三沢厚彦 と Damien Hirst
上野の続きです。博物館を出て休憩がてら芸大アートプラザに行きました。(すっかり味をしめました。)そこで100円のアイスコーヒーでしばし涼むと、おもむろに店内に入って「石膏デッサン入門」のガチャポンのガチャポンを2つ買いました。(一つは「石膏タイプ」の「マルス」でした。やった!)
次に iichiko のピンバッヂの「マーガレット」を買うつもりでしたが、白い木綿のキャップに付けるには白い花は映えないからやめました。そして前回見なかったお店の奥のほうへ行ってみました。段を上った細長い所で、書籍とCDの売場でした。
CDは芸大の先生たちが演奏するクラシックです。音楽関係の本に混じって面白かったのは「白のバイオリン」。先っちょの渦巻きやツマミも再現しています。他に「チェロ」と「グランドピアノ」がありましたがいずれも「上級者向き」と明記されていますから、私には無理だと諦めました。(細かい作業は大好きでしたが、近年とみに手先が不器用になりまして。)黒い背景のアクリルケースに入った見本は(実は完成品の商品)、バイオリンの渦巻きやツマミも再現されていて、とてもきれいでした。何を言っているのかというと、これのことです。
● Handoson オリジナル ペーパークラフト
美術書もごくたまにしか見なくなって、知らない名前ばかり。それでもあれこれ手にとって見るうちに惹かれたのが「三沢厚彦」。独特の木彫で動物ばかり作る人のようで、しかもたいへん多作家のようです。動物の絵も大胆な筆さばきがカッコいいんですよ。洋書では「Damien Hirst」。ヒルスト? 本の造作や図版の感じや作品の雰囲気からドイツ人かと思いましたが、後できいたらハーストというイギリス人でした。タハッ。立体を作る人です。社会に向けてかなり強い問題意識とメッセージを持っている人のようです。その姿勢がアートとしての表現のしかたとうまく融合しているように見えました。かなり高い本ですが欲しくなり、三沢の本と一緒にレジへ持っていきました。
ところが。今日はあまり現金を持たずに来で、ここでは書籍とCDだけはカード払い不可というのです。しかしお店が取り置きしてくれるというので、Hirstの本だけお願いしました。(三沢の本は今出ているもので、他でも買えそうですから。)そんなやりとりをしていると、そのときのお店のお嬢さんは、なんとHirstのその本を名指しで注文した本人でした。それで、こんなに無知な私でもその本が気に入ったのを喜んで、いろいろ教えてくれました。イギリスでどれくらい有名か、いつどの作品で世に出たか、作品の傾向がどうで、どういう賞を取り、どういう連中と、どういう活動をして、いろいろ物議をかもしている‥‥‥‥等々。すごい! 快感です。さすが芸大アートプラザ!
帰ってからネットで damien hirst を検索すると、ま〜出るわ出るわ。あるブログによると、幅の狭い桟を何段も作ってそこに色とりどりの錠剤とカプセルを並べた(だけの)作品は、昨年のオークションでカタールの王室が1920万ドルで落札したと書いてありました。あまりにもあまりっぽくて、へ〜え。ちょっとつまんないかも‥‥‥‥
続きは本を手に入れてから書きます。
私が気に入った本とは別ですが、amazon.com にあったHirstの本から適当に。"Void" と"The Agony and the Ecstacy: Selected Works from 1989 to 2004"。
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