お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

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2009年4月20日

スティックレイのミニチュア


スティックレイの家具への関心が高まったまさにその時、eBayの検索で出品したての凄い物を見つけました。職人技のハンドメイドのセットです。昔横浜で見た、あのリビング・セットそのものじゃありませんか! 縮尺は正確に12分の1。つい立て、敷物、クッションも付属で、家具が6点、お揃いのスタンドは実際に電気がつくという凝りよう。

「クラフツマン・スタイル」という出品名ですが、スティックレイの家具はいろいろな呼び名があるようです。ドールハウス家具の「ミッション・スタイル」よりも私が昔横浜で見た家具にそっくりですから、そもそも私が憧れたのは「クラフツマン・スタイル」だったのかもしれません。詳しいことはまだよく知りません。

出品者はアメリカ人、大学で美術史を専攻したのち東海岸でアンティーク・ショップを経営するかたわら、長年趣味でミニチュア家具を作っているという人です。いろいろな国のいろいろな様式の家具をいろいろ作っているそうです。過去の作品はわかりませんが、今回出品した3つのセットもまったく違う様式でした。どれも木材選びからデザインの表現、特徴ある細部、家具の構成にいたるまで素晴らしいできばえです。

最初の値段は135ドル。安くありません。でも作者である出品者が最低限受け取りたい金額としては格安です。これがお店に並んでいたら5万円でも7万円でも驚きません。でも先月のこと、プロの職人が作った素晴らしいアーツ&クラフト様式のミニチュア長椅子が30ドルくらいで出て、すごい競り合いの末に300ドル以上で落札するのを見ました。手の上に乗る華奢な長椅子一つにです。これは9点セット。家具だけでも6点。いったいいくらになるのか。しかしスティックレイを知り、藤枝の家具職人さんに出会い、まるで私のために現れたかのようなセット。「欲しいっ!」 私の胸は高鳴りました。落札までの5日間は気もそぞろでした。壁紙は? 床材は? ときどき心臓がキュ〜ンとうずきさえしました。そして…………

買えませんでした。でも執着は残りません。やはり私には勿体ない品物だと思います。所有欲はあったけれど、美しく飾る方法を知らず飾るに足る空間もなく、受け入れ態勢がないのですから。私はむしろこういうミニチュアを楽しむに相応しい人間になりたいと思いました。

さて、この日の午後は理系のYさんから緊急呼び出しがあり、久しぶりにお宅へ遊びに行きました。夜明け前の落札のあと少し仮眠しただけでかなりの寝不足でしたが、競りを見ていた画面のままのMacを持参して理系の人々にも見てもらいました。家具の話など初めてなのに、誰もが「おお」と驚き「凄くいい」と言ってくれたのに満足しました。(わかってもらえるって嬉しい。)その他ドールハウス関連の写真やインド映画のダンスシーンを面白がって見てくれたし、おいしい手料理をたらふくご馳走になって、すっかり癒されたのでした。(4月19日)

2009年4月19日

フィッシャープライスのトイレ


アメリカのフィッシャープライスという玩具会社の製品で、製造の終わったもののようです。普通の小さい子供のオモチャです。プラスチックのきみどり色が鮮やかできれいでしょ? ちょうどこれが届いた頃、同じものに揃いのシャワーユニットが付いたものがずっと安い値段で出たので少ししょげています。でも持ち物としてはこれだけで満足です。

これはオモチャで、縮尺率は関係ないし、便器の蓋は上がりますが戸棚の戸は開きません。でも立派な蛇口がついていて素敵。同じ売り手の出品にあった植木鉢もいただきました。今朝カナダから届きました。(4月18日)

2009年4月13日

花のバスルーム


白地の陶器に柄のあるセットはたくさんありますが、こんなに繊細できれいな花柄は滅多にないと思います。製品に「Handcrafted」と書いてあり、手描きではありませんが手作業の絵付けです。しかも便器の中にもお花! INAX ギャラリーの最高級品のようじゃありませんか。木の便座がノーブル。バスタブの蛇口もきれいで、そこから排水口まで鎖がたれているんです。

ただ残念なことにバスタブと便器だけです。洗面台は壊れたのかなくなったのか、はじめから売物に含まれていませんでした。でも小包が届いて開いていくと…………一筆箋に包まれた物が一つ? 「お揃いの鏡がみつかったから」と一緒に送ってくれたのですよ。おまけです。きゃ〜、うれしい! そんなことがあるなんて。

アメリカのeBayで19.99ドルで落札しましたが、少し昔のイギリス製です。この美しいセットにどういう洗面台を組み合わせたらいいのか、ただのお揃いを並べる以上にできたら…………。イメージは貧困ですが、想像すると楽しくなります。(4月9日)

2009年4月12日

スエーデンのトイレット


ドールハウスの世界では19世紀かそれ以前と田舎風のスタイルに人気があるようで、そういうものばっかりの中で都会的でモダーンな家具は新鮮に感じます。そこでよく見かけるのがスエーデンのLundby社の製品でした。少し昔に作られた「現代もの」です。今ではレトロ・モダンというのか、60年代70年代くらいの感じでしょうか。あちこちに出品がありますが、どこでも競り合いになります。これはたまたま終了の10分前に見つけて参加しました。トイレ付きは珍しいと思ったからです。最後の激しい競りで自分で値段をつり上げるような賭け方をしてしまい反省しました。

何も知らないで買ったカトラリ(4月6日の記事)と同じ Caroline というシリーズの一つで、白い花模様のタイルの絵の壁付きです。トイレと洗面台は別々で、並べても離しても置けます。洗面台には鏡が付いていて、右端に糊付けしてあるのはヘアドライヤーだそうです。このバスルームは他にバスタブとシャワールームがあって一揃いです。バスタブはこの後のオークションで信じられない安い値段で手に入れました(配達待ち)。シャワーユニットは、私の生活感覚からは重要な物ではないので(少なくとも今は)買うつもりがありません。

おや、トレイブラシが壊れている、そんなこと説明に書いてなかったぞ。eBayの画面を見直すと、文字で書いてませんでしたが、拡大写真にはしっかり写っていました。この売り手は送料をかなりぼっていたし、今一つです。(4月10日)


(追記)4月8日に引用したYouTubeのLundbyの動画の中に同じ色のこのセットがシャワーユニットを含めて写っています。4月11日に書いたバスルームセットも実はLundbyでした。イギリスにはファンが多いようです。

2009年4月10日

お人形さんのテーブル・セッティング



Sindy Pedigreeという60〜80年代に生産された着せ替え人形の持ち物の一つだそうで、未使用の品物です。お人形遊びの道具なのでドールハウス用より縮尺は大きくて、大きいナイフは4センチ少々あります。でもデザートナイフもあるし、使い方しだいだと思います。これはテーブルセッティングのセットで、4人分の大皿、小皿、7種類ずつのカトラリに加えて、バターケース(バター付き)、調味料入れ、燭台2つです。燭台はかなりチャチイのですが、ここにワイングラスを加えたらそうとう華やかになるでしょう。

小さい物は前から好きですが、この手のものは陶器や金属のほうが本物らしく上等だと思っていました。でもいろいろ見ているとプラスチックのほうが無理なく形成できるから細工が細かく形がよいようです。(そりゃあ超高級ドールハウス用のカトラリには本当の銀製で本物のままの形をしたものもありましたが。)

ところで送料の話をします。このセットは全てプラスチックでとても軽く、手のひらに乗る小さいビニール袋にザクザクっとまとめて入っており(=売っていたときのままの状態)、それが段ボール箱を利用した小さい丈夫な箱で送られてきました。郵便スタンプを見ると料金は2ドル20セント。これ、最初に表示してあった日本宛ての送料は、USPS Priority International という種類の郵便を使って27ドルだったのですよ。(eBayでは杓子定規な計算が機械的にできるらしいのです。それは「一番確か」な送り方らしいのですが、海外発送に慣れない売り手だとこの通りにやってしまいかねません。)あんまりなので交渉して普通のエアメールにしてもらい、6ドル80セントになりました。(差額の4ドル60セントは梱包料ということでしょう。)日本への送料の確認はとても大事です。落札できるかわからなくても入札前に必ず売り手に問い合わせ、必要なら交渉も済ませておくほうが確かです。

2009年4月8日

ドールハウスのいろいろ

年代を感じさせる、素晴らしい正統派ドールハウス


今も愛好家の多いスエーデンのLundby社製「Caroline」のドールハウス


本物の木の中でねずみさんが暮らすドールハウス
(お母さんねずみの顔こわい)


これはお店ですか。見本市? 素材の種類と数にただただ圧倒されます。
こんな所に行ってみたい。でもコウフンして気絶しちゃうかも。
欧米のドールハウスの愛好家は想像できなくらい多いんでしょう。

2009年4月1日

今日のがしたギター (eBay)


今日のがしたのはフォーク・ギターです。幾分おなかが小さめの何ともいえない姿は、いわゆる「フォーク」というより「フォークロア」の香りがします。弦が4本でも納得です。長さ5センチ5ミリ、幅2センチ2ミリ。ドールハウスの小物用のギターはけっこうありますが、形は忠実でも縮尺が大き過ぎてバランスが悪そうです。こんなにちゃんと小さいのは稀です。たいていのミニチュア楽器のように、内側が赤いビロード張りの黒い楽器ケース入りです。

落札時間が近づいていましたが、あえて見ないでいました。私は自分の払いたい金額を入力したから、あとは運とか相手がいくらまで払うかにゆだねることにしたのです。後から結果を見ると、先に入札していた人が私より高い値をつけて手に入れていました。ヨカッタね。

そういう気持ちは大事なようで、この落札後ほどなく同じギターが同じ店から出ました。ただし3.49ポンドから始める入札ではなく、5.99ポンドでの販売でした。(なんだ、よくある品物だったのですね。)

このお店を見ると、品物は特に多くありませんが主にドールハウスの小物を扱うところで、楽器は他のお店より種類がありました。驚いたのは、さすがイギリスというか、リュートがあったことです! しかも「チューダー朝のリュート」として2種類。私が好きなのはこちらのほうです。長さ7センチ、幅2センチ2ミリ、お店の売値で5.50ポンド。(もう1センチ小さければよかったのに。)(4月1日)

2009年3月30日

ミッション・スタイルの家具(1)

写真は Aztec Import というドールハウスの総合メーカー/或いは販売会社のカタログから拝借いたしました。(場所はここです。)

小さいものが大好きで、eBayに際限なく並ぶドールハウスのミニチュアを見て喜んでいただけです。バスルームセットに興味を持ちましたが、家具を買うつもりなど毛頭ありませんでした。しかしこの家具を見たとき、「これは違う」と閃きが走り、むらむらと欲望がわき起こりました。イギリスのビクトリア朝スタイルやフランスの田舎風が主流かと思われるドールハウスの中で、これは何ともモダーンです。こういう家具なら自分の現実の生活と接点が持てます。初めて見たのにすっかり魅了されました。16.99ドル。値段も手頃です。

Pecan Mission Style Buffet for dollhouse…………それが商品名でした。どうやらピーカンは木材の名前で、ミッション・スタイルはデザインの名前のようです。ブッフェは家具の名前でいわゆるサイドボード。「ミッション」というとキリスト教宣教師を連想します。「クエーカー家具」のように宗教者の質素な生活から生まれた家具でしょうか。簡潔な直線のデザインが印象的ですが、天板の後ろの格子のような飾りにはマッキントッシュに通じる雰囲気があります。

そのお店には同じデザインの家具が他にもいろいろあり、どれも素敵でした。そこで何か特別なメーカーの製品なのかを問い合わせると、「お店でも人気のあるシリーズの一つだが、大量生産の普通のドールハウス用家具で特別なブランドの製品ではない、ただしメーカーでは製造の中止が決まっている」との返事でした。ええっ、大変。私の物欲が燃えてしまいます。そこでとりあえずここで7点、他のお店で1点を購入しました。

2009年3月27日

ドールハウスへ流れました

インド映画が見たくて数年ぶりに行ったeBayでは、お目当てのDVDがすぐに見つかり満足しました。しかしキーワードを入力すればYouTubeと同じに芋づる式で何でも次々出てくる所ですから、「バチック」でも「中国少数民族の刺繍」でも、きれいな物がダダダダ〜〜〜と出てきて驚きました。先日の展覧会で見た刺繍には及びませんが、ここではそれを買うことができるのです。物欲がフツフツとわきだします。そんなのを見ているうちに、とうとうドールハウスを見てしまいました。

前に広尾の「リュード・セーヌ」のディスプレイに木製の「バスルームセット」を使っているのを見て、オモチャの写真を撮るのに欲しいと思ったのを思い出し、ためしに検索したのです。するとこれまたダダダダ〜〜〜と出てきました。バスルーム・セットとは浴槽、洗面台、便器をお揃いのデザインで作ったものですが、子供の玩具から精緻なものまでよりどりみどり。見ているうちに「バスルームだけ」のドールハウスなら私にも作れるかもしれない、いろんなバスルームを作ってみたいという誘惑にかられました。

そして当然「キッチン」へ。「キッチン」では流し台やコンロをはじめ、戸棚、調理器具、食器、野菜、お料理、お菓子…………と小物が猛烈に増え、もう夢中で見入ってしまいます。

鉄道模型で「Nゲージ」などというように、ドールハウスにも縮尺の基準があるのでした。今回見て回ったところ家でも家具でも小物でも12分の1が一番多く、世界基準なのだと知りました。(1:12、1”、12th などと表記します。)12分の1の大きさとは1フィートのものを1インチで作るということです。家具、小物、動物など何でも共通の縮尺で出来ていますから、どこの国のどのメーカーの製品でも使える仕組みです。「ハーフ」という24分の1の基準もあるようですが、こちらはぐっと数が減ります。実際には遊びやすい大きさだと思います。とくに日本の住宅事情では。さらに16分の1というのもありました。

さて、ネット上のお店で販売している単品を次々見ていくと闇雲に欲しくなります。買えるならあれも欲しい、これもいいな…………。しかしこういう写真を見ると…………お金があっても駄目だとわかります。舞台をまとめ上げる構成力と、それを素敵に見せるセンス。(私に欠けているものです。)


(DollhouseMiniatures.comというドールハウス専門店の集まりのサイト内にあったBetseyさんという人の作品。「Italian Table」という題で、100ドルというのは、これと同じに作った完成品の値段でしょうか。写真は少し古い感じですから、これが発表された頃には今以上に人々が驚いたことと思います。往年の「家庭画報」の佐伯義勝の料理写真のようです。)

● 同じサイト内で他にもあるんです。なんて楽しい。まな板の上だけでここまで出来るなんて。一にも二にもセンスなんですね。

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