やっぱり浴衣
図書館で本を借りた後、駅前商店街で食糧を買いました。するとさが美という呉服屋さんが店じまいの売り出しです。たくさん貼った「70%引き」のビラにつられて店内へ。品物は殆どが半額ですが、既に値引きした物の半額もあり、そういうのは本当に70%引きなのでした。
家族が下駄をよく履くし、私も好きですから、まず一つ買うのを決めました。このお店は若い人向けの物が多く、下駄も今ふうです。指の先が広めで、全体がえらく縦長ですが、履けばちょうどです。またローヒールの靴くらいの勾配がついています。これが意外と履きやすいんですね。
浴衣を見ると、地色の濃い今風の柄で、私にはぴんと来ないものばかりですが、一つ突飛な柄があって、面白半分鏡の前で当ててみるといい感じなのです。大人になって初めての浴衣ですし、仕立て上がりで1万円の半額ですからめっけ物でしょう。帯は半幅を3本くらい持っているし、家族もいろいろ持っているから、先に確かめようと思いました。そういうわけで下駄と浴衣を買いました。(浴衣はめっちゃ派手な柄ですから写真省略ですよ。)
食費のお財布を使い込んだのを白状しましたが、なぜか家族は寛容で、自分の下駄も欲しいと言いました。さらに、帯はお店で合うものを探してもらうものだ、この浴衣には帯は縞がいい、とひとしきり。そういうわけで、買った浴衣を持参して、再びお店に行きました。
浴衣用の半幅帯は気軽に使えそうなものが10本くらい出ていました。お店の人が「これはいい帯ですよ」と手に取ったのは、私が大好きなアジアの紬のような柄で、裏は縞模様です。ひと目で欲しくなりました。これだけが絹で、値段も2万円でしたが、半額ですからね。ついでにもう一つ、やわらかい図案の化繊の帯も加えました。こちらは7千円の半額です。どちらも買った浴衣に似合います。きゃ〜、浴衣セットが一度に揃っちゃいました。
それから子供の下駄を、かわいいというだけの理由で追加。4〜5才用だそうです。半額で900円。
家に帰ってじっくり眺め返しても、絹の帯はとてもきれいでした。2万円の半幅帯などそうそう買えませんからいい気分でしたが、ふと値札を見るとシールが重なっています。そういうのを見ると下の値段が気になります。そっとシールをはがしてみました。すると‥‥‥‥元の値段は3万円でした。え〜、3万円の半幅帯! びっくりです。やった〜!
でも‥‥‥‥町から呉服屋さんがなくなってしまうのは、淋しいことですね。(7月25日)
0 件のコメント:
コメントを投稿