お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

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2013年5月6日

お喋り会をカラオケで?

北京市在住のKちゃんが帰国するときは高校時代の友達が集まってお喋り会をします。こんどは4月の末でした。去年の11月は私の家の庭でやったのですが、今は引越荷物の山で足の踏み場もありません。4月末ですから、お天気がよければ石神井公園でピクニックしたら気持ちがいいだろうと思うのですが、準備していた頃はお天気が不安定で、しょっちゅう雨が降るわ冬に戻るわで見通しがたちません。やっぱり駅前のお蕎麦屋さんが一番わかりやすいかしらと迷いました。そこはお蕎麦がおいしいし、お料理もいろいろあって、ふだんからよく行くお店です。しかしお店だと時間の制約があります。昼間に宴会として予約しても2時間が目安でしょうし、宴会ではなく昼食として行くなら、やはり1時間ぐらいで出なきゃなりません。(長居して嫌がられるのは嫌ですし、そもそもランチタイムが終わればお店が閉まってしまいます。)私達のお喋りがそれで終わるはずはなく、しかし二次会へゾロゾロ流れるというのは、次のお店を決めることも、遅れてくる予定の人に連絡することも、あらたに飲み食いのお金がかかることも、私にはナンカこう、面倒くさいのです。どうしましょ?

しかしあるとき閃きました。カラオケという手がある。一番わかりやすいお蕎麦屋さんのお向かいですし、有名な看板がかかっています。他の町から来る人達にも遅れてくる人達にもすぐわかるはずです。カラオケに集まることの利点はいろいろあると思います。

  • 昼間の料金が安い(30分100円=夜の三分の一)。
  • 簡単な食べ物しかないが、その分安上がり。飲物だけでもよい。
  • 食べ物屋さんより長時間の予約が可能、延長も可。
  • 歌っても歌わなくても問題はないはず。
  • 大きな声で盛り上がってもお店の迷惑にならない。
  • 遅れて来る人にもわかりやすい。

料金をお店に確認したところ、お店の会員が一人でもいれば全員が会員価格になるというじゃありませんか。(私は会員です!)その案をSさんに相談したところ、なんと彼女の勤務先の福利厚生でそのカラオケチェーンの大割引があるというのです! もちろん社外で家族や友達とも利用できるものです。もう決めました。

お喋りが中心の集まりでしたが、ちゃんと歌も歌いましたよ。ひととおり集まったところで、私が好きな夕方のアニメのテーマソングである「勇気100%」を歌いました。Dさんはカラオケが初めてだそうで、入ってくるなり「わー暗い、わー不健全」と大はしゃぎ。そして「歌わなければ帰れない」と言って、カラオケ・デビューを果たしました。

北京のKちゃんは、歌おうとした中国の曲はなかったけれど、代わりにテレサ・テンの「野の花を摘まないで」という題の歌を中国語で歌ってくれました。(意味深な歌詞の解説付き。)Kちゃんのやさしくて高い声が中国語のリズムによく合って、とってもいい感じで最高でした!

食べ物屋さんにいて途中で歌いたくなることはありませんが、時々こうやって歌いたくなった人の歌が入るお喋り会は思いのほか楽しいのでした。3時間を予約し、その後延長して都合4時間! 終盤になると70年代フォークが次々に出て、おのずと皆で声を合わせて歌ったりして、これはいいもんですよ。たくさん飲んだり食べたりしたのに7人で1万6千円ほどでした!

2011年11月3日

本日のアレックス・ジョーンズ



今日は「文化の日」ですね。

私は今日もAlex Jonesのインターネット放送を聞きながら針仕事に励んでいます。(急ぎのセーターを編んでいます。)

正直を申し上げて、私は英語など得意じゃありません。こうした放送は話題や人それぞれの話し方でわかるときとわからないときがありますヨ。おまけに毎日毎日恐い話のオンパレードですが、アレックス・ジョーンズの個性のおかげで面白く聞いています。(自分の知っていることや自分の知っている現実と見比べながら聞くようにしています。)

私は先日アレックス・ジョーンズについて「いわゆる陰謀論の人」というふうに書き、広く世間一般から見ればそういう分類だろうと思ったのですが、正しくは「反NWO」「反グローバリズム」を標榜する人です。私は「陰謀論」はもはや陰謀ではなく、昨今ではどんどん表に出て来ていると思います。一つには(たとえば)911を契機に人々の中で「陰謀」への関心が高まったと同時に、インターネットの普及によって隠されてきた情報が広く知られつつあるから。もう一つにはそういう世界中の人々の意識におかまいなく今では隠しもせずに堂々と「陰謀」の実現化が進んでいる現実があるからです。「陰謀論」にもいろいろあるのですが、その中のいくつかは日本人だってドップリ巻き込まれています。敢えて言いますが、もはや「陰謀論」は現実の問題であり、私達は真面目に議論すべきじゃないでしょうか。(これについては後日もっとちゃんと書きたいと思いますが。)

アレックス・ジョーンズはラジオ番組で話したりドキュメンタリー映画を作る活動を16年くらい続けているそうですが、映画の中では3年前の「Obama Decetion(オバマの嘘)」が一番のヒットかもしれません。YouTubeに流れ出ている完全版の動画だけでも950万アクセスを超えています。すごーい。(オバマ市の人達も見たかしらむ?)

● Obama Deception (1時間53分あります。YouTubeのロゴをクリックするとYouTubeの大きい画面で見れます。)



他にも見応えのある映画があります。

● Fall of the Republic HQ full length version
 「Fall Of Replublic」--「アメリカ終わった......」というドキュメンタリー。
●  Reflections And Warnings - An Interview With Aaron Russo {Full Film}
 「Reflections And Warnings」--「自由からファシズムへ」を監督したアーロン・ルッソ生前のインタビュー。

ところで、アメリカ時間の本日11月3日は、Alex Jonesの「InfoWars.com」のサイトで「マネー・ボム」が行われます。特別企画の24時間+3時間の特別無料公開マラソン放送をやりながら、50万ドルを目標に大カンパ大会が行なわれるのです。「反NWO」「反グローバリズム」の活動をさらに大きく進めるための資金集めだそうです。

● Money Bomb の特設ページ 摘み上がったカンパの金額と特別番組を映像付きで見ることができます。

● InfoWars.com ニュース記事のページ。映像なしの放送(=ラジオ)は登録しなくてもこのページから聞けます。生放送終了後は翌日まで再放送を繰り返すので、いつでも聞けて便利です。(といっても、翌日にはYouTubeに映像付きのがドドドと出ます。)

● Alex's Official Channel YouTube内の公式チャンネル 映画や少し遅れて「Nightly News」も見れます。

特別番組は通常の3時間番組の生放送と同じ日本時間午前1時から始まり、24時間やって、そのまま翌日の3時間番組をやろうというわけです。これまでメンバー登録しないでYouTubeでAlex Jonesの映画やインターネットの番組をタダで見てきた人達は、私を含めて、この機会にカンパしたらいいと思います。私はPayPalを使って送金するか、YouTubeで見れないドキュメンタリー映画「End Of America 3」のDVDを買おうと思っています。(と言いつつ、ラジオでも宣伝しているのに売っていない......?)

2011年7月22日

コンサートのチケット、藻塩せんべい、新潟の甘酒


今日は夜中の3時に寒くて目が冷めてしまいした。室温は23度。そして予定の用事と予定外の用事で、お昼ご飯を食べながら居眠りしてしまうような忙しい一日でした。

夜になってから、ひと月ぶりに郵便物を取りに恵比寿へ行きました。ウドー音楽事務所から書留か何かでウィンウッド(とクラプトン)のコンサートの本物のチケットが届いたからです。へーえ、クロネコヤマトの書留でした。(まだ開封していません。まずはカエルと記念撮影。)

それにしても今どきのチケット入手の方法とは時間も手間も手数料もかかって、便利なのか不便なのかわかりませんね。チケットぴあだけでなく、興行主が会員制をしいたり前売り前の先行予約を受付けたり、わけがわかりません。でもそれならそういうのを利用するといい席が取れるのだろうと考えますが、実は後のほうがいい席が出たという噂もあります。本当にいい席が欲しい人は後でネットオークションで買うのだそうです。高くついてもそのほうが確実だ、と……。買えなかったらどうするんでしょう? いずれにせよ私にはとっても面倒な話で、3年か5年に一度でじゅうぶんです。コンサートの内容にしても、当日券でのんびり聞けるような地味なのが好きです。


コンサートのチケットで思い出すのは「ビバリーヒルズ高校白書」でしたっけ?「青春白書」のほうかもしれませんが、NHKが放送してかなりの人気だったらしいドラマです。その中でローリング・ストーンズが町にやってくるというので主人公達が何とかコンサートのチケットを手に入れようと奮戦する話がありました。

たまたま見ていて驚いたのは、彼らの誰一人「チケットを買う」という発想がないことでした。ボックスオフィスでもネットでも、普通にお金を出して「買う」ことなどハナから頭に無いのです。各人それぞれ音楽関係者やコンサートのスタッフなど業界人のツテを探したり紹介してもらったり、果ては色仕掛けで迫ったりして、お近づきになってチケットをせしめようとします。買うことに価値はなく、どうやって貰うかがステイタスなんでしょうか。お金持ちの感覚ってそういうものですか??? そして一番の手柄は舞台裏や楽屋にもぐりこむことのようでした。

そしてさらに驚くべきは、彼らは別にストーンズの熱烈ファンでも何でもないのです。彼らの世代にとってストーンズなど何世代も昔のジジ臭い世界じゃありませんか。しかし「ザ・ローリング・ストーンズ」が超ウルトラ大スターである、ということだけが理由で群がるのです。なんて胸糞の悪い腐った人間達だろうと思いました。十代かそこらなのに。いやな話でした。


さて、郵便物を受け取ったら急いで石神井に戻らないといけなかったのですが、帰りに駅ビル内(アトレ)の成城石井で調理済みのおかずその他を調達しました。



<厚焼き 藻塩せんべい>
毎回いろいろ買いますが、必ず買うのが「藻塩せんべい」です。私は揚げ煎餅とかバタ焼き煎餅とかサラダ揚げのたぐいが大好きです。中でもこの「藻塩せんべい」は小さめ厚めのこの大きさがとってもよくて、固くも柔らかくもないザクザクの歯ごたえがよくて、ふってあるお塩がしょっぱいのですが藻塩ですからおいしくて、お米の味もいいし、たぶん揚げ油も良いのでしょう。一番のお気に入りです。成城石井が発売元ですから成城石井でしか売っていないかもしれません。でもここに来ればいつもありますから、恵比寿に来るたびに買います。そしてなんと本日は特売で、10%増量の袋が350円。(いつもは380円でしたっけ?) 本当をいえば夏はお煎餅より水ようかんがおいしいけれど、いつものように3袋買いました。(猛暑が続いたせいか袋に付いたお塩が溶けています。ちょっと残念。)



<新潟の甘酒>
そのあと「そうだ、甘酒だ」と思い出して、お店の人に尋ねたらちゃんとありました。小さい袋でしたから、急いでこれも3袋買いました。帰ってよく読むと甘酒は250g入りで、300ccのお水で薄めてから煮立てるよう書いてあり、3〜5杯分になるのでした。おお、得した気分です。今は肌寒いくらいですが、また暑くなったら室温にさましたのを飲みます。甘酒は夏バテ防止に効く(といわれている)のです。

2011年6月10日

おかげ様で!

あんなことを書いてしまうとは、なんて「友達甲斐」のない私。(そういえばロックの話などしたことがありませんでしたね。)皆様のおかげで、晴れて横浜アリーナと武道館に行けます! ああ、もう席なんかどこでもいいす。


田舎で野良仕事をするウインウッド
(公式サイトから拝借)
40年前から農業をやっているって本当ですか?

2011年6月7日

ウインウッドの日本公演ですって!?

ウインウッドの懐メロならよく聞いていますし、このブログの右上(温故知新なのじゃ)にYouTubeをずっと出していたくらいですが、先週に限ってあんなにいっぱい書きたくなったのは虫の知らせでしょうか。

ふだんは見ない夕方のテレビをつけていたらビックリです。今年11月にECが(また)日本公演をやる、SWと一緒だというのです。(2007年以来この二人はセットになってしまったんでしょうか。)とりあえずネットを見てみると、音楽ニュースとしては昨日流れたものでした。

● Yahoo ミュージック/音楽ニュース・6月6日付

日本武道館じゃなァ......音は悪いし、お尻は痛いし、帰りに寄るお店がないし、S席といってもどうせ2階か3階の一番後ろだし……などと思いつつ、夜も更けると気になってウドー音楽事務所のチケット先行予約などのぞいてみました。するとプレミアム会員(有料)のチケットは既に販売終了のもよう。アラララ...... それならヒラ会員で登録して、とりあえず横浜と武道館の座席だけは確保しておこうとして、ふと思うに、私の友達でウインウッドに1万2000円を払う人がいましたっけ? ああ、なんて友達甲斐のない人ばかり。この年さげて一人で行くのは少々イタイんですけど。(紀尾井町ホールの支配人ならクラプトンに対して払うでしょうが……)

そりゃあ凄いコンサートになる可能性は高いでしょう。でももともと私はウインウッド一人でいいんですから、クラプトンが一緒でなければこんなことにはならないのじゃないか?……もっと小さくてもっと音の良い椅子も良いホールを使えるのではないか?......などとブツブツ独りごちるのでした。
(winwood)

2009年10月21日

ヤトカフェは5周年


ヤトカフェは開店5周年。10月17日は前から楽しみにしていたパーティーです。8時からでしたが9時頃にお店に向かうと......まだだいぶ距離があるのにボンボンとベース音が響いてくるじゃありませんか......あら〜「クラブ」になってる。ガラス越しの店内は外より暗い......。(ふだんは小さい子供連れや年配のご婦人もよく見かけるお店です。)

ヨッチャンの、この日のためのネイルアートはおさるの「ヤトくん」。(筆で描いてもらったそうです。すごい。ネイルアーティストって、ほんとにアーティストなんですね!)
5周年記念のライター。私のは黄色。
近所ですから普段着のまんま出かけたら、小山さんに「仮装してくるかと思った」と言われてしまい、あらら、そうなの。というわけで、戻って前日ラ・フェデリースで着た服に替えて出直しました。

お店は何十人もの人でいっぱいです。いったい何処から来るのかと思うくらい、次から次からやってきます。外に出した椅子も満席。女の子達はお洒落しているし、派手な仮装の男どもも現れて、大音響の中でそれぞれ踊ったり喋ったりしています。ヨッチャンに「こういう人達をヤトカフェで見たことがないんだけど」と言うと「ふだんはバラバラに来るから」。はあ、なるほど。ヤトカフェの「カルチャー」を知った気がしました。

石神井とは思えない光景をちゃんと記録したかったのに、お店が真っ暗で、ソファから撮ったものはほとんど真っ黒けで、ちょっと残念でした。写真のために歩き回る度胸があればね。(地元だと度胸がしぼみます)。



私は若い頃には「ディスコなんて不良が行く所」と考えるタイプでしたよ。年をとったら何でもアリです。ところがこの日は展覧会の準備のお手伝いで肉体労働をしたからパワー減退。ソファに座ったままを決め込みました。人々を眺めているだけで妙に居心地がよくて、ふだんは聞かないクラブ音楽を勝手に楽しんでいました。(あ、このループはいいな、なんて。)お店の人がときどき声をかけてくれるから充分です。でもこんなイベントがときどきあったら、地元のいろんな人達とお友達になれるだろうと思いました。

(何年か前にロンドンに行ったとき、郊外のクラブに行きました。ロンドン市の外側の労働者の町で、見渡す限りの住宅街にポツンと建つ、名も無いオンボロのヘンテコリンなお店ですが、毎晩日替わりのバンド演奏があり、その日も深夜まで若い子〜中年でたいへんな賑わいでした。たまたまそこの常連さん達と盛り上がって楽しかったのですが、どうやら(バンド目当てのお客以外は)地元の人達が仕事を終えて帰宅してから集まる所で、なんだか一種の地域コミュニティーなのでした。繁華街の不良のたまり場とは違うのですよ。翌日も用があって行きましたが、お店が開いたばかりの夕方にはおじいさんもお喋りしに来て、全員が互いに名前で声をかけ合うんです。それってちょっといいと思いました。地元の誰もが行くお店ではないかもしれませんが、誰でも行ける場所で、誰でも受け入れて、お客どうしの関わりがあるのは、日本の居酒屋やカラオケより豊かかもしれません。そんなことを思い出したのは、ヤトカフェにはそういう許容度がありそうな気がしたからです。)

ヤトカフェではこういうイベントを前はやっていたけれど、住宅街に近いため、苦情がきてやらなくなった、という話を聞いたことがあります。確かに改装前は目立つ所にDJブースがあって、「石神井でやるの?!」と思ったものです。でも音量を少し下げて年に1度か2度くらいできないかしらと思いました。
(10月17日)

(追記/10月20日)その後お店に行ったら、あの暗闇でも中国風のアホな衣装が目立ったのか、私とお喋りしたかってた人がいたよというのです! え〜っ、それならちゃんと話しかけてよ。眠かったけど機嫌は良かったのよ。次回のイベントを尋ねると、「もう出来ないだろうなあ」とのことでした。準備が大変で疲れちゃったそうです。あれまあ若いのに。今後はライブを予定しているそうです。楽しみです。
5周年おめでとうございます。これからもよろしく!

2009年10月20日

ニュータウンピクニック展の準備(1)


都筑アートプロジェクトが横浜の大塚・歳勝土遺跡公園内で催す展覧会「ニュータウンピクニック、遺跡をめぐるアート」は、たくさんのアーティストが竪穴式住居の中と外に作品を展示する、滅多にないであろう企画です。10月20日から11月7日まで開催されます。詳細はこちら。↓

● 横浜市歴史博物館
● 都筑プロジェクト公式ページ
● 横浜アートサイト

そこに出品するガラスのアーティスト、奥野さんのお手伝いをしたんです! 17日にはワークショップに参加した若干名と奥野さんの教え子さん達、そして業者さん?の十数名が集まりました。(奥野さんの動員力はすごいと思いました。)私は途中参加ですが、作業は終日行なわれました。



39号遺跡前。ダンプカー3台分の土を竪穴式住居の中に運びました。もちろん博物館に許可を得ています。(よく許可が出たと思います。こんなことは二度とないかもしれません。)





竪穴式住居の中です。運んだ土をならして固めました。丸太の輪切りに棒を付けた道具で、これが重い!(重くなきゃ土は平になりません。)最後には自然発生的に皆で輪になって、小刻みに歩き、踊るかのように踏み固めました。(それがとっても面白かったんです。)



こちらは先日のワークショップで「小学生以上、定員15名」が作ったガラスです。奥野さんはこれらのガラスを焼いた後、一つずつ石膏型をこわしてガラスを出し、きれいにして、それぞれに既にLEDを取り付けていたのでした。これだけでもすごい手間だったでしょう。(当日、教え子さん達の小品も加わって、合計24個くらいになりました。)



私のガラスです。(裏返したところ。)ガラスの量を量ったとき、自分ではいいと思ったのですが、出来たのを見るともっと厚みがあったほうがよかったと思いました。また、表面はかなり滑らかに作ったつもりなのに爪の跡がたくさんついていました。それはそれで模様のようでいいけれど、そうと知っていたら別のやり方をしたかった、と。こういうふうに結果を見ると、また作りたくなります。



奥野さんと美大の教え子さんたち。カッコイイ。



固めた土を、こんどは作品を埋めるのに必要な形に掘りました。





ワークショップの作品と教え子さん達の小品を配置したところ。私はここで帰りましたが、この後作品と配線を埋めたのです。


「ガラス」という言葉からは想像できないし、ガラスを作る技術だけでは生まれえない、大がかりなインスタレーションなのでした。この作業で、イメージとは「ないものを見る力」でありアートとは「それを実現する力」だと、つくづく思いました。会期が3週間と長いとはいえ、一つの作品のためにこれだけのことをするなんて。それをするからアートなのでしょう。「ないものを見る力」のある人は、「見たもの」を実現するために、手間をかけお金をかけ、必要な人間を動員して働かせ、実現するのですね。強い意志と能力。すごい人だと思いました。
(10月17日)

2009年10月19日

横浜の「野焼き」


大塚・歳勝土遺跡公園での展覧会のお手伝いにはすごいご褒美がありました!
「公園で野焼きをやっている」という声がして、そちらを見ると、確かに大きな炎が見えました。おおおっ! 作業の合間をぬってカメラを手に見にいきますと......

先日奥野さんから「歴史博物館ではときどき縄文土器を焼くワークショップをやっている」と聞き、調べておかなきゃと思った矢先です。私はずっと前から、そういう土器を作ってみたくてたまらなくて、どこかに素人が参加できる講座がないかしらと思っていました。




かなりの人数です。野焼きの傍らでは、食糧班と思しき人々が縄文土器で何か作っています。後で皆で食べるんでしょうか。楽しそう!

午後の休憩時間に見に行くと、焼き終わって冷ましているところでした。





あっちからこっちから堂々と盗撮していると野焼きのグループのおじさんが声をかけてくれて、いろんなことを教えてくれました。

◎ 横浜市歴史博物館では、学芸員の指導のもとに縄文時代のやり方で土器を作る講座を年3回開いている。ここで発掘した本物の土器を見ながら作れるのがいい!
◎ 誰でも参加できる。
◎ 4週連続で、粘土をこねて形を作り、乾かして磨いて焼くまでを行なう。
◎ 講座を終えた人達には、さらに発展的な作品作りができるOB会がある。
◎ 前は申し込んでもなかなか当たらなかったが、今ではたいてい参加できるのじゃないか。

ちなみに写真のような火焔土器を作れるのは大ベテランだそうです......。
次回の講座は来年2月。2月は寒いし片道2時間かかるし足代も高いけれど、もう8割方参加する気になりました。(10月17日)

(これを見て「私もやりたい」と思った人は次の次に申し込んでくださいね。次回の応募が増えて競争になって、私が落選するといけませんから。)

2009年10月18日

ラ・フェデリースは9周年


原宿のクレープ屋さん、ラ・フェデリースは9周年。10月16日にお祝いのパーティーがありました。でも仮装パーティーですって?! 時節がらハロウィーンめくのはしかたないけど、実はこのお店の人達、そもそも仮装が大好きみたい。私が知ったのは2日前で、急だったし平日だしYさんはお仕事だと言いますから一人で行きましたよ。何を着るか困りましたが、横浜中華街で買ったピンクのチャイナ服と北京在住のKちゃんに買ってもらった「王様の帽子」で「あやしい中国人」にしました。(パンダのポシェットを忘れて、ちょっと失敗。)

上の写真はお店の入り口です。ピンボケだとお芝居の舞台のようです。

小さなお店の中は人でいっぱい。野菜畑のサラダバーは素晴らしいディスプレイ。(夕方まで通常通りの営業で、パーティー開始までの時間にシェフのK選手がぱぱぱっと作っちゃったそうです。すご!)パレットの絵具は全部ソース。ジョウロの中身はドレッシング!

Mさんは「フリーダ・カーロ」の活人画。絶句です。若手のHくんは「オペラ座の怪人」。丈の長いすてきな上着はMさんのコレクションで100年前の物だそうです。「クレオパトラ」と「ショーン・レノン」もいました。K選手は「ダリ」。ケーキもアート。金の額縁をかぶり、時計がタレている! お客さん達もすてき。数人来ていた小さい子供はみな完璧なハロウィーン仕様。都会の子ってすごいのね。








ラ・フェデリースも(二階の)パイユドールのようにお客との距離がとても近いお店です。半年ぶりでも、つまんない時でも、寄ったら皆が声をかけてくれて楽しくなる不思議な世界。近頃お店では、私は「Mさんに似ている人」と呼ばれているって本当?(私にとってMさんはフィンランドに住んでる竹馬の友のOに顔立ちがそっくりですよ。)
こんな異次元空間とお近づきになれて幸せです。
9周年おめでとうございます。これからもよろしくね。(10月16日)

2009年3月1日

同窓会——特別な幸せ


写真は私が撮った下手くそなスナップの一枚。2月1日に催された高校の臨時同窓会のもようです。でも見ているうちに、そのまんま教室の休み時間みたいに思えてきました。適度にピンボケで、全員がおじさん・おばさんであることを忘れます。

高校時代の漢文のH先生が昨年帰国しました。先生は学校のいわゆる「名物教師」でしたが、ここ10年ほどは中国の大学で教鞭を取っていたのです。ということで有志が立ち上がり、120名余りが集まって、「H先生を囲む集い」という3学年合同の同窓会とあいなりました。

幸せな思い出があるのは幸せなこと。それを誰かと共有できるのはさらに幸せ。そして高校時代を懐かしむ私が特別に幸せだと思うのには二つの理由があります。

ひとつはKくんの8ミリ映画。彼は高校1年のとき同じ組でした。自分のカメラを持っている人など写真部員以外めったにいない時代、Kくんは学校で8ミリカメラを回していたのです。運動会や文化祭などの行事だけでなく、朝の登校風景、お昼休みや放課後にみんなが集まる中庭など、ふだんの生活もたくさん撮っていました。教室で上映会を開いて見せてくれたこともありましたっけ。フィルムはたしか一巻3分。音はありません。カラーもありますが、とても贅沢なものでした。3年間でいったいどれだけ撮ったんでしょう。1970年代はじめのことです。

数年前にKくんはそうしたフィルムを編集しデジタル化しました。同期会のサイトを立ち上げ、そのムービーを載せたり、DVDに焼いて希望者に配布しているのです。これってすごいことです! 写っているのはとうぜん彼のクラスと学年が中心ですが、自分が写っていない上級生も、当時の生徒のようすや共通のイベント、今では壊されてしまった中庭や校舎の風景に、懐かしくて涙が出ると言います。当時のKくんには想像もできなかったでしょうが、今では私達全員にとってかけがえのない宝物になりました。(私は彼の好みのタイプじゃなかったらしく、たまたま端っこにチョロッと写っているのがいくつか。合計で何秒にもなりません。しかしいうまでもなくムービーは写真とまったく違います。ほんとに夢のような気がします。)

もう一つは1999年と2000年に発表された群ようこさんの小説です。世間の評価は「かもめ食堂」に譲りますが、自身の高校生活を描いた上下2巻こそ(先輩の言葉を借りれば)奇跡のような宝です。私達はあのまんまの世界に住んでいました。彼女は私より一つ上ですから、ちょうど8ミリ映画とは逆で私は出てきません。でも大笑いして読みながら上級生の姿を次々に思い浮かべるし、同じ先生に教わったし、中庭で主人公の背景にいたり廊下ですれ違っている自分を感じるのです。それは誰にとっても同じで、この小説は同窓生それぞれの記憶にぱーっと眩しい花吹雪を降らせたでしょう。さらにみんなの気持ちを駆り立てて、同じ学年のHさんや下の学年のKくんが同窓会とは別の同期会を作るきっかけとなり、人々をふたたびつないでいます。こんどの臨時同窓会もこの小説の時代にいた3学年で行なわれました。

こんなふうに高校時代の思い出をムービーと小説で普遍化し共有できるなんて、日本中で私達だけじゃないかと思います。(假屋崎省吾さんは来るのが2年遅くてお気の毒デシタ!)

さて、2月1日の会には主賓のH先生に加え、K先生とK’先生もいらっしゃいました。はじめにそれぞれお話をしてくださったのですが、聞いていると三人とも「長い教師生活であの学校のあの頃が一番楽しかった」とおっしゃるのです。後でクラブの顧問だった現代国語のK先生に確認すると「そりゃあそうでしょう」と笑うのでした。なんだか不思議な気がしました。

というのも、私は高校時代(とくに前半)を本当に楽しく過ごしたんです。じっさいには笑っている時間より怒ったり嘆いたりフテくされていたほうが多かったかもしれませんが、一生懸命に力いっぱい生きていたと思います。学校中にすてきな人がいーっぱいいて、学校中に友達がいて、意地悪な先生もいやな奴も知らない人もひっくるめて学校全部を自分のものだと思っていました。その記憶は、しだいに友達と離れて、いろんなことが上手くいかなくて一人ぼっちだった時代にも私の支えでした。ですからどんな有名人の話を聞いても自分の高校時代のほうがずっと面白いと思ったものです。でもそれを言うと「誰でも自分の時代が一番だと思うもの」と、したり顔で返されるのがオチでした。私が一人で思い出を美化してるわけ? でも今、当事者たる人達が集まると…………やっぱりみーんなあの頃が好き。自分がいたのはそんな場所だったのだと改めて思いました。(2月6日)

会場には誰が持ち込んだのか、生徒手帳や喫茶店のマッチなど「思い出の品々」が展示されていました。その一つ、1972年の文化祭のポスターです。(群ようこさんも覚えているはず?)これは2年のとき私が描きました。全部をまかせくれたから好きにやり、片面がポスター、もう一面がプログラムで、文字は活字を使わず全部手書き。それを折り畳んたものを各人に配布しました。文化祭の間には道ばたに捨ててあるを見て少ししょげたものです。でも35年過ぎて、楽しかった思い出の一部として大事にしてくれる人達がいるのを知りました。大きな集まりのたびに誰かが持ってきてくれます。不思議な気がします。ありがたいことです。(やっぱりそちらの道へ進むべきだったのでしょうか…………)

2009年2月20日

「世界らん展・日本大賞2009」


ひと月前にキルトを見た東京ドームで、今日は蘭の花です。蘭が好きな人にこの展覧会は蘭はたまらないでしょう。しかしこんなに人でいっぱいとは思いませんでした! お昼前後はすごく混むと思い、コーヒーで時間をつぶして2時頃に行ったのですが、まだまだ人の波は途絶えません。

西武球場で毎年やっているバラ展のバラが蘭になった感じです。みごとに育てて花開かせた蘭にいろいろな賞が授けられ特等席に展示され、次に沢山の優秀な「作品」が種類や分野ごとに並びます。また蘭を用いたフラワーアレンジメント、大掛かりな、多くのグループによる蘭のインスタレーション(六畳前後〜の与えられた空間を構成するもの)など。そしてたくさんの売店。蘭のことを何も知らずに初めて行った私ですが、意外と面白くて私なりに楽しみました。

ここでは皆さん写真を撮りまくりです。私もたくさん撮りました。よく撮れたと思うものをご披露いたします。(クリックすると大きくなります。)


あるインスタレーションの一部。


バニラの香りのする蘭でした。


キモチワルーイのがお好きな人だけ大きくしてご覧ください。


しだれの蘭です。





たいへんな人出でした。(今ちょうど展覧会のテレビCMを見ましたが、宣伝に出ていたものを私は何も見なかった気がします。大使夫人のテーブルセッティングですって?)



高い所にある日本大賞2009受賞作品を撮影する人々。このあと私も撮りましたがピンぼけでした。(2月19日)

● 世界らん展公式サイト 2月22日まで開催

2009年1月25日

ピロスマニ、いいよね!


今日の日曜美術館はピロスマニでした。

私がこの画家を知ったのは80年代? 映画「ピロスマニ」が公開されたときです。その頃はよく映画を見ましたが、これは姉から切符をもらって何も知らずに(たしか岩波ホールへ)見に行ったように記憶します。美しい映画でした。その後西武美術館あたりで日の過ぎた大判のカレンダーを買ったのですが…………どこへ行ったやら。ええと、あの部屋の段ボールを積み上げた、あそこのあたりだったような………… (たくさん物を持っていても、正しく飾ったりしまったりする空間と管理の能力がないとこうなってしまいます。)

何か見てみたくなりアマゾンを検索しました。するとあの映画のDVDがありました。しかしマーケットプレース(中古)が1点のみで、値段は4万8000円。ふざけてます。

● Niko Pirosmani ピロスマニについてのサイト。画家について、グルジアについて。なにより絵をたくさんあります。
● Google上のピロスマニの画像 アルファベットで検索するほうがいい絵が出てきました。
● Niko Pirosmannashvili YouTubeでもいろいろ見れます。

話題が動物の絵に移ると思いがけず三沢厚彦が登場しました。(木彫で動物の実物大ばかり作る人です。)他のことをしながらだったので、お話がよく聞こえなかったのが残念です。



私がこうした「素朴派」(と呼ばれるような種類)の絵にひかれるのは「写実性」ゆえだと思います。アカデミックな訓練を受けた人には描き得ない写実性。いわゆる「本物のようだ」「写真のようだ」という写実ではなく、もっと本質的な「存在」を浮き上がらせるような。前はピロスマニの動物には人物ほど関心がありませんでした。ところが番組でキリンの絵を見たとき、鋭い目の輝きに驚きました。キリンの生々しい生命の凝視が迫ってきます。

有名になったときもあり、どこかで言ったそうです。「大きな木の家を建てましょう。そこで皆でお茶を飲み、芸術を語り合いましょう。」でも55歳で没するまで貧しく孤独。でも最期のときは訪ねてきた友達が病院へ連れていったのです。映画のシーンを思い出しました。農家に生まれ生きものの生命に近く育ち、絵具箱一つで生きた画家。古い共同体の社会には、宮台が言うような「包摂性」があるだけでなく、そうした社会しか生みえない「絵」があると思いました。

3月20日に埼玉県立近代美術館で「ピロスマニ」を2回上映の予定。見たいっ! 先着100名?! 
● 埼玉県立近代美術館 展覧会案内のページ

2009年1月23日

高岩仁監督・映画上映会

高岩さんの映画上映会があるそうです。それが…………「追悼上映会」。1年前に亡くなったのですね。


ベンジャミン・フルフォードの講演会の受付に置いてあったビラを手に取ったとき知りました。とまれ上映会の予定を転載します。

     高岩監督ありがとう!映画祭
日時: 2009年1月29日(木) 
    開場 午後2:30/開演 午後3:00
場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター 
    カルチャー棟小ホール
参加費:会員:2000円/学生会員:1000円(当日でも会員になれます)
    一般:3000円/学生:2000円

<上映作品とスケジュール>
3:00「戦争案内」(70分) 
4:30「教えられなかった戦争 フィリピン編」(112分)
6:45 高岩監督作品の制作裏話(西浦昭英さん)(30分)
7:15「教えられなかった戦争 第二の侵略——開発・投資・派兵 フィリピン」(87分)
● 上映会のビラはここにあります(PDFファイル)高岩さんのプロフィール、作品の紹介、会場案内、主催者についてはビラをご参照ください。


今は昔、学生時代から就職してしばらくの頃まで、ドキュメンタリー映画の監督達と交流がありました。1980年をはさんだ何年かです。高岩さんは私が親しくしてもらっていた監督(滝沢さん)のお仲間で、何度かお会いしたことがあります。六本木の集合住宅内に作った共同の編集スタジオで制作中の映画のラッシュを見たり、四谷の、映画や放送関係者が過去のテレビ番組を見ることができる施設へ連れていってもらったときだったと思います。ちょうど「朝鮮通信使」が完成した頃。『文部省特選』がとれたと皆で喜んでいました。(「特選」か「推薦」かでその後の営業が大違いだったからです。)ひと仕事終えれば一杯やりました。高岩さんが東ドイツを取材したときの体験を、ちょっと自慢気に披露したのを思い出します。今思えば40代のおじさん達。そこにお酒も飲めないカチカチ頭でトンチンカンな二十代の私がいて、いろんな話を聞かせてもらいました。

その頃の私はそこらじゅうに溢れるアメリカ文化とはまったく違うソ連/帝政ロシアと東欧の文化にとても興味があって、あれこれ調べたり小説なども探しては読んでいました。しかしマルクス主義とか共産主義とか、政治だの経済だの、わかろうとしてもなかなかわかりませんから、高岩さんのような気骨ある左翼を目の前にすると、何か教えてもらおうと機会をうかがっていたものです。あるときどういう流れだったか、私がパステルナークがノーベル文学賞を辞退した話を持ち出すと、あっさり「あれは西側の宣伝だから」と言いました。そんなことを聞くのは初めてでしたからとても驚き、その後ずいぶん長くその意味を考えました。(今では簡単なことですけどネ。)こうして書くと何でもない話に聞こえるでしょうが、長く物事を考えるきっかけを与えてくれる言葉とはとてもありがたいものなのです。

高岩さんは東映で映画の仕事をしていましたが、有名な労使紛争で辞めてからはドキュメンタリー映画を作り、じみーな社会問題に取り組んだのでした。また作家・檀一雄とは異父兄弟で、姪にあたる檀ふみの芸能界入りに影響があったといわれます。最後に会ったのはたぶん1981年、日比谷図書館でした。地下の食堂でお昼を食べて上がってきたら偶然お見かけしたのです。でも私は職場に戻らねばならず、あちらもお仕事があったでしょうし、挨拶しただけでした。

こうした交流を通じて私が教わったのは「知ること」の重要さです。これは滝沢さんにした質問ですが、土本典昭の「不知火海」を見た後に「こういう映画を見るとどうしていいのかわからなくなる」と言いました。つまり私はこの映画に胸を打たれ、自分も何かしなきゃいけない気がしてじっとしていられなくなる。でももしこの問題に関わっても、別の問題を知ったらまたじっとしていられなくなるだろう。もっと重大な問題を知るかもしれない。でも一人であれもこれも出来ない。それなら、どうしてこの映画を見るのだろう?…………というような。すると映画を作る立場から「我々は知ってもらえればいいのだ」「知れば変わるから」と言いました。

それは何か、拍子抜けするような返事でした。知ったことをどうすればいいのかときいているのに。たとえば上映会の出口で「よくぞ理解した。一緒に闘おう。さあここに署名するのだ。来週はデモ行進だ」と言われるなら、参加するのか断るのか、ずっとわかりやすいのに…………。でも30年たち、今はわかります。緊急な問題提起は別として、真面目な映画ほど見る人にそんな単純な行動を求めていないのです。一つを知り、考え、それを糸口に一人一人が関心をもって更にいろいろなことを知って考え、少しずつ視野を広げること。そうすれば実際に、日々の生活の中から判断や選択が変わっていくものなのです。何が良いことか、何がつまらないか、何が問題かがわかるようになります。(厳密に言うならわかっていないかもしれませんが、少なくともその時点での自分の意志を持つことができます。)行動したいならむしろそれから。大切なのは何が起こっているかに気づく目や、知ろうとすること、自分で正しいと思うことを選択する力を持つことで、それは凡人にとってほとんど一生の仕事です。でもそのほうがいい。と私は思います。

人に本当にわかってもらうには時間がかかる——でもそのつもりで、たぶん高岩さんも映画を作ったのだと思います。その後のソ連の崩壊、冷戦終結、それからのアメリカ、あの時代をどう見てきたのでしょう。今回上映されるのは1995年、2002年、2006年制作のものです。こうして作品を見る機会が来るとは思いませんでした。戦争もののドキュメンタリー3本立はいささか重いのですが、ぜひ見に行こうと思います。

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