お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年3月2日

ほとんど同窓会

3月1日に中学校の同期会の幹事会がありました。私は幹事ではありませんが、友達が幹事でお呼びがかかり、嬉々として出かけたのでした。石神井でお昼に集まるというので場所も「おさる」(正式名称「yato cafe」)です。

行ってみると、なんと9人の集会でした。(本当の幹事は3人なんですけど。)個性豊かでお仕事っぷりもまばゆいばかりの、そうそうたる顔ぶれ。ということは、どう考えても私一人がおちこぼれ。ときどき思うのですが、どうして私がこういう人達ばかりと親しかったのか、不思議というか、幸いというか、やっぱり謎です。でもおかげでとても楽しいのですから、ありがたいことです。

私達の時代にはよほどのお金持ちか特別に教育熱心な家庭でなければ地域の公立学校へ行くのが普通でした。そして、私達の住む3つか4つの町の中に学区の境があるため、全体的にある幼稚園を出ると主に2つの区立小学校へ別れ、小学校を出ると主に2つの区立中学校へ別れ、中学校を出るといくつかの都立高校に別れるという大きな流れがありました。したがって誰もが、多くの人と一緒になったり離れたりまた一緒になったり‥‥‥‥という具合で、面白く複雑にこんがらがっています。たとえば私の小学校の友達と中学校の友達が別の高校で友達だったとか、その一方で小中高とも一緒という人が何人もいたり。そういう中学の同期の集まりでは、幼稚園から高校までが共通の時間軸となり、間接的な知り合いが何倍にもなり、盛り上がらないわけがありません。

今回の特記事項は、18歳から今もサーフィンを続けているYが、なんとサーファー役で北野武の映画に出演したという話です。サーファー達の事務所に北野側から出演依頼があったというのだからカッコイイ。しかも台詞付き。題名は忘れてしまいましたが、長かったし、海っぽかったから、「あの夏、いちばん静かな海」かな?と一覧表を見ながら思います。こりゃ見なきゃいけませんね。

とりあえず集まって皆でお昼ご飯を食べ、それから次へ流れて行く予定でしたが、遅れる予定の人達がいたため「おさる」で長居することになりました。大勢で陣取って激しく盛り上がってしまいましたから、せめてたくさん飲んだり食ったりおかわりして、テーブル単価を上げるよう努めました。そして9人が4時間を費やして決めたのは‥‥‥‥「11月5日土曜日にやろう」ということだけ。しかし同期生名簿の充実という当面の課題があるのです。私は「自分の一番会いたい人を自分で探そう」と提案しました。(これは去年の同期会でSちゃんが言い出したことです。)みんなで名前を書いて並べましたが‥‥‥‥果たして本当に探すかしらむ‥‥‥‥?

5時頃いったん解散し、主婦達は帰路につきました。私は男どもと大昔からある赤提灯へ行きました。地元ならずも初めて入るお店でしたが、本物の赤提灯はいいものでした。ウーロン茶で宴の続きを楽しみ、3人が飲み干した焼酎の瓶をもらって帰りました。(コルクをガラスでくるんだ蓋がしゃれています。)

2008年2月26日

鳥獣戯画の手ぬぐい


博物館土産です。「鳥獣戯画」が好きで手ぬぐいが好きとあっては手にとってしまいます。でももうちょっといいデザインにならなかったかと思います。「鳥獣戯画」だから買ってしまうのであって、デザインがモチーフに助けられているような本末転倒を感じますよ。こういう揺るぎのない素材がモチーフの場合はもっと無作為に作ったほうが力強い魅力を持つんじゃないでしょうか。たとえば白地に藍か茶色で、図柄は大きくくっきりと。昔の挨拶回りの手ぬぐいみたいな。しかし今ふうの「ライフスタイル」にはこういうナマヌルイ感じのほうが似合うのでしょうか。(2月24日)

手ぬぐいはときどき買いますが、使うのは一部です。主にお勝手のふきん、お茶を入れるときのふきんにしますが、いつも使うわけではありません。なんとなくいろんな手拭いを「持っていること」が好きなようです。そういえば、先日は清志郎の完全復活コンサートで「快気祝い」の手拭いをもらいました。もちろん未開封です。(したがって未だ柄を知りません。)

2008年2月25日

根岸の羽二重団子



博物館の帰り、上野駅構内でおみやげを買おうとキョロキョロしていると、すこし外れた所に「羽二重団子」の旗が見えました。(今まで気がつかなかったんでしょうかね? 改札を入って山手線のホームに下りる動線では見えなかったんでしょう。)見に行くと、そこだけ小さい売場でお団子を売っていました。

少々変わって見えます。お団子はヘニャ〜っとつぶれた感じ、もう一種類は串にささったあんこ玉です。でもなにか由緒ただしげな居ずまいに惹かれ、おしょうゆ3本あんこ2本の箱入りを買いました。

これがオイシイ! お団子は本物の歯ごたえでお醤油の香りがいいし、あんこがおいしい。そのあんこ玉のようなやつは、中にお団子が入っているのです。丸い小さいお団子をあんこでくるんであるのです。どうしてきれいに串にささるのか不思議です。栞を読むとあちこちの場所で少しずつ出しているようで、池袋西武にも週3日販売していると書いてありました。でも、次に上野に来るときはまた買って帰ろうと思いました。

包装紙がこれまた素敵です。しっかりした紙にお獅子や昔の玩具の絵で、これがイイッ!(今ではちっとも本を読みませんが、昔だったらすぐに本のカバーにしたでしょうね。)それに、紐のかけ方にも趣があります。なにか、昔のお寿司屋の折り詰めみたいで、ちょいと指にひっかけてぶら下げて帰るみたいな絵を思い浮かべてしまいます。(2月24日)

2008年2月11日

《JOHN DOWLAND'S LUTE SONGS》


JOHN DOWLAND'S LUTE SONGS -- third and fourth books

これは楽譜です。ダウランドはビバルディとともに一番好きな音楽家です。イギリスはエリザベス朝時代、シェイクスピアの同時代人で、リュートの名手で、リュート曲をたくさん書きましたが、歌のための曲もたくさん書いていて、憂いを含んだメロディーが最高にいいんです。楽譜はこのシリーズの「First and Second Book」は既に持っていて、それに比べるとこちらに有名な曲は少ないのですが、大好きな「What if I never speed?」と「Tell me, true love」が入っています。

レコードやCDを聞きながら主旋律は覚えますから鼻歌はいいんですけど、コーラスの各パートを知るには楽譜が必要です。というのも、GarageBandで作ってみたいからです。去年の9月以降GarageBandもお留守がちで、バッハの「バイオリン協奏曲第二番ホ長調」が中途で放置状態です。編物がひと段落したら、再着手したいと思います。(1月29日)

《ORIENTAL CARPETS IN MINIATURE》


ORIENTAL CARPETS IN MINIATURE
Fenk M. Cooper/古本

ニードルポイントで再現した絨毯のミニチュア作品集です。不覚にもCooper氏が著者とは知りませんでした。この人の本は後に出た2冊を持っています。この本は前から欲しかったのですが、知った頃には廃刊だったようで、中古を探してもすごく高くて買えませんでした。こんど改めて amazon の Marketplace(古本の部)を検索すると $10.90 で出ていたので手を打ちました。

本の構成はその後の2冊に共通で、この本ではトルコ、コーカサス、ペルシャの各地方24種類の絨毯を扱っています。各地の絨毯に精通しており、いずれの作品も限られた大きさにオリジナルの特徴を上手く表現していて、素晴らしいのなんの。さらに古くなって色あせた色合いや、両端のフリンジがすり減って不揃いなのを再現する凝りよう。そのセンスは表紙を見ればわかるというものです。(それなのにこの本は「ベンジャミン・フランクリン賞受賞」のステッカーが貼ってあって邪魔ですう。)

一作目ならではの特徴は、冒頭に絨毯の蘊蓄が語られていることです。そして作者の写真が載っていること。いいお爺ちゃんです!! カリフォルニアで病院の仕事をした後ミズーリ在住だそうです。ミニチュアの絨毯を作り始めたきっかけは、姪の娘のドールハウスの絨毯を作ってほしいと頼まれたとき、預かったデザインがあまりにお粗末で、それならワタシが最初から作ってやろう‥‥‥‥。いい話です。

前に買った本の中から私は2つ作りました。ただし、とてもじゃないが同じ素材は使えませんでした。だって1インチ18目のキャンバスだなんて!(=1センチ7目以上!)私はもっぱら1センチ5目で、それが限界です。オリジナルよりかなり大降りになりますが、それでも仕上がると、自分でもうっとり見とれてしまいます。(↓チューも気持ち良さそうでしょ?)

《SUPER STITCHES KNITTING》


SUPER STITCHES KNITTING -- essential techniques plus a dictionary of more than 300 stitch patterns
Karen Remingway

今回の段ボール箱の中で唯一失敗だったのがこの本です。模様編みのパターン集ということは本の副題にもありますが、表紙の写真がきれいなだけに見かけ倒しでした。

カラフルな4種類の毛糸玉が表紙です。極太とおぼしきファンシーヤーン(変わり糸)と段染め糸。その写真から、私は勝手に、そういう糸を使ったパターンの紹介、そうした糸の効果的な使い方や扱い方、といった項目があるのだと思ったのでした。見込み違いでした。なんて紛らわしいんでしょう。「糸について」の項に書いてあるのは「段染めの糸はプレーンな編み地にしましょう」という程度。純粋に「模様編みのパターン集」でした。(1月29日)

模様編みのパターン集なら凄いのを持っていますから、これは売りに出してもいいと思います。パターン集が欲しい人には役に立つ本です。

2008年2月9日

2度目の雪


寒い日が続きます。本当にまた雪だなんて。石神井の駅のそば、ショットバーの戸口に雪だるまを発見。いい顔でした。よく見ると小さいのもいました。

2008年2月8日

今どきの眼鏡


やはり眼鏡を落としたようです。外歩きの眼鏡もかけたり外したりするので、たぶん出先で急いでバッグに入れたあのとき‥‥‥‥。 作ってちょうど十年ですが、デサンジュのお気に入りの眼鏡でした。以来不便でしょうがありません。テレビの字幕が読めないし、10日の武道館のコンサートは最後列ですからね。とりあえず何か作らないと。

去年恵比寿駅の構内にとつぜん眼鏡屋ができました。フレームによって5千円、7千円、9千円均一で、これがレンズ付きの値段だそうで、しかも30分でできるというのです。へえ‥‥‥‥。でもね、ずいぶん前のこと、アラン・ミクリなどブランド物のフレームを定価で売るのですが、レンズが安くて、結果オシャレな眼鏡が安い、というお店で作ったことがあります。持っている眼鏡と同じ度で作ってもらったのに、目が回ると言えば大袈裟ですが、使い心地が悪くて、失敗でした。お店に話に行くと「言われた通りに作ったんだから」みたいなあしらいだっと思います。しかし別のお店で見てもらうと、別に焦点がずれているわけではないそうで、何が悪かったのかは?です。(その眼鏡はその後老眼になったときにレンズに替えて、今も使っています。)そういうわけで、安いお店は嫌だなという先入観がありました。

今はとり急ぎ何か必要で、経済上も安いほうがいいので、このZoffというお店に行きました。まず陳列棚でフレームを選びます。レンズに貼った色別のシールで値段は一目瞭然。カラフルなセルフレームがたくさんありましたが、あまり迷わずに一番平凡に見えるメタルにしました。それから検眼します。前の眼鏡のデータを持参しましたが、やはり今の度を測ってもらうことになり、乱視の度を少し上げたものにしました。均一価格はお店の「標準」レンズを使った場合で、乱視もよほど強くなければ同じ値段!(近眼のレンズより普通5割くらい高いのですが。)非球面レンズ、超薄型レンズなどは別料金でした。でもまあ、うるさいことは無しにして「標準」にしました。その後ほんとに30分で出来上がったのです。


というわけで5250円の眼鏡の出来上がり。かけ心地は可もなく不可もなく、良好といえるでしょう。費用対効果は抜群かも。ケースも付いてます。しっかりした物で、とても鮮やかな色が10色くらい揃っていました。(2月8日)

2008年1月31日

《PRETTY KNITS》


PRETTY KNITS -- 30 designs from loop in London

「loop」とはロンドンにある毛糸屋さん(手芸屋さん)で、お店には出入りのニット・デザイナーが作った作品を展示してあり、お客さんからよく作り方をきかれるが、いつも教えられずに来た、というわけで今度本にまとめました、という経緯だそうです。

数名のデザイナーの作品が載っていますが、ローワン(Rowan/イギリスの高級毛糸メーカー)のデザイナーだったルイザ・ハーディング(Louisa Harding)やデビー・ブリス(Debbie Bliss)がいくつも提供しおり、格を上げています。

とてもきれいな本です。これ見よがしな物が何もないのに、さりげなく luxuary です。何よりフェミニンというべきか。従って、落ち着いてよく見ると、私が作るべき物は何もない‥‥‥‥かもしれません。もし作ったとしても、私なぞの生活の中ではすぐに汚れてボロになってしまいそうです。従って、これは見て楽しむ本とわりきります。そういうきれいな写真を見ながら自分のイマジネーションをふくらませようと思います。

2008年1月30日

《Traditional Fair Isle Knitting》


TRADITIONAL FAIR ISLE KNITTING
Sheila McGregor/1981/ペーパーバック

これは昔から出ている本です。私も十年くらいずっと欲しかった本です。でもいつも欲しい本が多くて、予算の都合上注文の数を減らさなきゃいけない段階で落選したのです。(いつでも買えると思う本はどうしてもそうなりがちです。)でもとうとう買いました。

amazonにある購入者の評価を見ると「殆どのページが白黒でがっかりした」と酷評するものがありましたが、目的によってはそうかもしれません。しかしある程度フェアアイルの作品を見てきて、自分のデザインで作ってみたいと思う人には素晴らしい資料です! 「殆どのページが白黒」なのも、実は本文130ページのうち63ページがパターン集!!!ということなのです。パターンの紹介は本文中にもあります。たしかに写真もが多いのですが、フェアアイルの場合は色を想像するのも楽しみなものです。

第一章が「背景と起源」、第二章が「デザイン、テクニック、色彩」、第三章が「パターン集」という構成です。普通のスタイルブックと違い、セーターの編み方は伝統的で典型的で基本的なサンプルを紹介しています。(「解説書」であって「デザイン集」ではないのです。)その代わり、シェットランドの毛糸を使ったセーターの洗濯の仕方や干し方まで、丁寧に書いてあります。この本を見ていきなりセーターを編むのは無理でも(編むにはスタイルブックを見ることにして)、フェアアイルを好きになって知りたくなった人には最高の本の一つに違いありません。



《Jackets》


JACKETS -- for work and play
the Best of Knitter's/2006/ペーパーバック

Knitter's Magazine という編物雑誌の別冊とオモワレ。全体に日本の奥様向け編物デザインにも共通するコンサバ&スタンダードな作品集で、いわゆるジャケットとカーディガン以外にタンクトップやボレロもあります。ちょっと野暮ったいのもありますが、色でも形でも誰もが普通に着こなせる作品ばかりです。ほとんどが模様編みで、また細部がきれいで、参考になるところ多々。(模様編みでの袖ぐりや袖山のカーブ、前立てのデザイン、襟の形などなど。)中にはいったん編んだジャケットをフェルト化させて刺繍を施したものがあり、そこではフェルト化のテクニックも解説しています。(これ、ちょっと興味があります。)

昔のLPレコードに近いくらいの大判です。紙面のデザインがとても良くて、材料、道具、ゲージ、難易度などが見やすくまとまっています。本文の随所に「How to」として必要なテクニックを図で説明していますし、巻末にまとめてある編み方の説明もとても親切でわかりやすく、ただのスタイルブックとはいえない、ちょっと知恵袋のような本に思えてきました。

《Rudgyard Story》


RUDGYARD STORY --Hand Knitting Collection
Jo Sharp/1998/ペーパーバック

Jo Sharp は自身の名前のブランドで毛糸を販売しているような、いわゆるデザイナーです。この人は色使いが上品で、細い糸で丹念に編んだ作品が多く、さりげない模様編みも洗練されています。高級感がある、ってことです。デザイン集は1冊持っていますが、この本も1998年発行で、廃刊になる前に入手しておきたいと思いました。

女物、男物、子供物、また帽子屋やリュックも載っていて、見応えがあります。モデル達に清潔感があり、静かな雰囲気であることも好きです。そしてなにより、思いがけない収穫は、本格的なフェアアイルがいくつも載っていたこと。素晴らしい色使いは見ているだけで満足してしまいそうです。

《Greetings From Knit Cafe》


GREETINS FROM KNIT CAFE
Suzan Mischer/2006/ハードカバー

(新刊と思ったら2006年刊でした。)この表紙を見ただけで、そうとうオシャレな本だとわかります。とにかく写真がきれい。作品のデザインはきわめてシンプルでありながら、お洒落心のある美人が着るほど冴える、という感じです。「ライフスタイル系」とでもいいましょうか。

しかしですね、書名は「ニット・カフェからこんにちわ」てなものですが、著者のスーザン女史がすごすぎます。1990年代までCBSでドキュメンタリーと特番の責任者(vice president)としてグラミー賞も取ったトニー賞も取った。子育てのために退職して、ロサンジェルスに住み、2002年に「ニット・カフェ」を開店。これ、ほんとにカフェなんです。

「私がニット・カフェを始めたとき、自分のための場所を作ろうとしました。自分の好きなことができる場所ーー音楽を聞き、お茶を飲み、素晴らしい糸を編んで、そしていろんな人に出会う! お店はすぐにご近所中の人達が集う「家」になりました」と書いています。

えーっ、えーっ、そんな人生って、ずるすぎるうううっ!!!と思います。でも身の上が違いすぎて嫉妬もわきません。7歳でおばあちゃんから編物を教わったそうです。(私は幼稚園のときだったぞ、と一応張り合ってみる‥‥‥‥)

収録されているのは彼女と仲間達が作ったもの。セーター、マフラー、ドレス、クッション、小物類、はたまた馬の毛布‥‥‥‥ お店には大きな棚に毛糸がいっぱい並んでいて、お馴染みさん達がお喋りしながら編物しているスナップショット。自分の好きな音楽のベストテンが書いてあったり、お友達の詩があったり、カフェのお菓子のレシピがあったり、グループセラピーの話やら近所のパン屋さんや宝石屋さんの紹介やら‥‥‥‥。幸せがいっぱいのライフスタイル。うーん、余生の何処かでこんなふうに生きたい。



《Never Too Old To Knit》


NEVER TOO OLD TO KNIT --Beautiful Basics for Baby Boomers
Karin Strom (編集)/2006/ハードカバー&スパイラル

新刊です。なんともこざっぱりした表紙の写真に惹かれました。「編物するのに年をとり過ぎてるということはない」という書名ですが、amazonの購入者の批評では、「この本の名前は never too old to start to knit(編物を始めるのに年をとり過ぎてることはない)とするべきだ」と言って〈ガッカリ星〉を付けた人がいましたが、本の内容はその通りでした。「baby boomer」は日本でいう「団塊の世代」です。60歳前後で初めて手編みを始める人、何十年ぶりに始める人、また男の人にもいい本です。

というのは、目下アメリカでは一種の「ライフスタイルとしての編物」が流行っているようなのです。いちいち読んだわけではありませんが、印象として、私が過去十年あまり編物に没頭しながら思ったことに共通するものを誰もが感じているようです。異なる点は、彼らは編物を通じた「コミュニティ」を挙げることでしょうか。私が知ったのは数年前にNHKのテレビでニューヨークの「ニット・カフェ」を紹介する番組でしたが、彼らにとって編物とは友人やご近所や、新たに出会う人達と一緒に編むもので、その交流がいいのだという考えがあるようです。羨ましいことです。

というわけでこれも「Greetings from Knit Cafe」に低通する傾向の本といえそうで、冒頭で「今編物を始めるべき10の理由」をかかげて編物の良さをひとしきり語っています。それから編物の基礎に入ります。その書き方は出版の趣旨に沿っていますーー文字が大きい、写真が大きい。また本の綴じがスパイラルですから広げやすく、本と首っぴきで編むときには便利です。60歳の初心者への配慮がとてもユニークです。


というわけで珍しく年配の初心者向けの本で、スタイルブックというよりは基礎を教える本でした。基礎は判っているつもりの私には物足りない内容ではあります。しかし私にとって編物の本は第一に見て楽しければいいので文句はありません。

というわけで、スタイルブックの部はページ数にして全体の半分未満です。マフラー、帽子、セーター、タンクトップ、ベビーシューズ等々、どれもほんとにシンプルです。超極太糸のセーターは形がよく、セールで素敵な糸を見つけたときには試してみたいと思いますし、老紳士のセーターも魅力的であり、夫がいなくても編んでみたくなりました。でも収録作品の数はもっと沢山あっていいと思います。

とはいえこの本を注文した表紙以外の理由は別のサイトで紹介されていたガーター編みでショールカラーのジャケットでありました。ちょうど太い糸でショールカラーのリーファー(軽いコート)を編む予定があり、このジャケットを見て、ぜひ参考にしたいと思ったのです。

2008年1月29日

本が届きました


アメリカのamazonから航空小包が届きました。1月4日の注文時の見通しでは「2月14日〜3月7日にお届け」とありましたから、あれあれ春になっちゃうよと思いました。今回はニットの帽子の本を多く注文しましたから、寒いうちでないとアレですよ。しかし1月23日に「発送済み」のメールが入り、1週間足らずで今日届いたのですから、嬉しいことです。

(こんどの買いだめでは日本のamazonに注文したものがあと3冊残っていますが、これも2月初めには届くのじゃないかと思います。3冊ともフェルト関係です。1月4日時点ではフェルト作りをやってみたかったのでしょう。でも編物の本がこれくらい手元に積み上がると、だんだんどうでもよくなってきました。)

そういうわけで、届いた12冊を順番に並べていきます。

2008年1月26日

《Needlework Masterpieces from Winterthur》


NEEDLEWORK MASTERPIECES FROM WINTERTHUR
Hollis Greer Minor/ハードカバー/古本

「ニードルワーク」と銘打っていますが、主にニードルポイントの本です。Winterthurとはデラウエア州にあるデュポンの元邸宅を庭園ごと美術館のような形で開放した施設です。(知る人ぞ知るペンシルバニアのLongwood Gardenと同じだと思います。)バブル期から90年代の前半くらいにかけて海外通販を買いまくっていた頃、頼んでいない所からも沢山カタログが送られてきました。その中にWinterthurがありました。美術館の土産物(ミュージアム・グッズ)のような雑貨が満載の魅力的なカタログでしたが、バラをはじめ庭園で育てた花の苗も販売していたところが特徴でした。素敵なものがたくさんあって、迷ったあげくに何も買わずじまいでしたが、そういうわけでWinterthurの名前を知りました。

ですから以前ニードルポイントの本を買い集めていたときにこの本を見つけて、以来ずっと気になっていました。先月検索してみるとamazon Marketplaceでなんとなんと US$2.58 !! 今度こそ買うことにしました。これほど安いのにはわけがあり、図書館の払い下げです。昔懐かしい貸し出し券のポケットがついていました。とはいえ本はビニールのカバーがかかっており、きわめてきれいです。お買い得でした。

作品はWinterthur所蔵のお宝キルトやお宝タペスリー等をモチーフに制作したクッションカバー、テーブルランナー、バッグ、等々です。ニードルポイントのクッションカバーなど、こってり濃厚にゴージャスです。しかしボタニカル・アートをモチーフにした果物のニードルポイントは今一つ、二つ、三つ‥‥‥‥

ティシューの箱に被せるには取り出し口がないぞ‥‥‥‥って、これは「brick cover」だそうです。レンガに被せるのですね。ドアストッパーやブックエンドなどに使いましょう、とのことです。それってちょっと素敵。

2008年1月18日

《Knits for Children & Their Teddies》


KNITS FOR CHILDREN & THEIR TEDDIES
Fiona McTague/ペーパーバック/古本

2003年刊。とってもカワイイ、くまちゃんとお揃いのお子様セーター集です。セーター以外の帽子、マフラー、バッグ、毛布、クリスマスの靴下、編みぐるみもあります。カワイイものばかり。お子様0歳〜9歳の5サイズ+くまちゃん大中小の3サイズに対応、という具合にまったく同じデザインのセーターも多く、見てるだけでも楽しくなります。くまちゃんの採寸の仕方も載っています。これで US$2.64 !!

フェアアイル、ガンジー、アランなど伝統的なもの、ストライプやリブ編みのカジュアルなもの、いずれも手を抜かないデザインなんですね。よく見ると色も素材もデザインも敢えて子供っぽくないのに、子供らしいし可愛いし、かえって子供の可愛らしさが引き立つようです。不思議といえば不思議です。子供服って何なんでしょうね。

最後のページに載っていたくまちゃん。脱衣したら、どこか恥じらいのポーズ。たまらん!

2008年1月11日

キラキラ時計


近所の雑貨屋さんに羊のトートを買いに行った帰り、これをみつけてしまいました。オモチャチックなキラキラは沢山ありますが、これはいい姿をしていると思ったのです。かえって何の服装にも合いそうです。文字盤は小さくて13ミリ×12ミリ。小さいところがいいな、と。1分2分を急ぐ暮らしでもないし。ここ十年に買った腕時計は確か3つで、単純な形で大きく見やすいものばかり。値段は1000円か2000円。性能にまったく問題ありません。でもこの手の時計は、(お風呂以外、寝ている間もつけたままのせいか)塗装が1、2年で剥げてくるものがあり、そこが困ります。風防が外れたのもありましたっけ。これは3800円もしたから外出時だけにします。

2008年1月2日

メイシーのバケツ

用事で大泉学園へ行きました。帰りに駅ビルの商店街を歩いていると、いいものがありました。NHKの幼児番組でおなじみの Masie(メイシーちゃん)のお菓子のバケツ。色がきれいで、ちゃんと蓋と持ち手が付いていて、これが山と積んであったら欲しくなりますよ。

直径約18センチ、高さ26センチ、蓋付き。こんな缶に編み棒をしまえたらいいのに、蓋付きで使うには長さが足りませんでした。さて何に使おうかな。

中には可愛い袋に入った《メイシーちゃんのおきにいり》という名前の「ふわふわソフトせんべい」「きらきら星のおせんべい」「ABCのビスケット」「黒糖のウエハース」「かぼちゃのスティックボーロ」(大きい袋順)が入っていました。かわいいシール4枚のおまけ付き。(まだ食べてないので味はわかりません。)



(追記: お菓子は全然おいしくありませんでした。味がないんです。子供用だからでしょうか。うまい棒はおいしいのに。)

2008年1月1日

《Toilet Roll Covers》

TOILET ROLL COVERS
Pat Ashforth & Steve Plummer/2007/ペーパーバック

お元日にamazonの小包が届くとは思いませんでしたよ。日本のamazonに注文した分で、今回届いたのは2冊、一つはこれ。期待どおり、なんともおとなしいけれど、カワイイ本でした。

もう十年近く前になるでしょうか、編物を求めて貪るごとくアメリカやイギリスをネットサーフィンしていると「toilet roll cover」なるものに遭遇しました。文字通りトイペーのカバーです。トイレ(バスルーム)に置いた予備のトイペーに奥ゆかしく被せるわけです。私が見たのはそのコンテストの入賞作品を展示したサイトで、そのデザインの多様性たりや、想像を絶する豊穣の世界でした。それは手編みの一つのジャンルだったのです。その後また見たいと思いながら二度と辿り着くこと叶わず、口惜しい思いを残しました。

先月amazonでこの本をみつけたとき、少しおとなしい表紙だけれど面白そうだと予感しましたよ。果たして、一人の人でもこれだけの種類を作ってしまう創造性に脱帽します。30種類載っています。一貫して人の気配のない写真で、そこに物淋しさというか奇妙な雰囲気が漂い、それがこの本の印象を地味なものにしているかもしれません。しかしよく見ればどれもいい味があり、一つずつの作品をあっちからこっちから何枚も写真を撮っているところなど、作品への愛情が感じられます。この羊なんて、いい顔してるじゃありませんか。他にもシロクマさん、太鼓、お金ジャラジャラ‥‥‥‥なんでもカバーになってしまうのです。

風水ではトイレにトイペーをむき出しで置いてはいけないと言ってましたっけ。戸棚に入れろと。しかし目につく所に置き、こんなカバーをかぶせるのは悪くないんじゃないかと。

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