嗚呼、麻布十番温泉+越の湯
テレビのニュースもネットの記事も「麻布十番温泉」の廃業を伝えても「越の湯」には言及がありませんでした。もしかしたら三階の「温泉」はやめても一階の銭湯の「越の湯」は残るのではないか‥‥‥‥と一縷の望みをいだいて夕暮れの麻布十番へ行きました。しかし‥‥‥‥どちらも今月末で終わるそうです。
なぜか、どうしてか、ききたいことはいくつもありましたが、たぶんご主人は毎日何度も同じやりとりを繰り返しているだろうと思うと、常連でもないのに馴れ馴れしい取材者にはなれませんでした。そのかわりお風呂に入ってから洗い場で湯船で、先達のお姉様たちとたくさんお喋りをしました。(ここは他と違って話したり話しかけられたり、いつもお喋りします。)ご近所の人、離れていても好きでよく来る人、みな口をそろえて残念だといいます。「温泉」のお客が激減したのが一番の理由のようですが、この場所がこれからどうなるかはそれぞれが想像を語るばかりでした。そして今後は「竹の湯」がある「改良湯」がいい等々教えてくれました。でもお風呂のついでにお店を見たり、おそばを食べたり、たぬき煎餅を買ったり、そんな楽しみがあるのは麻布十番の越の湯だけです。夏のお祭の晩は外の賑やかなパレードの音楽が聞こえてきましたっけ。
温泉を始めて60年、今の建物になって40年。専門のことはわかりませんが、いったい何が「老朽化」かと思います。お風呂をあがってから、ご主人に「思い出に写真を撮らせてほしい」とお願いすると「どうぞどうぞ」と言ってくださいました。あちこち撮りたいのは山々ですが、何しろ営業中の女湯ですから、いつもお湯につかりながら眺めた脱衣場と浴場の仕切りの上のガラスを撮りました。とても大きな透明のガラスにザラザラでいろんな絵が描いてあるんです。(太い柱をはさんでこちらが女湯、向こうが男湯です。)でもせっかくの絵が上手く撮れなかったし名残惜しいし、開店すぐの時間にまた来ようと思いました。
お風呂を出て堀井でおそばを食べて少し寄り道をした後、芋洗坂から六本木に出ようかと思いましたが遅くなるのでやめました。それでも帰ると10時半。もちろん体はしんからポカポカです。その後夜更かししていますが、ずーっとポカポカです。
2 件のコメント:
RICARDOです。オークションのブログ記事にコメント有難うございました。
あー、麻布十番温泉廃業ですか!
一度行ってみようと思っていたのですが…
残念です。
RICARDOさま
コメントありがとうございます。
そうなんです、トホホです。
でも31日まで(水曜休)やってますから、ぜひ行って昭和の名残を味わってください!
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