お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2011年12月20日

藤井厳喜の経済本

ロシアを例にとり「大きな経済危機の中で私達を守るのは現金でもゴールドでもなく人間どうしの助け合いだ」という考えを読んで藤井厳喜という人に興味を持ち、amazonにたくさんある中から新品・中古あわせて3冊買いました。年末だというのに近頃のamazonは出荷がすごく早くて、17日に注文したらその日に発送、18日に届いたのですが留守をしてしまったため、19日に受け取りました。どれから読もうか迷いますが、この「ドンと来い! 大恐慌」って書名にそそられました。



「ドンと来い! 大恐慌」
藤井厳喜・著
ジョルダンブックス・刊
2009年4月10日発行
1700円

いやあ元気のいい書名ですね! ほんまかいな。腰巻きで佐藤優が「血が騒ぐ」と「激賞」、本文に入る前の「推薦文」には西村真悟とか西部邁とか、肩書きでいうと元公安調査庁部長とか警察大学学長とか名を連ね、じゃっかんの方向性を感じないでもありませんが、まあ、いいでしょう。(とはいえ公式サイトでこの人の経歴を見ると、岡崎久彦と仕事してたりします。)この本は著者がとくに、これまで経済書など読まなかった人達にも読んでほしいという目的から、くだけた文体、およびサービスのてんこ盛りです。

まず最初にカラー折り込み「世界大恐慌のからくり」の図。巻頭に本の結論7項目を披露。すなわち、

  1. 本当の「大恐慌」は来ない
  2. 資本主義は終わらない
  3. アメリカ中心の世界経済は崩壊した
  4. アングラ・マネーが金融崩壊の引き金を引いた
  5. ブーム&バスとは繰り返される
  6. 日本は世界経済危機のなかで圧倒的に優位な立場に立っている
  7. 大恐慌サバイバル術を教えよう!
最後にフード・コンサルタントとの対談、巻末には32ページの特別付録、「話題の『大恐慌本』徹底検証」で19冊の目次付き書評!(私はここから読み始めました。)

状況の解説では、私が2008年のリーマンショック以降に読んだり聞いたりしてきたようなことが、......なんだ、......だね、といった話し言葉調で、確かに読みやすく書かれていました。

しかし後半の、大不況の解決策の段になると、えーーーっっっ?!?!でした。「ユダヤ人に学び、ユダヤ人を日本んに呼び込んで繁栄しよう」というのです。ちょっと。「ユダヤ人」が鍵ですか? 最初に披露した7項目の中に「ユダヤ人」なんて言葉はありませんでしたよ。そりゃあ悪いユダヤ人もいいユダヤ人もいるでしょう。しかし前半で解説したアメリカの成れの果ての金融業で大儲けしたのは誰だったの? (そういえば、その章で「金融ユダヤ人」とは一言も言わず、あの異常な金融業界のありようを「そうするしかなかった」と表現していましたね。「アメリカには残された方法が金融しかなかったから、しかたなく金融に進んで、その結果のリーマン・ショックであった」というふうで、好意的、同情的でした。)さらに「日本にユダヤ人の金融センターを」?!?! アメリカという賭場を失った人達に日本を次の賭場としてさしあげたいのですか? これじゃまるでリーマン・ショックの後にテレビで「今こそ郵貯でアメリカ国際を買いましょう」とのたまった元財務大臣です。(そういえば去年は「日本にユダヤ人1千万人移住計画」という噂がありました。ドンと来い、ユダヤ人がついている......)

「ユダヤ人」「ユダ金(金融鵜ユダヤ人、ユダヤ金融資本家)」「ハザール人」「グローバリスト」「グローバル・バンカーズ」......呼び方はさまざまですが、対象となる人間は(人間ではないという説もありますが)ほぼ同じです。「大小にかかわらず海外の優良な企業と手を組んで乗り切ろう」という意味なら、あえて「ユダヤ人」と限定する必要はないでしょうに。でもユダヤ人は「無やマイナスから物を作る能力」に長けているから、ユダヤ人でなけりゃ駄目らしいのです。(「無から有を作る」とは、まさに「銀行システム」を作れるようなユダヤ人?.....そういうのは.ユダヤ人の中でも近代以降世界の諸悪の根源じゃないんですか?)ああ、さすが岡崎氏とお仕事をした経歴はダテじゃありませんね。そうなると、上に揚げた本書の推薦者達の「愛国心」て......???

解決策はほかに2つあり、「ジャンジャン国債を発行して日銀が買い取る」ことと「政府発行紙幣」です。(ちなみに「日銀の買取り」は「禁じ手」です。)経済で私に持論はありませんが、こういう事柄はヤバイと言っている人のほうが説得力があると思います。80年代から顕著にオカシくなった日本人ひとりひとりの頭の中身や生活様式の切り替えも大事ではないでしょうか。

この本は昨年11月の刊行です。その時点で、この「大恐慌」を危惧される時代に日本と「円」がどれほど優位に立っているかを説き、だから怖がるな希望を持て、と言いたいところまではわかります。しかしその後311の大震災がありました。今読むと......ナルホド、だから「311人工地震」で「日本つぶし」が必要だったのね、というふうに思えてなりません。著者の考えに大震災後の変化があれば知りたいものです。

この本は60万部突破だそうで、amazonでの評判もすこぶる良いのです。(もちろん「ユダヤ人誘致」が受けたとは思いませんが。)悲観論の多いなかで「現実を知ることが大事」「若い人達に希望を与えたい」との趣旨はたいへん立派ですが、蓋を開けたらナ〜ンダ。経済に関心のなかった人が鵜呑みにしたら......とても恐いと思いました。




「国家破産以後の世界 After Japan's Default」
藤井厳喜著
2004年12月20日初版発行
光文社
950円

英単語やフレーズが多いせいか、横書きの本です。そしてどういう意図がわかりませんが、日本語の本文中、むやみやたらと日本文に対応する英単語や用語が併記されています。2004年の本とはいえ時事英語、経済英語のボキャブラリー補充に役立ちそうです。




「日本はニッポン! 金融グローバリズム以後の世界」
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・編
藤井厳喜、渡邉哲也対談
総和社・刊
平成22年11月25日発行

まだ読んでいません。

2011年12月19日

zazzle について

2011年12月時点の記事です。
更新版は「 ページ」の「 zazzle cafepressについて/ページ」
にあります。右の茶色いサイドバーにリンクが貼ってあります。
折々の話はサイドバーの「内訳」にある 「zazzle 」の項目を
クリックしてご覧ください。


zazzle について、とり急ぎ書いてみることにしました。
今年8月末にたまたま「CafePress」と「zazzle」というサイトを知り、最初は何だかよくわかりませんでしたが、その後お買物をしたり自分でも商品を作ったりする中でわかったことを書きます。内容はCafePressに共通することも多いので、両方の参考になればと思います。


In association with Zazzle.com

↑ ここには ↑ このマークが出るはずなのですが、私の技術ではなぜか一緒に出ません(トホホ)。でも「?」をクリックすればzazzle(アメリカ版)にジャンプします。

In association with Zazzle.com

↑ 日本版 zazzle のサイトはこちらの「?」をクリック。


● 日本版zazzleサイト開始の公式な記事 ここ
● zazzleの紹介と使い方を解説する(たぶん日本版立ち上げ前の公式)サイト ここ


  1 概要


zazzle(ザズル)とは、シリコンバレーで生まれたアメリカ最大の「プリント・オン・デマンド」のサイトであり、企業です。「プリント・オン・デマンド」とは「注文が来たら印刷する」という意味のようです。(CafePressも同様のサイトです。)その実態は?

(1)作る......自分のコンピュータの画像データをzazzleにアップロードして、zazzleが用意している何十種類かの無地の素材に、自分が撮った写真や描いた絵などをパソコンの画面上で貼り付けることでオリジナル・グッズが作れます。

● 取り扱い商品一覧 (多くの商品で形、素材、色などのさらなる選択肢があります。この一覧表にないものもあります。)

(2)買う......そうして作ったオリジナルの品物を1個でも印刷して売ってくれるのです。また、zazzleのマーケットに並んだいろんな国のいろんな人達による1億種類を超える商品から好きなものを買うことができます。

(3)売る......自分の作った品物を、自分が買う買わないにかかわらず、zazzleのマーケットに公開して販売することができます。(売れると、デザイン料として自分が決めたパーセンテージの金額を受け取ることができます。)

そういう3つの機能をもっています。
お買物するとき以外、それらは全部無料です。
ちょっとビックリです。

同様のサイトに「CafePress (カフェプレス)」があり、ここに書いた事柄はだいたい共通していると思いますので、そちらの参考にもしてください。CafePressははアメリカのサイトしかありません。画面上でデザインするときの機能はzazzleより劣りますが「簡単にできる」ともいえます。「zazzle派」か「CafePress派」か、それぞれにファンがいますし、両方にお店を出している人もいます。

アメリカでも話題になった新しいビジネスで、大手メディアがテレビで紹介しています。こういう場所でこんなふうに作られているのですね。(初期投資はたいへんな金額だったでしょうね!)

 
  

  2 機能

zazzleはアメリカのサイトですが、十ヶ国以上にサイトを持っており、日本版サイトもあります。(しかし日本版サイトは機械翻訳でできているらしく、日本語がメチャクチャで、正しい商品情報が伝えられているとはとても思えません。)日本版サイトもアメリカのサイトと同じ機能を持っています。 zazzleのサイトに公開されている商品を見るだけならユーザー登録は必要ありません。 

(1)作る 
zazzleにユーザー登録すれば誰でもオリジナルの品物を作ることができます。写真、CG、スキャンした画像など、自分のコンピュータ内にある画像データをzazzleにアップロードして「my image」におさめます。Tシャツ、バッヂ、エプロン、あるいはポスターやカレンダーなど自分が作りたい商品に自分の画像を貼りつければ出来上がりです。模様の大きさや位置などは簡単な操作でかなり自由な調節ができ、かなり思い通りに作れます。(デザイン機能はCafePressよりもすぐれています。)文字や文章を入れることもできます。用意されている日本語の書体は貧相ですが、自分のワープロで好きな書体で作った文字列を画像としてアップロードすればいいだけです。オリジナルのTシャツを作ってくれるお店は日本にもありますが、zazzleの面白いところは、扱う品物がたくさんあるため、一つの写真からTシャツとマグカップと靴と犬の服と大きなポスターとiPhoneのカバーと......等々、一つのデータで何種類もの品物を作ることが可能な点です。「my image」におさめられる画像データの容量は無制限、かつタダです。 

(2)買う 
最初に書いておくべきこととして、インチキ商売や詐欺ではないという意味で安心してお買物ができる所です。その意味では初めての海外通販を経験するのにもよいと思います。(ただし、届いた商品が気に入らない、間違った商品が届いた、届くのが遅い、届かないといった種類の、海外通販につきもののトラブルが無いという意味ではありません。どんなに信用のあるお店でもその種のトラブルはありえます。)(また、印刷はとてもきれいですが、ビデオにもある通りアメリカ人の手作業ですから、日本人が基準とする緻密さに及ばない場合の覚悟は必要です。) 自分の作品でも他の人の作品でも、買う場合には住所やカード番号など、あらためて個人情報の入力が必要です。日本のサイトで買っても品物の製作と発送はアメリカ西海岸ですから「海外通販」や「個人輸入」をおこなうことになります。日本のサイトでは画面に出ない商品もあるため、面白い商品を探すにはアメリカのサイトも見てみたらよいと思います。(アメリカのサイトから買う場合はアメリカのzazzleに登録する必要があります。)代金と送料の合計はアメリカのサイトで買っても違いはありません。送料は非常に割高です。しかし自分の作った物を持つ楽しみや他にないデザインの品物を買う面白さがあると思います。(送料については後述) 自分で作った物を買う場合には(a)個人的な物として非公開で自分の分だけ買うのと、(b)ついでにマーケットに公開して販売するのと、二つの方法があります。(b)をやるには品物ごとに「売りに出す」ための若干の手続きが必要ですが、公開することによって「商品」となり、自分で買っても自分の設定したデザイン料(royalty)の分だけ値引きされ、安く買えます。zazzleのマーケットで他の人の作品を買う場合にも、若干のキャッシュバックがあります。他の人の作品を買った場合は、ヤフオクやeBayやamazonのマーケットプレースと同様に、品物に対するフィードバック(評価)を求められます。 品物を買うコツは急がないことかもしれません。基本的に「在庫切れ」のない仕組みですし、売れ筋を中心に年がら年中何かしらの商品の割引セールをやっています。どうせ送料は種類ごとの計算でまとめ買いの利点はないのですから、サイトをこまめに見て、目当ての商品がセールになるのを待って買えば比較的安く手に入ることになります。また一度買って品物が届くと次回のお買物は1割引になるようです。 

《送料について》  送料は実際にかかる費用ではなく、「1つ目がいくら、2つ目から1つごとにいくら」という計算です。自分の欲しい物の送料を知るには、zazzleは「仮のチェックアウト」をすすめています。とりあえずチェックアウトすると(初めての場合は住所などの入力も必要ですが)、品物ごとに送料が出ます。その画面上で数の変更や削除ができて、その都度新たな送料が出るので、何度でも送料と相談しながらお買物の内容を決めればいいわけです。その次の段階の最終的な「発注」をするまではお買物したことになりません。 送料は前述の計算方法のためとても高くつきます。(缶バッヂや絵はがきなど、たいした重さもかさもない物でもまとめて買うとすぐに送料が何千円になります。(ふざけてます。そのくせアメリカ本土宛には送料無料サービスなどやっているのですから、何とかしてほしいものです。) しかも品物の種類ごとに計算されます。たとえばTシャツ1枚と絵はがき1枚を買うと、一緒に送れば絵はがきなど重さのうちに入りませんが、ここではTシャツはTシャツ絵はがきは絵はがきで、別々に作って出来た順に発送する仕組みのため、それぞれに「1個目」の送料がかかるというわけです。おそらく品物によって製作にかかる日数が大きく違うため、種類別の発送はやむをえないかもしれません。 また、輸送手段も選択肢がほとんどなく、クーリエ(速達書留扱いの国際宅配便)だけのものもあり、20ドル程度のビニール製バインダー1冊の送料が36ドルだったりします。クーリエや書留速達郵便はとても早く、品物が行方不明になることも輸送中に破損することも滅多にないから一番いいに決まっていますが、買い手には品物に対して払える限度というものがあります。zazzleにとっては苦情を減らせるからなのでしょうが。(バインダー、お皿、靴など送料が異常に高い物や関税のかかる物は日本版では販売の対象ではなくなったのか、画面で見えなくなっています。) 日本版のサイトからアメリカのサイトはURLの「co.jp」を「.com」に変えれば見れます。アメリカのサイトで買う場合は、アメリカのサイトのアカウントを作ります。 日本版サイトで買ってもアメリカのサイトで買っても、どのみち「海外通販」です。日本版サイトでは送料の目安がとても安く載っていますが、商品の値段が1ドル100円換算なのですから、どのみち支払う金額はトントンになるように出来ているようです。 

《支払いについて》  支払いには他の通販と同じくクレジットカードを使いますが、PayPalのアカウントがあると便利です。他のいろいろなサイトでもいちいち個人情報の入力なしに使えますし、PayPalの画面上の操作で円での支払い(その日のレート)を選択することもできます。

(3)売る 
自分で作ったものは、品物ごとに販売の手続きを画面上で行なえばマーケットに陳列できます。陳列しても、ものすごい数の商品がありますから、人の目に触れることさえなかなか難しいでしょう。しかしいろいろな販促ツールが用意されており、自分のサイトやブログなどにタダで使えますから、せいぜい利用することだと思います。(私もこのブログでいろいろ使ってみました。) zazzle内に、自分が作ったものだけを集めた「お店」を持つこともできます。(出店・維持・運営の全てがタダです。) zazzleに用意された品物は、どれも基本となる「最低価格」が決まっています。そこには予めデザイン料として10%が含まれています。作った人には誰でも最低10%の利益が確保されているということです。(ただしzazzleは勝手にセールをやりますから、商品が値引きされれば作者の利益は目減りします。)10%より多いデザイン料も任意に設定できます。デザイン料が増えるとその分売値が高くなる、という仕組みです。 商品が売れると自分の決めたパーセンテージにもとづきデザイン料が支払われます。ただし1ヶ月の合計が25ドルに満たないものは、翌月に持ち越して、25ドルに達した時点で支払われます。支払いの手段は小切手かPayPal。外貨建ての小切手など送られたら、銀行で換金する手数料でパーですから、PayPalのアカウントを作ったほうがいいと思います。PayPalのアカウントがあると、お買物をするのにも便利です。また条件をクリアして支払い待ちの状態にあるお金は、zazzleでのお買物の支払いに充当することもできます。    

  3 くわしい話  

よい所わるい所をふくめ、今後徐々に書いていきます。 この記事の更新は右の茶色いサイドバーにリンクをはった「zazzle、cafepressについて/ページ」で行ないます。

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◎ その他折々の zazzle 関連の話は、右側の茶色いサイドバーの「内訳」(ラベル一覧)にある「 zazzle 」をクリックするといろいろ出てきます。

◎ お役に立てば幸いです。コメントをお待ちします。
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2011年12月10日

12月9日の分

12月9日の分は11月23日の記事(世界恐慌? 計画恐慌? 日本はどうなるの?)の追記として書きました。(12月16日の分も追記しました。)

ここからジャンプしてください。

おまけ......その「追記」でとりあげた動画です。

Alex Jones 2011-12-08 Thursday (リンジー・ウイリアムズのこわい話)



● お金のしくみ Hip Hop(2008年にも紹介した動画ですが、その後行方不明になり、今日また見つけたので載せます。)

2011年12月9日

ZazzleのTシャツの問題点


Zazzleで買ったTシャツがやっと届きました。マグカップと一緒に注文したのですが、こちらは普通の航空便でひと月かかりました。あけてビックリ、とても良い出来とはいえません。(この話は後半で。)

Tシャツは大好きでも2000円以上出す気がない私が、どうして送料を払ってまでアメリカくんだりで買うかというと、これがロン・ポールのシャツだからです。 ロン・ポールのバッグやバッヂは CafePress という、同じような「マーケット」のサイトで買ったことがあります。ロン・ポール支持者のサイト「DailyPaul」がそこでグッズの販売をしているから、サイトへのカンパを兼ねてそこで買いました。こんどのは zazzle にある LibertyManiacs というお店です。ここはどれほど政治意識をもってやっているのかわかりませんが、洒落たデザインが多くて欲しくなりました。ふだんの私は外国語の文字の入ったTシャツは特別な理由がない限り(お店の開店記念パーティーに着るTシャツにメッセージを書くなど)ほぼ絶対に着ないことにしていますが、この場合はアメリカの田舎町の通りでバンパーステッカーを掲げて立っている男の子の気持ちだからです。

zazzleは注文が入ってから制作するので、Tシャツも一つのデザインで自分の好きな色、形、男物か女物かを選べます。色は白が基本で、次に薄い色、濃い色と値段が高くなります。形は袖の長さやオシャレの度合いで高くなり、素材もいろいろで、そういう中から自由に選ぶことができます。それを1着でも購入できるのがとても面白いのです。

「Who Is Ron Paul?」のデザインでは男物の一番安いTシャツを選びました。一番安くてもボソッとした生地ではなく、なめらかで、思ったよりよい物でした。男物ですから襟ぐりは少々大きめで寸胴で、丈も長めです。でも形にうるさいことを言わないなら(絵柄を重視するなら)、あるいはダボっとしててもいいなら、女の人でもこれを選べばいいと思います。






日本版zazzleで商品を見るときはURLの .com を .co.jp とタイプしてください。(Vice versa.)なぜ日本版があるのにアメリカ版ばかりリンクしたがるかというと......

このTシャツ、日本版zazzleでの商品名は「真実は反逆のワイシャツです」ですって!? 

そういうところが嫌なんですよ。全部機械翻訳まかせだからでしょう。






作者がこのTシャツにつけた名前は「Truth Is Treason Shirt」です。

TRUTH IS TREASON IN THE EMPIRE OF LIES.
(真実とは、嘘の帝国において反逆の大罪なのだ。)

というロン・ポールの著書に出てくる文言をデザインしたシャツだからです。(この「treason」は「大罪」ですが、わけても政府転覆や国家への反逆などの政治的に非常に重い罪を意味する言葉。)それはともかく。

そろそろzazzleのTシャツの問題点に移ります。

このシャツは袖が小さめ、丈が短め、全体に細身でお洒落な形の女物です。それで値段がぐっと高くなります。どの形でも白が一番安いのですが、モデルが着た感じが良かったので、さらにフンパツして黄色にしました。実際の品物は期待したとおりの形で、生地も薄くてしっかりしていました。でも上の写真を見ればわかるとおり、プリントの色がずっと薄いんです。3年着て洗いに洗って褪めたみたいな色です。とくに2行目と4行目の文字はちょっと離れたら見えないんじゃないかと思うくらいです。新品をわざとボロにする「distressed T-shirt」だと思えばいいんでしょうかネ。

同系色なので色がなじみやすいのかもしれません。白地ならもう少しくっきり見えたかもしれません。zazzleの画面上で見るのはあくまでデジタルな色を重ねた3Dのマッピングに過ぎないのですから、実際の素材と染料の関係はもっと複雑でしょう。しかし私達に知るすべはありません。というわけで、色物のシャツを選ぶときには注意が必要だと思いました。というわけで、

★間違いが少ないのは白地のシャツ。
★薄い色にはくっきりと濃い色のデザイン。
★シャツの地とプリントで色の濃さが同じような微妙な色のデザインは危険。

それでも買うなら幻滅、返品・交換の手間を覚悟の上で、と言いたくなりました。(思い通りの品物が届けば喜びもひとしおでしょう!)


しかし問題はさらに深まります。

なんと私はこげ茶の長袖Tシャツも買ったのです。






日本のTシャツと同じに、濃い色のシャツのプリントは白や薄い色とは違い、絵柄をくっきり出すために(生地の色が透けないように)ビニールをはりつけたような感じです。そこまではいいのですが。

Tシャツのプリントは、おそらくズボン用アイロンを大きくしたみたいなもので熱処理するのだと思います。そして私のシャツをプリントした人がものすごく下手だったのだと思います。このTシャツは熱処理のアイロンの大きさに相当する部分が台無しです。シャツの前面のほぼ全部がが(おそらく熱が高すぎた、処理の時間が長過ぎたために)変色しています。すっかり全部ならまだ良いのですが「アイロンの形」だから困ります。しかも袖の一部にまで及んでいます。

とても人前で着れたものじゃありません。


Tシャツ全品5ドル引きセールで買いましたが、濃い色だし長袖だし送料が高いし、私にとっては安くないシャツでいsた。送料先方持ちで交換してほしいのですが、英文のメールで交渉したり、返品の梱包をしたり、返送のために郵便局へ行くことを考えると面倒になります。洗濯するうちに変色部分の境目がボケて目立たなくなることを期待して、苦情を言うだけにします。(この頃の私はとても忙しくてとても疲れていて、どうでもいいやという気持ちでした。現にこの記事はかきかけのままだったのを1月23日にまとめています。)

というわけで、純粋なアパレルメーカーなら必ず検品してはじくでしょうに、純粋じゃないから検品しないんでしょうか。デタラメですね。アイロンが下手な作業員もいるようですから、zazzleのTシャツは白か薄い色にしましょう。
はあ......あいかわらずアメリカは駄目だなあ、と思いました。

● CNNが取材したzazzleのビデオ 0:25くらいにプリントしているところが一瞬現れます。

(おまけ)以下にそのシャツの出来そこないぶりを展示します。

ひどい。





ひどい。ゆがんだ長四角が裾までべーったり変質・変色しています。あーこれを返品も交換もせずに放置したなんて、私、どれほど疲れていたんでしょう......。(1月23日の感想)


★ なお瑕疵があって返品の交渉をするときは、すぐに写真に撮ってメールで送るのが一番です。メールのフォームが決まっていて写真を添付できないときは、写真を送れるアドレスをきいて送るか、もしブログをお持ちならブログに写真だけ載せてURLを伝えればすぐに見てくれるものです。

2011年12月1日

明日もコンサート

あれあれ、もう12月1日です。

11月はいろんなことが重なってもの凄く忙しくて、寝る暇も食べる時間もない日が続きました。そんな中で19日にはウィンウッドとクラプトンのコンサートに行きました。そのときのことブログに書く暇もありませんでした。(zazzleのことなど書くのが簡単ですが、ライブとなると大変で、書きかけのままなのです。)他の人達は体験や思いの丈などたくさん書いているのだろうと思いつつ、あっという間に11日が過ぎてしまいました。2日の金曜日に今度は武道館へ聞きに行くのですが、ああもういろんな事がごちゃまぜで、わけがわからない状態です。でもいい時間を過ごせたらと思います。

ブログ主のお店 KNIT-RIT FABRIC の宣伝 アメリカ版

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