お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年1月30日

《Greetings From Knit Cafe》


GREETINS FROM KNIT CAFE
Suzan Mischer/2006/ハードカバー

(新刊と思ったら2006年刊でした。)この表紙を見ただけで、そうとうオシャレな本だとわかります。とにかく写真がきれい。作品のデザインはきわめてシンプルでありながら、お洒落心のある美人が着るほど冴える、という感じです。「ライフスタイル系」とでもいいましょうか。

しかしですね、書名は「ニット・カフェからこんにちわ」てなものですが、著者のスーザン女史がすごすぎます。1990年代までCBSでドキュメンタリーと特番の責任者(vice president)としてグラミー賞も取ったトニー賞も取った。子育てのために退職して、ロサンジェルスに住み、2002年に「ニット・カフェ」を開店。これ、ほんとにカフェなんです。

「私がニット・カフェを始めたとき、自分のための場所を作ろうとしました。自分の好きなことができる場所ーー音楽を聞き、お茶を飲み、素晴らしい糸を編んで、そしていろんな人に出会う! お店はすぐにご近所中の人達が集う「家」になりました」と書いています。

えーっ、えーっ、そんな人生って、ずるすぎるうううっ!!!と思います。でも身の上が違いすぎて嫉妬もわきません。7歳でおばあちゃんから編物を教わったそうです。(私は幼稚園のときだったぞ、と一応張り合ってみる‥‥‥‥)

収録されているのは彼女と仲間達が作ったもの。セーター、マフラー、ドレス、クッション、小物類、はたまた馬の毛布‥‥‥‥ お店には大きな棚に毛糸がいっぱい並んでいて、お馴染みさん達がお喋りしながら編物しているスナップショット。自分の好きな音楽のベストテンが書いてあったり、お友達の詩があったり、カフェのお菓子のレシピがあったり、グループセラピーの話やら近所のパン屋さんや宝石屋さんの紹介やら‥‥‥‥。幸せがいっぱいのライフスタイル。うーん、余生の何処かでこんなふうに生きたい。



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