お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2012年2月5日

2月4日、ネバダ州

(2012 Election Central より借用)


さあ、「コーカス」で「開いている」ネバダ州の番がきました。
でも結果は上のとおりでした。

日本時間朝9時のCNNはロン・ポールのミネソタでの演説で始まりました。(ネバダ州の予備選なのに、次のミネソタにいるのですね。)フロリダ・プライマリー後のスピーチではポールの口が曲がっていて少し心配でしたが、今日はいつもどおりです。今日はお喋り係もポールについて語りました。「無視できない存在であることは間違いありません」と。

字幕で期日前投票の数字が出ています。ロン・ポールは2位であるものの20%、1位のロムニーは62%です。すべて開票を終えたとき、逆転はありえるでしょうか? 以下ギングリッチ19%、サントラム9%です。

CNNの立場としては相変わらず「ロムニー対ギングリッチ」の選挙と見なしています。「ギングリッチが3位なら、共和党内での戦いではなく、オバマ大統領との戦いになります」とわけの判らないことを言います。

また、「経済が一番」と考える人がロムニーに投票していると。
オバマに勝てる候補者としてロムニーをあげるのが74%であると。
ネバダ州とはモルモン教徒が26%だそうで、その90+%が同じモルモン教徒のロムニーを支持。カトリックが42%いるものの、無宗教だという人の50%がポール支持。また自称ティーパーティーの51%がロムニー支持。そういう数字が出ているそうです。

開票が始まると、1位ロムニー、2位ギングリッチ、3位は僅差(2票差)でポール、4位がサントラムです。

ウルフ・ブリッツァーがミネソタのロン・ポールに生のインタビューをします。その第一声が
「勝てなくても満足できますか?」
その次は
「少なくともスーパーチューズデーまでは続けますか?」
よくききますね。
「どの州で勝てると思いますか?」
「私はとにかくメッセージを与える、動機づけを与えるのが私の使命だと思う、手元に資料がないから予測はしません。」
ポールはいつでも紳士です。

「ニューハンプシャーは保守色が強く、ティーパーティー運動が盛んな所。そこでギングリッチが1位でした。ネバダも保守色が強く、ティーパーティー運動が盛んです」と言ってから、「だからロムニーが1位です」......って、話がかみあわないんですが、同時通訳さんのせいですか?

「ある集会では25%がギングリッチに投票。全米で失業率が一番高いネバダ州の人達がお金持ちと同じ投票行動をとっている。今夜の結果は驚くべきもの」というのですが、合理的な解説は何もありません。テレビの特番て、何を言っているのか全然わかりません。(おバカにもわかるようにやってください。)

要するに、
「モルモン教徒が多いから、モルモン教徒のロムニーには有利だった」
「全米で一番失業率の高いネバダ人はお金持ちと同じ投票行動をとり、貧しい人にあまり興味がないと発言して顰蹙をかったロムニーに票を入れた」
ということのようで、選挙がイイカゲンなんですか、選挙報道がイイカゲンなんですか?(というか......。)

集会当日は、ロン・ポール支持者に不利となる障害もあったといいますし、ポールは日曜日のテレビ番組で票を全部数える前に結果を出してしまったことを批判し、最後まで数えると話しました。(それを読んだサイトが行方不明です。わかったら追記します。)得票数は州内の各集会所(=投票所)からの報告を合算して出すらしいのですが、現に「集計結果」として発表されているものは、私が一番上に引用したものを含めて、どれも集会所の数の70%分くらいです。


さて、「プライマリー」の州では党員が投票用紙の名前にチェックして投票箱に入れるという、いわゆる投票をするのですが、「コーカス」の州では投票以外に人々が発言をするというのです。その様子を写したビデオがありました。(CNNで放送したものです。)ちょうどロン・ポール支持者の発言の時間なのか、ポールが語ってきた様々なことをあげて「だから私はポールが一番ふさわしいと思う」と意見を述べています。この光景を見ただけでも、私達とはずいぶんちがう選挙をするのだと思います。しかも「遅い時間の集会」ということで、夜です。土曜日の宗教行事を終えた人が参加できるようするためだそうです。このビデオで、ある青年がとても情熱的にポール支持を語りだしたところで中継が終わってCNNのスタジオに戻ってしまったところが、なんだかわざとらしくて残念です。

● Ron Paul Supporters Speak Out At Adelson Caucus In Nevada 02/04/12 ネバダ州エイデルソン(と読む?)党員集会でロン・ポール支持者が発言する



(追記)そしてこのように数えるのでした。

● Clark County, Nevada Late Vote Count



また、小さな町のようですが、町の党員集会に参加した共和党員の58%がロン・ポールに投票した所がありました。(あれ、同じエイデルソン。上のビデオの集会での結果ということですね。)
Adelson Caucus Results (Clark County, Nevada)

Ron Paul 58% (183 votes)
Mitt Romney 19% (61 votes)
Newt Gingrich 18% (57 votes)
Rick Santorum 5% (16 votes)
None (1 vote)


ところでですね、私は今日は外出で、夜帰宅してからネットで開票結果を見ました。いつものCBSニュースのサイトです。(ここのチャートが見やすいから好きなんです。今日の一番上のは Election Central のものですが。)



それでですね、その大統領選特設ページの中の「代議員数」のページを開くと間もなく、ちょうど候補者の写真が並んでいる欄に文字の書いてある四角いものが現れて、顔写真の上を左右にうろうろ動くのです。そして左端の余白で止まりました。私は「なんじゃ?」と思いましたが、スクリーンショット(画面の撮影)を忘れたのは失敗でした。その四角には「こんなの見ないでこっちに来てください」みたいなことが書いてあり、「進む」と「ノーサンキュー」のボタンがありました。私は進んでみましたよ。するとこういう画面です。(ここから画面を撮りました。 クリックすると大きくなります。)









これはハックでしょうか。「あなたの回答は絶対に公開しませんから本当のことを聞かせてください」みたいなアンケートです。最初に生まれた年をきかれました。次に住んでいる所のジップコード(アメリカの郵便番号)をきかれました。私はテキトーな数字を入れようかと思いましたが「アメリカに住んでいない」という方にチェックを入れると、「それならけっこうです」という文字列と共にアンケートは終了したのです。独自に票を数えようとしているのか、不正行為や結果への疑問を拾い集めようとしているのか。でもそのURLを入力してみると、マーケット・リサーチ会社ではありませんか。釣りですか? CBSはこれを許しているわけ? CBSがやらせたわけ?

その「代議員数」のページを再読み込みしても、あの四角は二度と現れませんでした。嘘ジップコードを入れてみればよかった......







(追記:2月6日お昼過ぎ)CBS news.com のチャートが出てきましたので載せます。(それでもまだ1835ヶ所のうち1638ヶ所分の集計ですが。どうしてこんなに時間がかかるんでしょうね?)ポールは票をのばしてギングリッチに迫り、delegates(代議員)も3人獲得しています。代議員といえば、1月31日のフロリダで、1位のロムニーが50人全員を獲得したのはおかしい、票数にそって配分すべきだという意見が出ていると聞きました。そういう規則がないのか、あってもその場で変更できるのか、ほんとに不思議なアメリカ式選挙です。

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