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2012年1月6日

1月3日のロン・ポール




アメリカ時間の1月3日に、大統領選挙の予備選がアイオワ州で始まりました。結果は
1位 ミット・ロムニー 
2位 リック・サントラム 
3位 ロン・ポール 
4位 ニュート・ギングリッチ
5位 リック・ペリー
6位 ミシェル・バックマン
7位 ジョン・ハンツマン
でした。
(くわしくは上の表をご覧ください。表のでどころはCBSニュースです。)

ロン・ポールが21%を獲得して3位と知って、まずは「ヨカッタ」と思いました。この結果を受けてバックマンは戦線離脱宣言。1月10日のニュハンプシャー州の党員集会に向けた1月7日のディベートには、残った6人が参加するようです。

ロムニーは元マサチューセッツ州知事で4年前にも立候補していて知名度が高く、最初から有力候補でした。ディベートなど見ているとハンサムでソツのない話で、人気があるのがわかる気がしました。去年の模擬選挙では常に上位にいました。しかしこんどの結果は1位といっても4年前より得票数は少ないそうです。

不思議なのがサントラムです。去年は「有力候補」がお当番のようにコロコロかわり、模擬選挙のたびに1位が入れ替わったもので、アイオワの集会の直前まではギングリッチが「有力候補」でした。ところが13%で4位。そしてあまり話題にならず1位になったことのないサントラムが2位。しかもロムニーとの差はわずか8票。ううむ......?

開票後のAlex Jonesを聞くと、ロン・ポールはダントツ1位だったはずだというのです。投票が行なわれたアイオワ州の党員集会というのがそうとう変だったようで、これまで古式ゆかしく「挙手」だったものが今回は紙での投票に変わり、票の集計場所は秘密で非公開で、その票を入れた箱があちこちで行方不明になったとか、投票者よりも票数が多かったとか、票の集計場所でとつぜん20秒ほど停電したとか、変な話が次から次から出てきます。あるいは、票は数えるが何人が投票したかを報告する義務がない(オプション)というのは、どういう規則? さらにあのジョージ・ブッシュの選挙参謀であったカール・ローブが出てきて「紳士協定でロムニーとサントラムで票をわけた」とか言い出したり、わけがわかりません。また次のニュー・ハンプシャー州はインチキの温床である電子投票だとかで、ひと波乱おこりそうです。

● Iowa Vote Count Observer Claims Fraud Helped Romney Win 投票の立会人は不正がロムニーを勝たせたと言っている



● Alex Jones Nightly News - 01-04-2012 - Iowa Caucus Results Special - ELECTION FRAUD UNDERWAY!!!.mp4 アイオワ投票結果特集——不正選挙が進行中だ!



しかしこれら全てが「ロン・ポールをつぶすこと」が目的だったら?......たぶんそうなんでしょうが......ポールの勢いがどれほど恐れられているか......ということです。クリスマス、年末年始、テレビや雑誌や町の広告など、ロムニー、ロムニー、ロムニーだらけで、いっぽうロン・ポールに対してはメディアが攻撃の石つぶて。よりによって「人種差別主義者」よばわりとか、アル・ゴアまで出て来て「ロン・ポールは危険だ、投票してはいけない」とアピール......って、アナタ民主党でしょう? でもね、ロン・ポールの支持者は誰にとって「危険」なのかわかってますよ、誰が批判しているかちゃんと見てますよ。

私はオバマとポールのディベートを見たくてたまりません。ジョージ・ブッシュは背中にお弁当箱を入れていたけど、オバマはやっぱり目の前にテレプロンプターを置くのでしょうか??? それとも司会者がオバマに答えやすいようにひたすら配慮するのでしょうか?

● IOWA CAUCUS 2008 vs IOWA CAUCUS 2012 アイオワ2008対アイオワ2012



2008年にはみんな揃って「アイオワの投票結果はとても大事だ」「非常に大事だ」と言っていたのに、「もしロン・ポールがアイオワで勝つならアイオワは政治的価値を失なうだろう」「アイオワの結果はぜんぜん問題じゃない」と、はあ、こうもあからさまに変わるのですね。おそらく「絶対にロン・ポールをつぶせ」という命令がくだっているメディアとしては、燃えるまえに火消し。危機感がひしひしと伝わってくるのでした。いまや若い人の50%はロン・ポール支持だといわれています。誰が何を言ったか、支持者は見てますよ、覚えていますよ。

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