「バンザイなこっちゃ!」
バンザイなこっちゃ!
岡林信康著
ゴマブックス/2005年11月
1680円
出版はだいぶ前ですが、一ヶ月かけた書き下ろしで、日々の暮らしと音楽のこと趣味のこと故郷のこと自分のことを綴った本です。「オカバヤシはどうしているかなあ」と思う人に届けられた「こんなですわ」というお手紙のようです。
予想もしませんでしたが、岡林自身の絵がいっぱい載っています! 意外や意外、えらく達者なかわいい絵で、どれもカラーです。巻末には「紙芝居・信ちゃんの半世紀」。読む前からホンワカしてしまいます。
私はビートルズばかり聞いていましたが、世の中はフォーク・ブーム。いろんな歌が聴こえてきます。中学も3年になると岡林信康も聞きました。そのずっと前に「山谷ブルース」という歌があることを姉から聞いていましたが、お年玉でベスト盤を買ったとたんに世界が広がったかのようでした。ライブは3回行きました。中学のときに立教大学のタッカー・ホール(「性と文化の革命」にかけた「性と文化の音楽祭」というような題で、前売券を見た親が心配しました)、高校に上がってから日比谷の野音で。バックははっぴいえんどでした。3回目は一昨年の野音お「エンヤトット」。以前週刊誌のインタビュー記事で、エンヤトットに至る音楽の変遷を語るのを読んで共感をおぼえたからです。ですからこういう本も読んでみたくなりました。この人ですから、どんな話でも柔和な語り口でサービス精神豊かで、楽しい本に違いありません。(3月5日)
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