お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年10月5日

銀座トリコロールのランチ

どの町でも行かなくなるとパタと行かなくなるものです。このところ銀座には1年か2年に一度くらい、用事がなければ行きません。昔は職場もあったし、買物その他でよく行きました。ですからその時代の印象が強く、先入観になっているかもしれません。でも近年の変貌ぶりにはちょっと辟易します。去年の夏、日本橋の展覧会の帰りに銀座まで歩いた時、いわゆる「再開発」に驚きました。大通りの両側で交互に建設工事をやっていました。「何ができるのだろう?」とは思わず「何が壊されてしまったのか」と思います。

いわゆる銀座の大通りは、いわゆる「世界の一流ブランド」というやつのビルばかりになりました。私にはああいうのが目障りでしょうがありません。魅力的な商品を売っているのはわかりますが、ある種の帝国主義の侵略にあっている気がします。


先日続けて銀座に出る機会があり、どこかで一服するのにふと思い出してトリコロールに入りました。お店は何十年も前から知っていますが、入ったのはなんと初めてです。ドアを開けるなり......古き良き世界でした。二階にあがると、ゆったりとした空間に古典的な椅子とテーブル。お昼どきとてランチのセットを注文すると、こんな感じです。コーヒーはテーブルでポットから注いでくれます。コーヒーもサンドイッチもおいしい! 小さなデザートもついて、値段は1000円くらいでした。(場所にそぐわぬ行為ですが、写真を撮りたくなりました。)20年以上前に知人が思い出話で「トリコロールは素晴らしいお店だ」と話してくれたのを思い出しました。田舎から出て来たばかりでひどい格好の学生だった自分に、店員さんはとてもよくしてくれたというのです。今でもたぶん同じだろうと思わせます。札ビラを切るだけが能ではない、こんなゆったりした時間の流れる銀座が残っていることを嬉しく思いました。(10月4日)

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