「プロケーブル」の iPod 用ケーブル
(諸般の事情により投稿が遅れて申訳ありません。
なんと8月17日の公開になってしまいました!
でも原稿を書いた日の7月28日付にします。)
なんと8月17日の公開になってしまいました!
でも原稿を書いた日の7月28日付にします。)
本日26日、愛知県の「プロケーブル」さんからケーブルが届きました。
はやる心をおさえ、記念撮影をしてから繋ぎました。
どういう順番で書けばいいのかもわかりません。結論を先に言いましょう。このケーブルをつないだら、パソコン用スピーカーがオーディオに変わってしまいました。試しに元のケーブルに戻してみると、薄い膜がかかったように聞こえました。でも単に「くっきりした」というのでもありません。何とも形容しがたく、あれこれ書いてもしょうがない気がします。イギリスの60年代のポップス、ボサノバ、ジャズ、昭和歌謡、バロックなどで聞き比べたところ、いずれも新しいケーブルの音の良さが明らかで、中でも室内楽のバイオリン(イ・ムジチ)のソロの差がもっとも顕著でした。これはITMSで衝動買いしたのでよくわからない曲なのですが、現代音楽かもしれませんが、バイオリンのぴんと張った弦の上で弓が踊っている様がありありと聞こえたのです。(その後インターネット・ラジオでいろいろ聞きましたが、50〜60年代のジャズのベースはボンボンきます。これだけ来たら低音は充分です。かなりの大音量でもいい音です。)
要するに、このケーブルをつないだだけで音がとってもとっても良くなりました。音楽の質が上がった感じです。一日中聞いていたくなります。
これが「プロケーブル」さんのいう「フラットな音」なのかもしれません。「フラットな音」とは平板で単調な音のことではなく、レコードが作られた状態をそのまま再現する音のことです。ですから楽器も違えば歌手も違う、和太鼓のソロでも千人の大合唱でも、あらゆる音楽の録音時の個性をそのまま再現することが「フラットであること」です。私はそういう音を出すのは「モニター・スピーカー」だと思っていました。ですからケーブルの役割が大事なのだと知って驚きました。事実、良いケーブルが音楽を良い状態で運んでくれれば、こんな小さなスピーカーでも能力の限りの音をちゃんと出してくれるということなのですね。
すでに「パソコン用スピーカー GX-100HD(B)」で書いたとおり、Mac(MacBook Pro)で手軽に音楽を聞くために、パソコン用としてはちょっと上等なスピーカーを買いました。ネット上のユーザーの意見では「低音が弱い」「同梱のケーブルが貧弱」という意見が多いのが気になりましたが、実際に品物が届くと、私には気にするほどではありませんでした。ただMacとスピーカーをつなぐ同梱のケーブルが私には少し短くて不便でしたから、長いのに買い替えたいと思いました。とはいえべつに急ぐでもなく暮らしていたある日(先週のこと)、ネットで偶然にも「プロケーブル」というオーディオ専門店のサイトを知りました。音楽業界のプロやその道何十年のオーディオ・マニアが出入りするお店のようなのですが、とっても興味深い面白い情報が満載のサイトでしたから、読み始めると止まらなくなり朝になってしまったくらいです。そして私が欲しかったケーブルが「iPod用ケーブル」として売っていましたから、どうせ買うならそういうお店のいいケーブルを使ってみたくなったというわけなのです。商品のページは以下のとおりです。
● プロケーブル iPod 用ケーブル
● プロケーブル スピーカー・ケーブル
興味深い記事が満載のサイトですから、ぜひあちこち見て回ってほしいと思います!
<私が買ったもの>
「iPod用ケーブル」はイギリスの音楽に一番いいというイギリスのバイタル社製のケーブルを選びました。一番上の写真がそれです。長さは3メートル。先っぽはステレオ・ミニプラグ、もう一方はRCAで、ともにアメリカのノイトリック社製で金メッキです。4900円。(値段はケーブルの長さで変わります。20メートルまであります。)
スピーカーに付いていたケーブルに比べて太い! 鉛筆のような太さです。
同梱のケーブルとはこんなに違います。
左右のスピーカをつなぐケーブルは「特注品」です。針金のようにしっかりした……というか正に針金です。銅の単線で(AE線)メートル単価100円のを1メートル、片方は切りっぱなし、もう一方に同じノイトリック社のRCAを付けてもらいました。650円。
(これは自分では選べなかったため、私のスピーカーではどのケーブルが良いか相談して作ってもらいました。オーディオに何十年の人生と何百万何千万のお金をつぎこむようなお客さんを相手にしているお店なのに、ド素人のこんな質問にも答えてくれるのですよ。すごいと思います!)
接続するために、切りっぱなしのケーブルのビニールを剥いて銅線を出しました。(私はこの種のことが得意だったはずなのに、なんと下手くそな…… でもここは銅線を見てください。)左側がAE線で、太い一本の銅線です。右側は同梱のケーブル、赤と黒のよくあるやつで、細い細い銅線が束になっています。
太さもだいぶ違います。AE線は銅線を赤と白でくるんだものを更にベージュ色でくるんでいるからです。
「いいケーブルを使わないといいスピーカーもいい音が出ない」という話は、十代の頃に聞いたか読んだかしました。ですから30年前に自分のステレオを買ったときには、「秋葉原」に「ケーブルを買いに」行ったことがあります。でもいきなり行って買えるものではなく、また買える値段ではなく、ただただ驚き、空しく手ぶらで帰宅しました。ケーブルのことはそれっきり忘れていました。
しかしプロケーブルさんのサイトを読むと、ことオーディオの世界では何につけ高いものが良いものと限らないことがよくわかりました。
音楽が好きなら誰でもいい音で聞きたいと思います。しかし質が良いといわれるオーディオ機器は高価だし、そこまでいい音や究極の音を求めるわけでもないのが普通です。いってみれば「ちょっといい音にしたい」という感じじゃありませんか? そういうときに例えば質の高いケーブルを使うだけで音の質をうんと高められるとしたら、これは大いなる喜びではありませんか! ケーブルを見直して、まずは自分が持っている機材に本来の力を発揮してもらいましょう!
<私のつなぎ方>
「iPod用ケーブル」のRCAプラグをアンプ付きスピーカーにつなぎ、左右のスピーカーをスピーカー・ケーブルで繋ぎました。(つまり同梱のケーブルを付け替えただけ。)それでCD、DVD、ダウンロードした音楽、ラジオその他音声を聞くときに「iPod用ケーブル」のミニプラグをMac(MacBook Pro)のヘッドフォンジャックに挿して、聞き終わったら抜きます。(いわゆる「直挿し」の「アナログ出力」です。)
ただ、新しいケーブルに替えると音量がとても小さくなりました。スピーカーの音量つまみを12時にしていたものが、3時でも物足りないくらいです。プロケーブルさんにそのことを伝えますと、Macの場合は自動的に音量が半分になってしまうからMac側で設定しなおせばよいと教えてくれました。そこでMacのユーティリティの中にある「Audio MIDI 設定」で設定しなおしたら全部OKでした。何から何まで本当に親切なお店です。
<いわゆる「ノイズ対策」>
PCのユーザーではUSB接続のオーディオボードやサウンドボードをつないで、そこに挿す人が多いようですが、音を良くするというよりはノイズ対策のようです。そこで試しに「直挿し」の無音の状態でMacの音量とスピーカーの音量を同時に最大にしてみましたが、まったくノイズがありませんでした。少なくとも私には聞こえませんでした。過去にもヘッドフォンでノイズを感じたことなく、どんなもんかと思っていましたが。ですからMacの場合にはノイズ対策はいらないと見なしました。オリンパスのICレコーダを「直挿し」してもノイズはありませんでしたし。(iPodはまだ試していません。)
そういうわけでWindowsのユーザーは最初からノイズ対策が必要かもしれませんが、Macのユーザーにはオーディオボード(主にゲーム用)もサウンドボード(主に音楽用)も必要ないと思います。もちろんCDプレイヤーもiPodドックもいりません。(欲しいなら別ですが、なくても問題ないのです。)コンピュータ音楽を作ったり演奏や朗読の録音するなど他の用途がある場合に限り、目的に応じた適切な機材を揃えるのが正解ではないでしょうか。
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