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2012年2月7日

ネバダ州での一つの「不思議」



アメリカ大統領選挙の共和党予備選は5つを終えました。上の票はその5つの州でロン・ポールが獲得した票数を4年前と今年で比べたもので、ポールのファン・サイト「Daily Paul.com」の投稿にあったものです。

● Does this look fishy to anyone else? みんなにも疑わしく見えないか? 2012年2月6日付

2008年の大統領選ではロン・ポールはおそろいのTシャツもない「無名の下院銀」から出発しましたが、この4年で目をみはる支持と知名度を得ました。また大手メディアも認めるように、ロン・ポールの支持者は全米にくまなくいます。候補者の宗教や政策によってある州では人気があるが別の州では好まれないといった支持の偏りが、ポールにはあまりないのです。4年前の支持者はまだ選挙権のない世代を含めて若者層が圧倒的でしたが、今では年齢層もひろがりました。そうしたことは誰もが認めるところです。

そういうわけで、1月3日に予備選が始まって4つ目のフロリダまで、1位にはなれなくても各州での得票を2倍から5倍も伸ばしています。ところが2月4日のネバダに限って6087票から6175票にしか伸びてないのは、普通ありえないだろう、ということです。

私はとってもあやしいと思います。
その後YouTubeに上がったビデオを載せます。

● What Happened to Ron Paul's Vote in Nevada? (ネバダのロン・ポール票に何がおきた?)



7日のようですが、もと連邦判事のナポリターノが自身のテレビ番組「フリーダム・ウオッチ」でロン・ポールの子息で上院議員のランド・ポールと法律の話などした後に、同じ票を示して尋ねました。ランド・ポールは「これには驚いている。でも2008年にカジノに運んだまま4年間数えていない票がある。こんどもそれを心配している」と語っています。4年間数えていない?! ス・ゴ・イ・デ・ス・ネ!

明日7日はミネソタ州とコロラド州です。どうなるでしょう?

2012年2月5日

2月4日、ネバダ州

(2012 Election Central より借用)


さあ、「コーカス」で「開いている」ネバダ州の番がきました。
でも結果は上のとおりでした。

日本時間朝9時のCNNはロン・ポールのミネソタでの演説で始まりました。(ネバダ州の予備選なのに、次のミネソタにいるのですね。)フロリダ・プライマリー後のスピーチではポールの口が曲がっていて少し心配でしたが、今日はいつもどおりです。今日はお喋り係もポールについて語りました。「無視できない存在であることは間違いありません」と。

字幕で期日前投票の数字が出ています。ロン・ポールは2位であるものの20%、1位のロムニーは62%です。すべて開票を終えたとき、逆転はありえるでしょうか? 以下ギングリッチ19%、サントラム9%です。

CNNの立場としては相変わらず「ロムニー対ギングリッチ」の選挙と見なしています。「ギングリッチが3位なら、共和党内での戦いではなく、オバマ大統領との戦いになります」とわけの判らないことを言います。

また、「経済が一番」と考える人がロムニーに投票していると。
オバマに勝てる候補者としてロムニーをあげるのが74%であると。
ネバダ州とはモルモン教徒が26%だそうで、その90+%が同じモルモン教徒のロムニーを支持。カトリックが42%いるものの、無宗教だという人の50%がポール支持。また自称ティーパーティーの51%がロムニー支持。そういう数字が出ているそうです。

開票が始まると、1位ロムニー、2位ギングリッチ、3位は僅差(2票差)でポール、4位がサントラムです。

ウルフ・ブリッツァーがミネソタのロン・ポールに生のインタビューをします。その第一声が
「勝てなくても満足できますか?」
その次は
「少なくともスーパーチューズデーまでは続けますか?」
よくききますね。
「どの州で勝てると思いますか?」
「私はとにかくメッセージを与える、動機づけを与えるのが私の使命だと思う、手元に資料がないから予測はしません。」
ポールはいつでも紳士です。

「ニューハンプシャーは保守色が強く、ティーパーティー運動が盛んな所。そこでギングリッチが1位でした。ネバダも保守色が強く、ティーパーティー運動が盛んです」と言ってから、「だからロムニーが1位です」......って、話がかみあわないんですが、同時通訳さんのせいですか?

「ある集会では25%がギングリッチに投票。全米で失業率が一番高いネバダ州の人達がお金持ちと同じ投票行動をとっている。今夜の結果は驚くべきもの」というのですが、合理的な解説は何もありません。テレビの特番て、何を言っているのか全然わかりません。(おバカにもわかるようにやってください。)

要するに、
「モルモン教徒が多いから、モルモン教徒のロムニーには有利だった」
「全米で一番失業率の高いネバダ人はお金持ちと同じ投票行動をとり、貧しい人にあまり興味がないと発言して顰蹙をかったロムニーに票を入れた」
ということのようで、選挙がイイカゲンなんですか、選挙報道がイイカゲンなんですか?(というか......。)

集会当日は、ロン・ポール支持者に不利となる障害もあったといいますし、ポールは日曜日のテレビ番組で票を全部数える前に結果を出してしまったことを批判し、最後まで数えると話しました。(それを読んだサイトが行方不明です。わかったら追記します。)得票数は州内の各集会所(=投票所)からの報告を合算して出すらしいのですが、現に「集計結果」として発表されているものは、私が一番上に引用したものを含めて、どれも集会所の数の70%分くらいです。


さて、「プライマリー」の州では党員が投票用紙の名前にチェックして投票箱に入れるという、いわゆる投票をするのですが、「コーカス」の州では投票以外に人々が発言をするというのです。その様子を写したビデオがありました。(CNNで放送したものです。)ちょうどロン・ポール支持者の発言の時間なのか、ポールが語ってきた様々なことをあげて「だから私はポールが一番ふさわしいと思う」と意見を述べています。この光景を見ただけでも、私達とはずいぶんちがう選挙をするのだと思います。しかも「遅い時間の集会」ということで、夜です。土曜日の宗教行事を終えた人が参加できるようするためだそうです。このビデオで、ある青年がとても情熱的にポール支持を語りだしたところで中継が終わってCNNのスタジオに戻ってしまったところが、なんだかわざとらしくて残念です。

● Ron Paul Supporters Speak Out At Adelson Caucus In Nevada 02/04/12 ネバダ州エイデルソン(と読む?)党員集会でロン・ポール支持者が発言する



(追記)そしてこのように数えるのでした。

● Clark County, Nevada Late Vote Count



また、小さな町のようですが、町の党員集会に参加した共和党員の58%がロン・ポールに投票した所がありました。(あれ、同じエイデルソン。上のビデオの集会での結果ということですね。)
Adelson Caucus Results (Clark County, Nevada)

Ron Paul 58% (183 votes)
Mitt Romney 19% (61 votes)
Newt Gingrich 18% (57 votes)
Rick Santorum 5% (16 votes)
None (1 vote)


ところでですね、私は今日は外出で、夜帰宅してからネットで開票結果を見ました。いつものCBSニュースのサイトです。(ここのチャートが見やすいから好きなんです。今日の一番上のは Election Central のものですが。)



それでですね、その大統領選特設ページの中の「代議員数」のページを開くと間もなく、ちょうど候補者の写真が並んでいる欄に文字の書いてある四角いものが現れて、顔写真の上を左右にうろうろ動くのです。そして左端の余白で止まりました。私は「なんじゃ?」と思いましたが、スクリーンショット(画面の撮影)を忘れたのは失敗でした。その四角には「こんなの見ないでこっちに来てください」みたいなことが書いてあり、「進む」と「ノーサンキュー」のボタンがありました。私は進んでみましたよ。するとこういう画面です。(ここから画面を撮りました。 クリックすると大きくなります。)









これはハックでしょうか。「あなたの回答は絶対に公開しませんから本当のことを聞かせてください」みたいなアンケートです。最初に生まれた年をきかれました。次に住んでいる所のジップコード(アメリカの郵便番号)をきかれました。私はテキトーな数字を入れようかと思いましたが「アメリカに住んでいない」という方にチェックを入れると、「それならけっこうです」という文字列と共にアンケートは終了したのです。独自に票を数えようとしているのか、不正行為や結果への疑問を拾い集めようとしているのか。でもそのURLを入力してみると、マーケット・リサーチ会社ではありませんか。釣りですか? CBSはこれを許しているわけ? CBSがやらせたわけ?

その「代議員数」のページを再読み込みしても、あの四角は二度と現れませんでした。嘘ジップコードを入れてみればよかった......







(追記:2月6日お昼過ぎ)CBS news.com のチャートが出てきましたので載せます。(それでもまだ1835ヶ所のうち1638ヶ所分の集計ですが。どうしてこんなに時間がかかるんでしょうね?)ポールは票をのばしてギングリッチに迫り、delegates(代議員)も3人獲得しています。代議員といえば、1月31日のフロリダで、1位のロムニーが50人全員を獲得したのはおかしい、票数にそって配分すべきだという意見が出ていると聞きました。そういう規則がないのか、あってもその場で変更できるのか、ほんとに不思議なアメリカ式選挙です。

2012年2月1日

1月31日、フロリダ州

(CBS news.com より借用)

1月31日はフロリダ州の番でした。アメリカ大統領選挙の予備選のやりかたは州によって「caucus コーカス」と「primary プライマリー」の2種類があるそうです。前者は「開かれたもの」、後者は「閉じたもの」。未だに細かいことがよくわかりませんが(ウィキペディアなどご参照ください)、フロリダ州はこれまでの3州とは違い「プライマリー」で「閉じたもの」でした。そういうのはロン・ポールにとっては最初から不利な土地で、選挙活動をいっさいしなかったそうです。(投票日には次のネバダ州にいました。)結果はダントツ4位でした。

日本時間ではほぼ2月1日です。朝10時頃にCNNをつけるとアンダーソン・クーパー、ジョン・キング、ウルフ・ブリッツァーとスター総動員の特番でした。候補者は4人だけですから、得票速報では4人の名前と数字の表が出ます。でもコメンテーターというのか、お喋り係の人達の口から「ロン・ポール」の名前はけして出ません。そしてしゃあしゃあと「オバマに勝てる候補者はいません、共和党には特徴のある候補者がいないからです」と話します。ロン・ポールは存在しないことになっているからです。

いつの間にかダナ・バッシュと結婚していたジョン・キングの解説の番になると、フロリダの年齢分布の表を次々に出し、その中で「ロン・ポール支持が多いのは18才から29才までの層だが、フロリダ州でこの世代は2%」「フロリダは高齢者が多い州である」とのことです。フロリダといえば定年退職したら住む所というイメージですが、そのとおりなのですね。でもそこで開票結果が7%だったのですから、支持者は若い層ばかりではないという証拠かナ?

フロリダの予備選は実質「ロムニー対ギングリッチ」の選挙だったそうです。ディベートでも二人の発言に多くの時間がさかれました、といっても悪口の言い合いですが。ポールはフロリダを捨てているし、サントラムは娘が肺炎で死にそうで家に帰っていたし、あとの二人には有利だったでしょう。だからギングリッチにとって2位は痛手で、CNNのお喋り係は「名誉ある撤退」や「選挙活動計画の立て直し」「資金の枯渇」を言っていました。当のギングリッチは選挙後のスピーチで「選挙を続ける」「ワシントンで民主・共和の規制勢力と戦います」と語るのでした。(でもこの人は人相も悪いし評判も悪いし怒りっぽいし、同じ悪人ならロムニーでいいんじゃないかと思います。)

ギングリッチのスピーチのあとアンダーソン・クーパーは「指名を勝ち取るよりメッセージを伝えたいということですね。指名を勝ち取る資金力がありませんでした。」とまとめました。ロン・ポールは「フロリダは選挙活動に3000万ドルもかかる所だ」と言い、ロムニーの代名詞は「豊富な資金力」で、ようするに大金持ちのロムニーはとびきりお金のかかるテレビコマーシャルを含めてお金で勝ったということなのかもしれませんね。そして代議員50人を手に収めました。(買収という意味ではないのですが、3000万ドルで代議員50人なら、フロリダの代議員一人あたり経費は60万ドル。)

ところで、CNNの同時通訳は「代議員」と言いましたが「delegate」のことで、これが私達が日本でやっている選挙と一番違うところで、よくわかりません。とまれ各候補者は州ごとにこの「代議員」を獲得していかないといけないのです。もちろん票をたくさん得る人が代議員も得るわけですが、最後の勝利(この時点では共和党の指名)を決めるのは投票の数ではなく代議員の人数らしいのです。指名を得るには1164人だか1184人だかの代議員が必要だそうで、誰にとってもまだ長い道のりです。(訂正:1144人だそうです。)

● Ron Paul Energetic Speech In Nevada After Florida voting ロン・ポールの精力的なスピーチ、ネバダにて



CNNに来る前はイスラエルでヤバいことをしていたというウルフ・ブリッツァーは、大きなアメリカ地図の州を差しつつ「ここは誰に与えましょう」「ここは誰に与えましょう」と勝手に仕切るのでした。彼によれば「ワシントンの集会はポールに与えましょう」。ポールにも一つくらいは1位の州を与えないとということですか。

ロン・ポールの選挙活動は「開かれた」「コーカス(集会)」の州に重きをおくそうです。ポールの選挙戦は啓蒙か布教の活動みたいになってきましたが、票を集めるには無駄な努力をしている暇はありません。次は2月4日のネバダ(コーカス)、7日のコロラド(コーカス)とミネソタ(コーカス)です。コーカス3連発、ガンガレ!

ところでロムニーにシークレットサービスがつきました。脅迫を受けたからだそうです。はあ?


(ブログのサイドバーの「内訳」で「ron paul」をクリックすると、これまで書いたポール関係の記事が出ます。)

2012年1月22日

1月21日、4位だったロン・ポール

(CBS News のサイトより)

● サウスカロライナ州の最終結果発表(CBS News)

びっくりですね。サウスカロライナ州で、メディアの「予想」どおりギングリッチが1位とは。そしてロムニーは2位、サントラムは3位、なんとロン・ポールは4位(ビリ)。「サウスカロライナで勝たないで大統領になった人はいない」みたいなジンクスがあるそうで、ここでの勝利は象徴的に大事らしいのですが。

1月3日に予備選が始まってからバックマン、ハンツマン、ペリーが戦線離脱しました。予備選のこの早い段階で3人も離脱してしまったのはロン・ポールには痛手でした。多くの候補者がいれば票はバラけてポールは上位にのぼる可能性がありますが、これじゃロン・ポールは危機の崖っぷちじゃありませんか。そのせいか、この結果を受けたロン・ポールの演説は少し悲しげな表情で始まりました。

● Watch Ron Paul's Speech After South Carolina Primary




万が一(というのも変ですが)、もし不正がなかったとしても、「ポール対その他」の戦線では離脱した候補の支持者の票はロン・ポール以外に移動するのですから、残った人の票が増えポールの票は相対的に減ってしまいます。ポールに投票するために新たに共和党に登録する人が大量に現れないかぎり巻き返せません。しかもこの予備選に参加するにはその州の予備選の3週間前までに有権者登録しなければならないそうで、ぐずぐずしていたり投票日直前にテレビでディベートを見て投票したくなっても間に合わないのです。なかなか厄介です。

11月の本選は民主党候補(現職大統領)と共和党の指名を受けた候補1名との一騎打ちですから、ポールを大統領にするには、ポールを本選に出さなければならず、そのためには予備選で勝たせなければなりません。しかも「選挙人の獲得」という日本にはなじみのない要素があります。最終的な勝利を決めるのは「delegates(党大会に出席する代表?)」の数だというのですから、日本人にはわけがわかりません。

CNNの解説を見ていると、サウスカロライナは「オバマに勝てる人」を選んだとのことで、50パーセントがギングリッチを「勝てる人」だと見ていたというチャートを見せるのでした。しかしそれは「オバマと争点が少ない」という意味じゃないかと思ってしまいます。

ロン・ポールには元気に予備選を続けてほしいと思います。各地でどれだけの支持者があるか、実際の数字をジャンジャン見せつけてほしいものです。もし大統領に選ばれなくても彼の主張は多くのアメリカ人にとって目からウロコでした。アメリカの不幸の原因を理解させ、そこにも解決の方法があることを伝え、人々の考え方を変え希望を与えています。とくに20代30代の若い層では50%がポール支持者だといわれており、この流れと勢いは変わらないんじゃないでしょうか。今後は政治的に大きな力となるに違いありありません。また、高齢のポールにとってはこれが最後のチャンスですが、いつか息子のランド・ポールが大統領になるだろうと思わせます。ランド・ポールはケンタッキー州選出の上院議員(1期目)で、父親のようにきれいな目で父親に比べるとおとなしそうですが、メディアに出演する機会も多く知名度がどんどん上がっており、みなの密かな期待を集めています。

予備選が始まったとき、私は「事実上ロムニー対ポール」ではないかと思いましたが、現実は厳しいんですね。しかしロン・ポールが大統領にならなかったらアメリカは北朝鮮型専制国家への道をつき進むだけですか? 日本はアメリカの干渉を受けつづけて、日本人の稼ぎはこれまで以上にアメリカに吸い上げられ専制政治を押しつけられ、やがてはアメリカのご都合で戦争に巻き込まれるのでしょうか? いわゆる「NWO(ニューワールドオーダー)」はアメリカで着々と進行中に見えます。そして相変わらずNHKは予備選の結果を伝えても「ロン・ポール」の名前はけして口にしません。

ロン・ポールの主張を理解しようとすることで何が問題なのかが見えてきます。それは日本に関係ないことばかりではありません。勉強しましょう。次の予備選は1月31日のフロリダ州、2月4日のネバダ州です。



(追記)不本意ながら私はずいぶん弱気なことを書いてしまったようです。ロン・ポールのファンサイト Ron Paul.com にこんな投稿がありました。

● Unstoppable: The Ron Paul Revolution Continues Ron Paul.com 1月22日付

「ロン・ポールの「革命」は続いている、ロン・ポールは勝ち続けているよ」と言うのです。つまり、2008年の予備選と比べてどれほど支持者が増えたかをグラフで示しています。

サウスカロライナ州での得票率 3.62% → 13%

サウスカロライナ州の得票数 16,155 → 78,093
はじめの3州での得票率
 アイオワ 9.9% → 21.45%  
 ニューハンプシャー 7.8% → 22.91%  
 サウスカロライナ 3.62 → 13%
はじめの3州での得票数
 アイオワ 11,841 → 26,219  
 ニューハンプシャー 18,308 → 56,872 
 サウスカロライナ 16,155 → 78,093

ナルホド! サウスカロライナはもともとロン・ポールへの支持の薄い所で、そのわりに実はこんどの選挙ですごく支持者を増やしていたのですね。アメリカのあるメディアで「ロン・ポールはもはや候補者ではなく運動(movement)だ」という発言がありましたが、選挙とは別のことが同時に起こっているのを誰もが感じているのでしょう。なにしろ選挙のほうでは「紳士協定」で「みんなで一位持ち回り」だそうですから、今回はギングリッチの番だっただけかもしれませんね。

また、どういう人達か知りませんが「東京財団」なるサイトにかなり詳しい分析があったのでリンクを貼ります。

● アメリカNOW 第85号 2012年共和党大統領予備選挙始動:アイオワ州党員集会結果の分析
● アメリカNOW 第87号 ニューハンプシャー共和党予備選挙結果、およびアイオワ・ニューハンプシャーの意味 

2012年1月6日

1月3日のロン・ポール




アメリカ時間の1月3日に、大統領選挙の予備選がアイオワ州で始まりました。結果は
1位 ミット・ロムニー 
2位 リック・サントラム 
3位 ロン・ポール 
4位 ニュート・ギングリッチ
5位 リック・ペリー
6位 ミシェル・バックマン
7位 ジョン・ハンツマン
でした。
(くわしくは上の表をご覧ください。表のでどころはCBSニュースです。)

ロン・ポールが21%を獲得して3位と知って、まずは「ヨカッタ」と思いました。この結果を受けてバックマンは戦線離脱宣言。1月10日のニュハンプシャー州の党員集会に向けた1月7日のディベートには、残った6人が参加するようです。

ロムニーは元マサチューセッツ州知事で4年前にも立候補していて知名度が高く、最初から有力候補でした。ディベートなど見ているとハンサムでソツのない話で、人気があるのがわかる気がしました。去年の模擬選挙では常に上位にいました。しかしこんどの結果は1位といっても4年前より得票数は少ないそうです。

不思議なのがサントラムです。去年は「有力候補」がお当番のようにコロコロかわり、模擬選挙のたびに1位が入れ替わったもので、アイオワの集会の直前まではギングリッチが「有力候補」でした。ところが13%で4位。そしてあまり話題にならず1位になったことのないサントラムが2位。しかもロムニーとの差はわずか8票。ううむ......?

開票後のAlex Jonesを聞くと、ロン・ポールはダントツ1位だったはずだというのです。投票が行なわれたアイオワ州の党員集会というのがそうとう変だったようで、これまで古式ゆかしく「挙手」だったものが今回は紙での投票に変わり、票の集計場所は秘密で非公開で、その票を入れた箱があちこちで行方不明になったとか、投票者よりも票数が多かったとか、票の集計場所でとつぜん20秒ほど停電したとか、変な話が次から次から出てきます。あるいは、票は数えるが何人が投票したかを報告する義務がない(オプション)というのは、どういう規則? さらにあのジョージ・ブッシュの選挙参謀であったカール・ローブが出てきて「紳士協定でロムニーとサントラムで票をわけた」とか言い出したり、わけがわかりません。また次のニュー・ハンプシャー州はインチキの温床である電子投票だとかで、ひと波乱おこりそうです。

● Iowa Vote Count Observer Claims Fraud Helped Romney Win 投票の立会人は不正がロムニーを勝たせたと言っている



● Alex Jones Nightly News - 01-04-2012 - Iowa Caucus Results Special - ELECTION FRAUD UNDERWAY!!!.mp4 アイオワ投票結果特集——不正選挙が進行中だ!



しかしこれら全てが「ロン・ポールをつぶすこと」が目的だったら?......たぶんそうなんでしょうが......ポールの勢いがどれほど恐れられているか......ということです。クリスマス、年末年始、テレビや雑誌や町の広告など、ロムニー、ロムニー、ロムニーだらけで、いっぽうロン・ポールに対してはメディアが攻撃の石つぶて。よりによって「人種差別主義者」よばわりとか、アル・ゴアまで出て来て「ロン・ポールは危険だ、投票してはいけない」とアピール......って、アナタ民主党でしょう? でもね、ロン・ポールの支持者は誰にとって「危険」なのかわかってますよ、誰が批判しているかちゃんと見てますよ。

私はオバマとポールのディベートを見たくてたまりません。ジョージ・ブッシュは背中にお弁当箱を入れていたけど、オバマはやっぱり目の前にテレプロンプターを置くのでしょうか??? それとも司会者がオバマに答えやすいようにひたすら配慮するのでしょうか?

● IOWA CAUCUS 2008 vs IOWA CAUCUS 2012 アイオワ2008対アイオワ2012



2008年にはみんな揃って「アイオワの投票結果はとても大事だ」「非常に大事だ」と言っていたのに、「もしロン・ポールがアイオワで勝つならアイオワは政治的価値を失なうだろう」「アイオワの結果はぜんぜん問題じゃない」と、はあ、こうもあからさまに変わるのですね。おそらく「絶対にロン・ポールをつぶせ」という命令がくだっているメディアとしては、燃えるまえに火消し。危機感がひしひしと伝わってくるのでした。いまや若い人の50%はロン・ポール支持だといわれています。誰が何を言ったか、支持者は見てますよ、覚えていますよ。

2012年1月3日

米国アイオワ州、1月3日

一昨日のお元日に地元のお寺と神社にお参りしたとき、のんびり行って往復小一時間の道すがら、この町ではどんなお飾りをしているか見てみました。立派な門松を立てている家が一軒、簡単な松飾りをしている家が数件、しかし玄関にお飾りをしている家はほんのわずかで2軒くらいでした。今に始まったことではありませんが、伝統とはかくも容易く廃れるものなのですね。昨日1月2日の朝、銭湯の初湯につかったあとに石神井公園でも歩いて帰ろうとしたところ、ある住宅で2階のベランダいっぱいにお布団を干している家がありました。お正月だというのに、絶句です。今日1月3日、うちの年寄りに必要なものがあってスーパーに行きました。私の前でお会計した人が買ったものは12個入りのトイレット・ペーパー、台所のスポンジ、あと何やら液体のスプレーボトル(「住まいの洗剤」か「食器用洗剤」?)。日本人は今いずこ? うーむ......。

アメリカ大統領選挙の予備選が1月3日にアイオワ州から始まります。最初のアイオワで1位を取ることは2つ目以降の投票行動に影響を与えるから大事だという人と、アイオワで1位を取って本選へ勝ち進んだ候補者まれだから大事じゃないという人と、いろいろいて、よくわかりません。

しかしメディアのロン・ポールに対する選挙妨害は先月ピークに達したかのようです。どのテレビや雑誌を見てもミット・ロムニーだらけで、たまにロン・ポールの記事があると「人種差別社だ」といったトンチンカンな中傷記事だったといいます。「何が何でも潰せ」という命令が下っているのでしょうね。とりもなおさず、ポールが現在の支配層にとって恐れられているということでしょう。ですから、これでロン・ポール大統領が誕生した暁には、メディアはどのツラ下げて大統領に接するつもりかと思います。

夜が更けたらCNNでも見てみようと思います。

2011年9月17日

ロン・ポールの「マネー・ボム」、やってます!


● Declare Your Support

本日は9月17日。ロン・ポールの「Constitution Money Bomb」の日です。アメリカ時間の0時00分から24時間に集中して寄付を募ります。公式サイト内の↑で刻々と増える寄付の金額を見ることができます。ちょっとわくわくします。


● Ron Paul, Money Bomb

このカウンターは同じサイト内の別のページですが、なぜか金額が違うのがよくわかりません。この画面からインターネット・ラジオの実況中継にジャンプできます。(iTunesに切り替わり、ストリーム放送を聞くことができます。)


日本時間の夜の10時頃に見たDaily Paulの記事を貼付けてみました。こちらはもう夜の10時半ですが、あちらはまだ朝で、午前7時すぎまでの状況がグラフにしてあります。

こちらのサイト↓でもリアルタイムの寄付のようすを見ることができます。4年前のように皆で頑張って「草の根」の力を見せつけてほしいものです。「Daily Paul」の7月26日の記事にある7月のマネーボムのカウンターが、その後もずっと動いていて面白かったのですが、今日も刻々と動いています。(公式サイトより数字の出るのが早いようです。)

● The Ron Paul Money Train Rolls On! Countdown to Ames


こちらもどうぞ。

● Ron Paul Forums
● RonPaul.com あれあれ、アップデイトされてませんね......


(追記:9月18日)
「憲法の日のマネーボム」はあと1時間か2時間で終了ですが、寄付金の合計が先月の半分にも届かないとはどういうことでしょう?! 先月は160万ドルだったのに、今回はまだ69万ドル台です。マネーボムの実況を初めて見た日だというのに少しトホホです。しかし気づいたのですが、公式サイトではカウンターのあるページのURLが「htts」なのです。(「https」で始まるアドレスはネットのお買物で送金するときなどに切り替わりますが、個人情報などが第三者に見られないように保護されたページです。)というか、送金するページだけにカウンターを置くことに問題はないんでしょうか? Daily Paul のカウンターは公式サイトのデータを自分の画像に埋込んだもので、もちろん通常のブログのページに載せています。ですから公式サイトでも通常のページにカンターだけを埋込めるはずでしょうに。前の前はこちらのページだったと思います。先月はマネーボムの最中にサイバー攻撃にあいましたが、今回も、実は何か操作されているのではないか?とか心配になりました。それとも逆に攻撃を受けたから保護されたページに移したんでしょうか。(そういう技術に無知ですから本当のことはわかりませんが。)

いっぽう、カリフォルニア州のストロー・ポール(模擬投票というらしい)ではロン・ポールが45%で1位、リック・ペリーが30%で2位です。これをメディアはどう伝えるでしょう。日本のメディアはいつものように話題にしないだけでしょうが。

● Press Release, California Republic Party

2011年9月10日

9月のロン・ポール

「デイリー・ショウ」のジョン・スチュワートによれば、アメリカの9月7日夜におこなわれた共和党大統領候補のディベートでは、初参加のペリーと元々支持の高かったロムニーがメディアの話題をさらったようです。というより、ロン・ポールの名前を口にしたくないメディアにとってペリーの登場はちょうどよかった感じです。最初からそういう段取りだったのかもしれません。ディベートの録画を見ましたが、ロムニーが話している間に音声が中断したり、他の人が話している間につまんなそうな疲れた表情(に見える)ロン・ポールを写したり、ちょっとナニでした。(ちなみに今回はCNN。)また、RonPaul.com によれば、コマーシャルの間にも議論が続いていたが、とつぜんペリーが攻撃的にポールの腕につかみかかったのでポールのボディガードが出てくるという事件もあったそうです。何を言ったのかわかりませんが、ブログの投稿者は「ある人達はそういうのが好きだが、大統領になろうという人はもっと思慮深くあってほしいと思う」とコメントしています。ほんとですよね。(アメリカの皆さん、ペリーだけは勘弁してください。)




(追記:9月12日)上の件について、Alex Jones の番組で言及がありました。4:43からロン・ポール自身が非公式に((おそらく支持者の集会で)語っているビデオが出てきます。「ペリーが何を言ったんだと皆がきくけれど、そのとおりを言うことはできませんよ」と笑っています。ポールはいつでもジェントルマンですね。

実際の支持は4年前とは比較にならない大きいロン・ポール(のはず)ですが、メディアに名前が出ないと確かに有力候補という印象が薄れます。こわいことです。「経済問題を戦争で解決してはいけない」と明言するのはポール候補一人です。日本にとって最高に重大な問題です。こういうことを日本人は知らなければいけないと思います。4年前は毎日オバマとヒラリーの選挙活動がニュースに流れました。(テレビを見なくなったのでよく知りませんが、多分)今年はサッパリです。

予備選は一ヶ月後だそうです。なんとしてもロン・ポールに勝ち進んでほしいものです。現にアメリカ市民の9割がブッシュに懲りたのに、ここでペリーを選ぶならヴァカとしか言いようがありません。(それでオバマを選んだのですから何をか言わんやですが。)YouTubeのどこかに「ブッシュには懲りたから、もうテキサスの人間には投票しない」というコメントがありましたが、これもヴァカですね。アメリカ市民にもっと賢くなってもらわないと結果として世界中が迷惑する、ということを、どうしたら理解してもらえるのでしょうか。

12日にはフロリダで「ティーバーティー」の公開質問のイベントがあるそうです。(出る予定なのは Perry, Bachmann, Romney, Paul, Gingrich, Cain, Santorum, Huntsman。)この「ティーバーティー」はロン・ポールの「自由へのキャンペーン」という活動の中から生まれたものですが、もはや変な右翼にのっとられた観があり、必ずしもポールの支持者ばかりではなくなってしまったのは残念です。

彼の主張は一貫して「合衆国憲法」にもとづくもので、とても筋が通っています。しかし彼の話を聞かずには理解できません。内容の吟味もせず「Yes, you can!」みたいな「ワン・フレーズ」を連呼して喜んでるような「大衆」には面倒くさいのです。日本でもそうでしたよね。しかしロン・ポールにはそういう「ワン・フレーズ」がありません。じっくりと人の話を聞く習慣があまりない人達......そこまでいわなくても、毎日の仕事でクタクタだったり、深刻な悩みを抱えていたり、べつに問題意識を持っていない一般の「大衆」には、なかなか敷居が高いかもしれないのです。(前の選挙のときから、ロン・ポールの支持者の経口は「高学歴で豊かな浮遊層」といわれていました。)時間をかけてロン・ポールの話に耳を傾ける......その面倒くささが、皮肉にも大多数のアメリカ市民を自分に有害な「わかりやすいもの」に向かわせてしまう理由かもしれません。あとひと月でどれだけのアメリカ人が目を覚まかが問題です。 悲しくも恐ろしく、はた迷惑な話でした、とさ。

2011年9月5日

トートバッグ、ディベート、マネー・ボム



<トートバッグ>
メディアが無視するロン・ポールを日本でも有名にするには、4年前にアメリカの支持者達がやったように一人一人が看板を持って外に出るしかないのであろう......というわけで、ロン・ポールの選挙グッズを買いました。とりあえず実用的なトートバッグです。(まあ、トートバッグだけじゃありませんけどネ。)といっても届くのに2週間以上かかるそうで、待ち遠しいところです。

● Daily Paul.com, "Paul Moll" ......興味のある方はこちらへどうぞ。今日明日あたりまで割引セールをやっています。(ここから入ってお買物をすると、僅かなりとも Daily Paul のサイト運営者へカンパが回るのではないかしらむ。)

● 公式サイトの"Store" グッズの購入で経路にこだわりのある人にはロン・ポールの大統領選公式サイトのお店もあります。支援活動する人のためにビラ100枚とか、ロゴ入り風船250個とか、庭に立てる看板とかもあります。選挙の応援Tシャツはものすごい数が巷にありますが、集会に行く人などはここでお揃いのを買うのかもしれません。(海外発送してくれるかどうか知りません。)

4年前とは何もかも大違いです。良くも悪くも。

<ディベート>
本日は9月5日ですが、Labor's Dayという国民の祝日のようです。アメリカ時間の午後3時から共和党の候補者達の「Freedom Forum」というものがあります。(6日早朝にUstreamを見ると4時間前から配信中で、ロン・ポールが話し終える頃でした。これはディベートとは違い、一人ずつ舞台に出て上院議員と下院議員と憲法学者という3人のおじさんと質疑応答する、公開試験のようなものでした。6人の候補者が出る予定でしたが、リック・ペリーはドタキャンしたもようです。)

いわゆる大統領選のディベートは7日の東部時間午後6時で、NBCがやるそうですから、うちだとケーブルテレビのCNBCで中継が見られるかもしれません。(調べてません。)日本では朝でしょうか。よくわかりませんが、すぐに録画が公開されますから無理することもないでしょう。今回はあのテキサス州知事リック・ペリーが初登場です。中身はカラッポなのですから、皆でガンガンへこましてほしいものです。

● 2012 Election Central ディベートの録画はすぐにYouTubeに投稿があるでしょうが、ここのサイトのこのページでは過去のディベート等もまとまっていますから、探すのに便利です。

<5回目のマネー・ボム>
さきほど大変な間違いを書いてしまい、一部書き直しました。(6月のマネー・ボムと混乱してしまいました。)5回目は9月17日、これはアメリカの「憲法の日 Constitution Day」だそうです。

「マネー・ボム」は1日でいくら寄付を集めるかという実用を兼ねたイベントです。先月のお誕生日には160万ドルを集めました。寄付は普段から随時募っており、現在は200万ドルを超えています。それがわかるのは、7月にDaily Paul.com に投稿されたカウンターが今も動き続けているからです。公式サイトでは17日に向けて新しいカウンターを設置するでしょうから、当日は同時進行でカチャカチャ金額が上がっていく様を覗いてみようと思います。URLはここだと思います。↓ サイバー攻撃など二度とないことを願います。

● https://secure.ronpaul2012.com

ところで下の表はロン・ポールの公式サイトから昨日コピーした予定表の一部なのですが。(クリックすると大きくなります。)


9月17日、マネー・ボム
9月22日、フロリダで大統領選のディベート
9月26日、ジョン・スチュワートの「デイリーショウ」に出演
と大きなイベントが並んでいます。そこにフェイスブックやツイッターその他の手段を使った人の数が出ているのですが、テレビの大人気番組「デイリー・ショウ」への関心がものすご高くて、情報のシェアの具合がマネー・ボムの8倍以上?!ディベートの4倍?! アメリカの政治家にとってお笑い風刺番組への出演はとても大事だといいますが、かくも人気=影響力があるものなのですね。それにしても、そういうものか......と少し驚きました。

2011年8月26日

かわいい少年時代


昨日は不本意にもキタナイ顔をいっぱい載せてしまいましたから、今日はこの写真にします。

や〜ん、カワイイ!

ロン・ポールの少年時代でした。


2011年8月25日

リック・ペリーというアメリカ大統領候補


一つの州で、しかも同じ党から二人の大統領候補が出るのは異常だと思われますが、16日頃のテキサスのabcテレビの番組では「(テキサスで)ロン・ポールに投票する人は81%、リック・ペリーに投票する人は19%」という数字を出しました。


ところが何てことでしょう。8月17日〜21日のギャラップの調査では人相の悪いリック・ペリーが一位に躍り出たのでした。ミシェル・バックマンはアイオワでの投票のようにはいかず、10%で4位という本来の位置に戻りましたが、ミット・ロムニーとロン・ポールはペリーの影響をもろに受けてしまいました。こんなに「強い」人だったのですか!?

日本のメディアはロン・ポールを無視しますが、リック・ペリーのことは立候補の噂が出たときから「強力な候補者」として報じてきました。それだけでもじゅうぶん怪しい気がします。私は22日にあれこれ書いた後、リック・ペリーについてちょっと見て回りました。(状況は毎日変化しているのに作業がのろくて申訳ありませんが)今日はそのことを書きます。

(1)リック・ペリーはGWブッシュがテキサス知事だった時代の副知事

Wiki によるとリック・ペリーは現職のテキサス州知事ですが、GW・ブッシュが知事だった時代の1998年に副知事になりました。2000年にブッシュが大統領になって辞任したあと繰り上げで知事になり、その後は選挙に勝ち続けて知事のままです。(州知事就任期間の最長記録だそうです。)ところが元は民主党員で、アル・ゴアが大統領選に出たときのテキサスの応援団長でした。(しかし地球温暖化説には反対。)

一発目がこれです、後は推して知るべし。アメリカ中がブッシュに懲りたのですから、NHKニュースが言うように「無党派層に支持拡大」なんてことは本来ありえないと思います。しかし......。

(2)「アメリカへの警告」



(うわー、なんという顔でしょう! こういう顔は私のブログに載せたくないんですけど......。)

ひどい知事さんのようですね。テキサスでやったことをアメリカでやるぞ、という「警告」です。しかし低賃金や教育費節減や税金の無駄遣いというのは、それを歓迎しそれで得をする人達がいるから困ります。(しかもそういう人達は上手な宣伝で、まさにそれで損をする人達から大量の票を得るものです。)

(3)ビルダーバーグのお墨付き
● Rick Perry: Bilderberg Approved Candidate For President(YouTube)

アレックス・ジョーンズはリック・ペリーの立候補の可能性をすでに映画「Endgame」で予測していたそうです。リック・ペリーは2007年にイスタンブールで開かれたビルダーバーグ会議に参加しており、彼らへの熱心な支持を訴えて会議から大統領候補になる承認を得た、州知事がそのような海外の会議に出席するのは法律違反であるにもかかわらず(Logan Act)、地元の新聞は報じたが主要メディアは無視、等々。(「Endgame」はネットで見れます。というので見ました。このことは最後の最後に少し出ます。日本語字幕版が待たれます。)

ビルダーバーグ(Bilderberg)はお手数ですが各自でお調べください。ネットにゴロゴロあります。ついでにNWO(New World Order/ニュー・ワールド・オーダー)なども調べてもらえるとありがたく思います。ちなみにテキサス人のアレックス・ジョーンズはロン・ポールの支持者であり、リック・ペリーの立候補前からリック・ペリーをガンガン批判しています。

(4)バンク・オブ・アメリカ「あなたのお役に立ちたい。」



ウォールストリートも「待ってました!」の人材なのですね。(C−SPANのカメラに写ってしまったとは。これはペリーが立候補を表明する会見の会場ででしょうか? よくわかりません。)

(5)グレン・ベック「あなたはアメリカにとって問題ですよ。」
(6)リック・ペリー「イスラエルは中東で唯一の民主主義国家ですからね。」




今年6月27日にフォックス・ニュースで放送されたもの。失業率の高さにあえぐ米国において、全米の新たな雇用先のなんと37%(10年間で73万件以上)がテキサスで生み出されたのは事実のようです。政府ができるのは仕事がふえるように税や州法など整えること、環境がいいから皆が住みたがると得意そうですが、「それは他の州から奪っているだけじゃないのか」とグレン・ベックは指摘します。「それがカリフォルニア州やニューヨーク州をいためつける、あなたみたいな男は国をだめにする」と。最後に「親イスラエル」であることを明言させました。

(7)リック・ペリー「経済危機は聖書の原理に戻れという神の思し召し。」



こんなシドロモドロで国家デフォルトに立ち向かえるのですか? 聖書で経済の立て直しですか? 福音派なら喜ぶんでしょうかネ。ブッシュを神と崇めた人達は、行き場をみつけて大喜びでしょうネ。事実、宗教右派は彼の強い支持団体でありました。(彼は親イスラエルですが、ユダヤ人の有力団体は、彼がクリスチャンなので今は支持を決めかねているようです。)

というわけで、ひぇ〜、期待に応えすぎのロクデナシぶり! 何をとっても悪夢ですね。まさにブッシュの再来です。いえ、もっとでしょう。悪い話ばかり探そうとしたつもりじゃないんですが、ひととおり出そろってしまいました。これでは、また電子投票の機械をいじることくらいしそうです。この後ろ盾なら、それ以上の何をしても不思議ではありません。こういう種類の人が出てくるとまともな政策の議論は吹っ飛んでしまいます。ディベートなど形だけになり、嘘嘘嘘で大統領選を突破して(彼らが望むままに)世界中をめちゃくちゃにしそうです。

まじで恐くなりました......。


日本のメディアは「ペリーで決まり!」でしょう。おバカな「オバマ市」が「オバマ氏」を応援するのを大いに盛り上げたように、「ペリー氏はペリー提督のようにTPPで日本を開国してくれるでしょう!」などと言い出すんじゃありませんか? やめてくださいね。

(追記:8月31日)アメリカの選挙グッズにこんなのを発見しました。日本でも有名になってほしいものです。

しかしテキサス人というのは......11期の長きにわたって(訂正、12期でした。)ロン・ポールを連邦議会へ送り出すと同時にブッシュやペリーを知事に選ぶのですね......よくわかりませんね。(そういえば昔、職場の上司にテキサスから来た人がいましたが......当時はこんな話題が出るはずもありませんでした。)

もしこのままリック・ペリーがロン・ポールを潰すなら、民主党のデニス・Kucinich(今だに読めない)にも頑張ってほしいところですが、バラク・オバマ率いる民主党は、7月のディベートを延期したあとは日程の見通しも立っていません。どうしちゃったんでしょう? (共和党はもう3回もやっているのに。)

● Perry vs. Paul: 2 very different Texans want same job
 とりあえず二人の大統領候補の違いについて書いたテキサスのニュースサイト。

こんなことばかり書いていますが、私はアメリカ事情にもアメリカの選挙にも詳しくありません。時々刻々の公式情報はこちらへどうぞ。

● 2012 ELECTION CENTRAL 2012年アメリカ大統領選挙の公式サイト?ではないかと思います。ホームページにはニュースが出ています。ディベートのビデオも全て揃っています。以下はこの中のページです。
● 2012 Primary Debate Schedule 共和党、民主党のディベートの予定表。
● Who’s Running in 2012? 候補者の紹介。


(追記:2011年10月18日)リック・ペリー氏が登場したこの時点ではミット・ロムニー氏とトップ争いをする有力候補でしたが、あまりにもわかりやすい(古いタイプの)悪役であったせいか、1ヶ月もすると泡沫候補であったハーマン・ケイン氏がフロリダの模擬選挙で突如1位に躍り出て、にわかに注目が移ったようです。そのときアレックス・ジョーンズの番組では「彼はビジネスマンで、あの土地には沢山の知り合いがいるからだ」と言っていましたが、その後ケイン氏の素性というものを知って危機感をつのらせています。というのも、貧しい家庭に生まれて自分の力でのし上がった「ピザ・チェーンの元社長」という肩書のケイン氏はなんとフェデラル・リザーブの役員をしていた人物で、「NWO(ニュー・ワールド・オーダー)」のインサイダーであったからです。そんな人が何ヶ月も涼しい顔をして候補者に名を連ねていたとは。黒人だから苦労したからと油断してはいけないのですね。先日来のウオール・ストリートの占拠については「仕事がないのは自分のせい」とか「デモに参加する人はヒマだから」といった内容の発言をしたそうです。10月11日の共和党大統領候補のディベートはちょっと変わっていて候補者どうしの質問時間があり、そのとき(フェデラル・リザーブの廃止をうったえる)ロン・ポール氏はケイン氏に質問し、NWO丸出しの答えをひきだしました。

(追記:12月8日)このハーマン・ケイン氏が12月7日に共和党の予備選から降りたそうです。唐突な印象を受けましたが、予備選突破の見込みがないと考えたスポンサーが資金の提供を打ち切ったのかもしれませんね。知りませんけど。(直接には過去のセクハラ事件の数々がまずかったようです。バカですね。)戦線離脱の弁で「ポケモンがナントカ」と語ったために、Alex Jones のショーではアニメと合成の動画でからかわれていました。

2011年8月22日

ロン・ポールが妨害されはじめました

今月はネットへ早々にアップされた共和党のディベートなど見た後に、YouTubeでロン・ポールの動画を見ようとしたら、チョロチョロと悪口動画が出ていました。「本当のロン・ポールは違うんだヨ」という類です。見ないので内容は知りませんが、いわゆる「ネガティブ・キャンペーン」の始まりです。

8月11日にはアイオワ州で共和党の大統領選に立候補した人達のディベートがありました。その直後に「ストロー・ポール」という人気投票というのか、限られた人が対象の、誰を支持するかという権威ある投票をやるのですが、第一位はなんと茶会派のミシェル・バックマンでした。ロン・ポールは152票差で二位でした。しかしミシェル・バックマンが一位である理由がわかりません。(茶会派の下院議員で「バラク・オバマは一期限りの大統領でぇ〜す!」と叫ぶのがトレードマークです。)しかしそのミシェル・バックマンは事前に「少なくとも4000票を買っていた」という噂があり......、ストロー・ポールの票じたい218票が行方不明であり......、あからさまな不正も始まっているようです。

ニュース・サイトのRTは「ネットではロン・ポールの勝ち」と報じています。(アイオワで事前に行われた公的なネット投票で、詳細はこちら。)

● Ron Paul wins online Straw Poll 2011年8月13日付



アメリカ国民はこの十年アフガニスタンやイラクの問題にうんざりしており、そのことでロン・ポールへ関心が向かっているようです。戦争はすぐにやめて世界中の基地から軍隊を帰国させるべきだと主張するのは候補者の中でロン・ポール一人だからです。

アメリカでアメリカの戦争、軍産複合体、ウォールストリート、FRBに真正面から異議をとなえるのがどれほど凄まじいことか。要するにアメリカ合衆国においてお金と力で事実上国を牛耳っている人達に向かって「全員退場!」と言っているのですから、国民がその意味を理解し支持するにつれて、(そういう権力の支配下にある)大手メディアも露骨な抵抗を始めたのでしょう。

「デイリーショウ」ではジョン・スチュワートが、大手のニュース番組がロン・ポールを無視するさまを笑いものにしました。何度見ても本当に滑稽で笑っちゃいますが、NHKもまったく同じことをやっています。笑えません......。(2011年8月15日放送。11日のディベート関連で。この番組はロン・ポール自身が演説で触れて支持者に大受けでした。)ほかにも沢山ありますから、YouTubeその他を検索してください。

● The Daily Show: Indecision 2012 - Corn Polled Edition - Ron Paul & the Top Tier



もっともこういうのは今に始まったことではなく、ジョン・スチュワートは2010年2月にフォックス・ニュースのビル・オレイリーの番組に出演したさい、「どうしてフォックス・ニュースはロン・ポールをもう少しまともに扱えないの?」と呟かざるをえませんでした。

● Jon Stewart- "Then why did Fox News not treat Ron Paul better?" 2-4-10




RT(ロシア・テレビ)のこちらの番組では「ロン・ポールを主要メディアから追い出す陰謀説」まで出ています。↓

● Ron Paul Won Straw Poll: Bachmann Bought More Than 6,000 votes! (ロン・ポールの勝ち、バックマンは6000票以上を買っていた!)

(追記:8月27日)昨日か一昨日、「YouTube はロン・ポールの動画の閲覧者数が大きくならないよう細工している」と訴える人をファン・サイトで見ました。前の選挙運動では、それを実際のYouTubeの画面を出して証明する動画がありました。アクセス数は人々の関心や人気の高さを端的に示しますから、YouTubeに限らずいろいろなブログやサイトのランキング、はたまた検索エンジンでもある項目が上位に上がらないよう小細工が行われているという噂は絶えません。私にはわかりませんが、一部は本当かもしれないと思います。


そして本日、アメリカ時間8月21日付の「DailyPaul」(有名なファン・サイト)には、ロン・ポールのフェイスブックからの転載として、こんな記事がありました!

From Ron Paul's Facebook Page:

"The RonPaul2012.com website is under cyber attack. Our team is working to fix this as we speak. So sorry to all who have tried to make donations and could not. We'll have more info ASAP."

"We blocked the attack and are back on track. Since we missed time and donations, we are keeping the Money Bomb going until noon tomorrow. Please spread the word and make this a huge success!"

ロン・ポールの公式サイトがサイバー攻撃にあい、復旧作業の間にネットで寄付ができなかった人に詫びています。その後寄付の締め切り時間を延期するお知らせを流しました。(公式サイトが使えないからフェイスブックで情報を出したわけです。便利といえば便利です。)それにしても「マネー・ボム」の日を狙ってサイバー攻撃をかけるとはひどい話です。しかも今度のはロン・ポールのお誕生日にいくら集めるかという「バースデイ・マネー・ボム」でした。「マネー・ボム/money bomb/お金爆弾」は大統領選の折々にとくに期間と目標額を決めて支持者がお金を寄付するイベントで、ネットの公式サイトに送るのが普通です。(ちなみに寄付できるのはアメリカの有権者だけです。)候補者ごとの達成金額はニュース等で公表されます。お金というわかりやすい形で候補者の人気があらわになりますから、沢山集めた人は人気(支持)を見せつける大きな宣伝効果があるわけで、選挙運動中の大事な見せ場なのです。(4年前には支持率5%で泡沫候補扱いだったロン・ポールが誰よりもたくさん集めて大きな話題になったものでした。)

これから来年10月までどれだけの妨害を受けるのかと思います。


同性婚に反対、人工中絶に反対、銃規制に反対......いろいろなものに反対しています。(Doctor "No" の異名があります。)アメリカ国内の問題は私には事情がわかりませんし、合衆国憲法に基いて考える彼の主張のすべてが理解できるわけでもありません。しかしアメリカ国内のことはまあ、どうでもいいのです。私達日本人が考えるべきは、あくまでもアメリカ大統領が日本と日本人に及ぼす影響です。その意味で私はロン・ポールにとても関心があります。アメリカがまともな国になれば、日本もまともな国になる可能性が生まれるのではないかと。

もちろんアメリカ合衆国憲法がうたう「自由」の実現をめざしてロン・ポールが米国大統領になれば、そして殺されずに着手したなら、一部の人間がやりたい放題を続けてきたアメリカに大変革が起こるでしょうし、それによって日本もこれまでのようにはいきません。第一に「今やっている戦争を終わりにして、世界の警察であることをやめ、米軍は世界中の基地から撤退し、軍隊は自国の国境を守れ」と言うのですから日本から米軍基地がなくなります。日本の安全は日本が守れ、とはっきり言います。そのことは日米安全保障条約なるものの修正にもかかわります。果たして日本はやっていけるのでしょうか? でもそれが国家たるものの本来の姿の基本ではないでしょうか。

そのように安全保障で日本の真の力が試されるとなれば、上や下への大騒ぎでしょう。戦争に負けてから66年、何も考えないできたのですから。それを思うと敗戦までの日本国は立派だったのだなあと思います。

またロン・ポールは現在の経済状況についても先日の債務上限引上げに一貫して反対し、「デフォルトすればいい、でなければもっと悲惨なことになる」と言い続けました。アメリカがデフォルト(債務不履行)に陥れば日本はまた上や下への大騒ぎです。アメリカは来年には餓死者が出るほどの食糧不足とインフレに見舞われるのではないかという噂もありますから、大量の食糧をアメリカに依存している日本はどうなるのか......。私の知識で想像することは限られています。本当は、これまでのアメリカ依存を続けたい多くの日本人はもっともっといろんなことを心配しているのでしょう。

というわけでNHKをはじめ日本のメディアはロン・ポールを完全シカトです。アメリカでは前コネチカット州知事で前回も大統領候補だったミット・ロムニーとロン・ポールが有力で、茶会派でそこそこ美人のバックマンが話題に花を添えるという感じではないでしょうか。しかしNHKが土曜日(20日)にアメリカの大統領選を報じたときには、日本人が大好きなオバマの近況を伝えた後に「共和党の有力候補ロムニーとナントカ(忘れた)に加え、強力な候補者が登場しました、テキサス州知事のリック・ペリー氏です」という流れでした。字幕には「無党派層に支持拡大か」......。一つの州の同じ党から2人の大統領候補者が出ることじたい異例だと思いますが、そんなことには触れません。今頃ノコノコ出て来た「ペリー氏」とは、大統領になることよりもロン・ポールの地元であるテキサス州での票割れを狙っているのじゃないんですかっ??? 「GWブッシュよ、もう一度!」と願う人達も多いんでしょうねっ! 必死なんでしょうねっ!(お金をたくさん貰ったことでしょう。選挙費用も任せなさい、とか?)

フジテレビの「偏向報道」に憤って本社前までデモ行進したという人達は、果たしてこの事実をご存知なんでしょうか??

誰も言いませんし、言ってはいけないことですが、誰でも知っている「ユダヤ陰謀論」から見れば全てはきわめて当然です。でもそれで片付けるのはここでは邪道かもしれません。いろいろ大変です。しかし間違った路線はいつかは本来の軌道に戻さなければいけないわけですし。それに過去400年にわたる西洋の世界支配もようやく終わろうとしているし。


CNNのジャック・カファティーの番組(8月16日放送)の動画です。この人は前の大統領選でもロン・ポールに好意的だったと思います。(公平だっただけかもしれませんが。)今回も「大手メディアがロン・ポールを無視するのは残念。前の大統領選で彼が指摘した事柄が今ではもっと悪くなり、人々は彼に聞く耳を持った。バックマンにチャンスは無い、ロン・ポールが大統領になるべきだ」と話し、「ロン・ポールは共和党候補者で唯一の大人じゃないか?」と視聴者に意見を募ります。ウルフ・ブリッツァーも「ロン・ポールが言い続けてきたことを皆が言うようになった」と言い、「候補者全部の中で唯一の大人だ」「大人というより誠実なのだ」等々、視聴者からの答えも興味深いのでした。

● Is Ron Paul The Only Grown-Up Running For President On The Republican Side?



(余談ですが、この動画の左下の「MOXNEWS.COM」は「Unfair & Biased/不公平で偏見あり」がモットーの投稿者のロゴです。)

ロン・ポールの主張に賛成でも反対でもかまいませんが、いくらメディアが隠してもアメリカ共和党の大統領候補者にこの人がいることを日本人が皆が知っている状態にしなければいけないと思います。

興味のある方はこちらもどうぞ。
● ロン・ポール「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」 2011年6月6日付
またこのブログ右側の「内訳」で「ron paul」をクリックして他の記事も見てみてください。

(追記:8月24日)字の間違いとまぎらわしい文章に手を入れました。またデイリーショーの動画を、YouTubeの投稿よりも見やすいコメディセントラルのオリジナルに変えました。

2011年7月24日

8月2日とロン・ポール

とり急ぎ紹介しておきましょう。

7月24日付、ブルームバーグに寄稿
● Default Now, or Suffer a More Expensive Crisis Later: Ron Paul


Debate over the debt ceiling has reached a fever pitch in recent weeks, with each side trying to outdo the other in a game of political chicken. If you believe some of the things that are being written, the world will come to an end if the U.S. defaults on even the tiniest portion of its debt.

In strict terms, the default being discussed will occur if the U.S. fails to meet its debt obligations, through failure to pay either interest or principal due a bondholder. Proponents of raising the debt ceiling claim that a default on Aug. 2 is unprecedented and will result in calamity (never mind that this is simply an arbitrary date, easily changed, marking a congressional recess). My expectations of such a scenario are more sanguine. 以下続く。リンク先へどうぞ。

次は7月19日の連邦議会でのスピーチ。字幕が出る設定になっていますが、RonPaul.comで文字を起こししたものを下にコピーさせてもらいました。
● Ron Paul to Congress: If Debt Is the Problem, Why Do You Want More of It?


Transcript


Ron Paul: Mr. Speaker, the Congress is concerned about the debt, the people are concerned about the debt, the markets are concerned about the debt, the world is concerned about the debt and what we’re doing here today, because we live with a world fiat dollar standard and so the whole world is engulfed in this very serious problem.

I do not understand, though, that if the debt is the problem – and I agree, the debt is the problem – that for us to come here and raise the debt by 2.4 trillion dollars is the solution. That just baffles me. I think it’s a distraction, because when a country gets indebted to the degree that we’re indebted, the country always defaults. This is historic, especially if the country is a significant country. On occasion, a small country will quit sending the checks and they’ll go bankrupt; we’re not going to do that, but we will default because the debt is unsustainable.

This year it is said that we have a debt increase of 1.6 trillion dollars, but that’s not true. If you count what we borrow from the pension funds, the Social Security and highway funds, it’s 2 trillion dollars. But if you include the increase in the entitlement obligation, it’s 5 trillion dollars. So this is a huge, huge problem.

But the argument here is, how do you default. And it is said that if we don’t raise the debt limit, we’re going to default and not send out the checks. I don’t believe that for a minute, somehow or another the checks are going to go out.

But if you really wanted to live within the technicalities of law, there’s a very simple thing you could do. We owe the Federal Reserve 1.6 trillion dollars. Well, that’s not a real debt – they bought those treasury bills with money out of thin air. We could just write that off or quit paying the interest, tide ourselves over and get down to serious business to cut back and live within our means. And that would be a solution. But to increase the national debt will only encourage another type of default, and that’s what we’re going through. We’re engaged in the most difficult and a very bad way of defaulting; and that is through the destruction of the currency. Today we have an inflation rate of 9%, and that is defaulting. So if a government can default and print money, and if they can get a 50% inflation rate over a period of time, they’ve cut that debt in half. That is the goal, that is what’s happening, and that is very, very serious.

Just in these last 3 years in dealing with this crisis, the dollar has been devalued 50% against gold, and gold, of course, is the best measurement of the value of a currency and it’s been that way for thousands of years and it cannot be denied because it’s economic law. So we are defaulting, and when the American people go out and start buying goods and services, like they are now, they’re recognizing it costs a lot of money. So right now, we’re in the early stages of rampant inflation, which means we’re going to be hit with higher prices and higher interest rates. That is going to be a tax. So I see the only solution, and that is to cut spending.

Now the reason we don’t cut spending is one side loves entitlements, and the other side loves war. And even this token attempt of a 100 billion dollars of cuts when we have this huge, huge deficit… But there’s no mention of cutting military spending. I don’t want to cut defense spending. This military spending doesn’t defend us, it makes things worse.

Our problem in this country doesn’t come only from the Congress, it comes from the people! The people still have a strong appetite for big government programs. They’re not willing to cut, they think government can take care of us from cradle to grave, and that we can be the policeman of the world. So someday, we as a country, we as a people, and we as a Congress, will have to say, “What should the role of government be?” The founders had a pretty strong suggestion, they wrote a constitution that said the government should be very limited, and the government should be protecting our liberties and providing national defense and a sound currency. We don’t do any of that. We’ve embarked on a course that was destined to end badly and this is where we are today.

So if we don’t understand this, this default will not be because we don’t send out the checks – we will send out the checks – it will be defaulted on because people will get their money back, or they will get their Social Security checks, and it won’t buy anything.

That is much, much worse than facing the fact that we not raise the debt limit and work our way out of this. That is devastating economically, and it’s devastating politically, because if we just saw a taste of what happens, how the anger is built when you see other countries in Europe now defaulting and can’t pay their bills. So this is more significant than ever, because we provide the reserve currency of the world.


おまけ: こんなことがあったんですね。


● Election 2012: Barack Obama 42%, Ron Paul 41% 
フォックスニュースが2010年4月に放送したものですが。
2012年の大統領選で誰に投票するかという電話調査で、有権者の42%が現職のオバマ、41%がロン・ポールに投票するという、ものすごい結果が出てしまいました。それ以外の候補者が11%、まだ決めていないのが6%です。(2008では多くの人がオバマに投票してからロン・ポールがいたことを知って後悔したのかもしれませんね。)

2012年の大統領選に立候補を表明したのは今年ですが、その後さらに4年前のように下院選と二股をかけるのはやめて大統領選だけに集中することを決めました。そしてこう話します。

● Ron Paul: I Can Win in 2012 6月5日に放送されたもの。



(ron paul)

2011年6月6日

ロン・ポール「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」



「他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ」
(原題 The Revolution: A Manifesto)
ロン・ポール 著
佐藤研一郎 訳
副島隆彦 監訳、解説
成甲書房(2011年3月)
1800円

原書はロン・ポールがアメリカ大統領選の候補者であった2008年に出版した「Manifesto」です。(訂正:正しくは選挙戦の間に書いたものを撤退後に出版したもの。)当時とても興味がありましたが、たぶん買っても読めないだろうと保留にして、未だにアメリカのamazonの買物カゴに入っています。その翻訳が出ました。

(それにしてもこんなに挑発的な邦題にしていいんでしょうか。腰巻き(帯ともいう)には「反・官僚支配、反・重税国家、反・過剰福祉、反・金融統制、M・サンデル教授らと戦う思想」とありますが(はあ、それで私には「熱血教室」の本が面白くなかったのでしょうかネ)、でもロン・ポールは別にサンデルを相手に戦っていないでしょうが......。このあたりの訳者のノリは、さすが副島先生のお弟子というべきか。)

大統領選の「マニフェスト」ですから当時のアメリカ合衆国における問題点と解決案です。(いわゆるリーマンショックの前ですが、サブプライム・ローンの破綻については言及されています。第三章のお金の話は圧巻です。)読んでいて意外だったのは、書いてある内容を私が(ある程度)理解できることでした。それは私がアメリカ社会やアメリカ政治について勉強したからではなく、アメリカから日本に影響の及ぶ事柄がかつてないほど多かったり、自分をとりまく環境を含めて日本の状況がアメリカとかなり似てきたからではないかと思います。そうとうヤバいかもしれません。何しろ問題は未だ何一つ解決していないのです。

「Stop Dreaming」は「A New Hope」と並んでロン・ポールの一番有名なビデオでした。再び埋込みます。過去〜現在の発言、予備選での発言が収められています。(ついでに、民主党予備選でまともなことを言っていたのはオバマではなく Dennis Kucinich。)本書はこのビデオに出てくるような事柄を詳しく述べたたもの、ということです。

ロン・ポール議員の発言集『Stop Dreaming』(日本語字幕埋込版)



さて、ロン・ポールはテキサス州選出の共和党下院議員で、彼の大統領選挙戦は「Who Is Ron Paul?/ロン・ポールって誰?」というキャッチフレーズで始まりました。それくらい全国的な(というか合衆国全体では)知名度が低く、メディアも泡沫候補扱いをしました。しかし予備選の間にぐんぐんと支持を集め、共和党のディベートでは圧倒的な存在感を示し、日本にいる私さえ知ることになりました。残念ながら本選に進むことなく退きましたが、その後は専門の金融問題に関してメディアへの登場が格段に多くなり、「若くて高学歴の浮遊層」を中心に熱烈な支持者を増やし続けて、先月ついに2012年の大統領選に立候補を表明しました。(現在ペイリン、ロムニーより支持が高いとのことです。)

ロン・ポールは、例えばアメリカは戦争をやめ、米軍は世界から撤退するべきと主張し、日本人の質問に答えて日本に対しても自分の国は自分で守れと言います。この人の言うことを知ろうとすると、「保守政治」「小さな政府」「福祉国家」「所得税」その他いろいろな言葉の本当の意味がはっきりしてきて、考え方の修正を迫られる気がします。ロン・ポールの仲間であるピーター・シフは311の大災害に際して「日本は米国債を売って復興にあてるべきだ」とYouTubeでメッセージを公開しました。彼らに近い「ティーパーティー(茶会党)」が日本のニュースに出てくるときには、まるで極端な右翼のような印象を抱かせますが、騙されてはいけません。第一にティーバーティーはいろいろなグループや個人の集まりであって政党ではなく、第二に「保守派」であり「頑固な憲法主義者」なのであって、憲法軽視もはなはだしいネオコン右翼とは全く思想が異なるからです。

バラク・オバマは黒人だという理由で暗殺を心配されたものですが、ロン・ポールは実際に FED、IRS、軍産複合体などに対して物凄いことを言ってきましたから何倍も心配です。(あれだけ言って殺されないのは裏でつながっているからだ、という人もいましたが。)日本のテレビが彼をとりあげることはとうぶんないでしょうから、ぜひネット上の演説を聞いたり(字幕付きもあります)本を読んだりして、その考え方に触れてほしいと思います。そして殺されないように、皆で見守りましょう。
(追記:2011/7/29)
ロン・ポールの前回の選挙戦がどういうものであったか、感動的なドキュメンタリーがありましたのでリンクを貼ります。(2時間近いもので日本語字幕がないのですが、多くの人に見てほしいと思います。涙なしには見られません。当時は私も途中から同時進行で追っていましたから、ああそうだったなあ......などと思い出してしまいます。)

● FOR LIBERTY: How Ron Paul Revolution Watered The Withered Tree Of Liberty(自由をもとめて:ロン・ポールの革命がいかに自由という枯木に水を与えたか)


あらためて思うのですが............アメリカ合衆国は(偽)ユダヤ人にのっとられて、(偽)ユダヤ人の(偽)ユダヤ人による(偽)ユダヤ人のための政治がずっとおこなわれてきた結果、国も民もボロボロになったということなんですよね、実は。その国家存亡の瀬戸際に「こんなのは間違っている、合衆国憲法にてらして考えよう、建国の父たちの声をきこう」と大正論で訴えるロン・ポールが現れたからみんなビックリしたのです。さらに驚くのは、自身が大統領選を退いた後は「第三政党に投票しましょう」と、ラルフ・ネイダーなど二大政党以外のリバタリアンの候補者達がメディアの前で演説する場を作りさえしました。共和党のディベートは今見ても大傑作で、そこで目を覚ましてしまった人達は彼が大統領選を退いても終わりにすることなどできず、彼の提唱する「自由への戦い (campaign for liberty)」を続け、一つはティーパーティーへの流れを生み、大成功を遂げたわけです。ロン・ポールの大統領選は他の候補者と異なり、たった一人で国中に大きな覚醒と運動をもたらしました。広告代理店など使わない本当の草の根だけで。こんな選挙は世界中でも他にありえないでしょう。(そういう動きを一切報じない日本という国は......のっとられているんでしょうネ。)


● デイリー・ポール
もしかしたらロン・ポールの公式サイトよりも有名な老舗のファン・サイト。2008年の大統領選でロン・ポールを知った一市民のMichael Nystromが始めたサイト。ロン・ポールの毎日の最新情報が載っており、議論も盛んです。(現在はサイトにアクセスを載せていませんが、調べてみたら毎日2万〜3万近いアクセスがあるようです。)

● ロン・ポール・ドットコム
こちらも公式サイトよりも有名かもしれないファン・サイト。「デイリー・ポール」と同じく、70才を過ぎたテキサスの下院議員の毎日の動向を追い、支持者間で議論しているサイトに世界中から毎日数千〜1万以上のアクセスがあるとは、どういうことでしょう? 勿論ほとんどは合衆国内ですが、15%が先進国を中心に、ヨーロッパ、日本、ロシア、中国、中東……海外からで、累計207ヶ国からのアクセスが記録されています。とりもなおさず世界中がアメリカから何らかの影響を受けており、たいていの国の人達は「何とかならないか」「もっと良くならないか」という思いがあって、ロン・ポールに関心を抱くのではないでしょうか。(大統領選に出ることを発表した日には1日で7万アクセスを超えたそうです。ファン・サイトで、ですよ。)

このブログでの関連記事
● すごいアメリカ人(ロン・ポール……2008年12月14日付
● ロン・ポールの続き......2009年1月4日付

(ron paul) (ron paul 2008) (ron paul 2012)

2009年1月4日

ロン・ポールの続き

そりゃ私だって2004年の民主党大会でバラク・オバマが演説するのを聞いたときには思わず涙が出ましたよ。何の話だったか忘れましたが。そのとき番組の解説者が「将来の大統領候補といわれている人です」と言いました。「へーえ、人知れず人材が育っているんだな」と思いましたが、ヒョロリとした若造で、まさかいきなり次の大統領選に立候補するとは思いませんでした。その後党の指名を得るまでのオバマ対ヒラリー戦は日本でも(表面的に)よく報道されましたが、たまに見ながら、オバマという人は「いつかは大統領になる」という思いで試しに立候補してみただけなんじゃないか、こんなに盛り上がって実は本人は戸惑っているのじゃないかしらと(根拠なく)想像しました。それがアレヨアレヨと……とうとう現実の大統領……になるのですね。なんだか背広が似合わない人だと思います。

アメリカ時間11月4日の夜遅く、当選が決まったバラク・オバマの勝利演説を聴くためにシカゴの広場に予想を遥かに超える20万人が集まったという映像をテレビで見た時……こりゃヤバイと思いました。あの大群衆は……あそこまでいくと恐怖です。(ロックのスーパースターでもハイル・ヒトラーでも大群衆は恐怖です。)このときから私はオバマとオバマ支持者を敢えて疑いの目で見ることにしたのです。

今度の大統領選も少しの関心がありました。アメリカには黒幕がいて誰が大統領になっても同じという噂はずいぶん昔からあるものの、黒人、ご婦人、ご老人という前代未聞の取り合わせで、どれをとっても新機軸!という感覚でした。(日本の報道は各人の主張や日本への影響の違いを分析するものではないので、じっさい何も判らないのです。だからといってCNNにかじりついたり自分で調べるほどの興味はわきませんでした。)しかし日本でも放送している「デモクラシー・ナウ」というアメリカの独立系メディアの番組で、共和・民主両党の主立った候補者の政策顧問は揃いも揃って戦争ドンパチ派、いつでも外国で市民を殺しまくる意欲モリモリの人ばかりだというレポートを聞き、すっかり冷めました。

● 政治を変える一票? 日本版「デモクラシー・ナウ」、日本での放送は2008年1月3日。ビデオは日本語字幕付き。(ちょうど1年前だったのですね。)

ついでにこんなのもあります。お金、権力、足のひっぱりあい……その他もろもろ。
● あなたは大統領になれない——民主主義の驚くべき障壁 つまり誰でも大統領になれることが建前のアメリカにおいて、本当はどういう人が大統領になれるのか。日本版「デモクラシー・ナウ」、日本での放送は2008年8月28日。ビデオは日本語字幕付き。

現にオバマはイラクから撤退するがアフガニスタンにはリキを入れると言っています。ともかく戦争はやめとくれ、軍事介入はやめとくれ、日本を巻き込まないでくれ、そういう素朴な思いでいっぱいなのです。ですから先月たまたま、「誰も戦争なんかしたくない」「韓国からも日本からも、世界中から米軍を撤退させる」ということを平和主義や日和見なんかじゃなく、「憲法主義者」として主張する共和党の大統領候補(ロン・ポール)がいたことを知って驚きました。合衆国憲法を尊重し、共和党の基本にもとづいた「小さな政府」を標榜し、医師でありながら経済に強く、今日のアメリカの危機を早くから警告していた人でもあります。この人の話を聞くと共和党の本来の立場とその意義が見えてきます。しかし正論であるがゆえに却って「どうして共和党から立候補するのか」と問われたり、「(所得税を徴収する)IRSの廃止」「(お金を作る)FRBの廃止」をはじめ、普通の人々が普通に望むことばかりの超勇気ある公約によって、はじめから大統領になれるはずがないのかもしれません。

慎ましいネガティブ・キャンペーンといえばいいのか、困った顔したオバマの写真1枚の、とっても簡潔なロン・ポールの応援ビデオをみつけました。国会議員としてのオバマの投票行動が実は人々にとってあまり好ましいものではなかったことと、「チェンジ、チェンジって、あんた一体何をチェンジするの?」「…………」、オバマと違ってロン・ポールはしっかりしてるのヨ、という内容です。



投稿者のコメント:An attempted non-bias voting record comparison between two candidates, Barack Obama and Ron Paul. / Please note "oppose" is defined as: 'To take a stand against: buck, challenge, contest, dispute, resist'. / Also this is essentially bias towards Obama. He was not in the Senate to vote against the Iraq War. Sorry, I thought he had. Also he was not there to vote on the first Patriot Act, but he did vote for the 2nd. / Ron Paul is also for keeping the internet free. Freedom is popular after all! ;) )

大統領選の広告ビデオを一つ。「Ron Paul: A New Hope」


直接YouTubeで見れば見た人のコメントが興味深いし、関連動画がイモヅル式です。→ ここ。

本選挙に圧勝したオバマの支持率は80%といいます。え? ちょっと待って。
ジョージ・ブッシュはイケイケの黄金期に支持率が90%でした。ということは……(算数苦手で間違っていたらすみませんが)最低でも70%は数年前に911に踊らされて星条旗を振って「USA! USA!」と叫んでいたのが『Yes we can ! Yes we can !」に替わっただけ……?! そう思うと、ともかく熱い大衆というものがオソロシクなります。(またオバマ本人の出方もコワイのです。今は少なからぬ日本人も固唾をのんで就任演説を待っているんじゃないでしょうか。そこで万一国家破産でも宣告された日には日本の米国債がすべてチャラ…… ところで自称予言者・副島隆彦は「オバマは2年で失脚、後をヒラリーが次ぐ」と断言しています。ううむ……)

バラク・オバマといえば、インターネットを使った選挙戦、小口で広くお金を集めたことがよく話題に出ます。だから「草の根」だと。でも(上に紹介したデモクラシー・ナウのビデオにあるように)オバマの献金の主な中身はウォール街や巨大企業で、小口の献金に限れば過去のハワード・ディーンの足下にも及ばない額でした。そもそもそういう話なら本当はロン・ポールでしょう。1988年にも大統領選に立候補したそうですが、20年間下院議員をやっていても未だにアメリカ人が「誰?」というくらい知名度の低い候補者だったのです。宣伝するお金もない。しかしひとたびインターネットに情報が流れると若い人達のあいだにみるみる支持を広げ、大手メディアに乗る機会が少ない分YouTubeやMySpaceなどネット上で選挙運動がわき上がり、それはロン・ポール自身が予期しなかったことのようです。2007年6月にはネット献金でオバマ/クリントンに次ぐ430万ドルを3万7000人から集め(一人あたり116ドル/ネット献金は25ドルから)、12月には24時間に600万ドル以上を集め、それまでの24時間で集めた記録、ジョン・ケリーの570万ドルを抜きました。(こんなにお金のかかる選挙って問題だと思いますが。)

そうした驚きを伝えるアメリカPBS(公共放送)の番組のビデオがありました。ネット上の投稿サイトの動画は選挙の応援が多いのですが、これは報道番組がロン・ポールの選挙戦を取材したものです。(28分ほどの番組中の頭18分ほどです。)いかがわしげな白人主義者の支持のことも出てきます。日本のメディアは無視しましたが、けして泡沫候補でなかったことがわかるでしょう。

(さらに言っておきたいのは、彼らの知ったことではない所で、つまり彼らのインターネットを使った選挙運動が終わった後の外国にあってさえ、現にこうして訴える力を持っていることです。普段から多くのアメリカ人と直接かかわるような生活をしていない私には、911以降のアメリカにシンパシーを感じる理由はありませんでした。理不尽な要求ばかりつきつけられるし、つねに良くない話題のほうが説得力をもって響きます。しかしここにきて、こういう政治家がいること、それを支持する人がいることを知って希望はあるかもしれないと思いました。熱をおびた大群衆ではなく、話せば理解しあえるかもしれない個人の存在を感じ、もっと知りたくなります。ここまでを含めて「インターネット政治」だと思います。すごいことです。)

● Ron Paul and Internet Politics PBSの番組『Now」のサイトから。
● Ron Paul and Internet Politics 「Now」のビデオ。2007年12月14日放送

もう一つ、(以前はNHKのBSでも放送していた/今もやってる?)ジム・レーラーの「News Hour」の番組サイトから2007年10月12日放送のインタビュー。外交、銃規制、中絶の是非など、ひととおりの問題にふれています。文字版ですから辞書を引きながら読めます。(音声版、動画版もあります。)

● Paul Envisions Smaller Government, Less Global Intervention 

というわけで、こんど読みたい本はこれ。いいことばかりじゃないかもしれないから、この人の考えをもっと知りたいと思います。


The Revolution -- A Manifesto
Ron Paul著
Grand Central Publishing刊/2008年4月発行/192ページ
amazon価格14ドル28セント

ロン・ポールの(大統領選の?)マニフェスト。これはハードカバーですが、これからペーパーバックが出る予定だそうです。え〜、どういうこと?! 党の指名に至らなかった落選候補のマニフェストですよ。20日には支持率80%のオバマが就任するというのにですよ。……今から読みたいという人がよほどいるのでしょうか。惜しむべくは72歳……4年後には76歳、大統領になったら一期満了で80歳……(あと10年若かったら……)

翻訳本はありませんが洋書として日本でも売っています。日本のamazonには「こういう人がアメリカ大統領だと日本にもいいのじゃないか」という内容の読者レビューがありました。現在アメリカのamazonで書籍全体の208位。(すごいことです。/あ、勿論本が出たときはニューヨークタイムズのベストセラー1位だったそうです。)読者レビュー数は746、92%が星5つ。一番新しいのは1月3日付で「ロン・ポールが僕たちのリーダーであろうとなかろうと、この本は僕たちが何処へ行くべきかを明確に示している」。一方星1つの意見は「他の人が気づかない問題点を指摘するのはいいが解決策が単純すぎる」「合衆国憲法を尊重するのはいいが、時代の変化とともに加わった修正を無視するのはおかしい」といった感じでしょうか。

オバマのスピーチ本、流行っているそうです。町の本屋さんでも平積みです。でも私が読むとしたらこちら。


オバマ 危険な正体
ウエブスター G ターブレイ著、太田龍訳・監修
成甲書店/2008年11月29日発行/320ページ
1995円

ひゃ〜、太田龍先生の訳ですか。値段、高すぎますよ。amazonは便利ですがデータが残りますから、こういう本や五次元文庫あたりの本ばかり注文すると、万一怖い時代が来たときに「思想的偏向者」としてマークされちゃうんじゃないかと心配です。買うならできるだけ大手書店で不特定多数にまぎれて買いたいと思います。(買わないでしょうけど。)アメリカには他にも批判本があります。たとえばこれ。


Obama Nation -- Leftist Politics and the Cult Personality
Jerom R. Corsi 著
Thredshold Editions 刊/2008年8月1日発行/384ページ
amazon価格18ドル48セント

アメリカのamazonで星3つ半ながら、読者レビューの数は現在679。ざっと見て「私はオバマに1票入れたが、投票前にもっと知っておくべきだった」「誰もが読むべき本」等々。一体何が書いてあるんでしょう? 今度の選挙ではマイノリティーや若いモンなど、これまで選挙をしなかった人達が多く参加したと言われています。そういう人達の支持があってのオバマ大統領だと。でもそういう人達はきっとブッシュ政権にうんざりで、最初から民主党、最初からオバマやヒラリーという初の非白人や初のご婦人に舞い上がっちゃって、最初から彼らのことしか見ていなかったんじゃないでしょうか。想像に難くありません。

まあ、どんな人物であれちゃんとやってくれればいいんです。でも何をやろうとしているのか、肝心のこれからの政策にぜんぜん興味がわきません。オバマという人にハナから魅力を感じないから勉強する気がしないのです。日本ではオバマ大統領歓迎ムード一色ですが、あんがい後悔しているアメリカ人がいるのかもしれませんよ。


● このブログ内の関連記事: すごいアメリカ人オバマの演説
● ブログ内検索キーワード: ロン・ポール、オバマ、大統領選挙 

2008年12月14日

すごいアメリカ人(ロン・ポール)


(日本語字幕は音量の右の枡をクリックすると入/切できます。)

アメーバでzowgen2さんが投稿した動画を次々見ているうち「ロン・ポール発言集」というも見ました。ロン・ポールとは医師であり、アメリカのテキサス州選出共和党下院議員だそうです。こんな人がいたなんて!と驚きと感激をおぼえつつ、寄る年波の涙腺をゆるませながら見ているうち、これは追悼ビデオかしらと心配になりました。しかし最後まで見て(8分あまり)、選挙広告だとわかってほっとしたわけですが。その「選挙」が今度の大統領選だったとは……。

去年11月にアップされたものです。今年の9月より前の私なら、ここで語られているのが何なのかチンプンカンプンだったでしょう。でもこれは皆が知るべきことだと思います。(日本人もです。日本で「小さな政府」なんて言ってたあの時代、誰がこういう議論をしましたか?)では日本ではどうなっているんだ?と考えなきゃいけません。学校の宿題よりも大事かもしれませんよ。

日本でのオバマへの人気と期待はすごいものですが、どうなんでしょうね。オバマかヒラリーかとワイドショーが騒いでいる間に、共和党の代表選からこういう候補者が落ちていったわけです。結果マケインになり、副大統領候補はペイリンでしたね。(アメーバ動画は埋め込みができなかったので上はgoogleビデオの同じ動画を使いました。その)投稿者のanti-rothchildさんの解説によると、「共和党の候補者の中でも“泡沫候補”扱いされ、大手マスコミはなるべく彼の事は取り上げないようにしていますが、インターネットにおいては抜群の支持率を持っています」だそうです。でも万が一こういう候補が当選したら過去の例にたがわぬナニな結果になるかもしれないから、やっぱり落選してもいいのかもしれない、というパラドクス……

1年以上前にこの動画を見た人のブログです。(他にもたくさんいるでしょうが。)(私には難しそうで読みませんが紹介します。)

● ほんとうのことが知りたい!そして日本の未来を語りたい!
● 仙台インターネットマガジン

下は2008年9月10日にNational Press Clubで行われた共和党・民主党以外の政党や個人(Third Partyとよばれる)の大統領候補者による演説会。1ヶ月後の深夜枠でもいいから、こういう番組を日本語字幕つきで放送してほしかったと思います。アメリカが二大政党制だというほど単純ではないことがわかるでしょうし、迷惑な候補として名前だけは有名なラルフ・ネイダーの意見を初めて知るでしょう。そして、その後しばらくたって結果を見て、どうして彼らが大統領になれないのか考えるかもしれません。また大統領選の間中、日本のメディアは誰も日本に言及しない、中国のことばかりだと不平をこぼしていましたが、ロン・ポールは言及してるじゃありませんか。「他国への干渉をやめ、世界中の米兵を国に戻す、韓国と日本を含めて」と。



「自由とは、根付きさえすれば早く育つ植物なのだ——ジョージ・ワシントン」
「一人の勇気がマジョリティを作る——アンドリュー・ジャクソン」
オバマの「change」って何なの……


(追記:2月7日)内容がわかるようタイトルにロン・ポールの名前を加えました。
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