お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2009年2月16日

ネパール歌謡ショー

音楽はアートと同じで国境線など関係ないとつくづく思います。YouTubeは芋づる式ですから、パキスタンのポップスを追っているうち国境侵犯してインドに入り、インドだって広いのに、いつの間にかネパールにいたりするのです。

というわけでネパールです。ふだん馴染みのない音楽を現地映像付きで見られるのは楽しいことです。まず風景、建物、登場する人々の顔立ちや服装、踊り方や仕草、その他よくわからない諸々を含めて。欧米化が進んでいない地域には個々の土地柄が残っています。それは貧しさでもあるかもしれませんが、音楽では欧米化が進んでいない=歌が商業化していないという良さがあると思います。たとえば今でも伝統的な楽器の音色、旋律、唱法などが残っているのはいいものです。(音質のいいものが多いのでヘッドフォンかスピーカーで聞いてほしいと思います。)

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これは少々滑稽な口説き歌のようで、中世のフランスのトルバドールにあるのと(Pastorale)同じではありませんか? きっと大昔から世界のいろいろな所にある共通のテーマなんですね。身分の高いお金持ちの男(フランスでは騎士)が通りすがりに野良仕事をする村娘を見初める歌だと思います。男は上手いことをたくさん言うのですが、貧しく無学なはずの娘はすごく機知にとんだことを言ってケンもホロロに袖にするのです。ここで彼女が何と言い返しているのか気になります。(このビデオでは間奏部分は男の妄想ですよ。)たぶん民謡でしょう。軽快なリズムの音楽。まわりの女の子達の紫のブラウスがかわいい。どうしてアクセスが220ぽっちかと思います。

次のビデオは何故か最初と途中に街頭インタビューが入り、歌は1曲と半分入っています。どの地方かわかりませんが、きれいな山(ヒマラヤ?)が見える所です。ネパールの「サウンド・オブ・ミュージック」。



冒頭の花はシャクナゲでしょうか。私はこういう歌がけっこう好きで、素朴な民族衣装は着てみたくなります。とはいえこうした伝統的な歌は風土や人々を理想化します。今という時代では誰が何をどう歌うのでしょう。日本の歌謡曲にあたるような恋の歌はよりどりみどり、背景や衣装が面白いものもいくつかありました。アジアン・ポップス系はどこも同じでナニです。でも意外なものもありました。

現在「国境のない」音楽といえば…………ラップ? ネパールのラップ!? ラップのある所、都市の荒廃ありという先入観があるのですが。たくさんの中から一つ。「Nepali(ネパール人)」というのが曲名でしょうか。とても真面目で、強いメッセージを感じます。内容はまったくわかりません。残念です。



おわりに「ネパールは一つしかない。ネパールを救おう」という英文。どんな危機を訴えているのでしょう。というわけでWikiを見たら…………ネパールは政情不安、めちゃくちゃでした…………。

最後に変なのを一つ。笑いましょ。



でもこれ、ラップなの? お母さんの服がきれい。お家がかわいい。(2分40秒だったらもっとよかったかもネ。)

北京から一時帰国したKちゃんが中国の歌はYouTubeで聞いていると言うので、今更ながら「あ、そうか」と気がつきました。インターネットではどうしても英語圏ばかり見ていましたが、音楽ではもっと活用すべきなんですね。じっさいに検索してみると、YouTubeはびっくりするほどいろいろな地域の音楽がきける媒体でした。(小泉文夫が生きていたら泣いて喜んだかもしれません。)

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