「国宝・三井寺展」
朝Pさんから電話があり、今日サントリー美術館に行こうというのです。「三井寺展」をやっていて、ふだんはお寺に行っても見られない宝物をたくさん展示しているそうです。しかも、今日は休館日なのに、なぜか見せてもらえる上にレクチャーもあるというのですからお誘いをありがたくお受けして、お昼から六本木へと出かけました。
ずいぶん前ですが、三井寺には行ったことがあります。でも有名な井戸を見たくらいしか思い出せません。展覧会は、私の分類では、書き物、仏像、障壁画があり、拡張高く見応えがありました。私がいちばん面白かったのは開祖の智証が長安で学んでいるときに現れたという神様の像です。像そのものが奇妙な姿をしているだけでなく、お寺も「神様」の像をどう扱っていいかわからないところがあり、でも「神様は祟るから」とても丁重に扱っているというお話でした。それを聞いた後に展示室へ行ったため、ちょっと怖くて遠巻きに見ました。仏像は立派なものばかりでした。展覧会の目玉は何といっても(ポスターにもなっている)有名な黄色い不動明王だと思ったのですが、3つ目の展示室で「観音菩薩像」を一目見るなり、その美しさに心をうばわれました。光背が失われ、後ろ頭も欠損部分を粘土で補ったように見えます。しかし正面に傷はなく、大きく華やかな髪飾りや装具もそのままで、たいへんみごとでした。合掌。
● サントリー美術館・国宝三井寺展 3月15日まで。会期中展示替えが多数あります。
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