お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年2月11日

中国少数民族の刺繍



● 展覧会のサイトはこちら 日中友好会館美術館の催事のページ 

「刺繍でつづる母の愛」という展覧会を飯田橋駅近くの日中友好会館で2月22日までやっています(入場無料!)。先日たまたまテレビで知り、今日見に行ってきました。中国の少数民族(ミャオ族、トン族、チワン族など)の母親が子供のために刺繍した晴れ着の数々を展示しています。その素晴らしいことと言ったら! 

色鮮やかで信じられないほど手のこんだ刺繍。伝統的な文様のほか、花、鳥、動物、人物などをモチーフにした、子供の胴着、胸当て、帽子、靴などなど。また、赤ちゃんをおんぶする独特の袋のようなもの。一度にこれだけを見るのは初めてです。私には知識もないため、ただただ驚き、見とれ、何も言えません。ただ、子供のためにこれだけの晴れ着を作る母親の思いを察し…………どれほど子供をいとおしみ、慈しんでいるか…………頭がくらくらしそうです。なんと幸せな子供たち。その子供たちのうち、女の子はやがてその母親から刺繍を教わり、やがて母親になって子供のために晴れ着を作ったのですね。くらくら…………。伝統というものの美しさにため息をつきました。

展覧会は1月23日にはじまり、24日には刺繍のお話や実演があったそうです。見逃したのが残念です。会場内ではビデオの上映もありましたが、今日はちょっと興奮してしまい、ゆっくりビデオを見る余裕はありませんでした。もう一度見に行こうと思います。(下の長靴はポスターの一部を撮ったものです。カワイイ!!!)


20世紀初頭〜1960年頃までの品々です。今ではそうした地域も大量生産の衣料品にとって変わられつつあるのかもしれません。(去年塩とたばこの博物館で見た「西アジア遊牧民の染織展」では、日常生活の中に素晴らしい絨毯やキリムを持っていた砂漠の人達の生活に、中国製の大量生産の生活道具が入り込んでいることを伝えていました。)



日中友好会館はトヨタ本社のふもとにあり、思ったより大きくて立派な建物でした。というよりホテルでした。(2月19日訂正:ホテルじゃありませんでした。オフィスビルでした。)美術館の向かいには中国式の喫茶店があり、興味を持ちました。次回はここでお茶を飲んでみようと思います。

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