お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2011年5月11日

「TPP」のおさらい

中野剛志 この人早くどうにかしないとマジでヤバイ (2:59)




9日付で書いた「原発・勇気ある撤退......今後の課題」に関連して、日本人が将来の日本のために反対しなければいけないことの一つ、TPPについて書きます。政府が関係国との協議を開始する旨の閣議決定を行なったのが昨年(H22年)11月9日で、その頃は賛否両論でにぎわいましたが、3月の大地震以来あまり話題にのぼらなくなりました。しかし準備は着々と進んでいるという噂もあります。


さて、それではTPPとは何でしょう



中野剛志先生のよくわかるTPP解説―日本はTPPで輸出を拡大できっこない! (12:34)



上の番組の完全版です。画質も音質もよいのでできればこちらを。
● 怪談TPP 西部邁ゼミナール 2010年12月18日放送 (26:04)


『TPPで日本をぶっ潰せ!!』 ~ 10分で理解できるTPPの問題点 ~ (9:16)



ここでは「大企業が栄えて国が滅ぶ」と訴えています。アメリカ政府はアメリカの「グローバル企業」の利益を代弁して日本にTPPを強要するのですから当然です。(儲かるのはアメリカの「グローバル企業」で、アメリカという国家と市民がべつだん豊かになるわけではなく、むしろ格差がさらに広がるかもしれません。)


こういう動画が苦手で最後まで見ていられない人は
↓ こちらをどうぞ ↓


こういうテレビ番組がありました。テレビでここまで言えたとは驚きです。パチパチパチ。(放送日不明。どこの局でしょう? 東京ではなさそうですが。あ、もしかして(右翼といわれる)「チャンネル桜」?)

池上彰がテレビで語れなかったTPPの問題点 1/3 (10:28)



● つづき 2/3 
● つづき 3/3

日本が参加しなければ意味がないから、「乗り遅れてはいけない」というのは間違い、との指摘。去年はこればっかり言われていました。事を急いではいけないと、あの高市早苗センセイもおっしゃいます。


もう少し詳しく知るにはじっくり聞いてください。
(問答無用。知らなければいけないことです。)


降って沸いた「TPP」の謎?! 10/11/06 
民主党・福島伸享(のぶゆき)衆院議員のお話 (27:45)




TPPアメリカの真の狙いは!? 10/11/13
自民党・小野寺五典(いつのり)衆院議員のお話 (27:45) 




よその国に、よくここまで言えますねっ。


これだけの協定について正確な内容を誰も知らないって、一体どういうことですか。どうやら政府の一部と外務省の一部が乗り気なだけで、民主党でも自民党でも真剣に反対している人達がいます。当然です。頑張ってほしいと思います。

面倒くさくても日本はこれまでどおりFTAで、貿易相手国と一対一の相談をして決めていけばよいのです。お役人はそのためにいるのではありませんか?


TPPによってアメリカが日本から得るものは、かつての帝国主義が他国を侵略し戦争に勝利した暁に得た経済的利益と同じじゃありませんか。それなら日本がアメリカから得るものは事実上の植民地支配です。その意味では、誰もそんな言い方をしませんが、たとえ戦争をしてでも一億一心で抵抗し回避しなければならない問題ですよ。こんなものをそこらの総理大臣がホイホイ調印しては困ります。元に戻すには本当に戦争しなきゃならならず(そのとき戦費が捻出できればの話ですが)、かつてアジアで、アフリカで、中東で植民地となった地域(国々)のように100年かかるか200年かかるかわかりません。ですから、万が一アメリカ政府が本当のクルクルパーで本気でこの自由貿易が日米の国と民を幸せにするのだと信じていたとしても、日本政府は日本の行く末をフツーに考えた上でお断りしなければいけないのです。

しかし存亡の危機に瀕したアメリカは、まさに窮鼠猫を噛む的に本当に攻めてくるかもしれず(それが「311」ではないかと思えなくもなく)、本物のドンパチになってもおかしくありません。なにしろ戦争は景気を盛り上げますから、もしかしたら彼らの一番望むところです。日本が戦争だけは避けたい……ということでTPPに参加するとしたら、国民のとるべき手段はただ一つ、「無抵抗不服従、ガンジーに学べ」でしょう。アメリカからやってきた数多のグローバル企業に誰一人就職しない、アメリカから来たゼネコンに一つの自治体も落札させない、アメリカからやってきた金融機関に誰一人お金を預けない、アメリカからやってきた保険に誰一人加入しない、アメリカからやってきた食糧、食品、飼料、種苗を誰一人買わない、アメリカからやってきた製品、資材を誰一人買わない、アメリカからやってきたサービスを誰一人利用しない、TPP国から来た医師、看護婦、介助者を誰一人雇わない、TPP国から来た安い労働者を誰一人雇わない……等々。自由競争であるかぎり、消費者である日本人一人一人に選択の自由があるのですから。そして自由競争に負けた名だたるグローバル企業には経済原理に基く自由な経営判断のもと撤退していただくのです。まあ、夢のお話ですが。

そもそもアメリカが提案する「自由貿易」の「自由」とは常に「強者(アメリカ)の自由」です。だって世界一の経済大国がどこの国と対等だというんです? 対等でない関係の中で双方が自由だなんてありえません。世界のどれだけの国がこれで国が滅びるほどの苦渋を味あわされてきたでしょう。

ところで話は変わりますが、テレビや新聞は連日マグニチュード8の「余震」が来ると予言を繰り返しています。通りすがりの新聞スタンドでこの見出しを最初に見たときには「怖い!」と思いました。(私は地震が大嫌いなのです。)しかし先週やっと気がつきました。311(3月11日の大地震とそれに続く津波、原発事故、余震など)は911から学ばなければいけないのではないかと。

911という、2001年のいわゆる「米国同時多発テロ」でアメリカ国民は過剰とも思えるほど怯えてしまい、「テロを防げるなら」とアフガニスタン侵攻を認め、愛国法など自分の首を絞める法律を認め、イラク戦争まで認めてしまいました。アメリカ人は「テロが来るぞ、テロが来るぞ」と政府とメディアから脅され続けていたからです。そのうち白けてきても、ブッシュ大統領が窮地に立ったり人気が落ちたりするたびに何故かビン・ラディンがビデオを送ってくれますから、警戒レベルを上げては大統領支持率を持ち直すというのを繰り返して、勝手なことをしてきたわけです。(そのビン・ラディンも公式に死にましたが。)

311では、日本国民は政府とメディアに「放射能」と「余震」で脅されているのではありませんか? メディアが人々の怖がることばかり報道する裡で、ほとんど話題にのぼらない事柄が、たとえばTPPの準備が着々と進んでいる、ということは多いにありえます。新興宗教ネタや芸能人ネタでもちきりのとき、ひょっこり国民が望まなかったはずの法案が国会で可決したことだけ報じられるということはこれまでよくあったからです。(どこの国でもやることですが。)

地震の前に菅総理はTPPの参加について「6月までに答えを出す」と言っていました。これは対外的な発言ですから、日本が災害で大変だといっても別の話で、答えを出すと言ったなら出さなきゃなりません。それなのに現在まったく話題にのぼらないのは恐ろしいことだと思います。

……と書いていたら、政府は災害を理由にTPP参加の判断を先送りしたそうです。しかしやめたと言わない限りやめたわけではありません。延期した間に諦めてもらわなければ。


60年安保など日本中で学生運動が高まった挙げ句の連合赤軍事件以来、一般市民が政治に関わることが危険視されてきたと思います。また政治に少しでも口を出したらどこかに名前が記録されるのではないか、公安に筒抜けではないかと心配かもしれません。でもそれはあやしい組織に関わった場合でしょう。(Googleなど筒抜けだそうですからログアウトしておきましょうか。)頭を切り替えなければいけない時です。言っておきますが、民主主義とは我々一般市民が政治に参加しなきゃいけない仕組みなのです。嫌なことは声を出して嫌だと言わなければ、別の声をあげた人達が持っていってしまいます。(そうするうちに本当に怖くて政治に関われない国になってしまいます。ほんとなんですよ。アメリカを見てくださいよ。)

私だって臆病者ですが、要は「ここに意思を持った一人の人間がいるのだ」という態度が大事で、あまり怖くなくて誰でも一人でもできることはあります。例えばYouTubeにコメントすることから始めればいいでしょう? さらにこうやって話してくれる人達や議員さんに、また番組に「おかげでよくわかった、反対を続けてください」とメールすればいいし、相手によっては「あなたの……は支持しないが、この件では頑張ってほしい」という書き方でもいいと思います。議員さんだって、正しいと信じることをやっているときに手応えを感じたら頑張ってくれるでしょう。今はまだ民主主義国家です。日本がこれ以上おかしくなる前に、私達こそ少しずつ変わることが大事ではありませんかネ。


これを書くために関連の動画を探しにYouTubeへ行くと沢山ありました。その殆どは批判で、推進派のものは誰かの発言を報じるニュースが少しあるだけでした。YahooやGoogleで記事を探しても同じで、賛成意見を述べるブログはほとんど見つかりませんでした。しかしネットの外の現実では政府と(声の大きい)経済界が乗り気なのですから安心できないのです。ぜひ一人一人の勇気と力で反対へもっていきましょう。後の世代に「なぜ止めなかったのか」と問われないためにも。

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