「鼓笛隊の襲来」
「鼓笛隊の襲来」
三崎亜紀/光文社/1400円
TBSラジオのお昼過ぎの番組「ストリーム」のファンです。(ラジオがあればラジオで聞きますが、近頃はpodcastで聞くほうが多くなりました。)毎週木曜日には面白い本を紹介する「ストリーム・ブックレビュー」というのがあります。私は隔週登場して内外の小説を紹介する「豊崎社長」が大好きで、低い声、辛口で歯切れのよい語りがいいんです。彼女が紹介する本はどれもとっても面白そうですが、じっさい年季の入ったプロの読み手として高水準の本を選んでいるのだと思います。
私はここ十年以上ほとんど本を読みませんし、たくさん読んだ頃も歴史や思想が中心でした。主に小説を読んだのは二十代で、その後は、おおまかに言って村上春樹を最後にだんだん遠のいたように思います。ですから「ストリーム・ブックレビュー」聞いて「面白そう」と思っても、読むわけがなく、本屋さんに行くことはありませんでした。でも先週の木曜日に紹介された「鼓笛隊の襲来」は読んでみたくなりました。本屋さんで手に取ると200頁ほどの小さい本で、しかも短編集ですから、読みつけない私でも読めそうだと思い買ったのです! ちゃんと読み終えたら感想を書きたいと思います。
鼓笛隊の襲来
彼女の痕跡展
覆面社員
象さんふべり台のある街
突起型選択装置(ボタン)
「欠陥」住宅
遠距離・恋愛
校庭
同じ夜空を見上げて
という題名の短編9編が収録されています。「豊崎社長」がいうには「階段があると思ってなかったときの感じ」がする読後感なのだそうですが、私にとってはどうでしょう。(5月19日)
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