お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年7月31日

このカード、使えません

実は先日の呉服屋さんでそう言われました。引落日に銀行で確認しましたから、残高不足で止められたのじゃないことだけは確かです。なぜ? 何かの加減でカードの磁気が狂っちゃったとか? ともかくカード会社に連絡しなきゃいけません。

カード会社ではカード番号、名前、生年月日を告げたあと、「どこのお店でいくら使ったときにそう言われましたか」ときかれました。へえ、そんなことをきくのですね。答えると、電話は担当部署に転送されました。驚くことに、そこでは「◎月◎日◎時◎分に◎◎というお店からカードの照会があった」という記録があるのでした。実際にカードで買わなくても、お店がお客から預かったカードを照会すると記録が残るのですね。そして担当者はいともあっさり「このカードは現在停止しています」と言いました。なぜなら‥‥‥‥

驚きましたよ。たまたまですが、その日の午前4時頃アメリカから1米ドル(=108円)のカード決済が入って、これをあやしいと見なして、その時点でカードを止めたというのです。もちろん私には覚えのない取引です。ということは‥‥‥‥え〜、すごい。まさか人間がいちいち見ているわけがありませんから、自動的にわかっちゃうのでしょうか。しかし悪い奴はお金目的なのに、どうして1ドル? なんと、その1ドルはお試しで、それが通ったら次に大きい額をぶつけてくる手口だそうです。おお、こわい。(その1ドルは取引を拒絶したから、誰が何処でどうやって使おうとしたかはわからないそうです。)

25年近く使って初めてです。個人情報の流出とか、ネット上の不正アクセスとか、いかに身近な問題かということですね。しかし今の時代、いくら自分で気をつけても防ぎようがありません。ですからカード会社のセキュリティ対策を頼もしく思いました。(カード会社ではこういうのが年がら年中だそうです。)

一度そういう目にあったカードは即無効、新しい番号で再発行するそうで、今は待ちの状態です。さて、カード番号が変わると毎月カードで引落としている所には変更届をしなきゃなりません。公共料金や一部の企業は自分でやらなくてもいいそうですが、私の場合は1つだけ自分で変更するものがありました。amazonなど、たまに利用する所に預けてある情報も、次に買うときに変更するわけです。やれやれ。(でも無事でよかった‥‥‥‥。)

2008年7月29日

パソコン回りのスピーカー(3)


お店でネットであれこれ見て回った結果、「アンプ付スピーカー」ならオンキョーの GX-D90(Y) がいいと思うに至りました。(シッポの(Y)は木目仕上げのことで、他に黒の(B)があります。)購入者の中には「木目がチャチイ」と言う人もいましたが、立派そうじゃありませんか。写真では大きさがすぐにわかりませんが、幅は12センチ余り。パソコン回り用の小さいスピーカーです。アップルのサイトやお店で見たときはボーズの Companion もいいじゃないかと思いましたが、別にボーズが好きなわけではないし、日本にいい専門メーカーがあるのですから、まずはそっちへ行きたくなったのです。

オンキョー(音響)は私が子供の頃から専門メーカーとしてステレオ売場にデンと存在していました。家にはモノラルのレコード・プレイヤーがありましたがステレオが欲しくて、親の予算の10倍20倍のカタログばかり集めてきては熟読したものです。わかりもしないのに「stereo」なんて雑誌も買いました。当時のトリオはKenwoodになって普及品を作って時流に乗り、サンスイ(山水)は経営でたいへんな目にあってその後どうなったのか、DENONはデンオンだった記憶しますが、今見るとデノンになっていたり。40年もたてばいろいろあります。そんなことを思い出しました。

さて、このスピーカーは2003年の発売だそうで、もう終わりに近いのでしょうか。アマゾンでは残り5台(8月2日時点で残り3台)とあり、量販店では見かけませんでした。あちこちで読んだ購入者のレビューではいずれも中高音がかなりの好評で、低音では各人の好みで評価がわかれます。低音が出るかでないかではなく、その出方についてです。私の耳がそこまで繊細かは知りません。

値段はオンキョー直営の販売サイト「オンキョー・ダイレクト」で1万6590円、アマゾンでは1万3748円、どちらも送料無料、その差2842円。ただしオンキョー・ダイレクトは購入、返品、相談、ユーザー登録、修理、など全部が一本で便利です。また返品期間30日、無料修理保証3年間、手数料なしの代引きもあります。一方アマゾンのページのどこを見ても保証のホの字もありません。もちろん普通の保証は付くでしょうが、売ったら自分は何もしない=安い、というとでしょう。(バッタ屋か?)

今頃知りましたが、オンキョーは大阪のメーカーでした。保証期間中の修理は家に宅配便が来て持って行ってくれて、修理が済むとまた宅配便で届けてくれるという仕組みだそうです。保証期間後はそれを自分でやるから、都内に窓口のあるメーカーの品物よりお金も時間も余計にかかることになります。Kenwoodの修理なら神田の本社にターンテーブルを持ち込んで、帰りに薮蕎麦でザル一枚なんて楽しみがありましたが、今調べたら引越しちゃったようですね。しかしソニーみたいにああも頻繁に修理窓口に出向かにゃならん、ということはないだろうと期待します。

というわけで、オンキョーの GX-D90(Y) をオンキョー・ダイレクトで買うことに決めました。(しかし今はクレジットカードの再発行待ちのため、しばしお預けです。)

● オンキョー 公式サイト。製品紹介以外に、オーディオの楽しみ方、知恵、テク、音質重視の音楽ダウンロード、購入後の製品の使い方やユーザーからのアドバイスまで、たいへん充実したサイト(+ブログ)です。エライ!

● オンキョー・ダイレクト

それでも気になるのは「パソコン回りのスピーカー(1)」で書いた「Dwarf」というあやしげなスピーカーです。天井から吊るしたいという好奇心に負けていまうかもしれません。でもそれだったら「モニター」を買うべきだと思います。しかし「モニター」との違いを今一つ理解していませんので、自分の用途と環境と予算をふまえて確認しておこうと思います。


(ブログ内関連記事)
パソコン回りのスピーカー(1)必要になった理由
パソコン回りのスピーカー(2)どれにしようかな
パソコン回りのスピーカー(4)モニターについて(予告)

2008年7月28日

パソコン回りのスピーカー(2)

「パソコン回りのスピーカー(1)」に書いたとおりで、スピーカー選びを続けています。この種の品物は値段はピンキリ、デザイン千差万別、機能チンプンカンプン、おまけに安くても名機があったり高くても評判がボロクソのものがあったり、日頃情報に接していない素人にはわけがわかりません。まずは目的を明らかにしてみます。

ふだんは内臓スピーカーとイヤホンで充分ですが、音楽制作ソフトで作った曲をモニターするために、必要なときだけ簡単に繋げてそこそこの音が出るもの、左右の音がわかるもの。そのあたりが条件です。

USBケーブルで繋ぐスピーカーが、コードも邪魔にならず便利だと思いましたが、今はAC電源、ヘッドホン・ジャックで繋ぐのが主流だそうです。理由はいろいろあるようで、判ったような判らないような。聞きかじりを寄せ集め、好みを反映しつつ、候補にあがったのはこんな感じです。


● ヤマハ NX-10

探し始めて最初に目を奪われたのはヤマハの〈NX-10〉でした。高さ10センチ程の横長で、最高にカッコイイと。スピーカーを4つ使って音が良いそうだし、電源はUSB、ACアダプタ、乾電池の3つ巴。ステレオが一つに収まっているから接続のコードが邪魔にならず、使いたいときだけ繋いで使うのにいいと思いました。ヤマハの宣伝もリキが入っています。しかしヤマハが量販店に置いてあるのは稀で、現物をまだ見ていません。低音も出るといいますが、この大きさで実際どんな感じでしょう? 定価が2万5千円ですからね。高すぎますけどね。


● Dwarf

しかしこんな変なものを見つけてしまいました。興味津々です。潜水艦のソナーの技術を応用したとかで、直系5センチのカメラの交換レンズみたいな物。これ一つでステレオ・サウンドが360度に広がると。本棚やテーブルに載せれば共鳴して、本棚もテーブルもスピーカーになってしまうと。いいお酒の瓶を載せると音が良くなる、お酒のグラスを載せていい音楽をかけるとお酒が美味くなると。等々。1万9800円のところ期限付きセール価格9800円。いや〜、このいかがわしさに心が揺れます。


● ソニー SRS-U10

お店で見て、すっりした姿が気に入ったのはこれ。家の中で作業場が定まらず、やりかけのいろんなものが散らかった中で、使いたいときだけ持って来て使う、という使い方になるのですから、左右に分かれていない方が便利だと思うのです。ツマミは電源と音量だけ、入力はミニプラグのジャックが1つとは一見トホホですが、実際の用途では問題ないかもしれません。電源はACだけです。音を聴かせてもらいましたが、お店が騒々しくて他機との違いの判別は困難でした。でもポドキャストを聞いたり、軽く音楽を聞き流すには充分かもしれません。税抜きのメーカー価格は8300円。1万円のスピーカーの音がずっといいなら、そちらが欲しくなるはずの微妙な値段です。プレゼンはもとより屋外で使うこともないでしょうから、ヤマハNX-10 との比較ならこちらのほうが賢明かもしれません。


● Bose Companion 2 II

見た目のカッコよさ、ある程度の重さ、邪魔にならない大きさ、一般の評判のよさ、騒々しい店内でもわかる音の良さ、こうした点でいいと思ったのはボーズのCompanion 2。パソコンの両脇に置くこと=近い位置で聞くことに特化した製品であること、したがって小さな音でも音質が落ちないという特徴があるそうです。アップルのサイトでもユーザーの評判は上々で、6畳8畳くらいなら、部屋全体で聞いても悪くないようです。またお店でヘッドホンも試しましたが、これを通すと音がよくなる気がしました。割引率は大きくなくて、量販店でも1万4千円台です。ボーズは音に癖があるとか、音楽の種類を選ぶとか、人によって好き嫌いが分かれるとか、いろいろ聞きますが、今のところ候補の一つです。


● Harman/Kardon Soundsticks II

お店で聞いて明らかに音がよかったのはハーマンののSoundStick II。いわゆる2.1ch(にーてんいち・ちゃんねる)で、低音用のスピーカーを一つ加えた3点セットです。美しい居間に3つを並べてもいいけれど、この棒みたいのをパソコンの机の両脇に立てて、机の下に大クラゲ(ドームともいう)を置けば、邪魔にならずに重低音を楽しめる、というわけです。しかし空間占拠の絶対量というものが問題です。足下まで整然とした作業机を持っている人でないと‥‥‥‥ またアップルのユーザー評では、音はいいけどクラゲのてっぺんが穴だから埃がたまるのが心配だ、という話もあり‥‥‥‥ 値段も量販店で2万円超と少々高めです。(まあ、私には現実的じゃありませんが。)


● オンキョー GX-D90(Y)

さらにあれこれ見ているうちオンキョーのスピーカーが気になり始めました。木目と黒があり、私なら木目です。販売価格帯は1万3千円台〜1万6千円台で、ちょうどボーズのCompanionと比較できそうです。細かいところを調べているところですが、こんなに小さいのに入出力のジャックが金メッキとは泣かせます。とはいえ大きさは上のボーズの倍もあり、重さもツマミの付いている右側は3キロ以上です。そうなると、まずスピーカーの置き場所を定め、使いたいときにMacをそこへ持って行き、Macにプラグを差して使う、ということになりそうです。


ところで、スピーカーにはいわゆる「スピーカー」と「モニター」というのがあって、素人にはよくわかりません。モニターでは edirol や M-Audio 以外は聞いたこともない外国物が多く、メーカー名ががらりと変わります。

モニターは音楽を作る人が作っている音を確かめるための道具で、出来上がった音楽を楽しむのに使う普通のスピーカーとは少々造りが違うそうです。音質が大事になりますから、大きさや重さや値段がある程度以上になります。いわゆるパソコン回りのスピーカーのような多様な色もデザインもなく、昔ながらの四角い形で、左右2本をセットで使うのが普通です。だからといって、CDやダウンロードした曲を聞くのにモニターでは不都合があるのかどうか、そのへんはわかりません。

私のレベルでは音が出ればいいのかもしれませんが、いちおう素人なりにDTM(デスクトップ・ミュージック)で使いたいのですからモニターのほうがいいのかもしれません。というわけで、次回はモニターのことを調べてみようと思います。


(ブログ内の関連記事)
パソコン回りのスピーカー(1)必要になった理由

木綿のキャップ、もう一丁

27日、吉祥寺へ行ったついでにユザワヤに寄りました。夏用のニット帽を編む天然素材の糸が目当てです。近頃とみに目立つ後ろ頭のツムジのハゲを隠すため、室内でもかぶっていられる小さいキャップがもう一つ欲しいのです。しかしどうもピンとくる糸がありませんでした。

用事を済ませたあと、アーケードの商店街をプラプラしながら、四つ角の所にある帽子屋さんに(もちろん「SALE」の文字につられて)に寄りました。そこでちょうどいいのを見つけましたよ。真っ白ではない白の木綿で、細編みと鎖編みが交互のほんとに簡単なかぎ針編み。小振りな、欲しかった大きさです。1600円ですが、糸代+編み賃ですからね。それにちょうどいいのを一つ買っておくと、この大きさを参考に色違いや模様入りを自分で編むのにいいんです。

こないだ芸大で買った iichiko のブタを付けてみました。なかなかよろしい。これに大竹伸朗の直筆サイン入り缶バッヂを付けたら更にカッコイイかも! (7月27日)

2008年7月27日

とつぜん阿波踊り@神楽坂


昨日の夜のこと、たまたまちょっと聞きたいことがあってPさんに電話すると「今日は神楽坂の阿波踊りを見てきた」と言うのです。神楽坂はPさんの地元ですが、阿波踊り? 初耳でした。

東京の阿波踊りといえば高円寺が有名ですけど、実は最初にもちこんだのは神楽坂で、今年は37回目だそうです。毎年恒例の夏のお祭りで、今年は23日24日が「ほうづき市」、25日26日が「阿波踊り」という日程なのですって。私は飯田橋には何度も行きましたが神楽坂という地域は未踏です。Pさんの話をききながら絵が浮かばないのがもどかしく、またそれが楽しそうなものだから、ちょっと行ってみたくなりました。それに買ったばかりの浴衣を着て行けるじゃありませんか。

というわけで、今日の午後は別の予定があり少し迷いましたが、そちらを延期して神楽坂に行くことにしました。私、一人でも平気ですから。

地下鉄の飯田橋駅を下りて、キョロキョロしながら「神楽坂下」「毘沙門天(お寺)」方面に出る階段を上ったら、そこがもう踊りの始まる場所でした。テレビで見た高円寺の阿波踊りは大きな道路を使って整然としていましたが、神楽坂は普通の商店街の通りで、道幅は広尾商店街と変わらないくらいです。(やっぱり広尾のほうが狭いかな。)ですから踊りは道いっぱいだし、人出は多いし、たいへんな賑わいでした。歩道の端には敷物をしいて座りこんだ見物客がずら〜っと並び、その後ろに立ち見が並び、残った部分を人が行き来するのです。商店側ではどこもお店を開けて、多くのお店が屋台を出して食べ物を売っていました。(プロの屋台はいないのでした。)私は立ち止まったり歩いたり、気ままに見物したのですが‥‥‥‥なにしろエライコッチャ、エライコッチャの太鼓とカネの大音響に包まれているのですからね、血が騒ぐというのか、すっかり盛り上がっていました。

前の晩に「もし神楽坂に来たら電話して」とPさんが言ったので、公衆電話を見つけたときに電話をしました。来てよかったと伝え、教えてくれたお礼を言うためです。ところがPさんは商店街まで出て来てくれるといいます。おお、これは2倍楽しくなりそう! (会えるんだったら浴衣を着てくればよかったと後悔しました。出るときが慌ただしくて、着替える時間がなかったのです。)

しばらくしてPさんと合流し、一緒に踊りを楽しみました。私達も踊りたいね、練習やってるよ、なんて。昨日も今日も15の連が踊ります。地元中心ですが他の区や他県からの参加もあり、ほんとに個性さまざまでした。とにかく踊り手達の姿がいいっ。髪をきりっと結って、着物をしゃきっと着て、それだけでも粋で参っちゃいます。踊りもそれぞれの振りがあって、途中で止まって見せ場を作ったり、走るようにテンポが上がったり、急緩の変化にとんでます。また男衆の腰をうんと落とした勢いのある踊りも格好がよく、いや〜「踊りの上手い亭主」なんていうのもいいなあと思いました。(7月26日)


阿波踊りの中心、毘沙門天前は一番の人だかり。すごい。
来年は必ず浴衣で、ほおづき市にも行くぞと心に誓うのでした。
(神楽坂の巻、つづく)

● 神楽坂エリアネットワーク 阿波踊りをはじめ、神楽坂商店街と町の情報満載のサイト

2008年7月26日

飯富崇生さんのギャラリー@三鷹天命反転住宅


写真家の飯富崇生さんとライターの芦刈いづみさんから先日メールが届きました。8月10日でギャラリーを閉鎖するとのことです。4月末に伺ったとき「夏まではやっていますから」というお話でしたが、いよいよ移住が決まったそうです。アメリカ西海岸での新しいお仕事が始まるのですね。もう一度伺いたいと思っていました。急がなきゃいけません。

飯富さんと芦刈さんはあの「三鷹天命反転住宅」に住み、そのお宅を写真ギャラリーとして一般に公開しています。素晴らしくオープンなハートのお二人、飯富さんのドラマチックな風景写真、そして荒川修作の住宅、こんな素晴らしい組合わせがあっていいんでしょうか?!‥‥‥‥などと思っていたら、本当に残る日はわずかとなってしまいました。

4月の体験を未だ文章にできずにいるテイタラクの私は、今度のメールをいただいてアタフタしてさらに何日もたってしまいました。今はともかくこのことを書いておかなければいけないと思います。



飯富崇生さんのサイト
● Treasures The Earth 飯富さんの写真のページ
● ギャラリー "Respontes du Artututu" 三鷹天命反転住宅とギャラリーのページ(ギャラリー見学の申し込みができます。)

荒川修作の「三鷹天命反転住宅」について
● Architectural-Body お住まいになりたい方もこちらをどうぞ!
● 三鷹天命反転住宅 東京町屋さんのブログ
● 米ニューヨークタイムズ紙 記事、インタビュー、そしてすばらしいスライドショーがあります。

他にも多数あります。

やっぱり浴衣


図書館で本を借りた後、駅前商店街で食糧を買いました。するとさが美という呉服屋さんが店じまいの売り出しです。たくさん貼った「70%引き」のビラにつられて店内へ。品物は殆どが半額ですが、既に値引きした物の半額もあり、そういうのは本当に70%引きなのでした。

家族が下駄をよく履くし、私も好きですから、まず一つ買うのを決めました。このお店は若い人向けの物が多く、下駄も今ふうです。指の先が広めで、全体がえらく縦長ですが、履けばちょうどです。またローヒールの靴くらいの勾配がついています。これが意外と履きやすいんですね。

浴衣を見ると、地色の濃い今風の柄で、私にはぴんと来ないものばかりですが、一つ突飛な柄があって、面白半分鏡の前で当ててみるといい感じなのです。大人になって初めての浴衣ですし、仕立て上がりで1万円の半額ですからめっけ物でしょう。帯は半幅を3本くらい持っているし、家族もいろいろ持っているから、先に確かめようと思いました。そういうわけで下駄と浴衣を買いました。(浴衣はめっちゃ派手な柄ですから写真省略ですよ。)

食費のお財布を使い込んだのを白状しましたが、なぜか家族は寛容で、自分の下駄も欲しいと言いました。さらに、帯はお店で合うものを探してもらうものだ、この浴衣には帯は縞がいい、とひとしきり。そういうわけで、買った浴衣を持参して、再びお店に行きました。

浴衣用の半幅帯は気軽に使えそうなものが10本くらい出ていました。お店の人が「これはいい帯ですよ」と手に取ったのは、私が大好きなアジアの紬のような柄で、裏は縞模様です。ひと目で欲しくなりました。これだけが絹で、値段も2万円でしたが、半額ですからね。ついでにもう一つ、やわらかい図案の化繊の帯も加えました。こちらは7千円の半額です。どちらも買った浴衣に似合います。きゃ〜、浴衣セットが一度に揃っちゃいました。

それから子供の下駄を、かわいいというだけの理由で追加。4〜5才用だそうです。半額で900円。

家に帰ってじっくり眺め返しても、絹の帯はとてもきれいでした。2万円の半幅帯などそうそう買えませんからいい気分でしたが、ふと値札を見るとシールが重なっています。そういうのを見ると下の値段が気になります。そっとシールをはがしてみました。すると‥‥‥‥元の値段は3万円でした。え〜、3万円の半幅帯! びっくりです。やった〜!

でも‥‥‥‥町から呉服屋さんがなくなってしまうのは、淋しいことですね。(7月25日)

2008年7月25日

なぜか受け継がれたもの



うちから徒歩5分の所に住んでいる友達のHが前から言ってました。(われらが母校の)◎◎小学校の図書館は一般にも開放されていて、大人の本もあるから利用すれば良いのに、と。それで一度は行ってみましたが、入口がわからなかったのでした。そのHが図書館のお手伝いを始めたとのこと、「何曜日の何時にいるから」というメールをくれました。いくら冷房嫌いの私でも夏の暑さを感じないわけではないので、涼みがてら行ってみました。(今度は中に入れました。)

今どきの小学校なら、恵比寿の加計塚小学校に選挙の投票のたびに行って見てますよ。ところが◎◎小学校では、校舎は何年か前に全部を建替えて、教室の仕切りがないとか、風力発電をするとか、区の「モデル校」と呼ばれるくらいいろいろハイカラだと聞きます。外観からして、私などが校舎として思い描くものとは色も形もまったく異なるのです。中に入ると、果たして廊下が斜めに曲がったり、天井に明かり取りの窓があったり、そもそも白木にニス塗りの木材を多用した明るい造りで驚きました。

図書館も今風のデザインで、明るく広々として快適で、書架、机、椅子など全体が小振りなのが何ともかわいらしいのでした。Hはカウンタの中で貸出しと返却をやっていました。そこで目を惹いたのがこれ。カウンタの上、返却日を知らせる「積み木」です。数字や曜日が書いてあるサイコロ型を並べる万年カレンダーのようなもの。これ一つが年代物なのでした。周囲と全然合わないし、特にすぐれたデザインでもありませんが、ここが学校である事を思い出させるような不思議な存在感です。なんだかありがたい気がします。「私達の頃にもあったかな?」と顔を見合わせましたが答えは出ません。もっとも私達の後の時代の備品でも、これくらいクタビレるのに充分な時間はたちました。

ところで、私は自分の小学校の図書館というのもを思い出せませんでした。私が入学する前年の夏休みに放火があって、校舎は両端を残して焼け落ちました。そのとき図書館も燃えてしまったのでしょう。私が覚えているのは、仮校舎の各教室の前の廊下に図書館用の本棚を一つずつ置いた姿でした。いわば廊下が図書館で、みんな廊下を歩き回って本を探したのです。新校舎が完成したのは3年生のときでした。考えてみればそこに新しい図書館も作ったはずで、Hが覚えているのですからあったはずです。しかし私にはまったく思い出せません。なぜだ?(7月25日)

2008年7月23日

がんがれ、アップル4号


わがアップル4号がお疲れのようです。

連日の暑さもあってか、普通にネットしているだけで本体がやけに熱くなり、動きは重くなり、アクティビティ・モニターを見るとCPUもパンパンだったり。一昨日あたりから、左に青線が走ってます。かつてのデスクトップでは、トリニトロンのディスプレイの構造上の特徴として下のほうに青い横線が入っていたものですが、教わるまで気がつきませんでした。いっぽうタテに入った線は画面のどこを見ていても目に入るからわりと邪魔です。

こちらは液晶の表面的な故障のはずで、画面の保存やプリントには影響がありません。しかし昨日からはピンクの線が加わりました。白い画面では光の調合でどちらも消えますが、それ以外の色ではくっきり浮き出て目障りですよ‥‥‥‥

去年iBOOK G4を壊して買い替えなければならなかったとき、壊し方の都合で同じ機種が必要でした。すでにCore2プロセッサが普通だったときに、わざわざ秋葉原まで行って中古のG4を購入しました。(中古といってもMacはちっとも安くないのです、これが。)しかし、やっぱり、パワー不足を感じる今日この頃。とくにGarageBandはパワーを使いますし、作ったものをiTunesに変換すると(標準で1分あたり約1MB、100分で約100MB)メモリを多く食います。パワーでもメモリでも、上級機種が欲しくなります。また、私が愛用するGarageBandは「バージョン2」ですが、巷では「3」の次の「08」が出ています。無料アップグレードがありますが、「2」と「3」の間には深いクレバスが横たわっており、Core2プロセッサの山を越えないと更新できません。

近頃はMacの寿命、短すぎるのではない?と思いますが、ここで文句をたれても空しいだけ。壊れる前にアップル5号の購入を検討すべき時期に入ったんでしょうか。

現実的には新MacBookの「13インチ、ホワイト、2.4GHz/2GBメモリ、160GBハードディスク(154,800円)」あたりでしょうが、安くあげるなら、お弁当箱のようなMacMini(99,800円)という手もあります。現在の2本の線の入ったiBookに繋いでディスプレイとして使えば、です。

● 新MacBook アップルのページ
● Mac Mini アップルのページ

でも、できれば、たまにはMacBook Proなど使いたいものです。249,800円。わがアップル1号=初めて買ったMacは130万円でしたが、今はMacBook Proが雲の上のように感じますです‥‥‥‥

● MacBook Pro アップルのページ

2008年7月22日

GBUCはどうしたのか?


今日はお昼頃からGarageBand Users Clubにアクセスしていますが「接続できません」という表示ばかりで、サイトを開けませんでした。夜になり、やっと繋がったとき、真っ白な画面に「成功!!」の文字。これ、ハッキング? 誰かにヤラレたんですか? 内側に入り込んでホームページ乗っ取りに「成功」したというわけ?(それ以外のページはブラウザ上で「接続できません」の表示。)

ひどい話です。8000曲以上の作品、その10倍も20倍もありそうなコメント、作者が作品に添付したアートワークの数々‥‥‥‥どうなったんでしょう。復旧できるんでしょうか。いつものように、私の粗相かしい思い違いならいいんですが、誰とも連絡のとりようがなく、一人心配しています。

ということをbloggerのブログに書いているわけですが、数日間お留守にしている間に原稿を書くページが変化していました。(いつの間にか新しい機能が加わっていることはこれ迄にもときどきあり、Bloggerのページを参照すれば説明が載っていました。)ところが今度は何を間違えたのか「タイトル欄」がありません。Firefoxで開いても、ありません。ということで、今回は「無題」です。


(追記:7月23日)
GBUCは、今朝10時過ぎに見に行ったところ、元に戻っていました。よかったよかった。

(追記;7月24日)
と思ったら、夜の12時過ぎにはまた接続できなくなって、昼もだめ。「成功」の文字もなく。どうしたんでしょう。

2008年7月18日

パソコン回りのスピーカー(1)


今月はMacに繋ぐスピーカーを真面目に探しています。音楽はあまり聞かなくなりましたが、CDやネット上の音楽やダウンロードした曲を聞くときは主にイヤホンで聞いています。ポドキャストでラジオ番組を聞いたり海外ニュースのビデオを実kるならMac内臓のスピーカーで充分です。それで不自由を感じないのですから、Macと他の音の出る機械との連携はまったくありませんでした。いろいろ事情もあって、もし外部スピーカーで聞こうとすれば、その都度アンプを出して配線しなおして、終わったら片付けて配線を戻すような、とても面倒くさいことになります。

ですから GarageBand(音楽制作ソフト)もイヤホンで楽しんでいました。あまり音を外に出したくありませんしね。しかしある日作ったものをCDに焼いて外の音で聞いてみました。すると一番いい出来と思った曲が‥‥‥‥ドッヒャ〜!!! 音質もひどいけれど、音のバランスが滅茶苦茶でした。なぜなぜなぜ? それでパソコン用のスピーカが必要だと思いました。さっそく買いに行ったのですが、値段が安いのに驚きました。3千円くらいであるのです。これで音が出るの? そこで周波数特性など見ると、買う気が失せました。

しかしその後気づいたことには、どうやら私の耳は左右ビッコらしいのです。(昔やった帯状疱疹の後遺症で右の聴力が落ちたのかもしれません。当時へんな感じが残ったので検査を受けましたが、異常無しと言われてそのままです。改めて検査を受けなきゃいけないと思います。)ですから、自分がいいと思うほど音の配置は滅茶苦茶になるらしいのです。

ですから GarageBand ではイヤホンをときどき左右逆にして確認するようにしました。そんなことでもだいぶ修正できると自分では思っています。そのように自分で楽しむ分にはいいんです。しかしGarageBand Users Club にデビューしてしまいましたからね、もっと客観的に聞こえるように、使いたいときにすぐに繋げるスピーカー、ある程度の音の出るスピーカー、そういうものが欲しくなったのです。

(品物選びの巻に続く)


(ブログ内の続編)
パソコン回りのスピーカー(2)どれにしようかな

2008年7月16日

上野あたり


近頃上野づいています。興味のある展覧会はなるべく見ようと心がけて以来、おのずと上野へ行く機会が増えました。ひところは(十数年前?)お花見の通りから広小路に出る階段のあたりはバングラデシュの(ときいていましたが)男の人がいっぱい群がっていて、悪い人達ではないでしょうが異様な感じで通るのが恐かったものですが、今はそんなこともありません。

どこの町でも何度か行くと、最初は用事を済ませるだけでも、だんだん自分の楽しみ方が見えてきて、もっと知りたくなったり好きになったりするものです。私が歩くのは上野公園が中心で行動範囲はまだ狭いのですが、上野は国立の博物館や美術館、動物園、東京芸大をはじめ文明開化以来お上が主導してきた権威ある文化を担ってきた場であることが他の町と決定的に違うと思います。それだけにバブル時代とバブル後の「町の変形」のようなものが少ないし、公園で炊き出しを待つ人達やアメ横や猥雑なゴチャゴチャとの兼ね合いを含めて、昔から続く「日本」がまだ深く残っている風景にどこか安心します。それは、この町が好きかどうかよりも、何かよりどころに似た感覚です。

また、小さい頃に父親に連れられて、お絵描き教室で先生に連れられて、あるいは高校の放課後、展覧会を見に行った頃と同じ建物、同じ風景のあることがどれくらいうれしいか。美術の牙城としては、途中で都美術(東京都美術館)の建物が新しくなったし、去年は公募展が都美術から去って六本木の新国立美術館へ移ってしまって春と秋の風景を失なったようで残念ですが、私自身はあまり公募展を見ないのですから我慢することにしました。


先週上野へ行った帰りに買物をして、ひと休みしようと商店街で喫茶店を探していたときです。狭い路地に小さいお店がゴチャゴチャ並んでいて、いい感じだなあと思いながら‥‥‥‥ふと気がつきました。この町にはアルファベット文字がない! ほとんどないんです。入った喫茶店はナントカという外国語の名前でしたが、もちろんカタカナ表記です。いや〜、日本の文字の看板ばかりの商店街、いいものです。こうでなくちゃと思いました。さらに、いたる所に国立博物館の展覧会の広告がぶら下がっているこの感じ、上野ならではですよね。(写真を撮ったのに、なぜかカメラに残っていません。今度行ったとき撮りなおします。)

ところで上野には天然温泉があるんですよね。動物園の後ろあたり、「水月ホテル鴎外荘」という所で、森鴎外の旧宅を宴会に使えるし、宿泊施設もある旅館です。日帰りプランもあります。「女同士でもハダカはイヤよ」という友達ばかりでままなりませんが、本当はこういうのに行きたいんです。宴会だけは一人じゃできませんからトホホです。

● 水月ホテル鴎外荘 レディースプラン

さて、昨日は奏楽堂で演奏会があり、当日売りもあるというので出かけました。木管と打楽器の曲だそうですが演目は何でもよくて、あの明治の建物の中で音楽の演奏を聞くという体験に長らく憧れていたから、いい機会だと思ったのです。ところが時間になっても門は閉まったまま、窓の明かりも灯りません。どうしたことかと周囲をウロウロするうち、やっとわかりました。なんとそそっかしい、奏楽堂は二つあったのです。公園にある木造の奏楽堂は「旧奏楽堂」で、昭和62年に芸大の構内から移築したもの。演奏会があるのは現在の「奏楽堂」で、現在芸大構内にある施設なのでした。建物が目当てだった私は行き場を失い、奏楽堂の前にいくつも並んだベンチの一つに腰をおろし、建物を眺めました。夕風がここちよく、犬の散歩などしているご婦人が、私の目の前でお友達に会って楽しそうに立ち話を始め‥‥‥‥そんな光景を見ると、このあたりの木造アパートにでも住めたらなあと思いました。(そういえば死んじゃったTさんはずっと入谷の人間だったっけ‥‥‥‥ どんな所かも知らないままでした。)


あの「大日如来坐像」、国立博物館で公開中。

黄昏時の旧奏楽堂(重要文化財)
(光っているのは金属製の案内板です。)


● 旧東京音楽学校奏楽堂 建物の見学やコンサートの案内など

2008年7月13日

バウハウス展


芸大の美術館に「バウハウス展」を見に行きました。芸大も美術館を持つようになったのかと、少し不思議な気がしたのはいつだったか。前に行ったのはまだ「正木記念館」の時代ですよ。いかにアートから離れていたか、ということです。美術館は美校の門を入って右の立派な建物です。展覧会はほどよい賑わいでした。

バウハウスを総合的に見るいい機会です。展示は「デッサウ以前/バウハウスとその時代」「デッサウのバウハウス/基礎教育と工房」「建築」という三つのテーマに分かれていたそうですが、私は勝手にアートとデザイン(工業製品)、建築、舞台の三つのつもりで見てました。中を歩きながら改めて気がついたのは、ドローイングやオブジェは古色蒼然としているのに、椅子、食器、照明器具など工業デザイン(工業製品)は今も現役の機能美を輝かせていることです。(事実多くの作品がアートな高級品として今も生産されています。ちょうど「シャネル・スーツ」が今も一流の衣服として現役なように。)

そういえば学生だった70年代に1920年代を勉強しましたっけ。戦争前のはるか昔だと思っていたのに、知れば知るほど20世紀を作ってしまった時代でした。新しいものはかくあるべしというスタイルや概念はその頃に全部できあがっていて、「今って20年代の続きなの!?」と驚いたことをがありましたが、その状態は今もほとんど変わっていないのかもしれません。)

しかしアートはこうも古びている‥‥‥‥これは何なんでしょうね。当時は全てが新しかったはずなのに、時代が追いつき追い越したもの、時間では超えられないものがあるのですね。生活の道具は実用との兼ね合いがあるからでしょうか。一つのエポックには人々の嗜好以上の意識や生活様式の大転換が必要条件で、今の生活の道具が変わるまでにはまだ時間がかかるのかもしれません。いっぽうアートはアートのためだけに進化でき、進化してきたということなんでしょう。

いちばん面白かったのは意外にもダンスでした。展示室の一部を囲ってプロジェクターで壁に投影したもので、写りはかなり悪いのですが、のぞいたときにやっていたのがダンスだったのは何ともラッキーでした。非常におかしな、オモチャのような、面白い衣装の踊り手の姿に思わずひきこまれました。ちょっと興奮しました。そのほんの一部をYouTubeでみつけましたよ。



「トリアディック・バレエ」というそうです。この映像は1969年〜1970年に再構成されたものだそうですが、まず視覚的に衣装が面白いのです。そして動きの面白さ。音質が悪くてよく聞こえない音楽もそうとう斬新です。こうした一連のダンスの後、「メカニック・ダンス」が上映されました。そこにはもう人の姿はなく、平面になってしまうのです。こういうダンスは次の時代にどう受け継がれたのでしょうか、断絶したのでしょうか。オスカー・シュレンマー (Oskar Schlemer) という名前を覚えておこうと思います。今の時代、ドイツあたりではDVDが出ているのではないかと、帰ってからネットで調べましたが見つかりませんでした。そうなると会期中に再び行って最初から見たいと思います。

そんなダンスを見てしまったために、わずかな手がかりほしさに展覧会図録を買いました。小振りで厚く重いものです。3000円。予定外のものは高く感じます。ついでにバウハウスの赤いファイルを一つ。(7月10日)

図録といえば、思い出しました。大竹伸朗展(「全景」)のカタログはどうなったんでしょう。


● バウハウス展 
 展覧会の公式サイトです。ここを読んでから見に行くといいかもしれません。東京は会期末ですが、来春まで国内3ヶ所を巡回するそうです。

● 東京藝術大学大学美術館 

2008年7月11日

iPhone、出ました


私は昔から電話が苦手(=嫌い)で、ほとんど使いません。固定電話の通話料は月に250円とか、珍しくありません。携帯電話なぞ、待ち合わせに便利だと思いますが自分が持つ意志はゼロです。でも去年iPhoneの話を知ったときには初めてカッコイイ!と思いましたよ。そしていよいよ日本上陸。

弱点もあるそうですが。絵文字、使えません‥‥‥‥もともと使いません。ワンセグ、見られません‥‥‥‥別に見ません。月々最低7000円とか‥‥‥‥そりゃ安いほうがいいけれど。そういうわけで、iPhoneの苦手なことは私にあまり関係ありません。アップル社の考え方では〈 iPod→iPod Touch→iPhone 〉という進化形だそうで、〈電話→無線化→小型化→機能満載〉という進化形とは生態系が異なるのです。(DOSとは無縁ですからね!)ケータイを持つなら、やはりiPhoneがいいと思います。

とはいえケータイが必要な生活でなし、並んで買う情熱はありません。この調子では行列がなくなってもしばらく品薄状態が続くかもしれませんから、のんびり様子を見ることにします。(ところでiPhoneには携帯ストラップ、似合わなそうですね。電車でニラメッコするのもね。)

● アップル・コンピュータ iPhoneのページ


(追記:7月14日)
2万円そこそこという驚きの価格も大きな話題になりましたが、これ、本体は8万円くらいの品だそうです。日本の携帯電話のやりかたをアップルが取り入れて、差額を通話料金に上乗せする方法をとったとのことです。ということは、最低7000円の通話料を払っても実質かなりお得じゃありませんか。(何年も使ったら損しますが。)また、iPod、カメラ、写真アルバムとしての機能は電話に加入しなくても使えるわけで、iPod Touchを買うよりお得という不思議な現実もあるのでした。(ビデオニュース・ドットコムで聞いた話です。)

2008年7月10日

国立科学博物館のガチャポン

「異常巻きアンモナイトに吠える縄文犬」の図

本当は十人くらいでゾロゾロ博物館を見に行きたかったのです。しかし人数が増えれば日程が合わず、とりあえず3人で行こうということになりました。しかしこんどはPさんがお仕事の都合でドタキャン。博物館では専門家のPさんに解説してもらおうという魂胆だった私はがっかりして、予定を変更しました。Yさんも了解してくれて「バウハウス展」に行くことにしました。しかしその前に科学博物館の売店(ミュージアム・ショップともいう)に寄り道することになり‥‥‥‥ 

売店に入れるのは入館者のみですが、受付で言えば臨時の札を書いてくれて、売店だけ30分入れてもらえます。これはいいことです。(30分というのも、余計なお買い物をしないですむ時間かもしれません。)

前に来たのは十数年前。売店は広くて面白くて、すっかり様変わりしていました。理科系雑貨店です! 教材からオモチャまで実に様々なものがありました。ビーカー、フラスコ、試験管、薬の瓶など、理科の実験道具もひととおり売っています。私、理系はサッパリですが、理科の実験道具の姿には惹かれるものがあり、ここで買えるのだと喜んでいると、理系のYさんは「あら、これこんなに高いかしら」と覚めたコメント。そうでした、毎日そういう道具でお仕事しているんですもんね。二人とも面白がったのはフィギュア類です。カエルシリーズ、亀シリーズ、鳥シリーズ等々10個くらいずつセットになって売っています。(カエルは少々欲しかったのですが、1600円くらいで、かわいいものばかりじゃないからやめました。お土産にもらうなら大歓迎。)大きな恐竜などは、玩具店で買うより安いのじゃないかと思いましたが、どうでしょう。

売店の入り口にはガチャポンが並んでいます。「カプセル・ミュージアム」という商品名の、科学博物館所蔵品で作ったオリジナルのフィギュアなのですよ。忠犬ハチ公、虫、鳥、博物館の建物など300円で9種類があります。私は狙いどおり「縄文人」を手に入れました。Yさんは「異常巻きアンモナイト・ニッポニチス」。アンモナイトというのは蚊取線香の渦巻き状に成長するはずなのに、そうではない形、ねじれそこねたねじりパンのような形になってしまった珍しいものだそうです。(一見ヘビのフィギュアかと思うキモチワルさです。)

西洋美術館の「すいれん」でお茶にしました。さっそく戦利品を見せあいます。「縄文人」はこのような組立式なのでした。(袋から出しましたが、穴がきつくてここではちゃんと組み立てられず、記念撮影は断念しました。)いきいきとした姿の犬は館内の展示にはないもので、フィギュア用のおまけだそうです。シャケスズキを持った腕のパーツはシュールです。おもわず食べかけのケーキとコラボしてみると、なかなか面白いのでした。(訂正:説明書によるとスズキでした。)


科学博物館のお土産らしいお土産としては、動物の絵(イルカ、サメなど)の絵と説明を描いた缶に入ったお菓子が新発売。私はチョコが入ったサメ缶を買いました。700円のわりに中身は少なかったけれど、パフ入りのミルクとホワイトのおいしいチョコでした。(お土産として安心して買えますよ。)


● 国立科学博物館のミュージアムショップ案内 

● カプセル・ミュージアム 9種類のガチャポンの詳細が入手できます。(PDF書類)

iichiko@東京芸大アートプラザ


「アートプラザ」をひと言でいえば「学内にある売店」かもしれませんが、見なければ誰にも想像できないでしょう。東京芸術大学ならではの品々に満ちています。大学の出身者や先生たちの作品(工業製品を含む)を販売しているのです。アートなオブジェやタブローをはじめ、器、衣類、アクセサリー、オモチャ、雑貨‥‥‥‥素材も値段もさりげなくいろいろです。お店の人達はやさしく、外には椅子やテーブルがあり、学生に紛れて自販機のジュースでひと休みすれば、浮き世を忘れそう。Yさんはひととおり中を見たあとに、来月行く旅行先へのお土産にアートなTシャツを3着ご購入。

私が気になったのは焼酎のiichiko(いいちこ)関連の品物を集めた一角でした。私はお酒が飲めないので味を知らなくて残念ですが、TVで見るコマーシャルの目を見張るほど美しい風景が好きです。ビリーバンバンの歌も雰囲気があるし。しかし、何故ここに? と思うわけです。大きなポスター、酒瓶、ノベルディーグッズというのか、ロゴ入りのコップやオモチャや雑貨、書籍‥‥‥‥等々です。お店の人にたずねると、芸大のデザイン科の先生、河北秀也氏があのコマーシャルを手がけているというのです。しかも、全部を。TVコマーシャルの映像をはじめ、ポスター(風景探しも撮影もデザインも)、瓶のデザイン、グッズ類‥‥‥‥「iichiko」という雑誌の監修まで!(おそらくビリーバンバンもお好きなのでしょう。)クライアントの意識の高さに敬服します。

駅のポスターなど毎月変わるそうです。(Yさんは通勤途中の駅で目にして知っていました。)なんという贅沢。デザイナーとして最高に幸せなプロジェクトではないでしょうか(と素人は勝手に思うのです)。というわけで、一つあやかろうとピンバッヂを求めました。花や鳥などいくつもあり、ちょっと目にはわかりませんが、どれにも「iichiko」の名前が入っています。私は「ブタ」です。買ったものを見るとアルミの缶入りで、封のシールまでデザインが行き届いているのでした。



ところで耳寄りな話を一つ。ここで3000円のボトルを買うと、その月の駅のポスターの新作!がおまけに付いてくる!!というのです。え〜っ、信じられません。先着100名でしたか、10名でしたか、失念しました。でもこういうことは知ってる人が知ってるだけでいいのかもしれません。


4つの時代が交錯する何ともシュールな空間。とても静かでした。
レンガの建物はかつての正木記念館。



● 藝大アートプラザ 公式サイト
● iichiko DESIGN こんなサイトがあったのですね! 
三和酒類株式会社の公式サイトの中に、ですよ。iichikoのTVコマーシャルを見たり、写真をダウンロードしたり、グッズを購入したり、掲示板にカキコしたり(質問には社員さんが答えてくれます)‥‥‥‥素敵です。いやはや、おそれいりましたです。のんべえになりたい‥‥‥‥

● 〜五感紀行〜 日々空心菜 青空まるこさんのブログ。4月に梅田でiichikoのデザインワーク展が催されたそうです。いい雰囲気が伝わってきました。


(追記:7月16日)
いやちょっとまずいことになりました。「こういうことは知ってる人が知っていればいい」と書いたiichikoのポスターの件、あるキーワードの検索にかかると正にそこの部分が一番最初に出てしまいました。とり急ぎ問題の固有名詞2つを書き換えましたが、いまさら消えるでなし。早く誰かが追い越してくれるのを願うばかりです‥‥‥‥

2008年7月4日

ヒップホップも好きだったり

ブログの衣替えは灰色にしてみました。少しは涼しげになりましたか?

YouTube で KENTARO のラップを見つけました。27才ですって。25日からの吉祥寺のライブが楽しみです。1時間踊り続けるそうです。あ、こちらもチケット買っておかなくちゃ。





こういう人にダンスの閃きを与えるような(ミニマル系の)音楽を作れたらいいなあと思います。

● KENTAROのHP

2008年7月3日

今日は暑くて

思えば7月ですものね。それで自分のブログを見ると、なんだか暑苦しくてね。レイアウトを変えたくなりました。でも地色に合わせた写真も多くて、他の色にしたらみっともないことになります。(四角の写真を地色と同じ色で縁取って、変形の写真に見えるようにしたものなど。)右の茶色い所だけ変えてみましょうか。少しいじってみます。これからしばらくの時間、おかしな画面になっていることがあるかもしれませんが、どうぞ気になさらないでくださいませ。

今時コンサートのチケット購入・2回目



「よいこのバロック・コンサート」といわんばかりのゲバントハウス・バッハ・オーケストラのコンサート(7月9日)に行きたいと思い、まずはネットでチェックしました。主催者のジャパンアーツのサイトを見ると演目変更のお知らせが出ていて、さらに凄いことになっていて笑っちゃいました。アルビノーニの「アダージョ」がなくなったとはいえ、ヘンデルの「水上の音楽」ですからね。ヴィヴァルディは「四季」の「春」の次に人気があるんじゃないかと思える「レストロアルモニコの6番」に変更ですよ。バロックなんて知らなくても聞けば誰でも知ってる、いつもどこかで流れている、初めて聞いてもみんな好きになる曲ばかり。(ほんとは私、ブランデンブルグはピンときませんけど。)なんというコンサート。私にぴったり!! 信じられません。こうですよ、こう。


ヘンデル:「水上の音楽」組曲第1番 ヘ長調より アレグローアンダンテーアレグロ
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の霊感」より 第6番 イ短調
J.S.バッハ:G線上のアリア
パッヘルベル:カノン
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番

● ベスト・オブ・バロック ジャパンアーツの案内ページ


さてチケットの購入です。昨年チケットぴあに登録して「電子チケット」というのを体験しましたが、どこかにメモしたパスワードを探すのも面倒だし、ああいうのは手数料がかさんで嫌ですね。ジャパンアーツがチケットぴあと提携した購入窓口もサイト上にありましたが、また一から登録するのもナニで。(住所・氏名・クレジットカードの番号が必要な登録はできるだけしたくないと思っています。)電話予約があるそうですから、翌日を待って電話することにしました。

というわけで、今日電話しました。電話予約は便利ですね。人間が相手だと席の確認ができます。S席しか残っていませんでしたが、前のほうの端と後ろの方の中央があるというので、迷わず後ろの中央にしました。オペラシティは一昨日行ったばかりですからね、「あのへんなら文句ない」と思いました。(斜め上から見下ろすのが素敵ですが、真っ先に売れちゃったかも。)

席を決めると9桁の「コード番号」を知らされます。電話番号をきかれますが、その下4桁が「暗証番号」。それを持って7月8日までにコンビニなどで発券してもらうのだそうです。(公演の前日までに、という意味でしょうか。)近所にファミリーマートがありますから、さっそく行きました。ファミリーマートには店内に端末があり、自分でコード番号などを入力します。ジャパンアーツはチケットぴあと組んでいるため最初にチケットぴあを選び、あとは画面の指示に従います。入力が終わると、レシートのような長〜いものがスルルル〜と出てきます。これをコンビニのレジに提示すると、店員さんが現物のチケットを出してくれて、代金を支払うというぐあいです。

代金はチケット料金のみ、手数料はナシでした。なんていいんでしょう。ただし、レシートのようなものは出てきたら30分以内にレジで発券してもらわないと無効だそうです。クレジットカードも使えません。レジで「お財布忘れた!」なんてことがないように気をつけなきゃいけませんね。

2008年7月2日

昨日、オペラシティで


靴底が落ちていた。


それは一つの演劇装置のように



人々をやりすごすのであった。




靴底。

2008年7月1日

芋づる式・音楽生活

写真は後ほど



コンサートへ行くと山ほどビラを渡されます。荷物になるからそのまま捨てて帰る人も多いと思いますが、私は一つ一つ吟味するのが好きです。いいなと思ってもかなり先の話で、その頃になると忘れてるんですが。

今日のビラから興味のわくものを選びました。あさってのコンサートもありました。

ヴィヴァルディ「四季」
 7月3日(木)横浜みなとみらいホール
 演奏 ヴェネツィア室内合奏団&礒絵里子

    ヴィヴァルディ: 四季全曲ほか

オペラシティのコンサートホールでフル・オーケストラを聞いたあと「内楽がいいんじゃないの?」と思ったら、果たしてこんなコンサートをやるそうです。

ベスト・オブ・バロック‥‥‥‥平日の午後に味わう至福の時間
 7月9日(水)/東京オペラシティ・コンサートホール
 演奏 ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ

    バッハ: G線上のアリア
    アルビノーニ: アダージョ
    パッヘルベル: カノン
    バッハ: ブランデンブルグ協奏曲ほか

ウォッホッホッホ、臆面もなく、ものすごいプログラムですね〜。欲望の限りですね〜。行っちゃおかな♪

N響 ほっとコンサート
 8月3日(日)/NHKホール

    ブリテン: マチネ・ミュジカル
    ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」ほか

公演後にビラを配っていたんです。夏休みに家族で行くお子様向けコンサート。端っこの一番安い席なら大人でも千円。なんでも団員がお客をファンファーレでお出迎え、コンサート前と休憩時間にはN響団員が楽器を見せてくれたり、楽器修理のプロが持ち込みの楽器を診断してくれるとか、余興もいろいろあるそうです。なんだか、楽しそう。

風雅頌‥‥‥‥天平楽府と聲明公演
 11月6日(木)東京芸術劇場
 演奏 天平楽府

聲明(声明)は読経のような響きですが、禅問答などを朗詠するというか、そういう感じのものです。先日買った「日本音楽」のCDに入っていて知りました。天平楽府とは正倉院の楽器を復元して演奏するグループだそうです。こういうの、とても興味があります。

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