お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年3月12日

ラピスラズリのピアス



アメリカのボストン美術館オリジナルのピアスです。中央はラピスラズリで、まわりは24金仕上げ。流行との兼ね合いは知りませんが、趣味のいいイヤリングだと思います、というのは私の好きな形だからです。

日本でも近頃は美術館がオリジナル商品を作って販売していますが、アメリカやヨーロッパではずいぶん前から盛んで、本気で売れる品物をじゃんじゃん作って収益を美術館の運営に回したわけです。とくにアメリカの有名な美術館では、土産物売場は大きくてデパートの一角のように立派です。(20年前に初めてニューヨークに行ったときには仰天しました。)私はこれが大好きで、あちこちのカタログ通販でずいぶんいろいろな物を買いました。カタログではとくにアクセサリー類が興味深く、それぞれ美術館が所蔵する古代ギリシャやエジプトなどの発掘品やゴシック時代の工芸品を再現したり、有名な肖像画に描かれた人が身につけている装身具を再現したり、そういう美術史の感覚から作った品物ばかりです。作りは丁寧でしっかりしており、値段も材料や技術によって数十ドルから2千ドル3千ドルまでいろいろです。(日本では私が知る限りでは三越にメトロポリタン美術館の小さい売場がありましたが、値段が2倍から3倍とべらぼうでした。最近では原宿に新しいビルにニューヨーク近代美術館の直営店ができたようです。)

このピアスもそういう品物の一つで、説明書によれば、古代中期のエジプトに始まったgranulationという金の粒つぶを使う技術を用い、エジプトらしいラピスラズリを使ったところが売りです。でもこれ、石神井のリサイクル屋さんで500円で買いました。通りっぱたに出ていたアダム&イブの花瓶を買おうとお店の奥に入ったとき、レジの所のガラスケースの中にあって目を引いたのです。見せてほしいと言うと、お店の人は「これはオモチャ、オモチャ」と笑うのでした。全然わかってない様子でした。(皆がこうならいいのに。)

私はピアスをしませんが、ピンバッヂのつもりでブローチです。ピンが折れたら上手に金属片をハンダ付けしてボタンにしたいと思います。(3月11日)

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