パソコン用スピーカー GX-100HD(B)
一昨年くらいにこのブログでパソコン回りのスピーカについて書いたことがありますが、諸般の事情で結局買わなかったのです。(ちょっといいヘッドフォンを買ってしまいました。)
このたびやっと、6月26日付の「オンキョー・ダイレクトのアウトレット」で書いたように、WAVIOシリーズのGX-100HD(B)を買いました。(アウトレットですから正確な商品番号はGX-100HD(B)-Qです。)フラッシュをたいて記念撮影をしたら左のようになりましたが、実際はコーン以外全部真っ黒です。
このスピーカはオープン価格で、オンキョー・ダイレクトでは2万9800円、アマゾンで2万4800円のところ(あらら、今見るとアマゾンでは2万3900円と3万1580円)、アウトレットでは送料込みで1万9800円でした。アウトレットは出たもの勝負で次があるとは限りません。「わけあり品」ですから吉と出るか凶とでるか、わかりません。本当は別のスピーカを買うつもりでしたが、この製品がここまで安くなるならばと、ここはギャンブル気分で買ってみました。注文した翌々日の6月28日に届きました。
スピーカーは無地の白い段ボールに梱包されて配送用の茶色い段ボールに入っていました。説明書の入った袋は未開封でした。何処を修理したのかしなかったのか等はわかりません。
以前の経験から、パソコン用のスピーカーは量販店に行っても試聴できる機種は少なく、試したい機種があるとは限らず、騒々しい店内でどこまでわかるか自分に自信もありません。ですからお店には行かず、ネット上の評判とメーカーの説明で決めました。また私は音響機器に詳しくなくて手持ちの古いステレオやヘッドフォン以外に比較できないのですが、繋いでみるといい音がしました。アマゾンのレビューには「低音が弱い」という意見が多くあり、それに対して低音は効いているという反論は僅かで、そこが少し気になっていましたが、実際に聞いて私は満足です。
年をとったせいか、ただ大きい低音よりも「きれいな低音」がほしくなります。その点このスピーカは小さいのが無理して出している低音ではなく、大きさに見合った自然な低音で、耳に快適です。そもそも低音の質と量はその曲を録音した時点でかなり決まっているはずで、数十年前のモノラル時代のビッグバンドはどうしても甲高いし、最近の曲でも作り手があまり低音を強調していない場合もある、という具合にやみくもに低音を求めても無理なことがあります。(アマゾンのレビュアーには何を聞いて「低音が弱い」と感じたかを書いてほしかったものです。)このスピーカーでは、いかにもベースを効かせたジャズではカッコいい低音がボンボン響きます。一方クラシックの大オーケストラの重厚な低音域では大きいスピーカーの迫力にかないません。しかしこの値段と小ささにそれを望むほうが間違っていますし、全体に品のいい音で、きれいに聞くことができますから文句を言うほどではないと思います。(もし物足りなければ木製の本箱や箪笥の上などに置いて共鳴させるのはどうでしょうか。さらにうんとお金をかける方法もありますが。)
古今東西のいろいろな種類の音楽で試し聞きをするとどれも上等です。ポップスはもちろん、とくにアコースティックな音楽がいいと思います。室内楽、古楽、フォークロア、昔のジャズなど。(今ラジオの美空ひばりがかかっていますが、歌謡曲もイケます。)iTunesのイコライザーで調節するとボーカルもベースも打楽器もさらに生き生きします。私の場合日によって強調したい音や耳障りな音が変わるため、イコライザーをよく使います。
写真ではわかりづらいでしょうが、本体の高さは26センチです。しかしアンプの入っている右側は4.5キロ、左側も3.3キロあり、箱は厚さ15ミリの木製です。小さいのにきちんとした作りで(前面のネットも外せます)、よく出来たミニチュアのようです。そして音も、ステレオの時代の大きなスピーカ・システムの音をそのままミニチュアにした感じで、とくに夜間に小さな音で聞くときに安定感とバランスの良さを感じます。パソコン回りのスピーカーであれば離れて大音量で聞くより近くで小さい音を聞く方が多いでしょうから、ここは大事です。パソコン用にしては高価ですが、音楽を聞くにはやはりこれくらいがいいと思いました。大正解です。今はインシュレーター(スピーカーを載せる足)も、ましてやサブ・ウーハー(低音用のスピーカー)も必要ありません。(ちなみに私はMacBook Proを使っています。)
アンプ内蔵でアナログとオプティカルのインプットが可能ですから、ミニプラグをつなげばICレコーダでもテレビでもラジオでも何でもきけます。iPodにつなぐにはインプットのケーブルの先のプラグをiPodに差し込むことになります。充電はまた別途です。専用のドックみたいに便利ではありませんが、たいていのドックよりいい音じゃないかと想像します。
アンプ内蔵の右側は後ろがすごく熱くなります。「放熱を兼ねているから熱くなるけど大丈夫」と書いてあるものの、心配になるくらい熱くなります。でも心配はいらないそうです。
(比較したもの)
● GX-D90(Y)
同じWAVIOシリーズのGX-100HD(B)の一つ下の機種です。前にスピーカを探していたとき一番いいと思いました。本当は真っ黒いのは苦手で、この明るい色の木目と灰色のネットという全体のデザインが好きです。今見てもいいし、何より値段が4千円ほど下がっていました。ですからこれを買うつもりでした。しかしアマゾンのレビューを読むと低音がとても効いているという意見のほかに、「低音がブーミー」とあり、「ブーミー」の意味がわかりませんがど〜も否定的な意味のようで気になってしまいました。でもアウトレットのGX-100HD(B)がなければこちらを買ったと思います。
● 【レビュー】 高音質スピーカー WAVIO GX-100HD 買ってからみつけたemdesgin.comさんのレビュー、2008年11月25日付
(追記:この記事を上げたとたんにアクセスが続いたため、7月7日に少し書き足しました。)
(追記:7月28日)
愛知県の「プロケーブル」というオーディオ・ケーブル専門店で、Macとスピーカーをつなぐのにも使える「iPod用ケーブル」を買いました。同梱のケーブルが私には少し短くて不便だったため長いケーブルが欲しかったのですが、どうせならいいケーブルを試してみようと思ったのです。結果、すばらしい変化がありました。前日まで満足していた音などお話になりません。イコライザーもほとんどいりません。オーディオのことはわかりませんが、たぶん「いいケーブル」とは同梱の一般的なケーブルよりもスピーカーへ「音楽を運ぶ能力」に優れているのでしょう。いいケーブルに替えることはスピーカーが持つ力を引き出す事であり、サブウーハーを足したりオーディオボードを足したりするより前にするべきことで、お手軽に、そして(おそらくアレコレ足すよりも)いい音を得る方法かもしれませんよ! とても興奮しています。詳しくは別項に書きます。乞うご期待!
(追記:8月17日)
● 「プロケーブル」の iPod 用ケーブル
たいへん遅くなりましたが、本日このブログ内でケーブルの話を公開しました。皆様の参考になれば幸いです。
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