「西アジア遊牧民の染織」展(2)
◆ 「西アジア遊牧民の染織」展覧会カタログ
なんと図録がありましたから飛びつくように買いました。160点もの品物をオールカラーで印刷して1200円とは、とても有り難いことです。絨毯やキリムの本は洋書にたくさんありますが、袋物をこれだけ載せたものはまずないでしょう。しかし印刷の色はかなりトホホです。全体に黄色が強すぎて赤が明るすぎて、けばけばしく、自分が見た印象とはずいぶん違います。しかし、たぶん色の再現よりも、本に入る大きさに印刷しても模様がはっきり見えることを優先したのでしょう。袋物を見ていると、それ自体の珍しさ美しさだけでなく、絨毯やキリムといった大きな織物のパターン(模様)を袋物の大きさにどう応用しているかにも面白さがあると思いました。その意味では、模様の形や色の境目がわかることのほうが後々資料として役に立つはずです。たとえば模様を起こすときなどです。
0 件のコメント:
コメントを投稿