アナログ・シンセサイザー作りました。
毎日の暑さにうなされながら「microKorg が欲しいなあ」と思っていました。しかし実際に使いこなせるのかといえば疑問です。すぐに投げ出すような無駄遣いかもしれません。つまり、私のアナログ・シンセサイザー1号機として相応しいかどうか迷います。
そんな折り、たまたまジュンク堂を見ていると、たまたま音楽の手作りコーナーのテーブルがあり、バイオリンやウクレレのキットに並んでこれを見つけたてコレダと思いました。GBUCで見たやつです。即決です。3360円ですからね! 「別冊・大人の科学マガジン/シンセサイザー・クロニクル(ふろく・アナログシンセサイザーSX-150)」です。(買うのは初めてですが、いつもとても面白い付録の雑誌です。)
本のほうが付録に思えてしまいますが、あくまで本が本体でシンセサイザーは付録です。読めば充実、ビジュアルも内容も豪華です。シンセサイザーの歴史、現在のプレイヤー達、富田勳やYMOなど巨人達のインタビュー、作る側のコルグ、ローランド、ヤマハへのインタビュー等々。そして付録のシンセの作り方、実に洒落た「改造」版の紹介、遊び方、シンセの音についてのお勉強‥‥‥‥ 今の私にぴったりでした。(思い出にひたる人にもいいでしょう!)
「音」には(ちょうど「色」の三要素のように)三つの構成要素があり、その組合わせで音が変化するのですって。音程=周波数=VOC、音量=振幅=VCF、音色=波形=VCA。ナルホド。シンセの仕組みもMIDIによく出てくる用語の説明が有用でした。エンベロープ、カットオフ、アタック、ディケイなど、こういう単語はGarageBandで音を改造するときに出てきますが、いつも適当にいじっていました。基礎知識を得れば欲しい音を合理的に作れるようになるでしょう。ここにあるのは限られた機能ですが、実際にいじりながら理解していくのは最高のお勉強です。超初心者にとっていい入口であり、次へ進むためのいい足がかりです。
必要なものは全部入っています。用意するのはプラスのねじ回し(ドライバーともいう)とセロテープ(一ヶ所だけ線を固定するための)。アナログ・シンセを作るといってもハンダをあてたりコイルを巻いたり電気っぽいことは何もないのでした。基盤はすっかり出来ており、作業はネジを止めるだけです。すぐできました。(あっけない‥‥‥‥)
このアナログ・シンセ「SX-150」は赤い棒の先で炭を塗った所(下の茶色い横長の中の黒い横長の部分)に触れると音がします。聴力検査のような種類のポーという音です。ツマミを回しながらこの音の波の幅や振りを変えると、ポ〜〜〜になったりポポポになったりポワーンになったりします。また若干音の色合いを変えるとネコになったりピアノになったりします。炭素の帯は左が低音、右が高音で、自分で見当をつければ音階を鳴らせますよ。(8センチの幅で4オクターブ出ます!)本体に入出力の端子があり、他から音をもってきてここで変化させたり、ここの音をヘッドホンで聴いたり、他の機器へ送ったりできます。知識や機材が増えれば次の遊び方ができそうです。
そういうわけで、次は Korg DS-10 だな、と密かに思うのでした。(8月14日)
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