お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2012年1月31日

初めてのニット・ソーイング


実は去年の11月に吉祥寺のユザワヤでロックミシンを買いました。2本の針と4本の糸を使って裁断しながら縁かがりと本縫いができるミシンです。その特典として講習を1回受けることができます。なにしろ先生と1対1で教われるぜいたくな講習ですから、やっと予約を取れたのが1月31日でした。その間には家でニットや生地や紙の試し縫いのほか、普通の生地(ブロードのプリント)で巾着袋を作ってみました。ブロードをロックミシンで縫うのには少々無理がありましたが。(糸の調子がニットの伸縮性を考えて設定されているミシンなので、普通の伸びない生地では縫い目がゆるくなるからです。)ニット・ソーイングは先生に教わるまで我慢しました。

生地だけ持参すれば他はすべて貸してくれて、2時間ほどでプルオーバーを1着縫ってしまうというすごいコースです。(ロック・ミシンはそれくらい簡単に服を作ることを可能にする、ということです。)講習では自分が買ったのと同じ機種を使い、ミシンの操作と縫い方の両方を教わることができます。しかもすごーくやさしい先生です!

型紙は決まっており、サイズを選ぶだけ。私はLにしましたよ。多少の変更は可能で、私は丈を普通より5センチ長くしてもらうことにしました。既製品の着丈はたいてい55センチですが、かねがねもっと長いのがほしいと思っていたからです。ハイネックの襟も幅を少し広くしてもらいました。生地は先生が手際よく裁断してくれます。どうやるって、型紙を待針で止めたりしません。ロック・ミシンでは待針を使ってはいけないそうで、生地に型紙を置いたら重しをのせて、そのまま丸いカッターを転がして切ってしまうのでした。あっという間です。生地を裁断するときは型紙を待針で止めて、重ねた布がずれないように注意しながらシロモでしつけして、重たい裁ちバサミで切ったものですよ。それからしつけを一目ごと糸切りハサミで切ってトントン叩いて......縫った後にはしつけを毛抜きで抜いて......ですよ。ロックミシンでは縫うときも待針は使わず、洗濯バサミを小さくしたようなクリップで止めるのです。へえ〜〜〜、ひたすら驚きでした。



生地で服を縫うとき、私にとって一番難しいのは袖付けです。ところがニット地をロック・ミシンで縫うときは、しつけも無しにまるで直線縫いのように縫うのでした。そのかわり一番難しいのは意外にも襟付けでした。襟の部分は直線の長四角ですが襟ぐりは丸いからです。さらに、ニット・ソーイングでは身頃側の襟ぐりに対して襟は必ず85%になっているそうで、襟のほうを伸ばしながら身頃の襟ぐりに沿わせて縫うことになるのです。その引っぱる塩梅がなかなかわからず、途中でちょっと引きつりました。とうめんの私の課題はこういうときの布送りだと思います。

裾かがりは「裾びき押さえ」という専用の押さえに交換しておこないます。この押さえは別売りで2千円ほどだというので買うことにしました。

模様のあるモコモコしたニット地を選んだのは正解でした。下手な縫い方が全然目立ちませんよ! 「最初だから基本を」などと考えて白のTシャツなど作ったら悲惨だったでしょう。私は作業がそうとう遅かったのですが、それでも2時間ちょっとで1着が完成しました。(いちばん上の写真は先生に服を持ってもらいました。本当は先生のお顔も写させてほしかったんですけど。)

さあ、これからはいろんな物を作りますよっっっ!

2012年1月30日

覚醒したらしい御曹司の「Thrive」


以前井口和基氏が「Thrive(スライブ)」というビデオを紹介していました。

● 必見「THRIVE(繁栄)」:P&Gの御曹司フォスター・ギャンブル、”ギャンブル”に出る!? 2012年1月4日付

興味をもちネットで探してみると国内にはなく、アメリカのamazonでDVDを売っていましたが、買おうとしたら日本へは発送しないというのです。それで友人の娘さんがアメリカでお仕事をしているので彼女に頼んでみようかしらと思ったのですが......一晩寝たら今日まで忘れていました。

今日リチャード・コシミズ・ブログを見ていたら、コメント欄に「THRIVEを見ると世界支配構造と世界の未来が見える」というURLを並べたカキコがあって、「な〜んか聞いたことがある......」と思ったら、そのビデオだったというわけです。

というわけでYouTubeでこっそり公開されていますよ。しかも立派な日本語ナレーション入りです。(限定公開という形で、URLを直接入力しないと見れないそうです。)10個に分かれており、URLは以下のとおり。連続再生はできませんのでいちいち入力(コピペ)してください。解説は井口氏のブログをご参照ください。

(追記1月31日: 蛇足ながら私も少し解説します。
いちいち入力が面倒でとくに物理に関心のない人は4つ目から見れば本題です。
5つ目くらいではらわた煮え返ります。
6つ目ではYouTubeではおなじみのシーンですが、グリーンスパンがジム・レーラー相手にものすごいことを言っています。(ものすごいことを言っているのですよ。)また、まさに今日本で消費税消費税と騒いでいるのは、ゼロ金利を変えられないから同じ効果をねらって代わりにやるんじゃないか?と思ったり。
7つ目で佳境に入ります。デビッド・アイクの規範の話はとてもわかりやすいし、ジョン・パーキンスの話は体験談で本当なんですよ。
8つ目でだんだん恐くなるでしょう。まるでタチの悪いマンガ? 「毛沢東指揮下の中国における社会実験は人類史上もっとも重要かつ成功した一例である......デビッド・ロックフェラー、1973年」「その社会実験は平和時に国民7000万人を殺害した」との字幕。(「彼ら」に息を吹きかけられた国家はなぜかすべて自国民の大量虐殺をおこないます。)
最後の2つは希望や解決策について語られています。とくに10こ目では私などには急にいつものうさん臭い感じがしますが、キリスト教文化圏の語彙その他の限界ゆえだと思います。日本人は日本の伝統と文化にもとづいて対処すればよいのですよ。
さて、「サナダムシ」の喩え話が出てくるのはどこでしょう?

「陰謀論」に関心のある人にはすべておなじみの内容です。しかしおなじみでない人には「誰の口からきけば信用するのか」という問題があり、アレックス・ジョーンズでは駄目な人でもあのP&Gのプリンストン大学出の御曹司なら聞く耳を持つかもしれない、という所に私は期待したいわけです。)

(1) 埋め込みが可能でしたので、最初だけのっけました。
あらら! 31日夜8時頃に確認したら著作権侵害ですべて削除されていました。すごい早業です。ずーっと下の方に書いた正規のレンタルで日本語版をご覧ください。5ドルです。
http://www.youtube.com/watch?v=LEniU305fCA


(2)
http://www.youtube.com/watch?v=rRS21Khyr8M
(3)
http://www.youtube.com/watch?v=BfPHAbURux0
(4)
http://www.youtube.com/watch?v=ig1XZHFaEj8
(5)
http://www.youtube.com/watch?v=WE1cYEGMOC8
(6)
http://www.youtube.com/watch?v=rcSz_CsGPwg
(7)
http://www.youtube.com/watch?v=AC-eYDyepw0
(8)
http://www.youtube.com/watch?v=jW8Dh4iKUyI
(9)
http://www.youtube.com/watch?v=Ky4haa_ZUa4
(10)
http://www.youtube.com/watch?v=vnLcjin2Vc4

以上でございます。

「陰謀論」はもはや「論」ではないし「陰謀」でさえない、とっくの昔に「現実」でしょう。(何につけ「変だ」「嫌だ」「何故だ?!」と思うことがらをたどっていくと、誰でもそこへ行き着きます。家業よりも物理学を専攻したP&Gの御曹司でさえそうだった、ということです。)そして日本(日本政府)もどっぷりその「傘の下」にあるということを忘れてはいけないのです。

(地球温暖化を訴えるロスチャイルド家の嫡男デビッド・デ・ロスチャイルド氏の環境運動はいかがわしい感じですが)ギャンブル氏はこれを一つの大きな「運動」にもっていきたい願望があるようです。たいへんな覚悟であろうと察しますが、そのためには何よりもまず最大限多くの人にこの話を届けなければなりません。「陰謀」を白日のもとにさらすことで陰謀でなくすることが一番大事だからです。でも実はその「多くの人に届けること」こそが最大の関門なのです。(考えてもみてください、インターネットが普及して一気に広まった陰謀論とはいえ、十数年たっても未だに一部の人の話題でしかなく、その同じ年月に「陰謀」は急ピッチで実現されているのです。)それについてはまたいずれ。

なおこの映画の専用サイト thrivemovement.com に行ってみると、10ヶ国語版が用意されており、もちろん日本語版もあり、72時間5ドルでレンタルしていました。(支払いはPayPalです。)(YouTubeで見た後でもカンパ目的で借りてもいいかもです。)

また冒頭「この映画に出てくる事実はすべて自主的に検証済み」というような字幕があり、上のサイトの中の資料のページ(Fact Check)に英文ですが逐一説明があります。

でもね、私は完全な理科オンチで、文系的に考え抜いた末、「地球以外の宇宙に人間のような知的生命体は存在しない」というのが結論です。

2012年1月27日

今年も国際キルト・フェスティバル



行ってきました、東京ドーム。今日も奥様がたがいっぱいでした。でもカメラを忘れたので証拠写真はナシです。(意味なく冒頭はお土産のテープです。)

今年のテーマは「不思議の国のアリス」。でもいま一つぱっとしません。「マッド・ティーパーティー」の雰囲気が全然出ていないし。作品でいちばん好きだったのは南米の「モラ」という手芸の技術を使った「カメレオン」のバッグでした。全体に暗い濁った色が多い気がして、私は明るい楽しい華やかなものに飢えているのかもしれません。(かなり疲れているのかもしれません。)そもそも私じしんはキルトをしないため、自分が好きな種類の作品にしか興味がないのです。すみません。

キルト・フェスティバルの会場の半分はキルト関係のお店です。ついついそそられてテープやはぎれをたくさん買いました。

上のテープは1m210円でものすごくたくさん種類があり、計り売りもありましたが、市松模様が気に入って2m巻きを3色買いました。ボール紙に巻いてあるのは同じテープですが、アイロンでくっつけられるよう加工したものです。なんとなく買っちゃいました。

キルト用の生地には模様の小さい柄も多く、ドールハウスのカーテン、お布団、クッション、ソファなどに使えそうなものがけっこう見つかるからです。(ドールハウス用の壁紙とおそろいに特別に作った生地をアメリカなどで売っていますが、ノートを広げたほどの大きさで千円くらいするんです。)ここでははぎれの大きさはいろいろで、200円から400円くらいです。今年はドールハウスの家具を作ってみたいと思っているんです。作り方の本があるのに作らないのはいけませんから。色の濃いのはこげ茶のネルの千鳥格子で、昔っぽいソファを作ってみたくなりました。(がんばらなくちゃ。)花模様の赤い格子柄は、縁取りを付けたらこのままミニチュアのキルトとしてベッドに使えそうです! 


キルト展のお店で興味をひくのは古い着物のはぎれや内外のレトロな生地のデッドストックです。古い布を好むキルターも多いから。見ているだけで楽しくなります。(買うには高く、ぼってるのも多いから。)でも日本のこんなきれを買いました。ネルですから子供のパジャマ用でしょう。なんともかわいいヒヨコ柄です。(よく見ると嘴がしゃくれてるからアヒルの子かも?)子供達への愛情を感じますね。あてずっぽうで昭和40年頃でしょうか? 昔の日本の子供は幸せだったと思います。(私にとってこういう生地は観賞用です。)



国際キルト・フェスティバルのもう一つの楽しみは、何故か毎年やってくる有田焼の全品半額の特売です。私は去年お急須の柄をこわしてしまったため、何かいいのがないかと期待しました。でも今年お急須は少ししかなくて、会期末のせいか全体に種類が少ない気がしました。お店の人にきくといつもの同じだと言うのですが。去年買って大活躍した小さめのどんぶりも買い足したかったのに、こちらは絵が変わってしまいました。(これまでは同じものが何年か続けて出ることが多かったので、少しずつ試しながら買い足せたのに。)たくさん並んだソバ猪口などは絵付けがどれも雑で、まったく食指が動きません。また、これまではすごくきれいで半額でもすごく高いポットや器が奥にあって見るのが楽しみだったのに、やっぱり売れないのか、そういうのもありません。がっかりしました。でも無理して買う必要はありませんから、柄の違う小どんぶりや小さな器など買い足す予定だったものだけ買いました。



そのようにちょっと本命が期待はずれでしたので、半額セールではない、ちょっと上等でちょっと値段の高いほうのお店でミニチュアのお皿を買いました。直径は5センチです。10種類くらいあるシリーズ物の1万円のお皿と同じに作ったミニチュアです。小さくしてもきれいに絵が出ているのを3種類選びました。1枚840円なのですから酔狂なものです。

2012年1月26日

「田中ニュース」が見るSOPAとPIPA

アメリカで問題になった2つのネット規制(=言論統制)法案について田中宇(さかい)氏が1月25日付で記事を配信しました。アメリカだけの話と思わずに多くの人にぜひ読んでほしいと思い、リンクを貼ります。とくに後半でスマートフォンの危険性、日本への影響等にも言及しているからです。

● 米ネット著作権法の阻止とメディアの主役交代 

 (田中ニュース 2011年1月25日付)

SOPAとPIPAはお流れになったそうですが、1月26日付Infowars.comによると、実はオバマ大統領はそれが議論になる何ヶ月も前に、もっとひどいACTA(国際インターネット協定らしきもの)に署名していたといいます。中国をはじめ世界のどの国の企業でもインターネットのプロバイダにアメリカのコンテンツの削除要請を可能にするものだそうです。これでもかこれでもかと、アメリカによるアメリカいじめが進行中。まったくどうなっているんですか?!

(続きは追って書きます。)

2012年1月24日

中国の不思議な靴


1月21日(土)は小金井に集まって新年会をやる予定でしたが急遽中止(延期)になり、私とIは「それじゃ吉祥寺にでも行こうか」ということで、雨やみぞれの降る中を町にくりだしました。彼女は吉祥寺をよく知っていて、いろいろ趣味のよいお店を教えてくれました。しかし私ときたらカメラを忘れてしまったのです。だからお天気のいい日にまた来て、あらためて備忘をかねて書こうと思います。今日はIと別れたあとの帰り道で見つけたお店でのお買物の話です。

不思議な靴

オリエンタル・スタイル「QILIN」......キリン? 吉祥寺東急の南側にひろがる商店街の中のお店です。中国物産といってもちょっといい物ばかりを集めているようです。また、昔なら大中にあったような文化大革命時代のままの魔法瓶が今も売っていました!(赤くてバラの絵で真空ガラスでコルク栓で、最高にレトロなアレ。2リットルくらい入って2900円。ほしかった!)また少数民族の中古の織物などは、ときどき見に行くと出物に遭遇しそうな気配が濃厚でした。

とまれ私は靴を買ったのです。「黒い布製で刺繍のある、中国っぽい靴」なんですが、ブーツ型で足首の所がゴム編みのニットという防寒用です。こういう形はこれまで見たことがありません。履かせてもらうと「39」という大きさがぴったりでした。布ですからどこにも当たらずらくちんです。ちょうど黒のスパッツをはいていましたから、黒い色が足からずっとつながって見えて、赤いところがスリッパをはいているようで面白いし、私の手編みのレッグウォーマーを履いても悪くないと思いました。(洋風の暮らしなら冬の室内履きに最高でしょう。)



さらに店員さんの話をきいて驚きました。靴底は布をたたんで重ねたものだというのです。その分厚い段々を縫い合わせたのが底に見える白い糸で、今はゴム底を貼ってありますが、昔は縫ってガチガチに固めた状態で履いていたそうです。どこの民族のものでしょうね。(たぶんこの靴を履いたら漢族の帽子をかぶっちゃいけないでしょうね。)





しかしそのゴム底が気になります。すぐにすり減るのじゃないかと。ですから近所の靴屋さんで長く履くにはどうしたらいいか、予めかかとの底を貼ってもらえないか相談しなきゃと思います。(6200円のところ2割引セールで購入。1月21日)

靴の中敷の織りネーム。

生姜のアメ?「チャイムズ」


アメのようなものですが、「ginger chews」と書いてありますから「噛む」ものですね。でも「チューレット」ほど柔らかくありません。グミを固くした感じ?かもしれません。原材料は「さとうきび、麦芽糖、ショウガ、タピオカの澱粉」だそうで、一応「ナチュラル」なようです。

甘過ぎない甘さでしっかりショウガの味がして、意外とおいしいアメ(チュー)です。今の私は風邪がなかなか抜けなくてドンガラ声のままですから、そういう喉には生のショウガのようにしみて、なんだか嘘っぽい「のど飴」よりも薬効成分がきいている気がします。





この缶がいいでしょう? ちょうどタバコの箱の大きさです。いい黄緑色だし、正面の模様以外にもあちこちエンボスで盛り上がっていて凝っています。歯をむいた変な笑い顔がほどよく気持ちわるいのも輸入品らしい味を出しています。でも蓋があけにくいのが難です。ここにもエンボスがあるのに、指をひっかける役をしていません。日本人だったらきっともっと開けやすく作ったと思います。
(1月22日/アメリカ製、12粒入りで494円、ちょっと高め。クイーンズ伊勢丹石神井公園店)

2012年1月23日

吉祥寺「コットンフィールド」のキット



あれ以来(とは、去年の夏のこと)ロン・ポールのトートバッグを愛用していますが、食糧の買い出しみたいな大きなズック袋です。値段のわりには内ポケットもなくて、ポーチがないとバッグの中がゴチャゴチャです。そのポーチですが、前に友達のHが持っていた、娘の北欧旅行のお土産とかナントカ言っていたポーチがすてきだったんです。平たくて大きめのがま口型でした。私のは普通のチャック(ファスナーともいう)の布袋で、もうヨレヨレでしたからネ。まあそれはそれとして。

21日にIが連れて行ってくれた吉祥寺の「コットンフィールド」はそうとうお洒落な生地屋さんでした。バッグ類のキットもたくさん売っており、その中にがま口型のポーチがあったのです! 既製品ならもっとよかったけれど、作るのも悪くないし、たぶん買うより安いでしょう。

柄はこれだけですが、くっきりしたきれいな縞模様じゃありませんか。生地、裏地、口金、紙ひも、型紙、作り方のコピーと完成品の写真が入っていて735円でした。作るには他に目打ちやペンチや生地用ボンドなどが必要だそうです。


(追記:2013年7月12日)
コットンフィールドは7月15日月曜日をもって閉店します。


2012年1月22日

1月21日、4位だったロン・ポール

(CBS News のサイトより)

● サウスカロライナ州の最終結果発表(CBS News)

びっくりですね。サウスカロライナ州で、メディアの「予想」どおりギングリッチが1位とは。そしてロムニーは2位、サントラムは3位、なんとロン・ポールは4位(ビリ)。「サウスカロライナで勝たないで大統領になった人はいない」みたいなジンクスがあるそうで、ここでの勝利は象徴的に大事らしいのですが。

1月3日に予備選が始まってからバックマン、ハンツマン、ペリーが戦線離脱しました。予備選のこの早い段階で3人も離脱してしまったのはロン・ポールには痛手でした。多くの候補者がいれば票はバラけてポールは上位にのぼる可能性がありますが、これじゃロン・ポールは危機の崖っぷちじゃありませんか。そのせいか、この結果を受けたロン・ポールの演説は少し悲しげな表情で始まりました。

● Watch Ron Paul's Speech After South Carolina Primary




万が一(というのも変ですが)、もし不正がなかったとしても、「ポール対その他」の戦線では離脱した候補の支持者の票はロン・ポール以外に移動するのですから、残った人の票が増えポールの票は相対的に減ってしまいます。ポールに投票するために新たに共和党に登録する人が大量に現れないかぎり巻き返せません。しかもこの予備選に参加するにはその州の予備選の3週間前までに有権者登録しなければならないそうで、ぐずぐずしていたり投票日直前にテレビでディベートを見て投票したくなっても間に合わないのです。なかなか厄介です。

11月の本選は民主党候補(現職大統領)と共和党の指名を受けた候補1名との一騎打ちですから、ポールを大統領にするには、ポールを本選に出さなければならず、そのためには予備選で勝たせなければなりません。しかも「選挙人の獲得」という日本にはなじみのない要素があります。最終的な勝利を決めるのは「delegates(党大会に出席する代表?)」の数だというのですから、日本人にはわけがわかりません。

CNNの解説を見ていると、サウスカロライナは「オバマに勝てる人」を選んだとのことで、50パーセントがギングリッチを「勝てる人」だと見ていたというチャートを見せるのでした。しかしそれは「オバマと争点が少ない」という意味じゃないかと思ってしまいます。

ロン・ポールには元気に予備選を続けてほしいと思います。各地でどれだけの支持者があるか、実際の数字をジャンジャン見せつけてほしいものです。もし大統領に選ばれなくても彼の主張は多くのアメリカ人にとって目からウロコでした。アメリカの不幸の原因を理解させ、そこにも解決の方法があることを伝え、人々の考え方を変え希望を与えています。とくに20代30代の若い層では50%がポール支持者だといわれており、この流れと勢いは変わらないんじゃないでしょうか。今後は政治的に大きな力となるに違いありありません。また、高齢のポールにとってはこれが最後のチャンスですが、いつか息子のランド・ポールが大統領になるだろうと思わせます。ランド・ポールはケンタッキー州選出の上院議員(1期目)で、父親のようにきれいな目で父親に比べるとおとなしそうですが、メディアに出演する機会も多く知名度がどんどん上がっており、みなの密かな期待を集めています。

予備選が始まったとき、私は「事実上ロムニー対ポール」ではないかと思いましたが、現実は厳しいんですね。しかしロン・ポールが大統領にならなかったらアメリカは北朝鮮型専制国家への道をつき進むだけですか? 日本はアメリカの干渉を受けつづけて、日本人の稼ぎはこれまで以上にアメリカに吸い上げられ専制政治を押しつけられ、やがてはアメリカのご都合で戦争に巻き込まれるのでしょうか? いわゆる「NWO(ニューワールドオーダー)」はアメリカで着々と進行中に見えます。そして相変わらずNHKは予備選の結果を伝えても「ロン・ポール」の名前はけして口にしません。

ロン・ポールの主張を理解しようとすることで何が問題なのかが見えてきます。それは日本に関係ないことばかりではありません。勉強しましょう。次の予備選は1月31日のフロリダ州、2月4日のネバダ州です。



(追記)不本意ながら私はずいぶん弱気なことを書いてしまったようです。ロン・ポールのファンサイト Ron Paul.com にこんな投稿がありました。

● Unstoppable: The Ron Paul Revolution Continues Ron Paul.com 1月22日付

「ロン・ポールの「革命」は続いている、ロン・ポールは勝ち続けているよ」と言うのです。つまり、2008年の予備選と比べてどれほど支持者が増えたかをグラフで示しています。

サウスカロライナ州での得票率 3.62% → 13%

サウスカロライナ州の得票数 16,155 → 78,093
はじめの3州での得票率
 アイオワ 9.9% → 21.45%  
 ニューハンプシャー 7.8% → 22.91%  
 サウスカロライナ 3.62 → 13%
はじめの3州での得票数
 アイオワ 11,841 → 26,219  
 ニューハンプシャー 18,308 → 56,872 
 サウスカロライナ 16,155 → 78,093

ナルホド! サウスカロライナはもともとロン・ポールへの支持の薄い所で、そのわりに実はこんどの選挙ですごく支持者を増やしていたのですね。アメリカのあるメディアで「ロン・ポールはもはや候補者ではなく運動(movement)だ」という発言がありましたが、選挙とは別のことが同時に起こっているのを誰もが感じているのでしょう。なにしろ選挙のほうでは「紳士協定」で「みんなで一位持ち回り」だそうですから、今回はギングリッチの番だっただけかもしれませんね。

また、どういう人達か知りませんが「東京財団」なるサイトにかなり詳しい分析があったのでリンクを貼ります。

● アメリカNOW 第85号 2012年共和党大統領予備選挙始動:アイオワ州党員集会結果の分析
● アメリカNOW 第87号 ニューハンプシャー共和党予備選挙結果、およびアイオワ・ニューハンプシャーの意味 

2012年1月21日

中国のタイル(鍋敷き)

1月21日、吉祥寺にある中国物産のお店「QILIN」(キリン?)で買いました。

15センチ角のタイルです。絵柄は10種類くらいあったでしょうか。10センチ角くらいの小さいタイルもありました。(大きい絵をそのまま小さくしたのではなく、同じモチーフを小さいタイル用に描いたものでしたから、大小どちらもすてきでした。)タイルにしては普通のINAXなどのタイルより軽い気がします。鍋敷きだそうで、テーブルを傷つけないよう裏には全面に薄いゴムみたいなウレタンみたいな黒いものが貼ってあります。でも飾りでも何でも使えますよ。もしお勝手とかお風呂とかお手洗いとか、家の中でタイルを使う場所を改装する予定があれば、こういうタイルを所々に配したいものです。

きれいな乳白色の地に手描きの絵で、ちょっとだけ迷った末3枚買いました。金魚は赤一色でほんとに絵になりますね。(本物の金魚はキモチワルイのもありますけどね。)それにこの金魚はいい顔をしています。水草みたいなのが一方向を向いていますが、どこから見てもおさまりがいいように出来ているようです。



いっぽう青一色で絵になるのは壷です。一色といっても茶色っぽい線書きに、青の濃淡で色づけしています。タイルの側面も青く縫ってあります。



ミントンの「ハドンホール」を連想するような色彩豊かな絵柄です。側面も緑色です。お花はぜんぶ違う形、挨拶しているような2羽の鳥、2羽の蝶々、羽虫みたいのが一つ。とってもきれい。



私が選んだのは3枚ともお店で最後の絵柄だったそうです。次の入荷が楽しみです。

お正月に「今年は必要な物以外買わないぞ」と努力を誓ったのに、町へ出ればすぐこのとおり。でもどの絵もほどよく凝っていてほどよく雑で、とってもアジアンで、曲線ばかりの楽しげな動きがあって、「やっぱりこういうのは好きだあ」と思うのでした。(1枚1350円のところ2割引セールで購入。)

2012年1月19日

牡蠣のおつまみ



近頃のお気に入りです。近所のクイーンズ伊勢丹というスーパーに置いてあるお料理カードにあった牡蠣(かき)料理をもとにしました。カードでは、牡蠣にお酒をふりかけてお鍋でジャージャーした後にお醤油をかけてさらに加熱し、最後に油をかけますが(それも美味しいのですが)、私は少々洋風にしてみました。ちなみに牡蠣はスーパーで買うよりも魚屋さんで粒ぞろいの大きな立派なもの(100グラム300円)を買うほうが安いのでした!

(1)多くても少なくても牡蠣を、片栗粉などを使ってきれいに洗う。
(2)お鍋に牡蠣、少量のお酒(日本酒)、みじん切りのニンニク、パセリやコリアンダーなど適当なハーブやスパイス類、塩を入れて、牡蠣がプクーっと膨らみお酒がなくなるまで転がす。(お酒は150グラムの牡蠣で大さじ1杯くらい?)(汚れが出ちゃってお酒が黒くなってなかなかなくならないときは汁を捨てます。)
(3)先に入れるお塩を少しにして、プクーっとしてから香りづけのお醤油を入れてもよし。
(4)火を止めてオリーブ油を牡蠣がかぶるまでたっぷり入れる。

◎ オイルをかけてすぐ食べても一日おいても美味です。
◎ 昔自分で作ったクリーム煮の牡蠣にあたって猛烈におなかをこわしたことがあり、たぶん牡ふくらんですぐに仕上げたのが原因と思われ、以来牡蠣にはしっかり火を通すようにしています。
◎ 昔デパートのスパイス売場で「薫製味」の粉を売っていたのですが今もあるでしょうか。ここにあれをふりかけたら「インチキ薫製風味」でさらに美味しくなるのじゃないかと空想します。

(写真が美味しそうに撮れなくてすみません。)

(追記:1月27日)薫製風味の粉を見たのは確か池袋西武の地下の「富沢商店」でした。今日池袋を通ったのでのぞいてみると、スパイスの棚じたいとても小さくて(GABANしかない)、めあての物はありませんでした。(何十年も前の話ですからね。)それで検索してみると、こんなのがありました。

● 萬有栄養株式会社、スモーク風味調味料一覧

2012年1月18日

新しいケーキ屋さん「Abloom」


昨年12月(先月)、石神井に新しいケーキ屋さんができたのに気づきました。ふだんあまり通らない富士街道ぞいの、駅の回りの再々開発みたいな場所にある小さなビルの1階の小さなお店ですが、窓からのぞくと都会のお店のようにお洒落な感じで期待がふくらみました。なにしろ一昨年「クレムドール」が閉店してしまってから、石神井公園駅周辺にはちゃんとしたケーキ屋さんがなくなっちゃったからです。でもたまに通ると夜で、閉店後で、昨日やっと買ってきました。名前は「アブルーム」と読めばいいんでしょうか。

見てくれが派手ではないから、Colcloughのきれいでレトロなケーキ皿にのせてみましたよ。

いやー久々にほんとののケーキ屋さんのケーキを食べました。上の白いのはチーズのお菓子です。私は下の茶色いのを食べました。バナナとチョコのお菓子で、何種類ものムースとかクリームとかスポンジとかが複雑に重なっていて、ナッツが入っている所もあって、一口ごとの変化がおいしくて楽しいのでした。じゅうぶん味わえる大きさもちょうど。こんなお菓子なら毎月1回食べたい!と思いました。こんなケーキ屋さんが地元にあるなんてうれしいことです。お店のおにいさん、おねえさんもやさしそうだし。

お菓子の種類はあまり多くない印象で、クッキーも小さな袋入りが少しだけですが、徐々に増やす予定でしょうね? 石神井村の住人においしいケーキというものを教えてやってください。このつぎは紅茶も一緒に買います。


ところでこのお皿は私のお気に入りで、一昨年イギリスのeBayで、3枚だけ売っていたのを3枚買ったものです。古いケーキ皿はこのように四角っぽいものが多く、1930年代くらいの紅茶の碗皿とケーキ皿のセット(トリオ)では、ケーキ皿はこういう形ばかりです。紅茶碗皿とお揃いでもバラで使っても私はこの形のほうが好きで、どうしてみんな丸くなっちゃったのかと思います。このお皿の製造年はわかりませんが、私の勝手な印象では四角っぽいケーキ皿は1960年代か1970年代(いや1960年代以前?)には廃れたのじゃないかと思います。ですから、とてもきれいな状態ですが50年前くらいのものかもしれません。わかりません。Colclough(コルクロフ?)は日本ではあまり知られていませんが、ほかにも素敵なデザインがたくさんあるイギリスのメーカーです。

2012年1月17日

zazzleで作った靴が届きました


zazzleの靴は12月下旬にすべて削除されてしまい、現在は作ることも買うことも、人様の傑作を見ることもできません。この靴は幸いその前に注文したため手にすることができました。(注文から1ヶ月半くらいです。)

ところがですね......梱包を開くといきなり不織布の袋。あれれ?「Keds」の箱に入って届くのじゃなかったの? そして中から靴を取り出すと......あれれ?! 小さいっ!!!

私の足は23.5で、イタリア製やフランス製の輸入物を買うときは「6.5」(6ハーフともいう)です。しかしzazzleの国際サイズ比較表を見ると「6.5」はすごく大きい靴で、「5」くらいらしいし、アメリカ人の友達に尋ねるとやはり「5ではないか」ということなので「5」を注文しました。しかし現物を見るといかにも小さいのでした。それで改めてzazzleに行ってみると——靴は削除されましたが一覧表は残っていました——やはり23.5は「6.5」くらいなのでした。えーっっっ、私はいったい何を見ていたのでしょう??? 

シンデレラ姫のお姉さんのように強引に足を入れてみました。入ることは入りましたが、タテにもヨコにも耐えられる状態ではありませんでした。これは「22」くらいでしょうか。トホホ。

靴の出来映えはナカナカのものです。この靴に使った画像は私が数年前に作ったニードルポイントです。アメリカのドールハウス用の絨毯の本を見ながら、1センチに4目か5目くらいのキャンバスにタベスリー・ウールを刺したものです。それを写真に撮りました。(スキャンしたより写真のほうが感じのいい画像でしたので。)zazzleはそういう画像データを送ると指示通りの靴にしてくれたのでした。(正確にはzazzleをとおしてKedsという靴屋さんが作るのですが。)ズック靴ですから布に印刷してあり、近くで見ると織目がじゃまして刺繍のステッチがよく見えません。また色が全体的にちょっと物足りないというか、思ったよりあっさりした色合いです。でもたぶんそういうのは、ここで使われている印刷が刺繍の細かい立体感や質感を再現するのにはあまり向いていないということだと思います。(ふつうに描いた絵や写真やコンピュータ・グラフィクスのほうが期待を裏切らないかもしれません。)靴としてはけして悪い出来ではありませんよ。縁取りの赤は画面上で見たより真っ赤で、いい感じです。靴としても、ゴムの底が二色使いだし(つまり固さの違うゴムを使っているから)履きやすそうです。


いや〜、かえずがえす残念です。zazzleの一覧表など見ないで、疑問を持たずに「6.5」を買えばよかったのに。しかももう製造中止で、再注文さえ不可能でしょうか。でも履けない靴だと未使用のままとっておけるということで、一つの「作品」と考えればそれも悪くありませんね。

ところで肝心なこと。品名が「ゴム、布」と表記されていたせいか、靴なのに関税はかかりませんでした。

2012年1月6日

1月3日のロン・ポール




アメリカ時間の1月3日に、大統領選挙の予備選がアイオワ州で始まりました。結果は
1位 ミット・ロムニー 
2位 リック・サントラム 
3位 ロン・ポール 
4位 ニュート・ギングリッチ
5位 リック・ペリー
6位 ミシェル・バックマン
7位 ジョン・ハンツマン
でした。
(くわしくは上の表をご覧ください。表のでどころはCBSニュースです。)

ロン・ポールが21%を獲得して3位と知って、まずは「ヨカッタ」と思いました。この結果を受けてバックマンは戦線離脱宣言。1月10日のニュハンプシャー州の党員集会に向けた1月7日のディベートには、残った6人が参加するようです。

ロムニーは元マサチューセッツ州知事で4年前にも立候補していて知名度が高く、最初から有力候補でした。ディベートなど見ているとハンサムでソツのない話で、人気があるのがわかる気がしました。去年の模擬選挙では常に上位にいました。しかしこんどの結果は1位といっても4年前より得票数は少ないそうです。

不思議なのがサントラムです。去年は「有力候補」がお当番のようにコロコロかわり、模擬選挙のたびに1位が入れ替わったもので、アイオワの集会の直前まではギングリッチが「有力候補」でした。ところが13%で4位。そしてあまり話題にならず1位になったことのないサントラムが2位。しかもロムニーとの差はわずか8票。ううむ......?

開票後のAlex Jonesを聞くと、ロン・ポールはダントツ1位だったはずだというのです。投票が行なわれたアイオワ州の党員集会というのがそうとう変だったようで、これまで古式ゆかしく「挙手」だったものが今回は紙での投票に変わり、票の集計場所は秘密で非公開で、その票を入れた箱があちこちで行方不明になったとか、投票者よりも票数が多かったとか、票の集計場所でとつぜん20秒ほど停電したとか、変な話が次から次から出てきます。あるいは、票は数えるが何人が投票したかを報告する義務がない(オプション)というのは、どういう規則? さらにあのジョージ・ブッシュの選挙参謀であったカール・ローブが出てきて「紳士協定でロムニーとサントラムで票をわけた」とか言い出したり、わけがわかりません。また次のニュー・ハンプシャー州はインチキの温床である電子投票だとかで、ひと波乱おこりそうです。

● Iowa Vote Count Observer Claims Fraud Helped Romney Win 投票の立会人は不正がロムニーを勝たせたと言っている



● Alex Jones Nightly News - 01-04-2012 - Iowa Caucus Results Special - ELECTION FRAUD UNDERWAY!!!.mp4 アイオワ投票結果特集——不正選挙が進行中だ!



しかしこれら全てが「ロン・ポールをつぶすこと」が目的だったら?......たぶんそうなんでしょうが......ポールの勢いがどれほど恐れられているか......ということです。クリスマス、年末年始、テレビや雑誌や町の広告など、ロムニー、ロムニー、ロムニーだらけで、いっぽうロン・ポールに対してはメディアが攻撃の石つぶて。よりによって「人種差別主義者」よばわりとか、アル・ゴアまで出て来て「ロン・ポールは危険だ、投票してはいけない」とアピール......って、アナタ民主党でしょう? でもね、ロン・ポールの支持者は誰にとって「危険」なのかわかってますよ、誰が批判しているかちゃんと見てますよ。

私はオバマとポールのディベートを見たくてたまりません。ジョージ・ブッシュは背中にお弁当箱を入れていたけど、オバマはやっぱり目の前にテレプロンプターを置くのでしょうか??? それとも司会者がオバマに答えやすいようにひたすら配慮するのでしょうか?

● IOWA CAUCUS 2008 vs IOWA CAUCUS 2012 アイオワ2008対アイオワ2012



2008年にはみんな揃って「アイオワの投票結果はとても大事だ」「非常に大事だ」と言っていたのに、「もしロン・ポールがアイオワで勝つならアイオワは政治的価値を失なうだろう」「アイオワの結果はぜんぜん問題じゃない」と、はあ、こうもあからさまに変わるのですね。おそらく「絶対にロン・ポールをつぶせ」という命令がくだっているメディアとしては、燃えるまえに火消し。危機感がひしひしと伝わってくるのでした。いまや若い人の50%はロン・ポール支持だといわれています。誰が何を言ったか、支持者は見てますよ、覚えていますよ。

2012年1月3日

米国アイオワ州、1月3日

一昨日のお元日に地元のお寺と神社にお参りしたとき、のんびり行って往復小一時間の道すがら、この町ではどんなお飾りをしているか見てみました。立派な門松を立てている家が一軒、簡単な松飾りをしている家が数件、しかし玄関にお飾りをしている家はほんのわずかで2軒くらいでした。今に始まったことではありませんが、伝統とはかくも容易く廃れるものなのですね。昨日1月2日の朝、銭湯の初湯につかったあとに石神井公園でも歩いて帰ろうとしたところ、ある住宅で2階のベランダいっぱいにお布団を干している家がありました。お正月だというのに、絶句です。今日1月3日、うちの年寄りに必要なものがあってスーパーに行きました。私の前でお会計した人が買ったものは12個入りのトイレット・ペーパー、台所のスポンジ、あと何やら液体のスプレーボトル(「住まいの洗剤」か「食器用洗剤」?)。日本人は今いずこ? うーむ......。

アメリカ大統領選挙の予備選が1月3日にアイオワ州から始まります。最初のアイオワで1位を取ることは2つ目以降の投票行動に影響を与えるから大事だという人と、アイオワで1位を取って本選へ勝ち進んだ候補者まれだから大事じゃないという人と、いろいろいて、よくわかりません。

しかしメディアのロン・ポールに対する選挙妨害は先月ピークに達したかのようです。どのテレビや雑誌を見てもミット・ロムニーだらけで、たまにロン・ポールの記事があると「人種差別社だ」といったトンチンカンな中傷記事だったといいます。「何が何でも潰せ」という命令が下っているのでしょうね。とりもなおさず、ポールが現在の支配層にとって恐れられているということでしょう。ですから、これでロン・ポール大統領が誕生した暁には、メディアはどのツラ下げて大統領に接するつもりかと思います。

夜が更けたらCNNでも見てみようと思います。

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