お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年12月7日

ニットの帽子

12月2日、落語会十周年記念のパーティーを中座して、Mちゃんととあるファミレスへ行きました。そこへMちゃんの娘のJちゃんが来てくれるというからです。初めてのご対面です。現役の高校生です。ワクワク・ドキドキでしたが、果たして気持ちのいいお嬢さんで、おかげで楽しい時間を過ごしました。そしてMちゃんと私は、私達が毎日一緒に過ごしたのが今のJちゃんの年だったのねえ、と感慨にふけりました。

ところでその晩、JちゃんはiPodに大きなポンチョ姿で現れました。黒い太い糸のニットで、いかにも若々しく似合っていました。しかし、しかしですね、Mちゃんが黒ばかり着るから、親子で黒なの?!思ってしまったのですよ。人様の趣味に対してなんと僭越な‥‥‥‥。しかしすぐに「黒ほどアクセントが生きる色もないぞ」と気がつきました。黒いポンチョのMちゃんがカラフルなニット帽をかぶったらカワイイだろうな! だから勝手にかぶせることに決めました。



翌日には毛糸を買いに行きました。太い糸でカラフルな編込みにしようと、パピーの《スペクトルモデル》を何色が選びました。帰宅するとさっそく編み始めました。これはアナトリア地方(トルコのアジア側)の伝統的な模様で、模様と模様の間がおのずと模様になってしまう面白いパターンです。ポンポンはわざと帽子に使った色を避けて、手持ちの中細でボタン色というかマゼンダというか、別の色にしてみました。2日で出来ました。セーターに比べ、帽子とはあっという間に完成するのでした!



それでMちゃんの分も作りたくなり、すぐに取りかかりました。先日三ッ葉屋さんで手に入れたイタリアのFilatura di Crossaの《Mrizioso》です。黒に鮮やかな色が何色もからんだスラブ調です。お店にあったサンプル作品の帽子を思い出しながら、似せてみました。ただし、ポンポンは同じ毛糸ではなく、色うつりのいい橙色で小さめに作りました。

(このように色のきれいな凝った糸は、帽子など小物にしたほうがアクセントになりきれいに見えるかもしれません。もしセーターなら、大きすぎて糸の個性が見えにくくなったり、却って地味に見えたりしそうです。)

果たして親子は気に入ってくれるでしょうか? とまれ、いろいろな糸を少しずつ使ったので糸がたくさん余ったし、太い糸の帽子はテキトーに編んでたちまち出来てしまうのが面白くて、もっと編みたくなりました。以前の残り糸も出して並べてみると楽しくなります。どうにも頭が固くてなかなかデザインが思い浮かびませんが、必要のためよりも「作品制作」の気分でいくつも作ってみようと思います。

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