お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年10月5日

奥野美果さんのワークショップ


ガラスのアーティスト、奥野美果さんからワークショップの案内メールをもらいました。「ニュータウンピクニック、遺跡をめぐるアート」という展覧会に「竪穴遺跡とあなたとガラスアート」という作品を出品予定で、そこに展示する作品を作るワークショップを開催する、と。参加資格は小学生以上。

奥野さんのワークショップは3年ちかく前に「アトリエ泉」で、焚き火でガラスを焼くという実験に参加したことがあり、とても面白かったんです。今度もぜひ参加したいと思い、その旨返信しました。10月3日と4日。朝10時から。場所は横浜市歴史博物館に隣接する大塚・歳勝土遺跡公園内の工房です。

ところが2日の夜、子供の頃に熱いお風呂でのぼせたときのように両目がチカチカ、視野に星がいっぱいちらつきだして、ワークショップ当日は、起きると右目が鈍く痛くて目があけられない状態でした。これじゃとてもガラスを作れません。奥野さんには急遽欠席の連絡を入れました。十代から「右目が鈍く痛い」ということがよくありました。(そのせいか私の右目は左目よりも視力が悪いのです。)当時眼科医から教わったように、お湯を絞ったタオルで温めながら昼過ぎまで過ごすことになりました。

翌4日。2日の行程ですからワークショップの作業も後半です。ガラス作りに途中参加できたら嬉しいけれど、それが無理でも見学したいと思いました。今度のは焚き火ではなく電気炉だし、参加者がどんな物を作っているかとても興味があります。目の調子もよくなり、じっとしていられなくて、朝から会場に向かいました。(それに、奥野さんには私が本当に参加したかったこと、気楽に申し込んで簡単にドタキャンしたわけではないことを知ってほしい気持ちもありました。)

奥野さんは当然2日目に私が来るとは思っていませんでした。でもたくさんの人を指導する合間をぬって作品例を見せてくれたり、実際の展示のしかたを話してくれました。(ド素人の私は、そこでやっとアーディストの作品の趣旨を理解したのでした。)邪魔をしないように皆の作業を見せてもらいました。定員15名、参加資格は「小学生以上」でしたから、小学生から私より年配の方まで、家族連れもいて、幅広い年齢層でした。作業は型から粘土を取り出すところから始まり、眺めていると、誰もが羨ましいくらいいい形を作っていました。単純な形に効果的なアクセントを付けたもの、メリハリの効いたもの、恐竜を作った子供もいました。私が作ろうと考えていた物など全然つまんなくて、なんてイメージ貧困なのかと思いました。やがて作業は粘土を取り去った型に必要なガラスを計る段になり、私はそろそろ去ることにしました。(奥野さんも参加者達も「ナンジャ、この人」と思ったことでしょう。でも私はとってもご機嫌で、やっぱり見に来てよかったと思いました。)(写真は工房の隅っこから盗撮したもの。)

● 横浜市歴史博物館
● 都筑アートプロジェト2009/ニュータウンピクニック、遺跡をめぐるアート

ワークショップは歴史博物館の「工房」で行なわれ、それは「公園」の中にあり、「公園」には本物の竪穴式住居群があるといういうのです。(そここそ、今度の展覧会の会場なのです。)横浜にそんな遺跡があるなんて知りませんでした。とてもよいお天気だし、とうぜん帰りに見物することにしましたよ。

入場は無料で、柵で囲まれた中、数軒の住居と一棟の高床式の倉がありました。縄跳びで遊ぶ子供がいたり、フィールドワークの老人グループがいたり、のどかでした。


奥野さんがガラスを展示する39号遺跡。私は本物を見るが初めてで、中に入るのに最初はちょっと怖い気がしました。屋根の隙間で空気の流れが変わるのか、周囲の音が急に違って聞こえました。土器がいい感じです。


かねがね思っていましたが、これって茅葺き屋根の民家の屋根そのものですよね。ということは、あの見事な茅葺き/藁葺き屋根はこの島で縄文時代から続く伝統の上にあるということです。何千年も受け継がれた人間の知恵と技術。それを思うと頭がくらくらします。人間として、絶対に忘れてはいけない、失ってはいけない、絶やしてはいけないと思います。 (10月4日)



(後期)横浜市歴史博物館では、こうした遺跡にちなんでか、縄文土器を縄文時代のやり方で作るワークショップもやっているそうです。今度機会があれば、ぜひ参加したいと思います!

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