お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年8月4日

アートなガチャポン


昨年の10月から12月、私はお祭り気分でした。予告を聞いてから2年あまり、待ちに待った大竹伸朗展が開催されたからです。大竹伸朗は現代美術で一番好きな画家です。むろん待っていたのは私だけではなく、会期前・会期中はアートに限らず多くの雑誌や新聞が特集を組みましたし、テレビの「新日曜美術館」でも紹介されました。そして私は会場の東京都現代美術館へ何度も見に行きました。しかし今日は200号のタブローを落札した話ではありません。

美術館へ行く楽しみは売店(ミュージアム・ショップともいう)にもあります。昨今は日本の美術館も展覧会カタログと絵はがきの他に、アメリカの美術館にならって多様なオリジナル・グッズや欧米のアートなグッズ、美術書などをたくさん揃えて、カラフルで楽しい場所を作っています。この美術館の売店(ミュージアム・ショップともいう)はタテもヨコも広々とした空間の中にあり、品物も豊富でした。手前半分が展覧会関係の品、向こう半分がいつもの品というふうに分かれていて‥‥‥‥しかしその中間にガチャポンがあるのに気づいたのは11月、3回目に古い友達のHと行ったときでした。

縦に2台重なっており、しゃがみこんでよく見ると、 なんと石膏像のミニチュアです。ケースの中身は保護のため白いものに包まれて見えませんが、それぞれ同梱の説明書に中身の名前が書いてあります。誰でも学校の美術室で見たはず、美大を目指した人なら嫌というほど見たはずの、アレです。それが1個200円! さっそく欲しくなりました。とはいえ私、ガチャポンは初めてです。子供と買った経験のあるHの指導のもと、お金を入れ、ガチャン。レバーを回すたびに楽しくなって、5つ買いました。途中2度同じものが出ましたが、幸いこの手のオモチャが嫌いではないHが両方とも買い取ってくれました。ありがたいことです。

その後地下で一休みしました。ケースはとても固かったのですが、Hが爪だけでなんとか一つを開けてくれました。白い包みを開くと組み立て式のブルータスが現れて、素晴らしい作りに二人ともビックリ! 質感といい重量感といい、立派です。家に帰って全部を開くと、ブルータス、ヘルメス、マルス、いずれもみごとな「大理石タイプ」でした。ラインナップは「大理石タイプ」と「石膏タイプ」れぞれ10種類+シークレット。昔デッサンした像くらいは揃えたくなります。次に美術館へ行くときに買い足すことにしました。
Photo: Miniature of the Greek sculpture, Hermes; height 7cm.

製造元:(株)ユージン
(ホームページの「商品検索」で、商品名の欄に「石膏デッサン入門」と入力してください。)


(追記)これはブログを始める準備中だった今年の3月に書いたものです。その後入手した「石膏タイプ」は更に素晴らしいものでした。ときに大竹伸朗の展覧会「全景」は現在福岡を巡回中、10月には広島で開催とのことです。

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