お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

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2013年6月4日

すごくカワイイ織りネーム



ネオ・ジャパンの織りネームやアイロンプリントを何度か購入したことがあります。このたびは(これから売り出すぞ!との気合いをこめて)あやしげな私のブランド「KNIT-RIT FABRIC」のラベルをいろいろ注文しました。

ネオ・ジャパンにカタログ請求したかたはご存知でしょうが、ネオ・ジャパンには自社で作る物とアメリカに発注するものがあります。写真のかわいいネームはアメリカに発注する方の物です。

こういう感じのラベルがカタログにはたくさん載っています。(公式サイトでは見せていないようです。)これは凝った既成の織りネームに指定の文字を印刷するセミオーダーです。ただしこちらで指定できるのは下の文字だけ、その文字の色も書体も位置も決まっています。でもこんなにかわいいのが出来ました。文字が印刷だといっても、微妙に厚みのある印刷で見劣りしません。これはちょっとお勧めしたくなりました。

上の写真はほぼ実物大、24枚で3000円か3500円ほどだったと思います。(すみません、調べておきます。)

● ネオ・ジャパン

実は4月20日の「小野路やまいち」で売る品物に付けたらカッコイイだろうと思い、「KNIT-RIT FABRIC」のラベルをいろいろ注文しました。3週間かかってもいいようように、ひと月前には注文を出しました。しかしいつまでたっても届きません。結局やまいちには間に合いませんでした。

届いたのはやまいちから10日以上過ぎた頃でした。中にメッセージが入っていて、「ネオ・ジャパンからアメリカに発注した分の織りネームが間違って仕上がっていたから作り直させた、今送れる物だけ送る」とのことでした。そうか、アメリカに発注する織りネームはもともと一ヶ月以上かかるのか、それなら2〜3週間で出来るものと別々に注文すべきだった、とわかりました。

そのとき届いたのは普通の織りネーム(クラフト・タイプ)、二つ折りにして縫い込むピスネーム、小さい物にいいと思って幅の狭い織りネーム(スタンダード・タイプ)、さらにアメリカに発注するアイロンで貼付けるリボン状の物です。(こんなに作って、果たしてこれだけの点数を編めるんでしょうか、私は......?)

作り直しの織りネームが届いたのは5月31日でした。それが写真の品物です。注文してから2ヶ月以上かかりましたが、その出来ばえときたらご覧のとおりムフフフというくらいかわいくて、すっかり楽しくなってしまいました。

当初「小野路やまいち」では三歳ぐらいの子供用のセーターやカーディガンを一着でも二着でも編んで出したいと考えていました。ですから子供のニットがさらに可愛く見えるようなネームが欲しくなったのです。でも結局時間が足りなくて編めなかったから、織りネームが間に合わなくても困りませんでした。しゃんしゃん。

● ブログ内関連記事「織りネーム」(2008年3月16日)

2011年11月28日

アリス・スターモアの模様編み図案集



Alice Starmore's Charts For Color Knitting (New and exanded edition)
Alice Starmore 著
Dover Publication 刊
2011年
(スコットランドで1992年に出版された本を、アメリカのドーバーが改訂版で出したもの。)
amazon.comで12.27ドル(日本のアマゾンでも1457円)

今日は本も届きました。アリス・スターモアの図案集です。複雑で美しい彼女のセーターやカーディガンが、作品例として少し載っており、うち二つは編み方も書いてあります。しかし編み方はこの本のおまけみたいなもので、色使いのお手本としてのカラー写真です。「パターン集」ですからね。



というわけで模様編みのパターンがいっぱい!! これはすごい。彼女のフェアアイルの本「Book of Fair Isle Knitting」にも沢山の伝統的なパターンが収録されていて驚きかつ喜んだものですが、ここにも猛烈に入っています。各国の伝統的なパターン、ケルトのパターン、総模様に使うパターン、またワンポイントに使えるモチーフなど。ニードルポイントへの応用についても触れています。編物が好きなら誰が買っても損しないと思います。ドル安の今こそ、これまで欲しかった本の買い時かもしれません。(事実そうなんですよ!)

2011年11月4日

パピーの「ソフト・ドネガル」



久々に「ツイード」を見ました。発売元はパピーですがイギリス製との表示です。8号〜10号針が標準の太い糸で、40gで950円もして、予算よりも高かったのですが、「こういうのが欲しかった」という糸でしたから買いました。赤系、茶系、緑系......いろいろある中の灰色系の濃淡を買って試し編みをしてから、白っぽいほうの灰色にしました。そして少しゆったりしたセーターを編み始めました。

ツイードというのは、生地でも毛糸でも、基本イギリスの北のほうの羊さんの「繊維が短い糸」です。毛糸では繊維が長いほうが撚りがきれいで「高級品」で、繊維の短いツイードはいわば綿を撚ったみたいで、太さが不揃いでモコモコしていて、いわば格が低い「普段用」です。でも良質のツイードは、そのモコモコが空気をたくわえて暖かいのです。そして値段も高〜〜〜い。この「ソフト・ドネガル」はそういう糸なのでした。編み進むうちに編んだところが膝にたまっていきますが、膝がポカポカします。いいセーターになりそうです!(去年何も編まなかったから、勘が狂って間違えてばかりですが。)

こういうツイードの毛糸は、実でありそうでなかなかないんですよ。毎年見かけるものの多くは、繊維の長い糸をきれいに撚ったストレートヤーンの所々に色を染めたような「ツイード風」が多いのです。

ところで、1年ぶりに行った青山の「三ッ葉屋」でちょっとお喋りしました。「どうして40g巻きが多いのだろう?」 お洒落な糸ほど40g巻きが多い気がします。セーターを編むのには50g単位で買うより無駄がないのだろうか? しかし三ッ葉屋さんによると、海外では50gと決まっているのに、日本では40g巻き以外に35g巻きもあるそうなのです。というわけで、「値段を押さえるためだろう」との見立てでした。たとえばこのツイードであれば、50g巻きだと一玉1000円を超えてしまいます。1000円を超えるとすごく高い印象を与えるから、900円台にとどめるために糸を少なくしているのだろうとのことでした。

2011年8月18日

セーターのお手入れ(毛玉編)


見るのも暑苦しいお話ですみません。本来は春にするべきことでしょうが、私の好きな洗濯用洗剤「海へ」を入手しましたので、冬のセーターを洗いました。(実は今年はまだ洗っていなかったのです。でもセーターとは毎年洗うべきものではないんですよ。)

セーターの洗い方はまた別の日にするとして、今日は洗った後のお手入れです。

このセーターは去年の秋に麻布十番で買いました。イタリア製です。イタリア製といってもピンキリで、何でもいいとは限りませんし何でも高価なわけでもありませんが、これは安くていいセーターだったと思います。全体が裏編みで、前見頃の中央だけ模様編みが入っています。

ウールが75%、ポリアクリルが25%。10センチ幅に12目の極々太の甘撚り糸で、しっかり編んでありますがとても柔らかくてフワフワです。従ってすぐに毛玉ができましたが、そのままひと冬着ました。毛玉が多いと洗っても薄汚れて見えます。毛玉が編み目を隠してもやもやにするし、毛玉が汚れやすいせいでもあります。というわけで毛玉を取ります。毛玉を取ると、セーターはとってもきれいになります。

毛玉を取る道具は編物や洋裁のお店で売っていますが、あれはハイゲージ(編み目の細かいもの)のニット用だと思います。こういう太くてフワフワの糸のニットではハサミが一番です。よく切れる普通のハサミです。(私が使うのは100円ショップのハサミです。100円ショップには驚くほどいいハサミを売っていて、とても重宝します。)

やり方は簡単で、(私は右利きですから)左手で毛玉をつまみ、その根元をハサミで切るだけです。毛玉を無理に引っ張らないのがコツです。また、間違っても編んである糸を切らないようにします。セーター全部の毛玉を取るのはそれなりに根気がいります。ですからまず片方の袖だけとか身頃の半分だけを区切ってやると、作業前・作業後の違いがわかって楽しくなります。



上の写真のようにモヤモヤしていましたが、きれいになりました。



これを繰り返せば糸は痩せます。でも目に見えてやせるまでには何年もかかるはずです。お気に入りのセーターなら、薄汚れてしまったと思わないで毛玉を取ってみましょう。そしてすり切れるまで着ましょう。

2011年6月26日

ニットの帽子の「hats on!」


Hats On! -- 31 Warm and winsome caps for knitters
Charlene Schurch 著
Down East 刊
$14.95
(アメリカのamazonで送料別 $10.67 )

お気に入りの本だったのに、なぜか庭で何ヶ月も雨ざらしでガチガチに固まっていたのでした。2、3年前にamazonで買いましたが、もう一度見てみたらまだ売っていましたので注文しました。日本のアマゾンからも買えますが、アメリカの送料込みの値段より少し高めです。1冊だけ注文するなら日本のアマゾンで買いますが、他にもたくさん買うときには一緒にアメリカから買うほうが安いのではないかと思います。まあそういうわけで25日に届きました。

小さな地味な本ですが、基本的な形を中心にニット帽に必要なことが全部ある!といってもいいくらいです。伝統的な模様編みもたくさん取り入れられていますが、自分の好きな編み込み模様に変えてもいいし、色を変えたり糸を買えたり、実は種類は無限大に広がります。さらに、それぞれの帽子に大人や子供の複数のサイズの作り方が載っており、全体では赤ちゃんから大男まで対応しているのです。ですから、自分の望むサイズがなければ、少し太い糸や細い糸を使うことでゲージを変えてぴったりのものを作ることができます。

この本を買った年には帽子をずいぶん編みました。普通2玉、大きなポンポンなら3玉でできますから、余った糸や試し編みに買った糸などジャンジャン利用するといいと思います。

アメリカのamazonのページには、この本を見て作った人の作品が載っています。みんな作ったことが自慢なんでしょう。
(6月25日)

2009年4月25日

巣鴨あたり



巣鴨界隈は大昔から町ですよね。お地蔵さんとは反対側です。昔ながらの、個人のお店が並ぶ商店街。こういうのが好きです。この並びにおいしい和菓子屋さんがあり、一度か二度買ったことがあります。でもたいていは急いでいて寄り道できず、帰りは遅くて閉まっていて、なかなかありつけません。



住宅街に入るとこんな路地があります。未舗装の砂利道。いいなあ。



とどめは銭湯。



「おかめ湯」かと思ったら「おとめ湯」でした。あ〜、入りたい。


ところで、駅のエスカレーターで前に立つご婦人のニットのチョッキが Kaffe Fassett みたいだったのですが。前身頃のデザインはわかりません。でもこのパターン、見たことがあるんです。声をかけたかったけれど勇気がなくて、でも盗撮してしまいました。でも......さりげなく本当に Kaffe Fassett かもしれません。いえ、もろにそうでしょうが。ああ、やっぱり聞いてみればよかった......。

2009年2月27日

三ツ葉屋でベビーヤーン


三ツ葉屋さんは地下鉄青山一丁目駅の上、新青山ビルの西館1階にある毛糸屋さんです。知る人ぞ知る老舗で、きれいな輸入糸を多く扱っています。去年の9月のセールのとき、出かけて行ったらお休みでがっかりしました。(日曜日が定休だったのを忘れていたとは、ずいぶんご無沙汰したものです。)2月のセールを見逃すわけにはいきません。今日は冬に戻ったように寒かったけれど行ってきました。

友達の若き奥様が3月に出産予定とのこと、ここはひとつ赤ちゃん用(胴着など)を編もうと思いました。だから今日の第一目標はベビー・ヤーンです。

いちばん普通のストレートヤーン(いわゆる中細、極細)も良いのですが、赤ちゃん用がなぜ赤ちゃん用かというと、第一にケバだたないことです。糸を拠ったとき、繊維が短いと端が外にはねてケバケバするし、繊維も抜けやすくなります。そういうのは赤ちゃんによくないので長い繊維を使います。それゆえに高級品になります。また肌合いが柔らかいことも同じくらい大事です。(なお、羊毛は皮膚のアレルギーがほとんどなく、稀にアレルギーを起こす場合はたいてい染料に原因があるそうです。)(ついでに:繊維の長さは羊の種類にもより、短いから安物と一概にはいえません。大人用の糸では短さを生かしたツイードなど高級品もあります。でも粗悪な毛糸に繊維の短いものが多いのは事実です。)



Dolce Amore ドルチェ・アモーレ(Filature di Crosa イタリア製)中細程度/綿100%/50g/180m
暖かくなる季節のお誕生ですからウールよりも木綿がいいのじゃないかと思います。(素人考えでしょうか。)お店で尋ねると、本当に木綿の赤ちゃん糸がありました。オーガニック・コットンではありませんが、とてもきれいな、見るからにいい糸です。うすい生成色がいいと思いましたが品切れで、こちらにしました。品のよい、いわゆる「ベビー・ピンク」。(パウダー・ピンクかな。)男の子か女の子かわかりませんが、こんなきれいな色ですからジェンダーにこだわることはない、と私は勝手に思うのですが。とても柔らかい糸です。

標準ゲージは28目30段。試し編みをすると、糸が丸くて編みやすく、3号できれいに編めました。26目でゆるめですが、お手本はこれから探すのだし、生まれたての赤ちゃん用は形が単純ですから、お手本どおりでなくても自分のゲージで編めばいいと思っています。



Baby Merino ベイビー・メリノ(Jeager イギリス製)合細程度/毛(メリノ)100%/50g/183m 
赤ちゃん用でも淡い色ばかりじゃつまりません。一つくらい濃い色や段染めがあってもいいのではないかと。きれいな青みが3色入っています。先ほどと同様、これを男の子用と決める理由もないと(勝手に)思います。

こちらは試し編みが今一つです。標準は3号で28目36段。でも3号では太く、2号で編んでも目が揃いません。2号できつめに編んでやっと様になるかなと。でもそのゲージでは細かくて(今の私には)編むのが大変だと思いました。3号で編めないかと何度も試しているところです。(やはり26目になりそうです。)手触りは特にフンワリしているでもなく、むしろサラっとした感じです。(それもいいことです。)これは何ヶ月かたってからの赤ちゃん用かもしれません。1才用くらいをのんびり編みましょうか。

フランスのブートン・ドール(Bouton d'or)にふんわりとしたベビーヤーンがあり、脱脂したような不思議な風合いの糸でしたが、たしか白、黄色、水色の段染め糸があって、男の子にも女の子にも向くはずです。日本の糸も気になりますし、また見に行こうと思います。

他にもいろいろ買いました。いつもの悪い癖で、気に入ったものを無計画に(デタラメに)あれこれ買いました。果たして何か作れるのでしょうか。(2月26日)

2008年4月11日

お買物の検証(2)

Peruvian Connectionでは15年前くらいに夏用の変わり編みのプルオーバーを買い、とても良いもので今も愛用しています。編込みは今回が初めてです。売れ残りでサイズが合わないのを承知で「参考作品」とわりきりました。なんとも「Handknit」です。Handknit(手編み)には棒針で編むのと機械を手で動かして編むものとありますが、見たところ編み機のようですがよくわかりません。どちらもきれいな作りです。

◆セーター(Persian Rug V-Neck)
ペルシャ絨毯の文様をモチーフにした総模様の色使いが大胆でみごとです。並太程度のピマコットンで、種類の違う糸(マーセライズドとそうでないもの、など)やミックスの糸を使って色数以上の深みがあります。全面インタージャ(日本語では「糸を交差させる編み方」という言い方の模様編み)、縁編みはかぎ針編みです。ほんらい体の線に沿う自然なゆるみのデザインであるものを、胸回り100センチ用のLサイズゆえ私が着るとドボっとした感じです。多少見劣りがするものの、着れば外に出られそうです。

◆カーディガン(Giverny Cardigan)
商品名の「ジベルニー」とは画家モネが住んだ土地の名で、モネの庭園の代名詞です。その庭をイメージしたカーディガンというわけで,その点ではいまひとつかも。このカーディガンはXSで丈も短めなのにとても重いのでした(660グラム)。糸は並太程度で、アルパカ60%+ピマコットン40%と贅沢です。色数はそう多くありませんが、色違いの糸の2本取りにしたり同じ色の変わり糸を使うなど凝っています。段染め糸に見えるかもしれませんが全面インタージャです。裾と手首はゴム編み、襟と前立ての縁取りは細編みです。問題はボタン穴が小さいこと。XSですから当然身幅はもう少しほしいけれど、前ボタンを止めても細身のカーディガンとして普通に着用できそうでした。長い袖は少したくし上げるかゴム編みを折り返します。合い着にぴったりです。

◆帽子(Plush Scooter Cap/キャスケット)
お調子に乗って帽子も買いました。ウール50%+綿50%で艶のある肉厚のベルベットできれいな焦げ茶色です。仕立てもきちんとしています。秋も深まった頃のツイードやフェアアイルのセーターによく合うと思います。詳細はまた秋に。

(sweater)(cardigan)(peruvian connection)(knitting)(fashon)

2008年4月1日

可愛いニット帽


越の湯の脱衣場で休んでいると、毛糸の帽子をかぶった女の子が入ってきました。夜になって風が冷たくなったから毛糸の帽子をかぶって来たのでしょう。よく似合ってとてもカワイイ帽子なのです。私は彼女に声をかけて、帽子を見せてほしいと言いました。すると彼女はすぐに取って見せてくれて、写真も撮らせてくれました。詳しいことは聞きませんでしたが、ペルーなど外国の手編みかもしれません。(3月31日)

(knit)(cap)

2008年3月26日

ニットで無駄遣い



Peruvian ConnectionのTシャツは今頃空を飛んでいるかもしれませんが、私のお買い物は止まりませんでした。オンラインのeカタログでは郵送されるカタログにはないセールをやっていて、もう作らなくなくなった物、サイズや色の揃わない物を安売りしていたのです。(売り切れた商品はすぐに反映されるので、オンラインならではです。)7割引のアルパカもありました。手編みのセーター類の割引率はそれほど大きくありませんが、昨シーズンの物に限らずかなりの種類が出ており、素晴らしいものがありました。そこで、これまで手が出ないと決めつけていましたが思いきって買うことにしました。それを敢えて「無駄遣い」というのには、一つはL、もう一つはXS、いずれも私のサイズではないからです。売れ残りですからね。そもそも着るには袖が長過ぎますし、自分が着るためよりも、わが創作活動における参考作品といいますか‥‥‥‥いわば「持っていることの楽しみ」です。半月もすれば届くでしょう。いつもとは違う奇妙な期待でわくわくします。

2008年3月18日

「飛天」の tee


これは天使で「San Miguel」と書いてありますから「聖ミカエル」でしょう。天国の門の鍵を持つといいますが、これは何を持っているのか、弓のようにも見えますが。しかしカタログの写真は小さくて、最初に見たときにはアジア的な天使だと思いました。いい感じです。

Peruvian Connectionという通信販売のTシャツ(tee)です。昨日新しいカタログが届き、その日の晩にこのTシャツをネットで注文しました。するとXSとSが既に売切れで入荷待ち。でも夏までには届くでしょう。

最初は勝手に向こうから送ってきたカタログだったと思いますが、一目でファンになり、毎回楽しみで、もう十数年になります。中近東の絨毯やアジアの織物などエスニックな要素をかなりお洒落に取り入れた衣類やアクセサリが満載。とはいえ購入はこれで2度目。なぜならと〜っても高いからです。また、私くらいまでの世代の日本人(旧日本人?)の体型に合う「プチサイズ」がないため、欲しくてたまらなくても長袖はためらいます。(プチサイズとは背の低い人用です。欧米人の各サイズで、巾はそのままで袖丈を短めに、着丈を短めに、ウエストラインをやや上に、というぐあい。これは重要です。一度これを無視してプチサイズのないお店からシルクのスーツと半袖のワンピースを買いましたが、バランスがおかしくて着れたものではありませんでした。)さらに、カタログで気に入ったものが果たして自分に似合うか? こうした個性的なデザインではそこも難しいところです。しかし何より、ファッション雑誌より編物のスタイルブックより、見ていて楽しいカタログです。

このお店は社名のとおりペルーとの関わりが深く、冬はアルパカ、夏はピマコットンを使い、凝りに凝った編込み模様のセーターやカーディガンを主にペルーで作って販売しています。たとえば、これは今度のカタログでいちばん値段の高いもので、いかにもPeruvian Connectionらしいカーディガンです。100%ピマコットンの糸を使い、インタージャ(編込みのやり方の一つ)で蓮の花のモチーフを全体に配し、さらに刺繍をほどこし、縁はかぎ針編み。以上〆て575ドル。送料を加えればいくらドル安でも6万円。この種のものはだいたい500ドル以上です。(これで手の半分がかくれるほど袖が長かったら、お金持ちでも買わないでしょう? いやいや、お金持ちだったら自分が着ることなど考慮せずに蒐集します!)

こちらは Kaffe Fassett のデザインによるスロウ(=throw/小ぶりの毛布)。何色使ったかわかりません。595ドル。そういえば数年前のKaffe Fassettのあのセーター、無理しても買っておけばよかったと今でも悔いています。

正直をいえば、昔のほうが目を惹く凝ったものが多かったと思います。最初に見た頃はカタログも小さく、上の写真のような手編みのニットばかりでした。その後も一つのカタログにいくつも載っていました。ここ数年はみるみる減って、機械編みや生地の商品が増えたのです。スカートや小物など、コーディネートする品物を全部扱うように変わっただけでなく、たぶんお客が増えて、その注文に応じるために、手のこんだニットは少量ずつ種類を多く作るよりも同じ物を大量に用意する必要があるのでしょう。残念ですが仕方ないのかもしれません。

このお店もずいぶん前からネット上にもお店を出していましたが、昨日は早く注文するために数年ぶりにそちらも見ました。すると、すばらしくきれいで便利なサイトになっていました。もう釘付けです。カタログに載った商品の複数の写真や詳細な説明があり、写真はズームできて、素材の感じまでわかります。また、過去のカタログも2冊まるごと見ることができ、在庫があればもちろん今でも買え、一部の品はセールもやっています(主に大きいサイズですが)。また、実はここが大事な話だったのですが、ネット上では「プチサイズ」があったのです! 一部の商品に限られるとはいえ。いったいいつから? 知りませんでした。(十年前に「プチサイズを作ってほしい!」と私がお願いしたのがきいたのでしょうか? そのときすぐに返事のファックスが届き、こちらに返信を求めるものでしたが、当時はとても忙しくて放っちゃったのですが。)

ネット上のお店は「eカタログ」だけでなく、アルパカやビクーニャなど南米の糸のこと、ペルーの編み手たちのこと、デザインのこと、「フェアトレード」(途上国の資源や人的資源を搾取しない取引の運動)のこと等々、商品や製作にまつわる様々な記事や写真があり、興味をかりたてます。また、去年の9月からブログも始めたようです。ちょっとがんばって読んでみたくなりました。

● Peruvian Connectionのeカタログ
● あやしげな日本語の日本語版eカタログ
● 創業者Hurlbutさんのブログ "Common Thread"

2008年3月17日

織りネーム(続き)

20年前と同じデザインの織りネームを今も作れるのがイギリスの良さだとしたら、華やかなのがアメリカでしょうか。(ちょっと大雑把ですけど。)欧米(とくにアメリカ?)は持ち物に名前やイニシャルを付けるのが大好きだという話を前に読んだことがあります。そういうのを「personalized ナニナニ」といってましたっけ。ということで「personalized woven name labels」で検索すると面白いのが見つかりました。画像を持ってくるわけにはいきませんが、たまにはこんなものを、ちょっと見に行ってみませんか?

1938年創業の、その名も「Name Maker」。セミオーダーの商品がたくさんあります。見やすいサイトで、そのまま注文もできる仕組みです。セミオーダーの織りネームなら最小20枚で15ドル〜20ドル程度で各種あり、多色使いもあってにぎやかです。

● Name Makerが扱う織りネームのいろいろ

リボンは何十色もあり巾もいろいろインクもいろいろ、35文字も書けるから実に多様。追加料金でイラストやロゴの印刷も可。

● Name Makerのリボン

かわいいものが欲しければ、少し贅沢してこんなのがあります。

● Name Makerの織りネーム、贅沢版

すごいのは特注の織りネームです。

* 最高級のタフタ、サテン、ダマスク生地
* いかなる形、大きさも可
* ロゴ、イラストなど忠実に再現
* ほとんどの生地、糸、インク(パントーン)に対応

す、すばらしい! しかしミニマムオーダーが500で、値段は個別。用がなくても作りたくなりますが、用がなければミニマム500枚は多すぎますし、いくらになるやら。ざんねん。

さらにBCIというメーカー。ハイエンドはファッショナブルでもあるのですね。織りネームは素材も技術もデザインもみごと。写真をそのまま織っちゃいます。印刷ネームの素材は木、金属、合成樹脂、何でもありです。リボンはもはや「テープ」であって、織りも印刷もミシン刺繍もあり。畢竟こちらは企業向け。したがって、実は私が探している物なんかよりも普段私達が見ている物が多いかもしれません。製品見本の写真にはスターバックス、ジャンフランコ・フェレ、ベネトン、MTV‥‥‥‥誰でも知っている名前が次々と。ロットは1000。値段も400ドル前後です。う〜ん、かっこいい。

● BCI Corporationの織りネーム
● BCI Corporationの特注テープ

こういうものを見ていると、60年代の「BIGI」はがんばってたんだ〜と思います。

メーカーはたくさんありますが、だいたい二つの傾向に別れるようです。一つは趣味用。家庭的な手芸作品や子供の持ち物に付けるものは、ちょっと野暮ったくてかわいくて、お値段もお手頃です。もう一つはアパレルなど業務用。当然個性が勝負の世界です。そこでは主に織りネームはブランド名を書くもの、印刷ネームは「ウール100%」「ドライクリーニングのみ」などを書くものという使い分けがあるようです。そういえば私達の身の回りを見てもそうでした。こんな所でこんなふうにこんな値段で作っているのねと思うと、興味をそそる世界でした。


● ブログ内の関連投稿「織りネーム」

2008年3月16日

織りネーム


正式名称は何ていうんでしょうね。「タグ」とか「ネームタグ」とか言いますが、本来「タグ」は紐でぶら下げるものですからね。これは縫ったり貼ったりするもので。日本語では「織りネーム」? 英語の商品名は「designer labels」だそうですが、種類でいうと「woven name labels」のようです。では「ラベル」? ともかく、見てのとおりの物です。絵や文字が織ってあるのがミソで、自分の名前で作れるところがミソミソです。

広尾にあった伊東屋で作りました。セミオーダー式で、用意された中からテープの色、糸の色、デザインを選び、文字(名前)を指定するやり方です。注文の最小単位は30枚くらいだったと思います。外国に発注するそうで日にちはかかりましたが、出来上がったのを見たときは、かわいくてとっても嬉しくなりました。もう20年くらい前です。尤も物を作ることからまったく離れていた時期でしたから、ずっと出番がありませんでしたけど。その後ずいぶんたってから別の織りネームが欲しくなって伊東屋に行くと、他のメーカーの似ても似つかぬ商品に変わっていてがっかりしたことがあります。

やっと使い始めたのは数年前で、去年はいくつか続けて使いました。すると今度は減るのが惜しくなり、新たに「Knit-Rit」の織りネームも欲しくなり、どこかで手に入らないかと考えました。それで試しに20年前に織りネームが入っていた紙袋(封筒)にあったメーカーの名前《Cash's》をネットで検索してみたのです。

《Cash's》はすぐに出ました。イギリスの企業で、さすがですね、そのサイトでは大昔に作ったと同じ商品を今も売っていました。それに各国に代理店があって、日本なら《ネオ・ジャパン》だそうです。ということで、ネオ・ジャパンのサイトでカタログを申し込みました。するとすぐに届きましたよ。すべての種類の実物サンプル入りです。なんて楽しい。おかげで迷ってなかなか決まりません。(同じものを今作ると30枚で税込み3150円。前よりずっと安いんです。)

巾広で厚地で高級な注文服のような織りネームから、贈り物のリボン、小学生の持ち物に付けるアイロンプリントまで、また二つ折りにしてお手製の縫いぐるみに付けたらカッコよさそうな物もあります。ちなみにイギリスのCash'sでは、犬の名前を入れられるリードや靴の中に貼る名前など、珍しいものも並んでいます。(1月)




● Cash's UK Ltd.
● (株)ネオ・ジャパン

● ブログ内の関連投稿「織りネーム(続き)」


(追記:2013年6月)今年ネオ・ジャパンで作ったカワイイ織りネームについて書きました。こちらをご覧下さい。

● 「すごくカワイイ織りネーム」(2013年6月4日付)


Personalised woven name labels, made in UK.

2008年3月15日

福島瑞穂氏のセーター


ビデオニュース・ドットコムの「第17回永田町コンフィデンシャル」(2月26日収録)に登場の社民党党首・福島瑞穂氏が凝ったいいセーターを着ています。(袖は肘のまわりだけ赤の無地です。)インタビュアーも最後にセーターがきれいだったと言っていました。もしかして福島センセイはセーター好きでしょうか。

そういえば彼女が現役の弁護士の時代、「朝まで生テレビ」に赤いフェアアイルを着て出たことがあります。私は編物など忘れていた頃でセーターへの執着もありませんでしたが、その後「福島瑞穂」といえばあのセーターを思い出すほど印象に残りました。十数年前のことかもしれませんが、こんどのセーターもセーターに頓着のない人が選ぶ品とは思えません。これまでの遍歴や箪笥のなかみ‥‥‥‥私生活が気になったりして。

2008年2月11日

《SUPER STITCHES KNITTING》


SUPER STITCHES KNITTING -- essential techniques plus a dictionary of more than 300 stitch patterns
Karen Remingway

今回の段ボール箱の中で唯一失敗だったのがこの本です。模様編みのパターン集ということは本の副題にもありますが、表紙の写真がきれいなだけに見かけ倒しでした。

カラフルな4種類の毛糸玉が表紙です。極太とおぼしきファンシーヤーン(変わり糸)と段染め糸。その写真から、私は勝手に、そういう糸を使ったパターンの紹介、そうした糸の効果的な使い方や扱い方、といった項目があるのだと思ったのでした。見込み違いでした。なんて紛らわしいんでしょう。「糸について」の項に書いてあるのは「段染めの糸はプレーンな編み地にしましょう」という程度。純粋に「模様編みのパターン集」でした。(1月29日)

模様編みのパターン集なら凄いのを持っていますから、これは売りに出してもいいと思います。パターン集が欲しい人には役に立つ本です。

2008年1月31日

《PRETTY KNITS》


PRETTY KNITS -- 30 designs from loop in London

「loop」とはロンドンにある毛糸屋さん(手芸屋さん)で、お店には出入りのニット・デザイナーが作った作品を展示してあり、お客さんからよく作り方をきかれるが、いつも教えられずに来た、というわけで今度本にまとめました、という経緯だそうです。

数名のデザイナーの作品が載っていますが、ローワン(Rowan/イギリスの高級毛糸メーカー)のデザイナーだったルイザ・ハーディング(Louisa Harding)やデビー・ブリス(Debbie Bliss)がいくつも提供しおり、格を上げています。

とてもきれいな本です。これ見よがしな物が何もないのに、さりげなく luxuary です。何よりフェミニンというべきか。従って、落ち着いてよく見ると、私が作るべき物は何もない‥‥‥‥かもしれません。もし作ったとしても、私なぞの生活の中ではすぐに汚れてボロになってしまいそうです。従って、これは見て楽しむ本とわりきります。そういうきれいな写真を見ながら自分のイマジネーションをふくらませようと思います。

2008年1月30日

《Traditional Fair Isle Knitting》


TRADITIONAL FAIR ISLE KNITTING
Sheila McGregor/1981/ペーパーバック

これは昔から出ている本です。私も十年くらいずっと欲しかった本です。でもいつも欲しい本が多くて、予算の都合上注文の数を減らさなきゃいけない段階で落選したのです。(いつでも買えると思う本はどうしてもそうなりがちです。)でもとうとう買いました。

amazonにある購入者の評価を見ると「殆どのページが白黒でがっかりした」と酷評するものがありましたが、目的によってはそうかもしれません。しかしある程度フェアアイルの作品を見てきて、自分のデザインで作ってみたいと思う人には素晴らしい資料です! 「殆どのページが白黒」なのも、実は本文130ページのうち63ページがパターン集!!!ということなのです。パターンの紹介は本文中にもあります。たしかに写真もが多いのですが、フェアアイルの場合は色を想像するのも楽しみなものです。

第一章が「背景と起源」、第二章が「デザイン、テクニック、色彩」、第三章が「パターン集」という構成です。普通のスタイルブックと違い、セーターの編み方は伝統的で典型的で基本的なサンプルを紹介しています。(「解説書」であって「デザイン集」ではないのです。)その代わり、シェットランドの毛糸を使ったセーターの洗濯の仕方や干し方まで、丁寧に書いてあります。この本を見ていきなりセーターを編むのは無理でも(編むにはスタイルブックを見ることにして)、フェアアイルを好きになって知りたくなった人には最高の本の一つに違いありません。



《Jackets》


JACKETS -- for work and play
the Best of Knitter's/2006/ペーパーバック

Knitter's Magazine という編物雑誌の別冊とオモワレ。全体に日本の奥様向け編物デザインにも共通するコンサバ&スタンダードな作品集で、いわゆるジャケットとカーディガン以外にタンクトップやボレロもあります。ちょっと野暮ったいのもありますが、色でも形でも誰もが普通に着こなせる作品ばかりです。ほとんどが模様編みで、また細部がきれいで、参考になるところ多々。(模様編みでの袖ぐりや袖山のカーブ、前立てのデザイン、襟の形などなど。)中にはいったん編んだジャケットをフェルト化させて刺繍を施したものがあり、そこではフェルト化のテクニックも解説しています。(これ、ちょっと興味があります。)

昔のLPレコードに近いくらいの大判です。紙面のデザインがとても良くて、材料、道具、ゲージ、難易度などが見やすくまとまっています。本文の随所に「How to」として必要なテクニックを図で説明していますし、巻末にまとめてある編み方の説明もとても親切でわかりやすく、ただのスタイルブックとはいえない、ちょっと知恵袋のような本に思えてきました。

《Rudgyard Story》


RUDGYARD STORY --Hand Knitting Collection
Jo Sharp/1998/ペーパーバック

Jo Sharp は自身の名前のブランドで毛糸を販売しているような、いわゆるデザイナーです。この人は色使いが上品で、細い糸で丹念に編んだ作品が多く、さりげない模様編みも洗練されています。高級感がある、ってことです。デザイン集は1冊持っていますが、この本も1998年発行で、廃刊になる前に入手しておきたいと思いました。

女物、男物、子供物、また帽子屋やリュックも載っていて、見応えがあります。モデル達に清潔感があり、静かな雰囲気であることも好きです。そしてなにより、思いがけない収穫は、本格的なフェアアイルがいくつも載っていたこと。素晴らしい色使いは見ているだけで満足してしまいそうです。

《Greetings From Knit Cafe》


GREETINS FROM KNIT CAFE
Suzan Mischer/2006/ハードカバー

(新刊と思ったら2006年刊でした。)この表紙を見ただけで、そうとうオシャレな本だとわかります。とにかく写真がきれい。作品のデザインはきわめてシンプルでありながら、お洒落心のある美人が着るほど冴える、という感じです。「ライフスタイル系」とでもいいましょうか。

しかしですね、書名は「ニット・カフェからこんにちわ」てなものですが、著者のスーザン女史がすごすぎます。1990年代までCBSでドキュメンタリーと特番の責任者(vice president)としてグラミー賞も取ったトニー賞も取った。子育てのために退職して、ロサンジェルスに住み、2002年に「ニット・カフェ」を開店。これ、ほんとにカフェなんです。

「私がニット・カフェを始めたとき、自分のための場所を作ろうとしました。自分の好きなことができる場所ーー音楽を聞き、お茶を飲み、素晴らしい糸を編んで、そしていろんな人に出会う! お店はすぐにご近所中の人達が集う「家」になりました」と書いています。

えーっ、えーっ、そんな人生って、ずるすぎるうううっ!!!と思います。でも身の上が違いすぎて嫉妬もわきません。7歳でおばあちゃんから編物を教わったそうです。(私は幼稚園のときだったぞ、と一応張り合ってみる‥‥‥‥)

収録されているのは彼女と仲間達が作ったもの。セーター、マフラー、ドレス、クッション、小物類、はたまた馬の毛布‥‥‥‥ お店には大きな棚に毛糸がいっぱい並んでいて、お馴染みさん達がお喋りしながら編物しているスナップショット。自分の好きな音楽のベストテンが書いてあったり、お友達の詩があったり、カフェのお菓子のレシピがあったり、グループセラピーの話やら近所のパン屋さんや宝石屋さんの紹介やら‥‥‥‥。幸せがいっぱいのライフスタイル。うーん、余生の何処かでこんなふうに生きたい。



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