和風の絵付け、トライアル
表参道の交差点のすぐ近くに白い食器ばかり売っているお店があります。歩道からは地下におりる階段だけ、足下に中からあふれ出した様相で器が積んであり、その値段がかなりお安いので奇妙な気さえします。通りすがりに一、二度入ったことがありますが、和洋ありとあらゆる白い食器が所狭しと並んでいるという印象でした。そのとき確か店内に絵付け教室のポスターが貼ってあったはず‥‥‥‥と思いめぐらしていたのには、昨年12月以来陶芸に憧れてしまい、今や絵付けもやってみたいとはしゃぎはじめたからです。
そこで先月15日、ヘアカットの帰りに寄ってみるとたいへんな人だかり。半期に一度の全品2割引セール中とか。絵付けの体験レッスンも希望者受付中で‥‥‥‥実はそもそもそ名前を<陶画舎>といい、母体はポーセリン・ペインティング教室で、お店はいわば教材の購買部でした。折しもダイヤモンド・ホールでは千名以上の生徒さん達による展覧会が開催中。その作品の素晴らしいこと。おまけに展覧会期間中に入学すれば4月に始まるお教室の授業料がかなり減額されるというのですから、まったくすごいタイミングに行きあわせたものです。店員さんに尋ねてみると翌日と翌々日に体験レッスンがあるというので即申し込みました。1500円。というわけで、作ったのがこれです。とっくに出来上がっていましたが、昨日行って引き取りました。
和風・洋風、二つのコースのうちの「和」で、10センチ角の銘々皿です。既製の無地のお皿に出来ている下絵をなぞって転写し、用意された絵の具を教わったとおりに塗ります。白抜きの部分は絵の具が乾く前に先の尖ったゴムで線描きするだけです。簡単そうでもきれいに作るのは少し難しく、しかし下手でもわりと味になるような、とても楽しい作業でした。すべてお手本どおりで創造性を欠いた感がありますが、そうではなくて、既にある素晴らしい絵付けを自分の手で再現する技術を一から教わる場所なのです。そう、たとえばマイセン、たとえば鍋島、を目指して。
本当は今月6日に始まる洋風絵付けの入門コース(月2回、1年間)を受講したかったんですが、あれもこれも欲張らずに粘土をこねることのほうを先に進めるべきではないかと思い、とりやめました。来春には行きたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿