたい事業を拡大したい資産を増やしたいと考える人達にチャンスを与えました。真面目に返済計画を立ててお金を借りました。でも作られたバブルはいつかは終わりが来るし、あるいは作った人の都合でいつでも崩壊しますから、結局は沢山の企業が倒産し多くの人が辛酸をなめたのです。そればかりか、日本という国が10年20年と停滞を余儀なくされています。その間には好景気といわれた時期もありましたが、バブル崩壊後の出来事や政治的な「処理」によって、働いても働いても庶民までお金が降りてこないようになったからです。(それじゃバブルは誰が作ったの? なぜ? 私達が稼いだお金はどこへ行くの? ということ。)

人から物を奪うのは犯罪ですが、銀行が銀行というシステムを介して少し時間をかければ合法になってしまう仕組みがあります。(土地を担保に10億円貸すとき、銀行はその10億円を持っている必要はありませんが、借りた人にお金を返せなければ土地は銀行に渡ります。)(たとえば、もしその土地がすごく欲しければ、借りた人がお金を返したくても返せないようにすればいいわけで、そういうことは不可能じゃありません。)アメリカの大銀行は国家を相手にそれをやっている真っ最中。またそうした銀行はメガバンク化することで、儲けるときは儲けるが大損を出して倒産の危機に瀕すれば「大きい銀行は潰れたときの影響が大きすぎて潰せない too big too fail」ということを盾に政府から公的資金(税金)をカッポリ貰って存続することが可能になりました。な〜んかおかしいでしょう? ロン・ポールが「超お金持ちがいてもいい。でも盗むな」と言うのはそういうことです。

マケドニアのアレキサンダー大王という人はめっぽう戦に強くてあらゆる国を手中におさめて、30才で「もう攻める所がなくなってしまった」と嘆いたと言います。私は歴史に詳しくありませんが、そういう時代は戦を知っている人と戦を知らない人との戦争であり、まさに「赤子の手をひねるように」連戦連勝だったのじゃないかと思います。カエサルがガリアを征服できたのはまさにそれで、ローマが歴史に冠たる国家であり「戦争機械」とよばれるほどの軍隊を持っていたのに対し、ケルトは部族社会で部族ごとの兵士がいるだけでしたから、統一に欠け、兵士の一人一人がどんなに誇り高く勇気があろうと総なめでした。チンギス・ハーンは馬術に長けた民族の戦法で、自分の手と足だけで戦う人達をなぎ倒し、今の中国から中央ヨーロッパまであっという間。

今の「世界経済」とはアレキサンダー大王やカエサルやチンギスハーンが暴れ回っている状態じゃありませんか? 他国の文化や習慣や精神性はおかまいなし、自分の流儀を押しつけることで優位に立ち、お金のしくみを駆使し為政者を買収することで(買収に応じない者は殺して)、知っている者が知らない者を、できる者ができない者を、持っている者が持っていない者を所有し奪い食い物にしています。なーんだ、「グローバリズム」って帝国主義だったんじゃない。企業と銀行のね。

global bankersとか「国際金融資本家」という呼び方をされる、世界を股にかけた大銀行は「わかってない人達」から奪うために有り余るお金を貸すということをやってきて、2012年に大収穫の時代を迎える予定なのかもしれません。そもそもそれがグローバリズムというものだったらしいのですね。NWOですね。90年代にはアメリカのビジネススクールの看板講座が「グローバリズム」一色に染まり、日本からもたくさんの企業人がハーバードだのスタンフォードだのに留学したものですけど、今思えば恐ろしいことでした。

お金で潰したヨーロッパの国々の政府にはどこもアメリカの例の銀行の出身者が送り込まれたそうです。(イタリアの首相はもはや「イタリア人」ではありません。)ポルトガルでは銀行にお金を返すために国民が積み立てた年金に手をつけてしまいました。今現在、いくつもの国がグローバルな銀行によって国庫を空っぽにされ、政府機能を握られてしまっているのです。(マンガチックな世界統一政府樹立計画のためには、お金を手段に個々の国に入っていくことこそ目的なのかもしれません。)いっぽうお金で動かしにくい所では理不尽な武力行使が続きます。国民の税金を使って中東、アフリカで進行中。フェイスブックで広まった若者達の民主化運動ですって? その国を爆撃し子供達を銃で打ちまくることが民主化のお手伝い? イランとは戦争したくてうずうずしているところ。悪い人達に乗っ取られたアメリカの動きを今度ばかりは中国やロシアも警戒しているようです。日本が巻き込まれないわけがないでしょう? テレビがお笑いばかりやっているのはやることがないからではなく、現実を見せる隙間を作らないためではありませんか? なんのかんのいっても、今でもテレビを見る人は多いでしょうから。(李香蘭が戦犯呼ばわりされるなら、今のお笑いタレントも同じですよね。)

いいかげん「陰謀論」を真面目に議論すべきときだと思います。とくに戦争が嫌いな人は必修です。世界中でバラバラに起こっている嫌なことの根っこは一つなのではないか、という話。(近代史がとってもわかりやすくなります。大河ドラマよりも日本のことがわかります。)マスコミというのか大手メディアというのか、それが嘘だというなら嘘であることをちゃんと説明しなければいけません。でもメディアが取るに足りない妄想であるかのように無視しつづけるということは、それが秘密に値するからじゃありませんか? だから私達は知らなきゃいけないのです。「陰謀」は皆が知ったら陰謀ではなくなります。そんな話はおかしいと皆が気づいて多くの知恵が集まれば、解決も可能なはずです。口をそろえて老いの繰り言のように「誰もが繁栄を願う」「誰も戦争をしたくない」と言うなら、私が、あなたが、繁栄のために、戦争をしないために、知る努力をしなきゃいけないんですよ。「ショック・ドクトリン」と同じ、後になってからじゃ遅いのです。(ほら、その無関心その無気力さえ仕込まれたものかもしれませんよ。)すでにアメリカ政府はアメリカ人を殺し始めています(ソフト・キル)。変な法律がどんどんできるし(国内線飛行場での異常な検査とか効かないワクチンの強制接種とか公務中の警察官を撮影してはいけないとか。ケータイのビデオで町のお巡りさんを撮ってしまった人が懲役75年の実刑判決って...... 家庭菜園の禁止はまだ審議中でしたっけ? 等々)、市中に戦車を出して戒厳令の予行演習をやっているし(デンバーでは小学校にテロリストが隠れているという想定で生徒のいる中で銃声バンバン)、強制収容所も営業を開始したとか(上の動画)。サブプライムローン崩壊でお金を失って諦めたなんて嘘でしょう? 連邦政府を手足に使い、2012年の準備は着々と進んでいるかのようです。(なんでオバマなんか選んだのか。)来年、日本国政府は私達を守ってくれるでしょうか? 真面目に言っているんですよ、ほんとに。


(追記:12月16日)
11月23日に書いた私のこの記事に、少ないけれど毎日アクセスがあります。それで私もキーワードで検索してみたところ、なんと検索結果の1ページ目に出ていました。しかし私の前に出てくるのはリーマンショックの頃の記事だったりするのです。特別なキーワードとは思えないのに。そのことから、近い将来に日本にも起こるといわれてい経済の大危機ですが、世間ではまるで語られていないのか、世間では関心が低いのか、それとも世間は見ないふりをしているのか、それとも世間が関心を持たないように操作されているのか、いろいろ考えてしまうのでした。

その検索結果の2ページ目に興味深い記事をみつけました。

● 国家破産」後の世界

「2012年の黙示録」というサイトの中の1ページで、「『国家破産』以後の世界」(藤井厳喜・著/光文社2004年12月刊)という本を引用した記事です。本の引用の前にサイトの筆者の解説があり、この本では日本の破産処理後の日本シナリオが3つあると書いているそうです。1つは、「アメリカの経済植民地」になるケース。これがもっとも可能性が高いと見ています。その場合、破産処理の過程で、日本の優良企業はほとんどアメリカのビッグビジネスに買収されると予測しています。2つ目のシナリオは、「中国の属国」になるという見方です。(中略) 3つ目のシナリオは、「アジアの小国」になるというものです。
本からの引用は一部ですが、なんとも説得力のある、真に迫る話です。もしかして降ってわいたTPPなども、日本の破産を見越しての動きなのでしょうか? 日本もまた、のっとられるために時間をかけて返す見込みの無い国の借金を増やしてきた愚かな国だったんでしょうか?

● アマゾンでの「藤井厳喜」の検索結果 (追記の追記:12月25日/買って読んだらトンデモ本でした。)

ロシアが経済危機の厳しい時代を生き抜いたのは、人々が友達や近所とお互いに助け合ったからだといい、最後に人を守るのは政府でもお金でもなく人間のつながりだと書いています。私は自分が物心ついてからのことを振り返ると、いかに親戚が、隣近所が、家族が......つまり人間関係がバラバラになってきたかと思わざるをえません。それは時代の流れ? 今の私には、何かいやな力によって私達が弱くなるように、そういうことが意図的に奨励されてきたのじゃないかと思えてなりません。(今もっとも過激な反体制活動とは、家族の交流、親戚づき合い、近所づきあい、住んでる場所の地域活動、職場の上司と部下のハシゴ酒、地元商店街でのお買物......実はそういう種類のことなんじゃないでしょうか。)



(追記:12月26日)
かつての戦争や経済恐慌というものが、ある思惑により操作されたり誘導されて引き起こされたものだとわかると、今の時代にも世界を嫌な方向へもっていこうとする動きを感じます。経済が悪くなって倒産や失業が増える、食べ物が足りなくなる、といった漠然とした不安の中に私達はいますが、国の政治経済の支配層にはそういう社会にしようとする意図があるんじゃありませんか? 「北朝鮮の独裁者」が没したとのことですが、今やそれに代わろうとしているのはアメリカかもしれません。グローバル企業に牛耳られるアメリカは「北朝鮮以上」の専制国家に傾いています。日本はアメリカの影響を強く受けます。経済の不安だけでなく政治や社会の変化にも注意しないと、貧乏・ティラニー(専制主義)・戦争の三つどもえに簡単に巻き込まれてしまいます。(これに比べたら「原発反対」など再重要項目に思えません。)「絶対に戦争をしない」という強い強い意志を今から固めておきましょう。そしてニュースに取り上げられないうちに変な法律が次々通っていかないよう、目を光らせましょう。

2011年6月26日

ニットの帽子の「hats on!」


Hats On! -- 31 Warm and winsome caps for knitters
Charlene Schurch 著
Down East 刊
$14.95
(アメリカのamazonで送料別 $10.67 )

お気に入りの本だったのに、なぜか庭で何ヶ月も雨ざらしでガチガチに固まっていたのでした。2、3年前にamazonで買いましたが、もう一度見てみたらまだ売っていましたので注文しました。日本のアマゾンからも買えますが、アメリカの送料込みの値段より少し高めです。1冊だけ注文するなら日本のアマゾンで買いますが、他にもたくさん買うときには一緒にアメリカから買うほうが安いのではないかと思います。まあそういうわけで25日に届きました。

小さな地味な本ですが、基本的な形を中心にニット帽に必要なことが全部ある!といってもいいくらいです。伝統的な模様編みもたくさん取り入れられていますが、自分の好きな編み込み模様に変えてもいいし、色を変えたり糸を買えたり、実は種類は無限大に広がります。さらに、それぞれの帽子に大人や子供の複数のサイズの作り方が載っており、全体では赤ちゃんから大男まで対応しているのです。ですから、自分の望むサイズがなければ、少し太い糸や細い糸を使うことでゲージを変えてぴったりのものを作ることができます。

この本を買った年には帽子をずいぶん編みました。普通2玉、大きなポンポンなら3玉でできますから、余った糸や試し編みに買った糸などジャンジャン利用するといいと思います。

アメリカのamazonのページには、この本を見て作った人の作品が載っています。みんな作ったことが自慢なんでしょう。
(6月25日)

2011年6月11日

ナオミ・クライン「The Shock Doctrine」



「The Shock Doctrine----The rise of disaster capitalism」
Naomi Klein 著
Picador 刊
2007年(カナダ)
ペーパーバック/$16.00.
(アマゾンで1229円)

ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」です。この本がカナダで出版され世界中で大ベストセラーになって4年目ですが、邦訳が出ないのが不思議です。(出版禁止ですか?)


(追記:2011/6/23)同じナオミ・クラインの「ブランドなんか、いらない」の翻訳を現在刊行している大月書店さんに問い合わせたところ、ご担当者よりすぐに返事をいただきました。それによりますと、「ショック・ドクトリン」の翻訳権は岩波書店さんが取得しており、大月書店さんとしても日本の読者が今読めないのは残念だが何ともしがたいとのことでした。(大月書店さんには折り返し「今すぐ必要なのは実は大著の全訳より、もっと薄くて安くて判りやすい解説本かもしれませんね」と申し上げましたが)そういうわけですから、みんなで岩波書店様に催促いたしましょう。

ショックドクトリンとは、おもに他国に大きな経済政策の転換を強要するとき(要するに新自由主義に組み入れたいとき)、大災害や大事件に乗じてふだんなら絶対に認められないような法律をばたばた通させてしまうことで遂行するやり方です。911のように自国民の自由を制限する場合にも使われます。人々が恐怖におののいて、政府に助けをもとめる状態であることがミソで、人々が平静を取り戻してシマッタと気づいたときにはもう手遅れ、というものです。恐ろしい話ですが、世界中で行われているのです。日本政府が311に乗じてコレをやりたがったのは明らかで、実際にやっています。ただし国民は混乱せず、政府を頼るどころか非難ゴーゴでしたから、華々しい支持を得られないままコソコソやっているのです。(報道されないから国民が知らないだけです。)

私にこの本を全部読むつもりはなく(700ページあるんです、読めるわけがありません)、311の後にあちこちで言ったり書いたりしておきながら本を持っていないのはまずいかしらと、先月になってレファレンス用に買いました。本では労苦を惜しまぬ調査にもとづき過去に各国で起こったケースを詳述していますが、その趣旨はネット上の日本語字幕付きのビデオや日本版番組サイトの記事で理解することができます。誰もが知っておくべき現代の基礎知識だと思います。

それにしても、どうして日本にはナオミ・クラインやジェレミー・スケイヒルのような若くて頭が良くてカッコいいジャーナリストが生まれないんでしょうね。(6月3日)

ショックドクトリン(抜粋版)日本語字幕付 
日本版デモクラシーナウ、2007年9月17日放送



● 詳しくはこちら 「ショックドクトリン」。「大惨事につけ込んで実施される過激な市場原理主義改革」、ナオミ・クライン新著を語る(日本版デモクラシー・ナウ)

● ナオミ・クラインが出演した「デモクラシー・ナウ」の日本版の番組一覧はこちら。(いつの間にかこんなに出演していたんですね。私は全部を読んでいません。もっと読みやすいレイアウトにしてください!)

● デモクラシー・ナウ 日本語版公式サイトのホームページ
● Democracy Now! アメリカの公式サイト(全てのインタビューのビデオとトランスクリプションがあります。)


関連書籍
「貧困と不正を生む資本主義を潰せ----企業によるグローバル化の悪を糾弾する人々の記録」(原題 Fences and Windows -- Dispatches from the front lines of the globalization debate)ナオミ・クライン著、松島聖子訳、はまの出版
「ブランドなんか、いらない」(原題 No Logo)ナオミ・クライン著、松島聖子訳、大月書店


応用編をみつけました:
【中野剛志】悪魔のショック・ドクトリン!民主党復興政策に騙されるな
(4月9日放送されたもの)



ついでの話として、「デモクラシー・ナウ」は朝日ニュースター(ケーブルテレビ、スカパー)が日本語字幕付きで放送しています。ただしアメリカでは毎日放送しているのに日本では2.3のトピックをまとめて週1回(再放送あり)、しかもトピックが半年遅れのことも普通にあります。新しい情報を得るには、(日本語字幕はありませんが)アメリカの公式サイトを見るか、ポドキャストに登録すると便利です。

2011年6月6日

ロン・ポール「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」



「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」
(原題 The Revolution: A Manifesto)
ロン・ポール 著
佐藤研一郎 訳
副島隆彦 監訳、解説
成甲書房(2011年3月)
1800円

原書はロン・ポールがアメリカ大統領選の候補者であった2008年に出版した「Manifesto」です。(訂正:正しくは選挙戦の間に書いたものを撤退後に出版したもの。)当時とても興味がありましたが、たぶん買っても読めないだろうと保留にして、未だにアメリカのamazonの買物カゴに入っています。その翻訳が出ました。

(それにしてもこんなに挑発的な邦題にしていいんでしょうか。腰巻き(帯ともいう)には「反・官僚支配、反・重税国家、反・過剰福祉、反・金融統制、M・サンデル教授らと戦う思想」とありますが(はあ、それで私には「熱血教室」の本が面白くなかったのでしょうかネ)、でもロン・ポールは別にサンデルを相手に戦っていないでしょうが......。このあたりの訳者のノリは、さすが副島先生のお弟子というべきか。)

大統領選の「マニフェスト」ですから当時のアメリカ合衆国における問題点と解決案です。(いわゆるリーマンショックの前ですが、サブプライム・ローンの破綻については言及されています。第三章のお金の話は圧巻です。)読んでいて意外だったのは、書いてある内容を私が(ある程度)理解できることでした。それは私がアメリカ社会やアメリカ政治について勉強したからではなく、アメリカから日本に影響の及ぶ事柄がかつてないほど多かったり、自分をとりまく環境を含めて日本の状況がアメリカとかなり似てきたからではないかと思います。そうとうヤバいかもしれません。何しろ問題は未だ何一つ解決していないのです。

「Stop Dreaming」は「A New Hope」と並んでロン・ポールの一番有名なビデオでした。再び埋込みます。過去〜現在の発言、予備選での発言が収められています。(ついでに、民主党予備選でまともなことを言っていたのはオバマではなく Dennis Kucinich。)本書はこのビデオに出てくるような事柄を詳しく述べたたもの、ということです。

ロン・ポール議員の発言集『Stop Dreaming』(日本語字幕埋込版)



さて、ロン・ポールはテキサス州選出の共和党下院議員で、彼の大統領選挙戦は「Who Is Ron Paul?/ロン・ポールって誰?」というキャッチフレーズで始まりました。それくらい全国的な(というか合衆国全体では)知名度が低く、メディアも泡沫候補扱いをしました。しかし予備選の間にぐんぐんと支持を集め、共和党のディベートでは圧倒的な存在感を示し、日本にいる私さえ知ることになりました。残念ながら本選に進むことなく退きましたが、その後は専門の金融問題に関してメディアへの登場が格段に多くなり、「若くて高学歴の浮遊層」を中心に熱烈な支持者を増やし続けて、先月ついに2012年の大統領選に立候補を表明しました。(現在ペイリン、ロムニーより支持が高いとのことです。)

ロン・ポールは、例えばアメリカは戦争をやめ、米軍は世界から撤退するべきと主張し、日本人の質問に答えて日本に対しても自分の国は自分で守れと言います。この人の言うことを知ろうとすると、「保守政治」「小さな政府」「福祉国家」「所得税」その他いろいろな言葉の本当の意味がはっきりしてきて、考え方の修正を迫られる気がします。ロン・ポールの仲間であるピーター・シフは311の大災害に際して「日本は米国債を売って復興にあてるべきだ」とYouTubeでメッセージを公開しました。彼らに近い「ティーパーティー(茶会党)」が日本のニュースに出てくるときには、まるで極端な右翼のような印象を抱かせますが、騙されてはいけません。第一にティーバーティーはいろいろなグループや個人の集まりであって政党ではなく、第二に「保守派」であり「頑固な憲法主義者」なのであって、憲法軽視もはなはだしいネオコン右翼とは全く思想が異なるからです。

バラク・オバマは黒人だという理由で暗殺を心配されたものですが、ロン・ポールは実際に FED、IRS、軍産複合体などに対して物凄いことを言ってきましたから何倍も心配です。(あれだけ言って殺されないのは裏でつながっているからだ、という人もいましたが。)日本のテレビが彼をとりあげることはとうぶんないでしょうから、ぜひネット上の演説を聞いたり(字幕付きもあります)本を読んだりして、その考え方に触れてほしいと思います。そして殺されないように、皆で見守りましょう。
(追記:2011/7/29)
ロン・ポールの前回の選挙戦がどういうものであったか、感動的なドキュメンタリーがありましたのでリンクを貼ります。(2時間近いもので日本語字幕がないのですが、多くの人に見てほしいと思います。涙なしには見られません。当時は私も途中から同時進行で追っていましたから、ああそうだったなあ......などと思い出してしまいます。)

● FOR LIBERTY: How Ron Paul Revolution Watered The Withered Tree Of Liberty(自由をもとめて:ロン・ポールの革命がいかに自由という枯木に水を与えたか)


あらためて思うのですが............アメリカ合衆国は(偽)ユダヤ人にのっとられて、(偽)ユダヤ人の(偽)ユダヤ人による(偽)ユダヤ人のための政治がずっとおこなわれてきた結果、国も民もボロボロになったということなんですよね、実は。その国家存亡の瀬戸際に「こんなのは間違っている、合衆国憲法にてらして考えよう、建国の父たちの声をきこう」と大正論で訴えるロン・ポールが現れたからみんなビックリしたのです。さらに驚くのは、自身が大統領選を退いた後は「第三政党に投票しましょう」と、ラルフ・ネイダーなど二大政党以外のリバタリアンの候補者達がメディアの前で演説する場を作りさえしました。共和党のディベートは今見ても大傑作で、そこで目を覚ましてしまった人達は彼が大統領選を退いても終わりにすることなどできず、彼の提唱する「自由への戦い (campaign for liberty)」を続け、一つはティーパーティーへの流れを生み、大成功を遂げたわけです。ロン・ポールの大統領選は他の候補者と異なり、たった一人で国中に大きな覚醒と運動をもたらしました。広告代理店など使わない本当の草の根だけで。こんな選挙は世界中でも他にありえないでしょう。(そういう動きを一切報じない日本という国は......のっとられているんでしょうネ。)


● デイリー・ポール
もしかしたらロン・ポールの公式サイトよりも有名な老舗のファン・サイト。2008年の大統領選でロン・ポールを知った一市民のMichael Nystromが始めたサイト。ロン・ポールの毎日の最新情報が載っており、議論も盛んです。(現在はサイトにアクセスを載せていませんが、調べてみたら毎日2万〜3万近いアクセスがあるようです。)

● ロン・ポール・ドットコム
こちらも公式サイトよりも有名かもしれないファン・サイト。「デイリー・ポール」と同じく、70才を過ぎたテキサスの下院議員の毎日の動向を追い、支持者間で議論しているサイトに世界中から毎日数千〜1万以上のアクセスがあるとは、どういうことでしょう? 勿論ほとんどは合衆国内ですが、15%が先進国を中心に、ヨーロッパ、日本、ロシア、中国、中東……海外からで、累計207ヶ国からのアクセスが記録されています。とりもなおさず世界中がアメリカから何らかの影響を受けており、たいていの国の人達は「何とかならないか」「もっと良くならないか」という思いがあって、ロン・ポールに関心を抱くのではないでしょうか。(大統領選に出ることを発表した日には1日で7万アクセスを超えたそうです。ファン・サイトで、ですよ。)

このブログでの関連記事
● すごいアメリカ人(ロン・ポール……2008年12月14日付
● ロン・ポールの続き......2009年1月4日付

(ron paul) (ron paul 2008) (ron paul 2012)

2009年3月6日

「バンザイなこっちゃ!」


バンザイなこっちゃ!
岡林信康著
ゴマブックス/2005年11月
1680円

出版はだいぶ前ですが、一ヶ月かけた書き下ろしで、日々の暮らしと音楽のこと趣味のこと故郷のこと自分のことを綴った本です。「オカバヤシはどうしているかなあ」と思う人に届けられた「こんなですわ」というお手紙のようです。

予想もしませんでしたが、岡林自身の絵がいっぱい載っています! 意外や意外、えらく達者なかわいい絵で、どれもカラーです。巻末には「紙芝居・信ちゃんの半世紀」。読む前からホンワカしてしまいます。

私はビートルズばかり聞いていましたが、世の中はフォーク・ブーム。いろんな歌が聴こえてきます。中学も3年になると岡林信康も聞きました。そのずっと前に「山谷ブルース」という歌があることを姉から聞いていましたが、お年玉でベスト盤を買ったとたんに世界が広がったかのようでした。ライブは3回行きました。中学のときに立教大学のタッカー・ホール(「性と文化の革命」にかけた「性と文化の音楽祭」というような題で、前売券を見た親が心配しました)、高校に上がってから日比谷の野音で。バックははっぴいえんどでした。3回目は一昨年の野音お「エンヤトット」。以前週刊誌のインタビュー記事で、エンヤトットに至る音楽の変遷を語るのを読んで共感をおぼえたからです。ですからこういう本も読んでみたくなりました。この人ですから、どんな話でも柔和な語り口でサービス精神豊かで、楽しい本に違いありません。(3月5日)

2009年2月14日

「フロイトと非ヨーロッパ人」


フロイトと非ヨーロッパ人
エドワード・サイード著/長原豊訳
平凡社/2003年10月24日発行/1600円

サイードの著書というよりは、サイードによる表題の講演と、その返答としてジャクリーヌ・ローズなる人物の講演を中心に、訳者のあとがきと解説も含めて小論集のようなもの。「非ヨーロッパ人」というのは私が日頃何かと意識する言葉の一つですが、「オリエンタリズム」の著者であるサイードがどういう意味でこの言葉を使うのか興味を持ちました。さらにフロイトがからむとどういう話になるのかと。今時腰巻きがないんですから読む前に要約できません。インテリ向きの本だったかもしれません。

というわけで、amazonにある商品説明(解説)を先に読みました。精神分析で有名なフロイトはユダヤ人ですが、ユダヤ教の教祖はユダヤ人ではなく、その始まりはエジプトの非ユダヤ的一神教にあったと考えていたそうです。勿論イスラエルはそんなことを受け入れませんでしたが。パレスチナ人のサイードはそのフロイトの考えに影響を受け、そこからユダヤ人のアイデンティティやユダヤ人とパレスチナ人の政治的な相互理解の可能性を考えた、ということのようです。で、「非ヨーロッパ人」がどこに出てくるのかわかりませんが、とりあえず読んでみます。(2月13日)

「日本でいちばん大切にしたい会社」


日本でいちばん大切にしたい会社
坂本光司著
あさ出版/2001年4月1日発行/1400円

腰巻きには「心を打つ5つの会社のストーリー」というキャッチ。

80年代半ばのベストセラーに翻訳物の「エクセレント・カンパニー」がありましたっけ。アメリカの超優良企業の中でも真に優れた企業が、どう優れているのか書いたものでした。世界を股にかけて莫大な利益を上げるだけはない共通の条件として、優れた商品・サービスを提供し、公正なビジネスを行ない、研究開発に力を入れ、顧客を大事にし、地域社会に貢献し、社員教育に熱心で、社員の家族までふくめた福利厚生が充実している…………そんな感じだったと思います。(私もその中の一つで働きましたよ。ほんとに居心地よくて快適でした。)まだグローバル企業なんかない、多国籍企業の時代でした。しかしいつの間にか時代は変わってしまいました。アメリカの金融は総崩れ、IBMでさえ人員整理が始まりました。日本では景気がよいといわれても庶民はまるで実感がないまま不景気に突入し、日本経済を担ってきた超優良企業での雇用の実態が明らかになった今日この頃。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」て何だったの?

この本はもっと小さな、中小企業の、つまり人間サイズの「エクセレント・カンパニー」について語ります。こんな時代にも、地域や人々の暮らしに貢献し、社員の努力がが経済的にも精神的にも報われて、働くことの充実感を得られるような本当の「働き甲斐」のある企業の実例を列挙します。ちょっと開いて見ただけでほろりとします。よい事業に参加し幸せに暮らすためには、大企業の傘の下だけが能じゃないのでしょう。頭の切り替えが必要かもしれません。またここで触れている、よい製品を作ってよい経営を行なっている企業を消費者の側から支援すること(=そこの商品を買うこと)の大事さは、私も大いに同意するところであります。(2月13日)

2009年1月27日

「ならず者の経済学」


ならず者の経済学——世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か
ロレッタ・ナポレオーニ著、田村源二訳
徳間書店/2008年11月刊/1800円

「経済学」というものの、普通に「ノンフィクション」です。書き出しはこう。

1990年代、デモクラシーという名のウイルスが全世界に広がった。この「自由をばらまく病原体」はソ連崩壊によって解き放たれたもので、その後10年のうちに、世界の民主主義国家の数は69から108に増えた。何十年にもわたって民主主義という病にかからないよう予防接種を受けてきた何百万人もの人々が(中略)こぞって、ついにそのウイルスに感染してしまったのだ。
(読み始めたばかりですが、面白そうです。)歴史的に時代の大転換=政治が経済を制御できなくなった時には「ならず者の経済」が興隆してきたし、今はまさにその時にあるという視点で書かれたもの。冷戦の終わり+グローバル化の世界で「ならず者」達が「大活躍=大もうけ」する一方で、世界中の普通の人々がいかに悲惨に目に遭っているか。しかしお金持ちの先進国が貧乏な後進国から絞り取ることや暗躍するギャングの話にとどまらない所が白眉です。アメリカが破産すること、日本がマグロを食うこと、中国がマンホールの蓋を盗むこと、政治が大衆を怖がらせること…………「ならず者」が私達の身近にあることと、私達じしんの問題として考えるべき素材をたくさん提示します。

最後は「『ならず者経済』に対抗するイスラム金融」という章で、著者は欧米が主導してきた(そして破綻した)資本主義が学ぶべき点を指摘しているようです。この章を先に読みたくなります。イスラム金融は利息を取ることを禁じたイスラム法に則って工夫に工夫を重ねたたやり方で行なわれているのですが、イスラム人口10億人の中で近年急速に発展しているというのです。今の経済危機を語るとき、しばしば「マネー」の別のあり方が議論されます。その一つにかつてNHKの番組でミヒャエル・エンデが提唱したような「地域マネー」があります。しかしこの本を読むと所詮は旧ソ連の「ルーブル」が小さくなっただけに見えます。(地域の外では旧来の銀行の仕組みを必要とするからです。)このブログでも引用した動画の「Money as Debt/お金=借金」を見ると、経済が永遠に成長しなければ成立しないような仕組みになっている原因は「銀行の利息」なのかも?と思い始めています。イスラム金融ではその利息がないのですから、とても興味をおぼえます。(1月24日)

● NHK/BS特集「エンデの遺言」 1999年放送(直接関係ありませんが上で引用したのでリンクしておきます。)

2009年1月26日

「東京『夜』散歩」


東京「夜」散歩——奇所、名所、懐所の「暗闇伝説」
中野純著
講談社/2008年11月/1400円

<腰巻き>闇からの凝視、それは本当の世界と向き合うための数少ない方法の一つだ。本書は未知の東京と出会うためのコンパスである。

近年「散歩」は流行りのようで、テレビはもとより散歩雑誌や散歩本がたくさんあります。しかしこの本は夜中の散歩です。実況みたいにいろんなことが書いてあります。(巻頭にカラー写真数点、本文随所に白黒写真あり。)

アントニオーニの「欲望」を見たときから深夜の公園に興味がありました。とはいえ近所の公園でもなかなか一人で見物に行けません。(一応ぶっそうです。)そうえいば、バブル時代は毎日深夜まで働き、帰りのタクシーの電話がつながるのも一苦労で、せっかちだった私は赤坂から恵比寿までよく歩いて帰りました。1時間くらいでしたから。でも所詮は通勤路。お散歩気分で周囲に興味を持つことはありませんでした。今では最寄駅から家まで、家からコンビニまでの間なら夜中に歩くこともあります。でも本当はこんなにたくさんの夜中があるのですね。誰もが往来しているのに実際には行くことのない場所は不思議な感じです。(1月24日)

2009年1月14日

別冊太陽「更紗」


別冊太陽「更紗」
小笠原千枝監修
平凡社/2005年12月18日発行/大判208ページ
2800円

一昨年町田でやったインドネシアのバチック(更紗)の展覧会が、国内を何ヶ所も回った後、去年の9月に虎ノ門の大倉集古館にやってきました。私はまた見に行きましたが、展覧会のカタログはもうなくて代わりにこれを売っていました。ちょっといい本だと思いましたが、一緒に行ったPさんは自分が買って私に貸してくれるというので、とりあえず借りることにしてしまいました。しかし眺めるだにいい本でしたから、先月近所の本屋さんに注文したのです。それが今日届いたというわけです。

更紗が好きな人は必携です! 更紗の文化を広く網羅した素晴らしい「図鑑」です。インド、インドネシア、タイ……更紗を知って大好きになってしまった日本、夢中になってしまったヨーロッパ……というふうに地域別で、たいへん多くの図版がオールカラーで収録されています。ページ数では日本に残る輸入の更紗と日本製の更紗に多くがさかれており、お茶の道具を包んだり煙草入れにしたり、江戸時代の贅沢でウルトラ・ハイカラな趣味を垣間見せます。このあたりは昨年11月の「古渡り更紗」展(五島美術館)とも重なります。

印刷物の写真はきれい過ぎることがありますが、展覧会で見た布の風合いや色味を思い出しながら、自分の好みに修正しながら見ます。どの模様もすてきで、本当に楽しくなります。(自分もこんな布を作れたら……何をしよう? せめて好きな模様を水彩画にしてみようか。そんな気持ちで盛り上がります。)

発行から年月がたっていますが今でも普通に入手できます。お好きな人はぜひどうぞ。

2009年1月4日

ロン・ポールの続き

そりゃ私だって2004年の民主党大会でバラク・オバマが演説するのを聞いたときには思わず涙が出ましたよ。何の話だったか忘れましたが。そのとき番組の解説者が「将来の大統領候補といわれている人です」と言いました。「へーえ、人知れず人材が育っているんだな」と思いましたが、ヒョロリとした若造で、まさかいきなり次の大統領選に立候補するとは思いませんでした。その後党の指名を得るまでのオバマ対ヒラリー戦は日本でも(表面的に)よく報道されましたが、たまに見ながら、オバマという人は「いつかは大統領になる」という思いで試しに立候補してみただけなんじゃないか、こんなに盛り上がって実は本人は戸惑っているのじゃないかしらと(根拠なく)想像しました。それがアレヨアレヨと……とうとう現実の大統領……になるのですね。なんだか背広が似合わない人だと思います。

アメリカ時間11月4日の夜遅く、当選が決まったバラク・オバマの勝利演説を聴くためにシカゴの広場に予想を遥かに超える20万人が集まったという映像をテレビで見た時……こりゃヤバイと思いました。あの大群衆は……あそこまでいくと恐怖です。(ロックのスーパースターでもハイル・ヒトラーでも大群衆は恐怖です。)このときから私はオバマとオバマ支持者を敢えて疑いの目で見ることにしたのです。

今度の大統領選も少しの関心がありました。アメリカには黒幕がいて誰が大統領になっても同じという噂はずいぶん昔からあるものの、黒人、ご婦人、ご老人という前代未聞の取り合わせで、どれをとっても新機軸!という感覚でした。(日本の報道は各人の主張や日本への影響の違いを分析するものではないので、じっさい何も判らないのです。だからといってCNNにかじりついたり自分で調べるほどの興味はわきませんでした。)しかし日本でも放送している「デモクラシー・ナウ」というアメリカの独立系メディアの番組で、共和・民主両党の主立った候補者の政策顧問は揃いも揃って戦争ドンパチ派、いつでも外国で市民を殺しまくる意欲モリモリの人ばかりだというレポートを聞き、すっかり冷めました。

● 政治を変える一票? 日本版「デモクラシー・ナウ」、日本での放送は2008年1月3日。ビデオは日本語字幕付き。(ちょうど1年前だったのですね。)

ついでにこんなのもあります。お金、権力、足のひっぱりあい……その他もろもろ。
● あなたは大統領になれない——民主主義の驚くべき障壁 つまり誰でも大統領になれることが建前のアメリカにおいて、本当はどういう人が大統領になれるのか。日本版「デモクラシー・ナウ」、日本での放送は2008年8月28日。ビデオは日本語字幕付き。

現にオバマはイラクから撤退するがアフガニスタンにはリキを入れると言っています。ともかく戦争はやめとくれ、軍事介入はやめとくれ、日本を巻き込まないでくれ、そういう素朴な思いでいっぱいなのです。ですから先月たまたま、「誰も戦争なんかしたくない」「韓国からも日本からも、世界中から米軍を撤退させる」ということを平和主義や日和見なんかじゃなく、「憲法主義者」として主張する共和党の大統領候補(ロン・ポール)がいたことを知って驚きました。合衆国憲法を尊重し、共和党の基本にもとづいた「小さな政府」を標榜し、医師でありながら経済に強く、今日のアメリカの危機を早くから警告していた人でもあります。この人の話を聞くと共和党の本来の立場とその意義が見えてきます。しかし正論であるがゆえに却って「どうして共和党から立候補するのか」と問われたり、「(所得税を徴収する)IRSの廃止」「(お金を作る)FRBの廃止」をはじめ、普通の人々が普通に望むことばかりの超勇気ある公約によって、はじめから大統領になれるはずがないのかもしれません。

慎ましいネガティブ・キャンペーンといえばいいのか、困った顔したオバマの写真1枚の、とっても簡潔なロン・ポールの応援ビデオをみつけました。国会議員としてのオバマの投票行動が実は人々にとってあまり好ましいものではなかったことと、「チェンジ、チェンジって、あんた一体何をチェンジするの?」「…………」、オバマと違ってロン・ポールはしっかりしてるのヨ、という内容です。



投稿者のコメント:An attempted non-bias voting record comparison between two candidates, Barack Obama and Ron Paul. / Please note "oppose" is defined as: 'To take a stand against: buck, challenge, contest, dispute, resist'. / Also this is essentially bias towards Obama. He was not in the Senate to vote against the Iraq War. Sorry, I thought he had. Also he was not there to vote on the first Patriot Act, but he did vote for the 2nd. / Ron Paul is also for keeping the internet free. Freedom is popular after all! ;) )

大統領選の広告ビデオを一つ。「Ron Paul: A New Hope」


直接YouTubeで見れば見た人のコメントが興味深いし、関連動画がイモヅル式です。→ ここ。

本選挙に圧勝したオバマの支持率は80%といいます。え? ちょっと待って。
ジョージ・ブッシュはイケイケの黄金期に支持率が90%でした。ということは……(算数苦手で間違っていたらすみませんが)最低でも70%は数年前に911に踊らされて星条旗を振って「USA! USA!」と叫んでいたのが『Yes we can ! Yes we can !」に替わっただけ……?! そう思うと、ともかく熱い大衆というものがオソロシクなります。(またオバマ本人の出方もコワイのです。今は少なからぬ日本人も固唾をのんで就任演説を待っているんじゃないでしょうか。そこで万一国家破産でも宣告された日には日本の米国債がすべてチャラ…… ところで自称予言者・副島隆彦は「オバマは2年で失脚、後をヒラリーが次ぐ」と断言しています。ううむ……)

バラク・オバマといえば、インターネットを使った選挙戦、小口で広くお金を集めたことがよく話題に出ます。だから「草の根」だと。でも(上に紹介したデモクラシー・ナウのビデオにあるように)オバマの献金の主な中身はウォール街や巨大企業で、小口の献金に限れば過去のハワード・ディーンの足下にも及ばない額でした。そもそもそういう話なら本当はロン・ポールでしょう。1988年にも大統領選に立候補したそうですが、20年間下院議員をやっていても未だにアメリカ人が「誰?」というくらい知名度の低い候補者だったのです。宣伝するお金もない。しかしひとたびインターネットに情報が流れると若い人達のあいだにみるみる支持を広げ、大手メディアに乗る機会が少ない分YouTubeやMySpaceなどネット上で選挙運動がわき上がり、それはロン・ポール自身が予期しなかったことのようです。2007年6月にはネット献金でオバマ/クリントンに次ぐ430万ドルを3万7000人から集め(一人あたり116ドル/ネット献金は25ドルから)、12月には24時間に600万ドル以上を集め、それまでの24時間で集めた記録、ジョン・ケリーの570万ドルを抜きました。(こんなにお金のかかる選挙って問題だと思いますが。)

そうした驚きを伝えるアメリカPBS(公共放送)の番組のビデオがありました。ネット上の投稿サイトの動画は選挙の応援が多いのですが、これは報道番組がロン・ポールの選挙戦を取材したものです。(28分ほどの番組中の頭18分ほどです。)いかがわしげな白人主義者の支持のことも出てきます。日本のメディアは無視しましたが、けして泡沫候補でなかったことがわかるでしょう。

(さらに言っておきたいのは、彼らの知ったことではない所で、つまり彼らのインターネットを使った選挙運動が終わった後の外国にあってさえ、現にこうして訴える力を持っていることです。普段から多くのアメリカ人と直接かかわるような生活をしていない私には、911以降のアメリカにシンパシーを感じる理由はありませんでした。理不尽な要求ばかりつきつけられるし、つねに良くない話題のほうが説得力をもって響きます。しかしここにきて、こういう政治家がいること、それを支持する人がいることを知って希望はあるかもしれないと思いました。熱をおびた大群衆ではなく、話せば理解しあえるかもしれない個人の存在を感じ、もっと知りたくなります。ここまでを含めて「インターネット政治」だと思います。すごいことです。)

● Ron Paul and Internet Politics PBSの番組『Now」のサイトから。
● Ron Paul and Internet Politics 「Now」のビデオ。2007年12月14日放送

もう一つ、(以前はNHKのBSでも放送していた/今もやってる?)ジム・レーラーの「News Hour」の番組サイトから2007年10月12日放送のインタビュー。外交、銃規制、中絶の是非など、ひととおりの問題にふれています。文字版ですから辞書を引きながら読めます。(音声版、動画版もあります。)

● Paul Envisions Smaller Government, Less Global Intervention 

というわけで、こんど読みたい本はこれ。いいことばかりじゃないかもしれないから、この人の考えをもっと知りたいと思います。


The Revolution -- A Manifesto
Ron Paul著
Grand Central Publishing刊/2008年4月発行/192ページ
amazon価格14ドル28セント

ロン・ポールの(大統領選の?)マニフェスト。これはハードカバーですが、これからペーパーバックが出る予定だそうです。え〜、どういうこと?! 党の指名に至らなかった落選候補のマニフェストですよ。20日には支持率80%のオバマが就任するというのにですよ。……今から読みたいという人がよほどいるのでしょうか。惜しむべくは72歳……4年後には76歳、大統領になったら一期満了で80歳……(あと10年若かったら……)

翻訳本はありませんが洋書として日本でも売っています。日本のamazonには「こういう人がアメリカ大統領だと日本にもいいのじゃないか」という内容の読者レビューがありました。現在アメリカのamazonで書籍全体の208位。(すごいことです。/あ、勿論本が出たときはニューヨークタイムズのベストセラー1位だったそうです。)読者レビュー数は746、92%が星5つ。一番新しいのは1月3日付で「ロン・ポールが僕たちのリーダーであろうとなかろうと、この本は僕たちが何処へ行くべきかを明確に示している」。一方星1つの意見は「他の人が気づかない問題点を指摘するのはいいが解決策が単純すぎる」「合衆国憲法を尊重するのはいいが、時代の変化とともに加わった修正を無視するのはおかしい」といった感じでしょうか。

オバマのスピーチ本、流行っているそうです。町の本屋さんでも平積みです。でも私が読むとしたらこちら。


オバマ 危険な正体
ウエブスター G ターブレイ著、太田龍訳・監修
成甲書店/2008年11月29日発行/320ページ
1995円

ひゃ〜、太田龍先生の訳ですか。値段、高すぎますよ。amazonは便利ですがデータが残りますから、こういう本や五次元文庫あたりの本ばかり注文すると、万一怖い時代が来たときに「思想的偏向者」としてマークされちゃうんじゃないかと心配です。買うならできるだけ大手書店で不特定多数にまぎれて買いたいと思います。(買わないでしょうけど。)アメリカには他にも批判本があります。たとえばこれ。


Obama Nation -- Leftist Politics and the Cult Personality
Jerom R. Corsi 著
Thredshold Editions 刊/2008年8月1日発行/384ページ
amazon価格18ドル48セント

アメリカのamazonで星3つ半ながら、読者レビューの数は現在679。ざっと見て「私はオバマに1票入れたが、投票前にもっと知っておくべきだった」「誰もが読むべき本」等々。一体何が書いてあるんでしょう? 今度の選挙ではマイノリティーや若いモンなど、これまで選挙をしなかった人達が多く参加したと言われています。そういう人達の支持があってのオバマ大統領だと。でもそういう人達はきっとブッシュ政権にうんざりで、最初から民主党、最初からオバマやヒラリーという初の非白人や初のご婦人に舞い上がっちゃって、最初から彼らのことしか見ていなかったんじゃないでしょうか。想像に難くありません。

まあ、どんな人物であれちゃんとやってくれればいいんです。でも何をやろうとしているのか、肝心のこれからの政策にぜんぜん興味がわきません。オバマという人にハナから魅力を感じないから勉強する気がしないのです。日本ではオバマ大統領歓迎ムード一色ですが、あんがい後悔しているアメリカ人がいるのかもしれませんよ。


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2008年12月29日

「洗脳支配」

12月は経済や陰謀論でネットにかじりつきの日が多かったのですが、あちこち見て回るうちに変な動画を見てしまいました。昭和30年代の映画スター宅の応接間みたいな部屋にホワイトボードを運んだような場所で、(声の質はまるでオタクなのに)なにやらえらいデカイ態度と喋りっぷり。なにもの〜?! 



苫米地英人? 苫小牧の「とま」だけど……と探したら「とまべち」。「べち」。名前で「べち」って何かすごい響きです。

この動画は「洗脳支配から自由になる本当の科学的方法」というDVDのサンプルのようでした。明眸というか…………目がすご。その広告のキャッチは「自分を脱洗脳して無限の富を得る方法」とあって、1990年前後のニューエイジ商法みたいなきわどさです。また同じ動画サイトには他の対談やアメリカのディスカバリー・チャンネルに出演した番組のビデオもありました。実はこの人は脳科学の専門家で、オーム真理教が事件になったときカルトに洗脳された信者の脱洗脳(洗脳されたことを取り除く)をお上から依頼されたことで有名になったようです。

その後ネットで公開している「博士も知らない」シリーズの「天才会議」を見て、へ〜えと思いました。そんな頃に近所の本屋さんを見ているとこの本があったので買ってみました。


洗脳支配——日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて
苫米地英人著
ビジネス社/2008年3月発行/231ページ
1300円

<腰巻き>
お金の呪縛から自由になる方法/日本人が長年囚われてきた「勤倹貯蓄」という価値観が奴隷化を加速させてきた。本書では、支配者の本音を徹底分析し、あなたの不自由な心を解放する。/希代の納期農学者が明らかにする最新の洗脳研究報告書。
本書では、サブプライムローン問題の「カラクリ」を世界で初めて明らかにしています。/等々

2008年12月13日

広瀬隆「世界金融戦争」



「普及版・世界金融戦争——謀略うずまくウォール街」(上)
NHK出版/2006年9月/800円+税

広瀬隆は20年+ぶりです。前に読んだのはチェルノブイリの原発事故についての本で(「危険な話」)、たいへんなショックを受けました。それから「ドクター・ハマー」。最初は雑誌に掲載された「新宿に原発を」だったかも。つまり非常に信頼を感じたのです。その後ロスチャイルドの本が出たのを見ましたが、興味がないし本は厚いし、縁遠くなりました。でも今アメリカの経済危機を見るに至り、やはりまず読みたい人です。それがなんと1冊800円ですが、いきなり読みこなせないといけないから、まずは(上)だけ買いました。

腰巻きの言葉「サブプライムローンによる連鎖的破綻はなぜ起きたのか? ウォール街・金融機関の腐敗のメカニズム/原油価格の暴騰と、穀物価格の暴騰、それによる原材料価格の暴騰へと、池に石を投げ込んだように波状的に世界経済の暗部がじりじりと広がってきた。金融マフィアから飛び散った火の粉のため、とりわけ貧困国を中心に、生存の聞きに直面する暴動の時代を迎えたのだ。(普及版に寄せてより)」

「貨幣の経済学」



「貨幣の経済学——インフレ、デフレ、そして貨幣の未来」
岩村充
集英社/2008年9月10日/2300円+税

腰巻き「なぜ倒産しないのか?/巨額の財政赤字を抱える日本」

アメリカのお金(ドル)を作るのが民間企業だと知って驚き、日本もそうだとチラと聞いて「え?!」と驚き(じゃ、アメリカと同じことがありうるの?!)というわけで、日本銀行のことを知りたくなりました。この本は書店で見て購入しました。集英社の本は(とくに新書は)どうも内容が甘いという印象があり、2300円という値段は不本意でしたが、とりあえず知りたいことの基本が書いてありそうだと思いました。

お金というもの(貨幣)の始まりはじまり、金本位制、江戸幕府〜明治政府の苦労など、またお金がどう動いてどういう作用を生むか、そういった感じの本です。専門用語の嵐ですが文体は「ですます調」で、一応しろうと向けに「平易に」書かれているのだと思います。しかし所謂「陰謀論者」が指摘する、開国や明治政府へのロックフェラーの関与への言及はなく、幕府がお金を作っていたときから日銀がお札を刷るに至った経緯もすっとばしで、その点では正当派なのでしょう。でも基本は大事ですからね。

腰巻き(続き)……「バブル経済とその崩壊、勢いを失った日本経済、出口のない財政危機と目一杯の金融緩和、そんな中にあって深刻なデフレを引き起こすほどの強さを示し続けた円、それがなぜなのかを貨幣そのものを見つめ直すことから解いてみたい、そうした気持ちを、この「貨幣の経済学」という題名に籠めたつもりです。(「はじめに」より」)

(後から見ると、出て間もないのにamazonでは何故か古本しか売っていません。評価は……低い。あらためて腰巻きを読むと句読点が少し変だし、やっぱり集英社か……。ブツブツ)

「正しく生きるとはどういうことか」



「正しく生きるとはどういうことか」
池田清彦
新潮社/1998年5月刊/もともと1300円

池田清彦の本が届きました。この本の奥付では「日本における構造主義生物学の理論家のひとりである」と紹介されています。著書の中に「分類という思想」という題名を見て驚きました。私、これ、十数年前に読みましたから。失礼ながら、お名前をすっかり忘れていました。

著作は多く、今は養老孟司との共著2冊が大手書店で平積みです。トンデモ本との噂です。私は(上の本のことを忘れていたため)夏に「ニュースの深層」に出たときに知りました。バッサバッサと歯切れよく「CO2問題」を批判するのがお見事で印象的でした。ですからそちらの本をあらためて読んでみようとamazonを検索するうちこの本をみつけたのです。

この本は1998年刊で環境がテーマではありませんが、マーケットプレイス(古本の部)で2円でした。ですからああいう批判をする人が語る正しい生き方とはどんなものかと思って買ってみたのです。

私は古本でも古着でもあまり気にせず、気に入れば買います。「マーケットプレイス」では現物を手にとることができないので、状態の確認は売り手の説明が頼りですが、概して皆さん正直なのではないでしょうか。品物はきれいだし、梱包も丁寧で、今のところ困ったことはありません。むしろこの場合のような値段に戸惑ってしまいます。(「こんなに安いのだから他の本も一緒に買ってね」というメッセージだと聞いたことがありますが。)

2008年12月10日

「恐慌前夜」



「恐慌前夜」
副島隆彦
祥伝社/2008年9月刊/1680円

リーマンブラザース倒産の翌日に発売、といういわくつきの著作です。そして「リーマンはつぶれる」とはっきり書いています。(わかる人にはかなり前から9月の第2週が危ないとわかっていたようですよ。)本当は「個人資産を守れ」を読みたかったのですが、近所の本屋さんにあったのがこれだったのでこれを買いました。

リーマン倒産に仰天してからにわか勉強をしてきたため、読んでいて目新しいことはありませんでした。というか、読みやすく理解しやすかったということです。あちこちでバラバラに見聞きしてきたことが一つにまとまっている感じで、頭の中を整理するのにいいと思いました。そういうことから、暇じゃない人が事態を理解するには効率がいいと思いました。文章は読みやすく、お話を聞いているような感じです。感情的な表現を云々する人がいるようですが、むしろ臨場感というのか、怒りの度合いがわかって、内容をわかりやすくしているかもしれません。

この副島隆彦という人は、ものすごい勢いで本を書き(出し)まくります。すでに90冊書いたといいます。この本の後にも環境問題の本を出したそうです。

2008年8月3日

三沢厚彦 と Damien Hirst


上野の続きです。博物館を出て休憩がてら芸大アートプラザに行きました。(すっかり味をしめました。)そこで100円のアイスコーヒーでしばし涼むと、おもむろに店内に入って「石膏デッサン入門」のガチャポンのガチャポンを2つ買いました。(一つは「石膏タイプ」の「マルス」でした。やった!)

次に iichiko のピンバッヂの「マーガレット」を買うつもりでしたが、白い木綿のキャップに付けるには白い花は映えないからやめました。そして前回見なかったお店の奥のほうへ行ってみました。段を上った細長い所で、書籍とCDの売場でした。

CDは芸大の先生たちが演奏するクラシックです。音楽関係の本に混じって面白かったのは「白のバイオリン」。先っちょの渦巻きやツマミも再現しています。他に「チェロ」と「グランドピアノ」がありましたがいずれも「上級者向き」と明記されていますから、私には無理だと諦めました。(細かい作業は大好きでしたが、近年とみに手先が不器用になりまして。)黒い背景のアクリルケースに入った見本は(実は完成品の商品)、バイオリンの渦巻きやツマミも再現されていて、とてもきれいでした。何を言っているのかというと、これのことです。

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美術書もごくたまにしか見なくなって、知らない名前ばかり。それでもあれこれ手にとって見るうちに惹かれたのが「三沢厚彦」。独特の木彫で動物ばかり作る人のようで、しかもたいへん多作家のようです。動物の絵も大胆な筆さばきがカッコいいんですよ。洋書では「Damien Hirst」。ヒルスト? 本の造作や図版の感じや作品の雰囲気からドイツ人かと思いましたが、後できいたらハーストというイギリス人でした。タハッ。立体を作る人です。社会に向けてかなり強い問題意識とメッセージを持っている人のようです。その姿勢がアートとしての表現のしかたとうまく融合しているように見えました。かなり高い本ですが欲しくなり、三沢の本と一緒にレジへ持っていきました。

ところが。今日はあまり現金を持たずに来で、ここでは書籍とCDだけはカード払い不可というのです。しかしお店が取り置きしてくれるというので、Hirstの本だけお願いしました。(三沢の本は今出ているもので、他でも買えそうですから。)そんなやりとりをしていると、そのときのお店のお嬢さんは、なんとHirstのその本を名指しで注文した本人でした。それで、こんなに無知な私でもその本が気に入ったのを喜んで、いろいろ教えてくれました。イギリスでどれくらい有名か、いつどの作品で世に出たか、作品の傾向がどうで、どういう賞を取り、どういう連中と、どういう活動をして、いろいろ物議をかもしている‥‥‥‥等々。すごい! 快感です。さすが芸大アートプラザ!

帰ってからネットで damien hirst を検索すると、ま〜出るわ出るわ。あるブログによると、幅の狭い桟を何段も作ってそこに色とりどりの錠剤とカプセルを並べた(だけの)作品は、昨年のオークションでカタールの王室が1920万ドルで落札したと書いてありました。あまりにもあまりっぽくて、へ〜え。ちょっとつまんないかも‥‥‥‥

続きは本を手に入れてから書きます。





私が気に入った本とは別ですが、amazon.com にあったHirstの本から適当に。"Void""The Agony and the Ecstacy: Selected Works from 1989 to 2004"

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