お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年6月2日

共同募金の心得?

今日みつけたサイトを「募金‥‥‥‥善意の花園」に追加しましたが、興味深いのであらためて載せておきます。

● 2ch ニュース速報+ダイジェスト 2ちゃんのスレ「【ミャンマー】日本ユニセフ協会、サイクロン被災者支援のため緊急募金を開始」の1000のカキコから80ほどを選んだダイジェスト版です。日本ユニセフ協会のよくある噂を無駄なくまとめて見ることができ、ちゃんとした意見もあります。先月はじめ、中国地震の直前のものです。

さて、募金関連の記事では私も揶揄して「ピンはね」という言葉で書きましたが、「独立採算」というべきでしたか。集めた募金の一部で運営しています。日本ユニセフ協会はユニセフ本部から経費が出ないからです。(そのために直接の関係を持たないのかもしれません。)募金が仕事の団体では団体の維持と募金活動のお金を収入(募金)から得るしかないわけです。その諸経費の金額が妥当かどうかは外からはわかりません。(そこに問題があるなら公にされるべきです。)そしてニューヨークのユニセフ本部のお金の使い方、さらに現地に渡ってからのお金の使い方‥‥‥‥遠くへ行くほどわかりません。知る術がありません。共同募金とはそういうもの、役には立つが非常に効率の悪い手段と思うしかないのです。

テレビでよくアフリカのグッタリ横たわる子どもを見せて「50円の薬でこの子の命が救えるのです!」というような訴えがあります。例えば日本からの支援で50円の薬が届いてその子が助かったとして、それを日本まで遡ると何百円だったんじゃい?ということです。実際はけっして「私達の50円」では助けられません。先週金曜日のニュース番組で、エチオピアのコーヒー農家のおじさんに番組の記者が「東京でコーヒー1杯いくらだと思う?」ときくと「17円くらい?」と答え、「300円ですよ」「どうしてそんな値段になるのか」というやりとりを写しました。そういう種類の話には事欠かず、ちょうど寄付金の逆みたいに見えます。慈善事業とビジネスは違うといわれるかもしれませんが、お金が後進国へ動けば善意の寄付の先細り、先進国へ動けば企業の搾取の末広がり、というわけで何か滑稽ささえ感じます。いずれにせよ遠くに離れるほど人と人の間にはいろいろな人や組織が介在し、そこで動くのがお金であればいろいろあって当然なのが人の世だ‥‥‥‥。

多くの人が漠然と思い込んでいる節がありますが、ちょっと考えてみましょうよ。「日本ユニセフや日本赤十字が‥‥‥‥集めたお金を100%困っている人に届ける」としたら、代表者が自宅を事務所に提供し、職員は全員無給で働き、光熱費も宣伝費も交通費も通信費もタレントの海外視察旅行と活動報告のテレビ放送も自分の預貯金からの持ち出し‥‥‥‥ということですよ。ありえません。仮に不労所得が腐るほどある大金持ちの有志ばかり集ってその覚悟で始めたとしても、数十年維持して年間140億円160億円を拠出するのは(なんとなく)不可能だと思います。(それが可能なのはもっともっと小規模なもの、地域に根ざしたものではないかと。)黒柳徹子が「1円残らず送金する」と言うとしたら、それは彼女には本業があって収入があるからに他なりません。その黒柳徹子でも送金した後のことは関知できません。いくら日本の中で清く正しくしのぎを削ったところで、国の外に出れば「世界の常識」にさらされます。日本の中でも他人に委ねた時点で同じことかもしれません。そもそもお金なんてアナタの手を離れたらもうわからないのです。100%使ってほしいならアナタが行動する以外になく、ボランディアができないなら寄付金は委託料込みということです。ネット上で無責任なコピペを繰り返す人達にはそう言いたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ主のお店 KNIT-RIT FABRIC の宣伝 アメリカ版

See other gifts available on Zazzle.