お買物のはなし・新旧おりまぜスローにやります

2008年3月6日

アップルの Jam Pack

といっても林檎ジャムの詰め合わせではないんですよ。


去年の夏からGarageBand(マックに付いてくる音楽製作ソフト)がお留守でした。バッハのバイオリン協奏曲が長くてややこしくて入力が滞り、それきりだったのです。先週あたりようやく続きを始めようとすると楽譜が行方不明でした。それで新たににヴィヴァルディの「四季」に手をそめ、おりしも「春」の第一楽章を一つ作ったのでした。

そんなこともあり、ふたたび音楽遊びを始めるとふたたびJam Packがほしくなりました。それはGarageBandや上級ソフトのLogicで使える追加の音源です。シンフォニーオーケストラ(クラッシック音楽の楽器)、ワールドミュージック(エスニック楽器)、リズムセクション、リミックス、ヴォイス(ヴォーカル)の4種類があり、いずれも1万800円ですが、数あるDTMの音源の中ではお買い得との定評があります。値段の割に沢山入っているらしいのです。

追加の音源はすごーくメモリを食います。ですから本当は「エスニック楽器」と「ヴォーカル」も欲しくて迷いましたが、「オーケストラ」だけ買うことにしました。というのも、GarageBandのユーザーでわざわざアコースティックな音楽を好む人が少ないと見たか、アコースティック系の音源がきわめて少なく、かつ貧弱だからです。でもそれを言ったら、ループもあるようでないようで、それを言ったらGarageBand2じたいの機能の限界が気になりだして‥‥‥‥ しかしGarageBand 08の広告を見ると、若干機能は上がっても子供じみた余計なサービスが目障りだし、バージョンアップしようにもGarageBand3を持ってなくちゃ駄目なようで‥‥‥‥

とまれ注文して二日後の今日にはJam Packが届きました。

音源の半分は弦楽器です。しかし音質はお粗末でした。機械で合成した音ですから、元々入っていた「strings」の音の欠点をひきずったかんじです。音が悪いしノイズが多いのです。音質が悪い分、音の高さの移行は滑らかになりました。(この2つの要素は相関するのでしょうか。どちらかを取ればどちらかが犠牲になるようです。)

率直なところ、Jam Packの「String Ensenble」なら、私が一昨年「人の望みの喜びを」に使うのに「Orchestra strings」を加工して作った音のほうがずっとましですよ。ほんとです。それでも「strings」でひとくくりだったものがバス、チェロ、ビオラ、バイオリンと数種類の音域別に用意され、それぞれにレガート、ピチカート、スタッカートができました。音符ごとにベロシティを上げ下げしたり音符の長さを変えたり面倒な微調整が省けます。(しかしレガートとピチカートのあるメロディーラインではトラックを二つ使うことになります。)

木管と金管ではイングリッシュホルンの音が気に入りました。音が抜けてて滑らかです。ピッコロも伸びがいいし、バスーンは放課後のブラバンを思い出させるような哀愁の響き。クラリネットは少し劣り、オーボエには金属的な嫌な余韻が気になりますし、マリンバは音がいいのにやはりノイズが気になります。トランペットも惜しいところで、「Horn Section」から私が加工したソロのほうが上等かも。他にオルガンがなぜか何種類も増えました。また「Tuned Percussion」という鐘の音系のカテゴリーが増えました。そんな感じです。

意外な収穫はドラムキットでした。これはMIDIキーボードの効果音のように、鍵盤ごとに単音を配したものです。これまでのジャズ系やヒップホップ系なのドラムキットと同じく、クラッシック系の叩いて鳴る音が沢山入っており、歯切れのよさとエコーが快感です。(たぶん本物の楽器の音を採ったのでしょう。)ループはいろいろなクラッシック曲をジグソーパズルにしてバラしたようなものです。そういうパーツが2000も入っているそうで、一度で聞ける量ではありませんから、追々チェックします。

とはいえMIDIでは音は使いよう。生楽器を合成しても所詮は代用品です。ちょうどインスタントラーメンをインスタントラーメンとして楽しむように、合成の音は合成の音として、せいぜい上手く使いたいと思います。

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