お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2011年11月29日

クリスマス・グッズ

25年ほど前は「クリスマス嫌いのクリスマス・グッズ好き」でありました。その後かわいいクリスマス・グッズもひととおり見慣れると、ただの「クリスマス嫌い」になりました。私はキリスト教徒ではありませんから自分のプライドとして、商人達と一緒になって騒ぐ気にならないのです。それはキリスト教という世界的大宗教に対する敬意でもあると考えています。ですからクリスチャンの友達が家で大事そうに「Nativity」のセットを飾るのをいいなあと思って眺めます。でも信仰に関係なくクリスマスの飾りつけやクリスマス音楽でにぎわう町は異常ですよ。贅沢なクリスマスケーキもおかしい。いやです。派手なのも地味なのも、イルミネーションのたぐいにもうんざりです。あれは成人の日くらいまで続きます。まともなお正月飾りの町が懐かしい......。中国の都市でもクリスマスが好きみたいで、「クリスマスがキリストの誕生日だとも知らない」のに大騒ぎをしたがるのは非キリスト教文化圏に共通の傾向? 

しかし、ですね、現在私はクリスマス・グッズを作っているのです。zazzleでアメリカ人に売れたら嬉しいナ楽しいナ、と思ったからです。そう、今年の私は「商人達」の側の人間です!

とりあえずこんな感じで作り始めました。



これはお皿です。じーっと見ていると、縁がもちあがっている立体感が見えてきます。zazzle のお皿は一種類だけでメラミン製ですが、大きさが直径25センチですからクリスマスのディナー皿になるし(ナイフで印刷が落ちるかも?)(むしろお料理が出るまでの飾りのお皿にしたら雰囲気が出ますね)、1枚だけてもケーキをのせたり大皿料理を盛ることができて実用的です。



おそろいのマグですね。(この木には黄色い点々を入れてあります。)自分ではカワイくできたと思っています。よくあるパターンではありますが。

この単純な木の形をモチーフにして、バッグ、エプロン、バインダー、靴などいろいろ作っているところです。そしていくつか売りに出してから人様の作品が気になって見て回ると......こんな真っ赤っかはないのでした。赤と緑が「クリスマス・カラー」で、この季節は町が赤と緑でいっぱいになる......とか昔聞いたことがあるのですが、それは幻聴であったか、過去の話か。

zazzleでクリスマスがテーマのバッグを検索したら、「Christmas Bags」として5万5000種類が公開されていました。(「55,000種類」ですよ!)「人気の順」で並んだのを何百か見ると、「赤と緑」「クリスマス・ツリー」「サンタクロース」といったベタなデザインはとても少なくて、あっても絵の小さいの、かなり簡略化したのが主流です。イラストに添えた文字にも「Merry Christmas」なんて一つもないと言っていいくらいです。(ちなみにzazzleとは誰でも物を造って売れるアメリカのサイトで、「自分が使いたい物を売りましょう」と勧めています。)ベタなグッズはあまり持ち歩かない時代になったのでしょうか。

● クリスマスのバッグ、zazzle内の検索結果

そういえば80年代にアメリカ人だらけの職場にいたとき、本場物のクリスマスカードの言葉に「Peace on Earth/地上に平和を」という言い方が多いのを知りました。アメリカ人にとって季節のカードを送り合う相手がクリスチャンばかりとは限らない時代になったのだ、と思いました。

さらにクリスマス物を見て回ると、zazzleのお皿はもともと装飾的で凝ったものが多いのですが、素人っぽいものを含めてベタな物がぐっと増えます。マグカップはさらにベタな度合いが増し、クリスマスらしい古典的なものやステレオタイプが目立ちます。金額が手頃で売れ筋だし、小さくて、職場でも家庭でも自分の手元に置いておくものだからでしょうか。それとも、単にそういう図柄を表現しやすい「形」だということ?かな?

● クリスマスのお皿、zazzle内の検索結果 
● クリスマスのマグ、zazzle内の検索結果

(11月30日変更: 上で紹介したクリスマスツリーのマグカップは見かけ上の理由でガラス製に変更しました。ここにある陶器製のはリンク先の商品ページで見たり買ったりできます。)

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