え、え〜っ、これがピーター・フランプトン?! たぶん今は60才くらい……え、60才?(我が身を省て、ドキッ。)私は取り乱しましたよ。その動画の投稿は2008年。町のまんなかでおじさんが「Show Me The Way」を歌っています。確かにこの声を知っていますが……見物人は多くないし、あまり盛り上がっていないし。おじさんもときどきちょっとバツが悪そうに見えなくもない……とてもいい笑顔だけど……。でも何をやっているの? そこは何処? だいたいどうしてフォックス・ニュースが音楽ライブをやっているの?!?!
どうやら2007年にグラミーを受賞したようです。本当なら1976年に「Frampton Comes Alive!」で受賞するべきだったところを(イーグルズの「Hotel California」に持っていかれて)、30年後の「Finger Print」というアルバムで順番が回ってきました。なにそれ。
そしたらYouTubeにこんなコメントがありました:Hey all you youngsters out there - this is how it is done. Great vocal, excellent musicians and a story to tell. No dancing, no lip syncing, no fluff....got it? (ここに来た若い連中に言うけど、これは見たまんまだ。すごいボーカル、素晴らしいミュージシャン、そして語るべき物語だけ。ダンスや口パクやミスはいらない。わかった?)「30才未満お断り」と書こうとしましたが、今の時代に音楽の何たるかを知るためには30才未満こそ見るべきかもしれません。
公式サイトを見たら、今年は6月から半年がかりで「Frampton Comes Alive! 35周年ツアー」をやるそうです。そういう企画はな〜んかドンくさい感じがします。新しいアルバムをコンスタントに出しているのに、ファンが望むからやるんでしょう。70年代の音楽シーンのほうが好きだという若い人も多いようです。確かにいい時代だったし、お金になるし。でも60年代にロックした人がベンチャーズになっちゃっていいんですか?(今年だけですよね?)ファンが望むといっても、それを一生引きずるのは、あまり幸せには見えませんけど。この人、いつもそのへんの締めが甘いんじゃありませんかネ。
70年代はレコードとビデオの中にとどめましょうよ。だって彼は生きているんだもの。今振り返れば Frampton Comes Alive! は明るくて元気でやさしさがいっぱいのアルバムでした。それは若いフランプトンの笑顔そのもの。80年代には少々悪ぶったかもしれませんが、お行儀のよい気持ちよさがこの人特有の持ち味ではないかと思います。上のビデオだってそうです。私が求めるとしたら今の彼の、今でも明るくてやさしいオヤジの Comes Alive であって、歯切れの良い気持ちのいいやつを、ファンクでもポップでも新作でもカバーでも聞きたいものです。それがつまんなければそれまでのこと。でもそんなことはないでしょう?
友達のDと何故か大泉でランチすることになり、「ゆめりあ」内の To The Herbs に行きました。To The Herbs は西麻布の交差点の所もこのお店にも行ったことがあります。こざっぱりした内装で、スパゲッティの種類も多くて(今は近くにないので頻繁には行きませんが)好きなスパゲッティ屋さんの一つです。
こんなはずではなかった人生を戸惑いつつ生きる初老のおばさんです。(Kuzupon, author of this blog) In "Shopping Syndrome", I describe the little old/new things I bought in everyday life. I like small toys, pretty things, good foods, and many useless objects.