管楽コンサート@パルテノン多摩
Iさんは旧友のIの生物部の後輩であることから私も知り合いの中に入れてもらっています。長野の自然の中で人も羨む自給自足の生活を営んでいますが、実はご夫婦ともフルート演奏家であり、一人息子のRくんも音大でフルートを専攻する音楽一家です。今日はパルテノン多摩の小ホールで、そのRくんのコンサートがありました。音大生を中心に11名による管楽器の。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、それにピアノとマリンバという珍しい組み合わせで、準備に1年をかけたそうです。
こういうコンサートが好きなのは、プログラムが演奏者の好みを反映して個性があることです。管楽器のアンサンブル曲が多いことからフランスの20世紀初頭の作品が中心だそうですが、
ジャン・フランセ「安らぎの時間」
ジョセフ・カントループ「田舎風」
ダリユス・ミヨー「ルネ王の暖炉」
マドレーヌ・ドゥリング「フルート、オーボエ、ピアノのためのトリオ」
カミーユ・サンサーンス「動物の謝肉祭」
サンサーンス以外は名前すら知りません。しょっぱなから不協和音というのか、オンチにしか聞こえない合奏曲なのですから人を食っています。聞き手にはわかりませんが、演奏が難しい曲もあったそうです。そのように野心や思惑が入り交じるのが面白いのです。私じしんは古い音楽が好きで、なかなか生で聞くことのないオーボエやファゴットの音色も楽しみました。ただ、学生だからと言っては元も子もないでしょうが、ちょっとお行儀がよすぎる?というか、全体にもっと大きな音ではみ出すくらいの勢いがあってもいい気がしました。勝手な感想ですが。Rくんは司会もやり、曲の間には演奏者の解説が入るなど、親しみやすいいい雰囲気でした。
それにしても学生が立派なコンサートホールで自主コンサートを開くなんて、今は普通のことなんでしょうか。美大生がグループ展を開くのとはわけが違うでしょう? なんと恵まれた人達だろうと思いました。
今日はとつぜん冬に後戻りして、夜の多摩センター駅を下りると本当に冷たい風が吹き抜けていました。フード付きの「綿入れ」コートを着てきて正解でした。(2月16日)
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