お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2007年7月13日

かつらが欲しい



エスニックな雑貨屋さん(チャイハネ)で、表に並んだ箱の中からヒップホップ系男女兼用ニットキャップをみつけました。綿100%の太い糸を柔らかく編んだゆったりサイズ。後ろ頭にゆとりのある形です。(この帽子をかぶった男の子の写真が表示されていました。うむ、かっこいい。)ネパール製で1400円とは大きく出たものですが、なかなかよい模様編みです。ちょうど生成色の夏物を編みたいと思っていたところでしたから、まあ、糸代ということです。

冬には手放せないニットキャップ(またの名を「しょうちゃん帽」)ですが、夏場はこれまでつばのある帽子が専門でした。木綿のニットキャップは5月にパイユドールで買った物が初めてです。これがことのほか便利で、毎日のようにかぶっています。そこで他の色も欲しくなりました。何色あっても困りませんよ。ニットキャップはいろいろな色や模様が可能で服装のアクセントになるだけでなく、眼鏡やサングラスをかけるのに邪魔をしないし、室内でもかぶったままでいられます。そしてその「かぶったままでいられる」ことこそが、近年たいへん重要な要素なのです。

ここからは私の真面目な悩みの告白になりますが。私の頭は絶壁(「東京っ子頭」ともいう)に加えて「毛並みが悪い」のです。髪の毛というのがテンデンバラバラの方向に生えています。これは深刻です。人様を観察すると、髪の毛とはたいてい後ろ頭の中央斜め上方のツムジから四方八方に広がり、そこから下へ向かって伸びています。私の場合そのツムジが人様よりも下にあり、それだけでも格好が悪いのに、強い渦を巻いて(わかりますか?)そのため髪の毛が後ろ頭の半分では下に向かいますが、もう半分では上に向かい、それ以外は左右に向かうのです。かつては髪も多く髪の重みでなんとか下を向きましたが、寄る年波髪は細り数は減り、ツムジの勢いに負けます。ツムジの機嫌の悪い日にはツムジがわんこのお尻の穴状態です。さらにツムジとは別の変な流れもあり、わかってもらえないでしょうが、長く伸ばして束ねようともきれいにまとまるものではありません。そこで逆手を取り、もう流れに抗うのはやめて、流れに沿ったショートカットにしました。この作戦は大成功でした。しかし短く切れば型くずれも早いのです。芸能人や女社長のように頻繁に美容院へ通うわけではない私には新たな問題となりました。そこで、型くずれが始まってから次のヘアカットへ行くまでの時間かせぎに、室内でもかぶっていられる帽子の助けを借りるのです。もともと帽子はよくかぶりますから、まあ自然なボロ隠しです。

もちろんその趣旨では帽子でなくてもいいんです。テレビではヘアピースの宣伝が盛んで、すごく高価だそうですが、ホイと乗せるかつらには憧れます。しかしボリュームアップ用のかつらでは、却って常にかつらに合わせた髪型を維持しないといけないかもしれません。ですから出来るなら黒柳徹子女史のような、自分だけの決定版ヘアスタイルで作った総かつらの所有が理想です。出かけるときにホイとかぶる総かつらがあれば、自分の頭は坊主でいいと思います。本当にそう思っています。

でも帽子は十代から好きで、幸い愛想のいい帽子屋さんも、口の悪い家族も、私は帽子が似合うと言ってくれます。眼鏡のように、長いことかぶっていれば似合うようになるのでしょう。とはいえ今、一日中一年中ニットキャップをかぶっていられるのは、ほかならぬヒップホップのお兄さんたちのおかげかもしれません。



そして中華街の夜は更けました。(7月7日)
A versatile knitted cap for summer, made in Nepal.

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ主のお店 KNIT-RIT FABRIC の宣伝 アメリカ版

See other gifts available on Zazzle.