《Toilet Roll Covers》
TOILET ROLL COVERS
Pat Ashforth & Steve Plummer/2007/ペーパーバック
お元日にamazonの小包が届くとは思いませんでしたよ。日本のamazonに注文した分で、今回届いたのは2冊、一つはこれ。期待どおり、なんともおとなしいけれど、カワイイ本でした。
もう十年近く前になるでしょうか、編物を求めて貪るごとくアメリカやイギリスをネットサーフィンしていると「toilet roll cover」なるものに遭遇しました。文字通りトイペーのカバーです。トイレ(バスルーム)に置いた予備のトイペーに奥ゆかしく被せるわけです。私が見たのはそのコンテストの入賞作品を展示したサイトで、そのデザインの多様性たりや、想像を絶する豊穣の世界でした。それは手編みの一つのジャンルだったのです。その後また見たいと思いながら二度と辿り着くこと叶わず、口惜しい思いを残しました。
先月amazonでこの本をみつけたとき、少しおとなしい表紙だけれど面白そうだと予感しましたよ。果たして、一人の人でもこれだけの種類を作ってしまう創造性に脱帽します。30種類載っています。一貫して人の気配のない写真で、そこに物淋しさというか奇妙な雰囲気が漂い、それがこの本の印象を地味なものにしているかもしれません。しかしよく見ればどれもいい味があり、一つずつの作品をあっちからこっちから何枚も写真を撮っているところなど、作品への愛情が感じられます。この羊なんて、いい顔してるじゃありませんか。他にもシロクマさん、太鼓、お金ジャラジャラ‥‥‥‥なんでもカバーになってしまうのです。
風水ではトイレにトイペーをむき出しで置いてはいけないと言ってましたっけ。戸棚に入れろと。しかし目につく所に置き、こんなカバーをかぶせるのは悪くないんじゃないかと。
0 件のコメント:
コメントを投稿